- 10:30 はじめに
1.「はじめに」
喜連川 優 情報・システム研究機構長
- 10:35 素人でもわかるVRシリーズ第10弾!
2.「オープンデータを活用したメタバースの構築と防災教育への展開」
安福 健祐 大阪大学 サイバーメディアセンター准教授
| 映像 資料
概要
本講演では、オープンデータ、ゲームエンジン、3D-CADデータを活用したメタバース構築とその教育応用について提案します。まず、3D-CADアプリケーションSketchUpを使用した空間デザイン手法や、アプリを用いた簡易アバター作成の方法を紹介します。次に、Clusterを活用して構築したメタバース環境を通じて、防災デザイン教育における新たな可能性を議論します。具体的には、大阪大学の少人数セミナー型授業において、大阪ベイエリアを対象に取り組んだメタバース構築と避難誘導標識デザインの課題、そして実施されたバーチャル避難訓練の事例を解説します。
- 10:50 事務DX
3.「九州大学における業務DXの取組について」
上田 将嗣 九州大学 情報システム部情報企画課課長補佐(データ駆動イノベーション推進本部業務DX推進部門)
| 映像 資料
概要
九州大学では、複雑化・肥大化した業務プロセスを標準化・シンプル化するとともに、データ及びデジタル技術の活用による業務の質の飛躍的向上を目指して、2023年5月にデータ駆動イノベーション推進本部に業務DX推進本部を設置した。本発表では、同部門が事務局各部及び各部局事務部と協働で実施している「業務DX推進プロジェクト」の活動に加えて、生成AIに関する取組や、職員を対象に実施したデジタルスキルアセスメントの結果についても報告する。
- 11:05 マイクロクレデンシャル
4.「東北大学におけるオープンバッジ導入とマイクロクレデンシャルに向けた課題」
滝澤 博胤 東北大学 理事・副学長(教育・学生支援担当)
| 資料
概要
東北大学は最先端の創造、大変革への挑戦を掲げ、2018年に「東北大学ビジョン2030」を策定した。2020年にはビジョンの改革加速プランとして「コネクテッドユニバーシティ戦略」を定め、全方位でDXを加速的に推進している。教育面では、学生が身につけた知識やスキルを学修履歴として明示できるように、また、「社会とともにある大学」として社会人の学び直しの機会を提供し、学習プランやキャリア設計の構築に寄与することを目指し、オープンバッジを導入した。本講演では、本学におけるオープンバッジ導入の経緯と進捗状況について紹介するとともに、マイクロクレデンシャル実現に向けた課題について話題提供したい。
- 11:20 プログラミング教育
5.「ChatGPTを使ったプログラミング教育のパラダイムシフト:100日連続アプリ作成の達成」
伊藤 篤 中央大学 経済学部 教授 / 大塚 あみ(株)ゼンリンデータコム
| 映像 資料
概要
本発表では、プログラミング学習の新たなアプローチを提案する。具体的には、OpenAIの対話型AIであるChatGPTを活用した、要件定義の作成を中心としたプログラミング学習方法である。これにより、学習者がプログラム全体の設計と構造について深く理解することを可能にし、独自のソフトウェアを作成する体験を通じて学習することが可能となる。まず、プログラミング学習の現状と問題点を明確にし、新しい学習方法を提案し、さらに、プログラミング教育がどのように進化するべきか、そしてどのように対話型AIのような先進的な技術を利用するべきかについての洞察を提供する。
- 11:35 データサイエンス教育
6.「高等学校「情報」データサイエンス教育における実践事例」
井手 広康 愛知県立旭丘高等学校 教諭
| 映像 資料
概要
高等学校では、2022年4月から必履修科目「情報I」、2023年4月から選択科目「情報II」の授業が開始されており、2025年1月に実施される大学入学共通テストから「情報I」が出題科目として設定される。高等学校でのデータサイエンス教育は、情報Ⅰでは「(4)情報通信ネットワークとデータの活用」、情報Ⅱでは「(3)情報とデータサイエンス」」の領域がこれに該当する。本発表では、情報Ⅰにおいて実施しているデータサイエンス教育について、実践事例の内容を踏まえて紹介する。
- 11:50 生成系AIと教育
7.「生成AI以後の教育を考える ~情報処理学会全国大会のシンポジウムと会誌小特集の話題から~」
金子 格 一橋大学 ソーシャルデータサイエンス学部客員研究員
| 資料
概要
生成AIの登場と急速な利用拡大が、教育現場に大きな波紋を投げかけている。教育目標、学力評価、リテラシー教育、倫理教育、オンライン教育への利用など、多くの論点が存在するが、学生や教員がその影響を受け入れ、生成AI以後の有益な教育方法を模索する必要があるという点においては、教育関係者やAI研究者の意見はおおむね一致している。すでにシンポジウムやワークショップ、研究報告、政府諮問委員会などで活発な議論が行われているが、本報告では情報処理学会会誌「情報処理」Vol. 65 No. 7に掲載された「生成AIと教育」(編集:金子格、和田勉、白井詩沙香、斎藤俊則)からいくつかのトピックスを紹介する。
- 12:05
8.「ディスカッション」
- 12:25
おわりに
喜連川 優 情報・システム研究機構長
- 10:30 はじめに
1.「はじめに」
喜連川 優 情報・システム研究機構長
- 10:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
坂本 修一 文部科学省大臣官房サイバーセキュリティ・政策立案総括審議官
| 映像
- 10:35 学生とDX
3.「岡山大学DS(データサイエンス)部の活動を通した学生主導のDX推進事例」
野上 保之 岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域 教授、岡山大学DX推進担当副理事、DS部顧問
池坂 和真 岡山大学環境生命自然科学研究科博士後期課程2年
| 映像 資料
概要
岡山大学DS(データサイエンス)部は2021年に設立された学生団体である。DS部は文理を問わず 幅広いバックグランドを持った学生で構成され、これまで学内外の様々なステークホルダーとの連携の中で学内DX、 地元企業との共同プロジェクト、県内高校の探究の授業のサポートなど幅広い活躍を見せている。総じて、"地方総合大学"の学生自ら 主体的にプロジェクトを立案、推進し、新たな大学と地域の連携の場、および学生の活躍の場を創造してきた。 本発表では、DS部の創部から今までの組織形成やそのコンセプト、またこれまでに取り組んできたDX推進プロジェクトについて紹介する。
- 11:00 著作権教材
4.「AXIESによる学生・教員向けの著作権教育教材の開発と無償提供」
布施 泉 北海道大学情報基盤センター・教授
| 映像 資料
概要
SARTRASの共通目的事業による助成を受け、AXIESでは著作権教育教材を企画開発し、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスによる無償提供を行っている。教材は、学生向け動画と教員向けPDF(及びHTML)から構成されるが、例えば動画教材は高校生などのより広い対象にリーチ可能と考えている。動画は、SNSなど生活全般における著作物の利用から話題を選び、物語編(数分)と解説編(5‐10分)からなる短編クリップ集としている。授業の他、学生の自習用としても利用できる。また、PDF・HTMLで提供する教員向け教材はFDでも利用できる。本無償教材を広く活用いただきたく、講演ではこれら教材概要を報告する。
- 11:25 海外事例
5.「Why Analytic Maturity Matters:How institutional analytics fundamentally changed the trajectory of the Univercity of North Texas data culture」
Jason F.Simon Associate Vice President - Data, Analytics and Institutional Research, Univercity of North Texas
| 映像(ショート版) 映像(ノーカット版) 資料
概要
The University of North Texas (UNT) is about an hour north of the cities of Dallas and Fort Worth.
This talk shares our process to improve our institutional data ecosystem and how this effort played a role in how we grew enrollment by 30% since 2013, improved 3-year, 4-year, and 6-year graduation rates and ultimately awarded over 12,000 degrees per year (a 46% increase from 2012/13). Examples of analytic products utilized by faculty, staff, and executives will be shared to contextualize how data is done differently now at UNT. UNT was recognized in 2019 with a prestigious CIO 100 award for innovation in analytics alongside major fortune 500 companies. In 2023, UNT was selected as one of seven institutions of higher education as an exemplar in the power of transformative analytics under the Bill and Melinda Gates Foundation AIR/EDUCAUSE/NACUBO grant to promote better data informed and analytic decision making within higher education.
- 11:45 初中教育
6.「GIGAスクール構想の成果と課題」
寺島 史朗 文部科学省初等中等教育局学校情報基盤・教材課長/学校デジタル化プロジェクトチームリーダー
| 映像 資料
概要
文部科学省では、Society 5.0 時代を生きる子供たちにふさわしい、全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと協働的な学びの実現に向け「GIGA スクール構想」を推進しており、「GIGAスクール構想」第2期も見据え、その成果と課題等について説明する。
- 12:05 生成系AI
7.「生成AIの教育現場での活用事例」
森 裕崇 京都市立西京高等学校 情報科教諭 / DX・生成AI検討委員会 チームリーダー
芳賀 康大 京都市立西京高等学校 英語科教諭
| 映像 資料
概要
本校は、令和5年度に文部科学省 リーディングDXスクール事業の生成AIパイロット校の指定を受け、授業での生成AIの利活用を進めています。情報科の授業では、ChatGPTやStable Diffusionを使用した文章や画像の生成体験を通して、生成AIの出力結果についてファクトチェックをしたうえで使用する必要性について触れました。英語科の授業では、ライティング指導において生成AIを活用した実践を行い、教員・生徒双方への効果の検証を行いました。本講演ではこのような実践例を紹介する予定です。
- 12:25
8.「ディスカッション」
- 12:45
おわりに
喜連川 優 情報・システム研究機構長
- 10:30 はじめに
1.「はじめに」
喜連川 優 情報・システム研究機構長
- 10:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
山下 恭徳 文部科学省 科学技術・学術政策局 科学技術・学術総括官
| 映像
- 10:35 事務DX
3.「東北大学が推進する"生成AIの業務実装"」
藤本 一之 東北大学 情報部 デジタル変革推進課 課長
| 映像 資料
概要
東北大学は2023年5月18日のプレスリリースで、全国の大学に先駆けて生成AI「ChatGPT」を導入することを発表しました。このAIの導入は、大学のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の一環として行われ、業務の効率化と高度化を目指すとともに、教育・研究への応用も視野に入れています。東北大学はAI技術の活用を通じて、大学の業務改革だけでなく、教育・研究の最先端を切り拓くことを目指しており、その取り組みはAI技術の社会実装におけるモデルケースとなることを期待しています。
- 10:55 文部科学省より
4.「国家戦略分野の若手研究者及び博士後期課程学生の育成事業(BOOST)について」
生田 知子 文部科学省 科学技術・学術政策局 人材政策課長
| 映像 資料
概要
文部科学省では、令和5年度補正予算で、BOOSTと称する新規事業を創設し、AI分野のみならず、他分野の専門性を持つ研究者のAI分野への挑戦を後押しすることとしており、同事業の創設の背景や期待等について語る。
- 11:00 プログラミング言語
5.「自学自習に配慮したPython プログラミング教科書」
喜多 一 京都大学 国際高等教育院 教授
| 映像 資料
概要
京都大学では2018年度より全学共通科目としてプログラミング演習(Python)を開講しており、2019年度からは同科目での利用を目的に教科書を開発し、継続的に改訂している。2020年度にはコロナ禍の中でこの教科書を用いて授業をオンラインで実施した。教科書の開発にあたっては授業時間以上に授業時間外学習が求められる大学の授業とプログラミングの初学者の履修を前提に自学自習に配慮して開発されている。そこでは一方で、初学者が陥りがちな躓きに配慮し、他方で簡単なプログラムを自ら設計、実装、テストできるという科目の目標達成を意識している。本講演では教科書開発の背景、編集上の考慮事項、電子化と公開について紹介する。
- 11:20 海外事例
6.「Implementing learning analytics and learning design at scale: Lessons from the Open University UK」
Prof. Bart Rienties Professor, Open University, UK. 英国オープン大学教授 President of SoLAR. 国際学習分析学会会長
| 映像 資料(英語) 資料(日本語訳)
概要
The Open University UK has been designing, implementing, and evaluating how to effectively provide meaningful learning opportunities for hundreds and thousands of learners across the globe. Since 2015 a range of learning analytics studies and practical intervention studies have shown that these learning design decisions made by educators substantially influence what, how and when learners are learning. However, applying and translating learning design and learning analytics in other institutions, countries and contexts is not a mere copy-paste job. In this online education symposium, I will reflect on some of the lessons learned of how you might start to think about implementing learning analytics and learning design in your own context, if you have not already started to do so already. I will also reflect on the effects of pandemics and other shocks (e.g., GenAI) on distance education.
- 11:40 素人でもわかるVRシリーズ第9弾!
7.「IVRC 3Interverse Virtual Reality Challenge (IVRC) 30年のチャレンジ」
稲見 昌彦 東京大学先端科学技術研究センター教授(IVRC実行委員長) / 亀岡 嵩幸 筑波大学研究員(IVRCメタバース部門実行委員長)
| 映像 資料
概要
1993年に「大学対抗手作りVRコンテスト」として誕生したIVRCは、現在もVRクリエータの登竜門として多くの参加者を集めている。VRの普及により、実世界と情報世界の境界が曖昧になり、全てが融合する「interverse」の概念が生まれた。この変化を受け、IVRCは「Interverse Virtual Reality Challenge」としてリブランドし、多角的な評価と次世代VRコミュニティの形成を目指しています。本講演ではIVRCの歴史を振り返りつつ、新設されたメタバース部門について紹介し、VRコミュニティの未来を展望する。
https://ivrc.net/
- 12:00
8.「ディスカッション」
- 12:20
おわりに
喜連川 優 情報・システム研究機構長
- 12:30 はじめに
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
藤原 章夫 文部科学省初等中等教育局長
| 映像
- 12:35 獣医学VR
3.「獣医学臨床教育のためのシミュレータ開発」
高木 哲 麻布大学獣医学部 小動物外科学研究室 教授
| 映像資料
概要
獣医学の臨床実習においては1990年代よりいわゆるマネキンなどを用いて使用する動物数や動物への負担を減らす取り組みが行われてきました。しかしながら全身麻酔など動物に負担を強いる実習においては適切な代替法がなく、また既存の方法では生体反応の再現が極めて困難な状況でした。そこで、今回の取り組みではイヌの全身麻酔導入までの行程の理解促進を目的としてゲーム制作会社の協力を得てシミュレータを開発することとしました。本取り組みの最終目標はリアルな教材を開発することで、どの程度教育効果が向上するかを評価することにあります。
- 12:55 リカレント教育
4.「マイクロ化総合技術センターにおける半導体人材育成とリカレント教育」
中村 和之 九州工業大学マイクロ化総合技術センター長/教授
| 映像資料
概要
九州工業大学マイクロ化総合技術センターは、1μmクラスのCMOS ICを試作可能なクリーンルームを持つ施設で、大学の施設としては国内でも有数のものです。学内外からの装置利用に加えて、クリーンルーム内でMOSFETと簡単な回路を作製しながら、半導体の微細加工技術の基礎を学ぶことができる4日間の実習セミナーをほぼ毎月実施しており、全国から受講者を集めています。近年のコロナ禍に対応して遠隔版セミナーも構築し、大手半導体企業の新人教育等にも利用されています。今年度の受講者数は実参加型と遠隔型を合わせて600名以上となり、国立高専機構と連携した人材育成の取組みも開始しております。
- 13:15 芸術としてのゲーム
5.「東京藝術大学におけるアートDXとゲームコース」
桐山 孝司 東京藝術大学大学院映像研究科 研究科長/教授
| 映像資料
概要
東京藝術大学では、遠隔授業の必要性をきっかけにオンライン授業ワーキンググループが立ち上がり、その後デジタルツインとして、オンライン展示や演奏会の配信などに範囲を広げた。2023年度からは「芸術未来研究場」と呼ぶ全学的な研究組織が制度化され、芸術分野のデジタル化を推進するためのアートDXもその一領域として位置づけられる予定である。アートDXの具体的なプロジェクトとしては、上野公園全体を3Dスキャンしたデジタル上野の杜を芸術表現のプラットフォームとして活用する試みなどを行なっている。またアートDXが関わることで、ゲームのように美術、音楽、映像などの領域を横断する対象の研究教育を推進している。発表では、デジタル上野の杜を使ったワークショップや、ゲームコース展の様子などを紹介する。
- 13:35 ChatGPT①
6.「ChatGPTを教育に取り入れる:アイデアと留意点」
吉田 塁 東京大学大学院工学系研究科 准教授
| 映像資料
概要
本講演では、巷を賑わせている ChatGPT の教育における活用について概説します。まずChatGPT自体について簡単に説明した後、教育に取り入れる際の具体的なアイデアや留意点を紹介します。また、主要な海外大学の AI に関するスタンスについても紹介することを通して、教育における ChatGPT の活用に関する世界的な動向も共有します。
(タイトルは、講演者が作成した概要をもとに ChatGPT が作成した10個の候補から選出した)
- 13:55 ChatGPT②
7.「ChatGPTが語学(英語)教育に与えるインパクト」
金丸 敏幸 京都大学国際高等教育院附属国際学術言語教育センター 准教授
| 映像資料
概要
ChatGPTが登場したことで、語学(外国語)教育は確実に変化をしていきます。外国語教育では、いわゆる訳読という形(タスク)から、エッセイやディスカッションなどの発信型タスクが広く導入されるようになりました。しかし、ChatGPTはこのようなタスクを簡単に(かつ、多くの学生よりも正確に)処理することができます。また、対話型AIの登場は学生がいつでも相談できる教員と同級生を得たことを意味します。これによって、一人一人にカスタマイズされた教育や学習の可能性も見えてきました。この先、外国語(英語)単位が必修でなくなることもありえます。このような可能性を踏まえて、ChatGPT登場後の語学教育について考えるべきことを提案します。
- 14:15 素人でもわかるVRシリーズ 第4弾!
8.「素人でもわかるVRシリーズ 第4回 - VR 教材の分類と構築方法 -」
竹村 治雄 大阪大学サイバーメディアセンター 教授/NPO法人日本バーチャルリアリティ学会・会長
| 映像資料
概要
VR・メタバースを教育に用いる試みが数多くなされているが、それらの教材の作成にはまだまだ課題が存在する。本講演では、比較的簡単に教材を作成する方法をいくつか紹介すると同時に、教育内容とそれに適した教材の作成方法について概観することを試みる。
- 14:35
9.「ディスカッション」
| 映像
- 14:55
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 はじめに
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
森 晃憲 文部科学省研究振興局長
| 映像
- 10:35 海外事例
3.「ウクライナにおけるIT」
カテリーナ・クラヴェッツ キーウ国立言語大学/日本経済大学 日本学科長/国際部員・日本語教師
| 映像資料
概要
ウクライナの多くのサービスは、官僚主義、待ち行列、汚職を取り除くためにデジタル化されており、デジタルトランスフォーメーション省は他の省庁と協力して新しいソリューションを作成して、CDTO (Chief Digital Transformation Officer)の新しい役職の導入を承認した。そのような代理人はすでに各省庁で働いており、現在は地方行政や市議会に徐々に現れている。
実施されたプロジェクトの中で:キーウ・デジタル、UNITED24、遠隔学校、DIA. DIGITAL EDUCATION、電子署名、高校生の電子オーフィスだ。
- 10:55 Plus-DX①
4.「ニューノーマル社会での獣医学教育におけるデジタル改革」
佐藤 晃一 山口大学 共同獣医学部・教授
| 映像資料
概要
2012年に鹿児島大学と共同教育課程を開設して以来、HyFlex遠隔講義を中心とした教育システムを構築し多くの授業を遠隔で行っている。そのため、2020年のコロナ禍の講義へは迅速な対応ができたが、いくつかの問題点が明らかとなった。例えば、私たちのHyFlexシステムはWebex等への対応が容易ではなかった。そこで、新たにMulti-HyFlex遠隔授業システムを構築した。さらに、実習においてもICTを活用して三密を回避する、遠隔でも教育効果の高い実習システムを構築するなどの改善点が明らかとなった。本シンポジウムでは、Plus-DX事業として実施した本学の取組についてご紹介させて頂く。
- 11:15 Plus-DX②
5.「KYOAI Career Gate×AIによる個別最適学修の実現~地方小規模大学DXモデルの構築と実践~」
村山 賢哉 共愛学園前橋国際大学 国際社会学部長
| 映像資料
概要
大学におけるDXは地域や規模の大小を問わず、予測困難な時代において持続可能な教育を提供する上で不可欠であろう。共愛学園前橋国際大学は群馬県前橋市に位置し、収容定員約1,100名、1学部1学科の文系私立大学である。本講演では、こうした地方小規模私立大学のデジタル変革について、その枠組みと実践例について紹介する。
- 11:35 Plus-DX③
6.「教育ビッグデータを用いた学びの支援 -金沢工業大学におけるPlus DXの成果-」
山本 知仁 金沢工業大学工学部情報工学科 教授
| 映像資料
概要
金沢工業大学では、2021年度から「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン(Plus DX)」に取り組み、学習者本位の教育を実現するため、LMSなどに蓄積された教育データの解析を行ってきている。
具体的には、まず、学内に存在する複数のデータベースをクラウド上で統合し、匿名化された学生データと紐づけることで、入学から卒業までのデータを大域的に扱えるプラットフォームを構築している。続いて、GPAの学年ごとの推移や出席率とGPAの関係など、基礎的なデータの解析を実施し、現在は、退学の可能性が高い学生や伸びしろのある学生の予測を行い、フィードバックを行うシステムの構築を試みている。本発表では、これらの内容について報告する。
- 11:55 大学連携
7.「学認を使った大学間共有LMS:東外大の試み」
青山 亨 東京外国語大学 教育担当副学長
| 映像資料
概要
ポスト・コロナ時代を見据えたオンライン授業を考える場合、活用が期待される領域の一つとして、大学間のオンライン連携授業がある。東外大では、単位互換制度に基づくタイプと自ら開講の授業を相互乗り入れするタイプの2タイプ、同期型と非同期型の2方式を組み合わせて、ポスト・コロナ時代にふさわしいオンライン連携授業を展開している。
オンライン連携授業の運用にあたっての課題の一つが、大学間で共有できるLMSの構築であった。東外大は、NIIの学認によって大学間での共有を可能とするLMSをMoodleベースで構築し、今春から運用を始めた。本講演では、学認を使った大学間共有LMSの運用の実際と課題について報告する。
- 12:15 図書館
8.「電子ジャーナル問題の切り札の一つとしての『転換契約』」
大隅 典子 東北大学 副学長・附属図書館長
| 映像資料
概要
東北大学、東京工業大学、総合研究大学院大学、東京理科大学の4大学とWiley社は、2022年4月から2024年12月までの電子ジャーナル転換契約パイロットプロジェクトを開始した。これは、大手商業出版社との間における契約としては国内初となる。
大学が支払う電子ジャーナル購読料が年々増加する一方で、論文の著者がオープンアクセス化選択した場合に支払う料金(APC)の金額も増え続けている。転換契約とは、電子ジャーナル購読料をAPCに段階的に移行させることによりOA出版の拡大を目指す手段の一つである。
この契約に至る背景と経緯、契約の概要と今後の予定について報告する。
- 12:35
9.「ディスカッション」
| 映像
- 12:55
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 はじめに
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
鈴木 敏之 国立教育政策研究所 次長
- 10:35 VRの教育利用①
3.「東京大学大学院工学系研究科・工学部における『メタバース工学部』の取り組み」
熊田 亜紀子 東京大学大学院工学系研究科 教授
| 映像資料
概要
国立大学法人東京大学大学院工学系研究科・工学部は、すべての人々が最新の情報や工学の実践的スキルを獲得して夢を実現できる社会の実現を目指し、デジタル技術を駆使した工学分野における教育の場として、「メタバース工学部」を2022年9月に設立する。
近年の急速な技術発展や、産業構造の根本的な変化により、さまざまな立場の人々の間で最新の工学や情報学を習得したいという需要が高まっている。一方、社会全体では、データやテクノロジーを活用して未来社会を構想できるDX人材が決定的に不足している。こうした背景のもと、工学や情報の学びの機会や工学キャリアに関する情報を多様な人々に提供できるシステムを構築する。
- 10:55 VRの教育利用②
4.「社会科学系学生を対象とするVRコンテンツ制作教育の取り組み」
長尾 雄行 千葉商科大学政策情報学部 准教授
楜沢 順 千葉商科大学政策情報学部 教授
| 映像資料
概要
千葉商科大学政策情報学部では、メディア系教育の一環として授業科目「VRコンテンツ制作」を実施している。当科目はゲームエンジンを利用してVR(Virtual Reality)用のコンテンツを創作するための知識とスキルを修得させることを目的として2019年度から開講しており、各年度に対面授業または遠隔会議形式のいずれかの方式で実施してきた。本発表では、当科目におけるUnity・Unreal Engine・Metahuman Creator・Twinmotion・Maya等を用いた教育内容を報告する。さらに、建築物のデジタルツイン構築のプラットフォームであるMatterportを当科目の教育において活用するために、学外の設計事務所と連携する取り組みについても報告する。
- 11:10 VRの教育利用③
5.「九州大学の教育DXにおけるVRコンテンツ開発の取組み」
岡田 義広 九州大学附属図書館付設教材開発センター長
| 映像資料
概要
九州大学の教育DXに関する取組みをご紹介いたします。主に、文部科学省公募事業「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」に採択されました取組み「九州大学「教育DX」推進事業~先端ICT活用による学びの質の向上~」において、教材開発センターが携わっている取組みについてご紹介いたします。その進捗報告としまして、360度VRカメラやレーザースキャナーを活用した実験室等のデジタルデータ化の取組みと中央図書館のバーチャルツアーコンテンツ開発の取組み事例をご紹介いたします。
- 11:25 研究DXシリーズ
6.「スマートシティにおけるソーシャル・スマートデンタルホスピタルの構築」
野﨑 一徳 大阪大学歯学部附属病院 医療情報室長
| 映像資料
概要
我々は大阪府におけるスマートシティにおいて持続可能な病院、ソーシャル・スマートデンタルホスピタル(S2DH)構想を推進している。一般の医療と歯科医療の違いは、まさしく歯に存在し、全28本の歯それぞれについて歯周病等で歯が失われていく疾患と対峙している。歯の失われるパターンにより後の診療内容が異なり、全身の健康状態との相関性が認められている。本講演では、機密性の高い医療情報を有効活用した9つの臨床系AIの構築内容、そして歯科におけるデータサイエンス人材の育成や産学連携の創出について報告する。
- 11:45 COVID-19
7.「琉球大学のコロナ禍の取組と学生の学びの変化」
岡崎 威生 琉球大学工学部 教授
| 映像資料
概要
琉球大学におけるコロナ禍での教員の教育活動や教育環境、教育支援体制について報告する。沖縄県の地域事情や、本学の教育支援システムがこの状況下で教育にどのように影響してきたか、教育DXとの関りも含めてその特徴を考察する。また、教育支援システムから確認できる学生の学修活動を利用して、学生の意識や学修成果の変容を考察する。令和5年度にはコロナ禍入学学生が最終学年となり、卒業研究等で懸念される教育研究指導についても検討する。
- 12:00 初中教育
8.「海外の子供たちとの共創の場の構築と共創の力の育成」
今井 朝子 自由ヶ丘学園高等学校 教育戦略室長
| 映像資料
概要
本校では効果的に個人の力を引き出し、その力を国際的な場で発揮できるようにするために企業や研究所と連携しながら、アプリや教育プログラムの開発、国内外とのオンラインコラボレーションを実践しています。本講演では、European Commission JRCの研究者と実施したアフリカとのオンラインコラボレーション、スマホのアプリをを使った自分の発見、メタバースでの発表会、Honda Research Institute Japanのご協力で実施しているAIロボットの共同開発についてご説明させて頂きます。
- 12:15
9.「ディスカッション」
| 映像
- 12:35
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 はじめに
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
伯井 美徳 文部科学省 初等中等教育局長
| 映像
- 10:35 SIP3
3.「次期SIPの検討状況について」
植木 健司 内閣府科学技術・イノベーション推進事務局参事官(SIP/PRISM総括担当)
| 映像資料
概要
内閣府では、第6期科学技術・イノベーション基本計画に基づき、令和5年度からの次期SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)において取り上げるべき課題を検討中。昨年末に、我が国が目指す社会像「Society 5.0」からバックキャストにより、15の課題候補を設定。本年1月から2月には、研究テーマの情報提供依頼(RFI)を実施したところ、1000件近い応募があった。今年度は、各課題候補についてPD候補を公募・選定し、PD候補が中心となって、フィージビリティスタディを実施し、技術・事業面からインパクトが大きいテーマに絞り込み、研究開発計画案を作成。その後、ガバニングボードでの審査、パブコメを経て研究開発計画を決定する予定。
- 10:55 学習成果研究
4.「学習評価のオルタナティブを探る~超長期レトロスペクティブインタビューから~」
白水 始 国立教育政策研究所初等中等教育研究部・副部長/教育環境デザイン研究所・理事
| 映像資料
概要
教育実践は、その学習評価のレパートリーに規定される。教育環境デザイン研究所CoREFプロジェクト推進部門(略称「CoREF」)では、その13年間の協調学習の実践に基づき、成人した学習者等に数年~10年前の授業内容を思い出してもらう学習評価を試みている。この超長期レトロスペクティブ(回顧的)インタビューによって、「知識構成型ジグソー法」授業で学んだ内容について自分の言語化・理解内容を中心に覚えており、その学び方のモデルも保持している示唆が得られている。これにより、ドリルやテストだけでない学習成果の確かめ方を社会に広め、教育目標について再考を迫ることを狙っている。
- 11:15 動画管理
5.「学習支援システム Sakai LMS を利用したオンライン教育環境の整備と運用事例」
外村 孝一郎 京都大学 情報部 情報基盤課 教育用システム管理掛長
| 映像資料
概要
京都大学情報環境機構では、オープンソースのLMS Sakaiを利用し、主に授業向けの「学習支援サービスPandA」とコアコンプライアンス研修のための「研修支援サービス サイバーラーニングシステム」を全学に向け提供している。
これら本機構の提供するLMSでは、外部アプリケーションとの連携機能を利用し、2016年度よりストリーミング型動画配信環境Kalturaおよび、2020年度からオンラインミーティング環境Zoomが利用可能となっており、全学のオンライン教育のために活用されている。本報告では、これらオンライン動画配信環境の整備と運用事例について紹介する。
- 11:35 2周年公募①
6.「バーチャルオンライン授業をやってみた!!」
小谷 究 流通経済大学スポーツコミュニケーション学科・准教授
| 映像資料
概要
COVID-19の感染拡大により、大学ではオンライン会議ツールを用いた授業が展開された。オンライン会議ツールは便利ではあるものの、受講する学生の多くがカメラをオフにして受講するため、教員は孤独を感じながらオンライン(リアルタイム)授業を実施することになる。今回はオンライン授業における教員の孤独感を幾分解消することができるメタバースプラットフォーム"cluster"を用いたバーチャルオンライン授業について紹介する。
- 11:50 2周年公募②
7.「Moodleの利用状況からみるコロナ禍における医学教育の変遷」
淺田 義和 自治医科大学医学教育センター准教授
| 映像資料
概要
2021年1月のサイバーシンポジウムにて、自治医科大学におけるコロナ禍でのMoodle導入支援や利用状況について報告を行った。今回、2020年1月から2022年6月までの約2年半の期間において、利用されたMoodleの機能の種類や利用時期・回数などの特徴を整理・紹介する。特に、対面授業の再開前後や臨床実習の中断時期などにみられた利用状況の変化、学年別の特徴などを共有したうえで、課題や今後の展望を述べる。
- 12:05 2周年公募③
8.「オンライン教育に対しての学生アンケート調査結果について(プログラミング科目を中心に)」
箕原 辰夫 千葉商科大学政策情報学部・教授/慶應義塾大学環境情報学部・非常勤講師
| 映像資料
概要
オンライン教育について、プログラミング基礎科目で受講している学生に、今後どのような形態で授業を受けたいか、プログラミング科目でのオンラインでの受講形態を中心にアンケートでききました。その結果の発表と、毎週授業時課題をフィードバックした結果などを報告します。
- 12:20 ハイブリッド学会事例
9.「オンラインからも現地でもめいっぱい楽しめるハイブリッドポスターセッションのノウハウ」
宇野 毅明 国立情報学研究所情報学プリンシプル研究系 教授/主幹
| 映像資料
概要
オンラインのイベントの中でも、講演会や打合せは比較的うまくできるようになったが、ハイブリッドのポスターセッションはまだうまくできていないように思う。現地のがやがやがノイズとなることや、オンラインの人の参加の質を上げると、現地の人がいろいろな機器を操作するなどの「がまん」が必要になることなど、いろいろな難しさがある。
本発表では、身の回りの機材を使って上手に、質の高い、現地とオンラインの両者が「楽しめる」ポスターセッションのノウハウを紹介する。
- 12:40
10.「ディスカッション」
| 映像
- 13:00
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:30 はじめに
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
里見 朋香 文部科学省審議官(高等教育局担当)
| 映像
- 12:35 COVID-19
3.「コロナ禍と日本の科学技術」
濵口 道成 国立研究開発法人科学技術振興機構 顧問/日本医療研究開発機構 先進的研究開発戦略センター長
| 映像資料
概要
2019年末から始まったコロナ禍は、人類社会に大きな課題と変化を与えつつある。その影響を整理・展望するとともに、コロナ禍にある日本の科学技術、産業の現状を俯瞰し、我々に提示されている今後の課題、科学技術振興機構として展開してきた対応策とりわけ人材育成について述べ、議論したい。併せて、日本のワクチン開発がコロナ禍に対応しきれなかった経緯についても報告したい。
- 13:00 授業連携①
4.「北海道内国立7大学間における教養教育遠隔講義の取組」
佐藤 博隆 北海道大学大学院工学研究院准教授
重田 勝介 北海道大学情報基盤センター准教授
| 映像資料
概要
本講演では、北海道内国立7大学間で行われている授業連携の取組について概要と事例を報告する。北海道内の7つの国立大学は単位互換に関する協定を結び、教養教育科目の一部を遠隔教育で共同実施している。本講演では取組の概要とこれまでの実績、実際の授業の様子について報告する。
- 13:20 授業連携②
5.「運用でカバーした複数大学をまたぐ Moodle の提供事例 〜 京都三大学教養教育研究・推進機構による教養教育共同化科目への対応 〜」
桝田 秀夫 京都工芸繊維大学情報科学センター長
| 映像資料
概要
COVID-19による突然のオンライン教育環境の整備が求められる中、単独の大学での環境整備だけでも手一杯であった中、さらに、複数の大学で連携していた講義科目への対応は、授業担当の先生方、受講する学生さん、それぞれで違う学務管理を担当する事務系の方々、それぞれで違う情報システムを担当する方々、という多数のステークホルダー間での調整は困難を極めた。本報告では、京都府立大学・京都府立医科大学・京都工芸繊維大学の3大学の間で行われていた教養教育共同化カリキュラムの講義に対して、特に、京都工芸繊維大学情報科学センターからみた事例について紹介する。
- 13:40 2周年公募①
6.「オンライン工学実験におけるリアルタイム・コミュニケーションツールとWebXRの導入」
杉本 和英 (独)国立高等専門学校機構 教授 情報総括参事
| 映像資料
概要
本報告では、昨年度に高専教育において重要な位置付けにある工学実験に対し、オンライン/オンデマンド環境を活用したテーラーメード型教育の試行結果より抽出した課題を解決するための、独立した2アプローチについて、実践を通じて検証した教育効果について報告する。一つは、オンラインコミュニケーションツールの導入、もう一つは、WebXRを用いた仮想空間内にて機器操作を可能とするアプローチである。各アプローチについて、昨年度に同内容で実施したオンライン実験のアセスメント結果と、今年度に実施したオンライン実験のアセスメント結果との比較ならびに学生アンケートへの回答結果より、各アプローチの教育効果について紹介する。
- 13:55 2周年公募②
7.「意見集約ツール「LearnWiz One」の開発と実践」
中條 麟太郎 東京大学文学部 4年生
吉田 塁 東京大学大学院工学系研究科 准教授
| 映像資料
概要
オンライン授業やハイブリット授業では、学生と教員、学生同士のコミュニケーションが取りにくいという課題が存在する。そこで、東京大学吉田塁研究室では、授業に手軽に導入可能で、学生の積極的な意見交換を促すことができるEdTech「LearnWiz One」を開発した。開発したツールは一般にも公開しており、全国の大学を中心に1万人以上の方に利用いただいているほか、世界最大のEdTechコンペティションにおいて研究開発部門世界第一位を獲得するなど、高い評価もいただいた。発表では、開発の経緯や実践報告を中心に、LearnWiz Oneの取り組みについて説明する。
- 14:10 2周年公募③
8.「Google Meetを用いたオンライン授業について」
花之内 健仁 大阪産業大学工学部機械工学科 教授/サイバー大学 IT総合学部 客員教授
| 映像資料
概要
オンライン大学(サイバー大学)で授業できたら面白いだろうなぁと学外非常勤講師を開始した2020年初頭、急激な時代変化の波が来て、オンラインで会議・授業・セミナーをするのが当たり前の時代になりました。
ただその波が大きかったこともあり、オンライン活動をどのシステムで行うか?についてあまり検討されていないことが多いように思います。私もたまたまのきっかけで使用することになったGoogle Meetではありますが、使用の経験をお伝えすることで、そのメリット等をお伝えできることがあるかもしれませんので、この度報告することに致しました。
- 14:25 2周年公募④
9.「対面実習・オンデマンド講義・メタバース内ディスカッションを組み合わせた臨床医学教育の試み」
関口 兼司 神戸大学大学院医学研究科脳神経内科学分野 准教授
| 映像資料
概要
コロナ禍に遭遇し我が国の教育形態は一気に多様化した。デジタルを用いた非同期非対面の学習形態はいくつかの特徴を有し、特に医学教育実習においては従来の対面型教育と組み合わせることで、より高い学習効果が期待できる。今回は臨床検査の一つである筋電図の実習を対面で行い、理論的背景をオンデマンド動画をみて確認した後、VRゴーグルをかぶってメタバース内で疑問や質問についてディカッションするという、新しい形のハイブリッド授業を行っているためその学習体験について共有する。
- 14:40
10.「ディスカッション」
| 映像
- 14:55
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 はじめに
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
工藤 雄之 文部科学省研究振興局参事官(情報担当)
| 映像
- 10:35 メタバースと教育
3.「口頭発表から懇親会まで―コミュニケーションの種類とオンラインコミュニケーションツールとアバター」
長谷川 晶一 東京工業大学科学技術創成研究院 准教授
| 映像資料
概要
オンラインコミュニケーションツールにはそれぞれに設計と制約があり、コミュニケーションの目的、内容、参加者などによって適したツールが異なります。口頭発表、ポスター発表、研究室ミーティング、懇親会を、それぞれに適していると思われるオンラインツール(Web会議, 近接チャット, 共有VR空間)で行った事例の紹介と、近接チャットを使いながら開発してた経験、及びソーシャルVRの観察に基づいて、参加者の姿=アバターを中心に、インフォーマルなコミュニケーションや出会いを成立させるために必要な事を考えます。
- 10:55 教育DX
4.「東海国立大学機構デジタルユニバーシティ構想基本計画」
森 健策 東海国立大学機構情報連携統括本部情報戦略室長/名古屋大学情報基盤センター長
| 映像資料
概要
本講演では、東海国立大学機構デジタルユニバーシティ構想基本計画を紹介し、今後の大学のデジタルアーキテクチャの形態について議論したい。東海国立大学機構における様々な活動を、教育・学生支援、学術研究、社会連携、管理運営の4つの視点からとらえ、それぞれの領域におけけるデジタルサービスアーキテクチャについて示し、今後の展開について述べたい。
- 11:15 事務DX
5.「北大DX-SD研修フィードバックから見る事務職員の業務DXマインド」
清重 周太郎 北海道大学 未来戦略本部 DX検討部会 事務業務(働き方)タスク フォース DX研修チーム
| 映像資料
概要
北海道大学において全職員1,184名を対象に全5回20コマで構成されるオンデマンド型「DX-SD研修」を実施したところ、受講者数はのべ3,865名、平均受講率は約65%であった。コンテンツは主にインタビュー形式で、学内から総長・理事・管理職によるメッセージ等を、学外から道内企業・教育機関・自治体のCDOによる変革の考え方を収録した。フィードバックによれば、受講者のうち「DXに期待する」「自らの行動で変化を生み出したい」と回答した割合は約80%にのぼる一方で、不安要素として「組織風土が障壁」「専従部署を求める」「時くサポートが必要」「教員の理解と協力が不可欠」といった意見がみられた。
- 11:30 初中教育
6.「徳島県GIGAスクール構想と県教育委員会の取組」
黒田 收 徳島県立総合教育センター GIGAスクール推進課 班長
| 映像資料
概要
徳島県における教育の情報化に対する取組について紹介します。
- 11:45 2周年公募①
7.「4D for Innovation -CAD/CGから教育メタバースへ-」
笹谷 康之 立命館大学理工学部 准教授
| 映像資料
概要
CAD/CG/GIS等は分野横断的に融合して3Dに時間軸を加えた4D化しつつある。一方、メタバースが、コロナ禍対応も加わり多彩な分野で爆発的に普及している。これを踏まえ、従来のCAD/CG教育を刷新して、地域資源データの地産地消を試み、教育メタバースを学生自身が創る4D for Innovationというコンセプトの大学教育に挑戦している。そこでコンピテンシー基盤型教育の観点に基づき、4Dの領域固有能力とジェネリックスキルから方略を見直した「CAD演習」の学習成果と、分野横断的な「メタバースづくりを通じてウェルビーイングな未来社会を支える」をテーマとする現在進行形の演習を報告する。
- 12:00 2周年公募②
8.「獨協大学におけるオンライン・ドイツ語授業でのAI翻訳の活用例」
木村 佐千子 獨協大学外国語学部 教授
| 映像資料
概要
本発表では、獨協大学ドイツ語学科生を対象とする「テクスト研究」のオンライン授業においてAI翻訳を用いるに至った経緯、授業の進め方、観察結果を説明する。遠隔授業で画面の向こうでの学生の行動が制限できなかった2020年春、学生に広まりつつあったAI翻訳アプリを積極的に活用する授業を行うことを計画した。授業ではAI翻訳の日本語訳のみならず音声も活用した。AI翻訳を教材に用いての気づきやアンケート結果をもとに、授業内でAI翻訳を扱った意義を考察する。今後の大学における外国語教育では、AI翻訳の存在は無視できない。教員もAI翻訳の発展に目を向け、学生のAI翻訳使用を前提に教育を行うのが望ましいだろう。
- 12:15
9.「ディスカッション」
| 映像
- 12:35
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 はじめに
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
柳 孝 文部科学省文部科学審議官
| 映像
- 10:35 特別講演
3.「Web3とDX:学びの未来」
伊藤 穰一 国立情報学研究所 所長特別補佐/千葉工業大学 変革センター センター長
| 映像資料
概要
今から百年前、鉄やガラスの大量生産、新しい工学や科学を背景に、バウハウスは現代社会に即した新しい建築と教育法を開発して世界を再構築しました。AIやブロックチェーンなどデジタル技術で利用可能な素材が変化する現在、単なるデジタル化ではなく、教育、経済、ガバナンスを含め社会全体のアーキテクチャを再構築する必要があります。大量生産社会は信頼できる組織化しやすい労働者を必要としましたが、今の社会には多様なスキルと感性を持つクリエイティブな人々、ニューロダイバーシティが必要です。インターネットを介した豊富な情報の中、教育もネットワーク化や個別化により、プロジェクト指向で柔軟性があるよう変革する必要があります。
- 11:00 海外事例
4.「アメリカの教育現場での効率的なデータ管理 〜プログレスデータ、個別指導計画、合理的配慮をデジタル管理〜」
瀬川 花 Yukon Public Schools 特別支援教育教員
| 映像資料
概要
アメリカの教育現場では、子どもの日々のプログレスやIEP(個別指導計画)もデジタル管理されています。プログラムを導入する事で、子どものニーズを的確に把握することが可能となります。進級や転校に伴う引継ぎもスムーズになり、不必要な採点も減ります。子どもたちは、ひとり1台配布されている端末から授業時間内に自立的にプログラムで算数、英語の勉強ができ、ひとりひとりの総合的なプログレスから得意、不得意なスキルまで可視化されます。
特別支援教育部では、IEP(個別指導計画)を州で統一されたプログラムで管理しています。障がい、病気をもつ子どものために設定された年間目標や合理的配慮がデジタル管理されています。
- 11:20 動画管理
5.「クラウド動画プラットフォームPanoptoの導入事例」
石岡 正次 九州産業大学 総合情報基盤センター 事務部長
| 映像資料
概要
コロナ禍における遠隔授業の始まりからPanopto導入までの経緯、全授業科目の登録とZOOM、Moodleとの連携、Panoptoの機能紹介とPanopto導入前と導入後の変化について事例を報告します。
- 11:35 2周年公募①
6.「希望授業方法ごとの学生の特徴と今後の授業方法に関する学生調査結果」
市村 光之 横浜国立大学 大学院教育強化推進センター 教授
| 映像資料
概要
New Normal時代のあるべき授業方法を検討する基礎資料として、学部生にほぼ全数調査(回答率98%)で収集した遠隔授業の受講動調査結果を紹介します。横浜国立大学では、学生にフォーカスし学修・生活行動や意識、学修成果、課外活動状況等を継続して収集・分析する独自の教学IRを《学生IR》と呼び、半期ごとに実施しています。それらの集計分析結果から、対面/遠隔それぞれの希望者の特徴、単位の実質化含め授業外学修負担のありかた、ブレンド型授業やハイフレックス型授業、ビデオ講義の履修意向などを取り上げます。
- 11:50 2周年公募②
7.「看護師基礎教育におけるLMS活用事例と今後の展望」
小池 啓子 埼玉医科大学短期大学 看護学科 講師/熊本大学教授システム学研究センター連携研究員
| 映像資料
概要
2020年4月コロナ禍において、看護師基礎教育機関である本学でも緊急避難的にオンライン授業をせざるえない状況となった。急遽LMS(Learning Management System)を導入し、学生の学びを継続する模索と実践を続け2年が経過した。LMS導入から2年。教職員がLMSを"触る""使う"ことが習慣化し学生が柔軟に学び続けたことは、本学の教育体制の変革と進歩と言える。そして次にめざすべきことは、"LMSを活用した教育の質向上"と"ICT教育利用を継続していく"ことではないだろうか。本報告では、看護師基礎教育におけるLMS活用事例と、課題に対する今後の取り組み予定を紹介する。
- 12:05 2周年公募③
8.「教育DXの忘れ物~情報リテラシー教育の視点からの問題提起~」
仁上 幸治 学習院女子大学 図書館司書課程 非常勤講師
| 映像資料
概要
教育DXについて、情報リテラシー教育の視点からレポート作成法の指導強化策として3点の問題提起を行う。
第一に、レポート作成の手順と方法。アクティブラーニングの前提として、情報の探索・収集・整理・読解・加工・表現という一連の作業をこなせるだけの知識・技能が必須である。
第二に、学術情報の生産・流通・消費のプロセス。特に図書館活用法とデータベース検索法については反復応用の機会を多くの授業で設けることが検索力向上に有効である。
第三に、書式の重要性。レポートの体裁や書誌事項、引用、注のルールの理解と書式編集力が不足したまま自己流で通している学生が多すぎる。個別の指導・添削が必要である。
- 12:20 2周年公募④
9.「Zoomとマナバコースを用いたオンライン授業の展開、長短、反省点、今後の展開」
蔵谷 哲也 四国大学短期大学部ビジネス・コミュニケーション科 准教授
| 映像資料
概要
講演の目的:コロナ禍の影響でオンラインによる遠隔授業を、短期大学部でときおり展開しているが、こうした遠隔授業を行うことに関する実際上の問題や改善点を指摘し、どんな方向に展開していくべきか紹介することである。
講演の概要:遠隔授業開始のための準備、遠隔授業中の問題点、教員からみた遠隔授業の長所と短所、Zoomによる補講、反省点、今後の展開。
結論:オンライン化は人と人との対面の交わりの機会を減らす。特にノンバーバルコミュニケーション機会を損ねている。従って、オンライン化授業の役割は補足的なものとして、対面式のアクティブ・ラーニングをさらに強化する必要があると言える。
- 12:35
10.「ディスカッション」
| 映像
- 12:55
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 はじめに
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:32 Hubs入門
2.「Mozilla Hubs でメタバースシンポジウムに参加してみよう」
菅沼 拓夫 東北大学サイバーサイエンスセンター長/教授
| 映像資料
概要
前々回、前回に続いて、今回の本シンポジウムでも、Mozilla Hubsでのメタバース会場をご用意させていただきました。実際にメタバースでご参加いただきながら、具体的な操作方法や楽しみ方について紹介いたします。
- 10:47 海外事情1
3.「変化の時代のオンライン教育: Web会議システムによる対面授業再現のススメ」
富田 馨 Kennesaw State University, Department of Technical Communication and Interactive Design・Assistant Professor
| 映像
概要
アメリカを理解する上で必須となる概念が、赤い州と青い州である。共和党が力を持つ赤い州と、民主党が力を持つ青い州では、高等教育のコロナ対策に大きな違いが生じた。本講演はコロナ禍で真っ先に対面授業に復帰した、赤い州の一つであるジョージア州で教鞭をとってきた私個人の授業経験と工夫について話したいと思う。日々目まぐるしくコロナ感染者数が変わる変化の時代では、オンラインにも対面にもスムーズに移行出来る準備が必要になる。そこで、本講演ではWeb会議システムを使い、対面授業を再現する方法について論じる。
- 11:07 ご挨拶
4.「ご挨拶」
井上 諭一 内閣府科学技術・イノベーション推進事務局 審議官
| 映像
- 11:10 海外事情2
5.「情報技術を活用すると大学運営はこう変わるーミネルバ大学の事例紹介」
山本 秀樹 AMS合同会社 代表
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概要
「情報技術を用いて大学運営をゼロから設計するとどうなるか。」2014年に開校した米国のミネルバ大学(Minerva University)は「最新の情報技術を用いて、大学教育をあるべき姿に再創造する」ことを目的に設立された。新型コロナウィルスの世界的流行により、多くの教育機関が情報技術の実装を模索するなか、同校の情報技術の活用方法が再び注目されている。
本プレゼンテーションでは、ミネルバ大学における学生募集、入試、授業設計、教授法、キャリア構築支援の5つ分野での情報技術の活用事例を紹介する。
- 11:30 保護者調査
6.「「家庭教育」に関する成人(保護者)の捉え方」
小林 克嘉 文部科学省総合教育政策局 地域学習推進課家庭教育支援室長
| 映像資料
概要
子どもの年齢に応じ、保護者はどのような手段で情報を得ているのか、今年度当室が行った調査をもとに傾向をお話しするほか、コロナ禍の中、子どもたちが悩みを抱えた際に、外部のサービスを利用する場合、どのような傾向があるのかについても簡単に触れます
- 11:45 メンタルヘルス
7.「コロナ禍の学生相談」
松本 靖子 大手前大学 学生相談室・カウンセラー/京都市教育委員会・スクールカウンセラー
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概要
本講演は、COVID-19の流行拡大により、人と人との接触が制限されるという未曽有の緊急事態下、応急的にICT(Information Communication Technology)を用いた学生相談を立ち上げた、現場のカウンセラー(臨床心理士、公認心理師)の報告である。緊急事態における心理的なケア、オンライン相談の限界とそれらを補完するための創意工夫の2点に焦点づけて報告する。
- 12:00 合理的配慮
8.「コロナ禍における障害学生支援」
榊原 佐和子 北海道大学学生相談総合センター アクセシビリティ支援室室長
| 映像資料
概要
新型コロナウイルス感染の拡大は大学生活にさまざまな変化を及ぼしている。障害学生にとって、この変化により修学しやすくなった者もいれば、逆にこれまで経験していなかったような問題に直面している者もいる。また、オンライン授業化による合理的配慮の提供の方法や障害学生を支える支援学生の養成の方法も変 更せざるを得ない状況も出てきている。このような障害学生支援におけるさまざまな変化について実例を交えて紹介する。
- 12:15 動画管理
9.「大阪大学における講義収録システム(Echo360)の活用事例」
浦田 悠 大阪大学全学教育推進機構 教育学習支援部 特任講師
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概要
大阪大学では、講義収録システム(Echo360)を導入し、動画等のコンテンツアップロードや教室での自動収録配信等の機能を提供している。2020年度のコロナ禍以降、コンテンツアップロードの使用量が大幅に増加するとともに、無観客授業やハイフレックス授業での教室収録等での活用も拡がっている。本発表では、Echo360の機能を紹介するとともに、コロナ禍におけるEcho360の活用実態、運用上の工夫や課題等を報告する。
- 12:30
10.「ディスカッション」
| 映像
- 12:50
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 はじめに
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
佐伯 浩治 文部科学省科学技術・学術政策研究所長
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- 10:35 学長シリーズ
3.「創造と変革を先導する大学」
大野 英男 東北大学総長
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概要
国立大学法人は大学改革の大きな流れの中にいる。東北大学は、「最先端の創造、大変革への挑戦」をうたった「東北大学ビジョン2030」をアップデートし、大学の変革を加速する「コネクテッドユニバーシティ戦略」を2020年に策定。本学の諸活動のDX化を強力に進めたサイバー空間とリアル空間の融合的活用を通して、ボーダレスで多様性に富み、真にインクルーシブな大学として、学術の進展とイノベーションの創出に大きく貢献する大学に変身しつつある。
- 10:55 VRと教育
4.「VR技術を活用した協働型HyFlex国際共修授業」
林 雅子 東北大学高度教養教育・学生支援機構 准教授
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概要
留学生と日本人学生協働の「国際共修」をCOVID-19下で継続すべく実施した「協働型HyFlex授業」は、より多くの国・地域の留学生と他大学の学生が参加可能となり、教室参加の学生に教壇での発表機会等も提供できたが、一方でオンライン参加者が心理的壁を感じやすいこともわかった。
本講演では、課題克服のために実践した①「VRカメラ」を活用した360度動画ライブストリーミング授業配信②メタバースでアバター同士が交流する「ソーシャルVRプラットフォーム」を活用した協働学修③学生主体の「VRカメラ」撮影による日本語・日本文化の360度動画発表とVR動画LMS配信など、VR技術を活用した取り組みを紹介する。
- 11:15 海外事情
5.「アメリカ中西部の学校区におけるICT活用とCOVID-19対応」
市川 文恵 Indianapolis Public Schools, Director of Research and Assessment
| 映像資料
概要
2020年3月より、コロナウィルスの世界的な感染拡大に伴い、学校現場では様々な対応を行ってきた。アメリカ中西部の大規模な学校区においても、子どもたちの安全を確保し、コロナ禍であっても学びを止めないために、1人1台端末環境の整備やオンライン学習、分散登校などを実施した。学校区内でICTがどのように活用されているか、コロナ禍の前から現在に至るまでの状況を教育委員会の立場から紹介する。
- 11:30 初等中等教育LA
6.「高知県学習支援プラットフォーム「高知家まなびばこ」で実現する教育データ利活用」
武市 正人 高知県教育委員会事務局 教育政策課 チーフ(情報政策担当)
| 映像資料
概要
高知県では、独自に開発している学習支援プラットフォーム「高知家まなびばこ」を学習eポータル化し、文部科学省のMEXCBTと直結する準備を進めている。将来的に、民間事業者のデジタルドリルやデジタル教科書とも連携してスタディログを蓄積し、学校・教員・児童生徒にフィードバックすることで、1人1台タブレット端末を活用した「学校の新しい学習スタイル」を構築することとしている。
本講演では、「高知家まなびばこ」を中心とした高知県の取り組みと、スタディログを可視化するダッシュボードやデータ蓄積のイメージについて紹介する。
- 11:45 大学DX
7.「学生中心のDX推進チーム「DXラボ」による香川大学のDX推進」
八重樫 理人 香川大学情報メディアセンター・センター長/香川大学創造工学部創造工学科 教授
| 映像資料
概要
香川大学はDXを推進すべく、DX 推進戦略「デジタル ONE 戦略」を策定した。また、香川大学情報メディアセンターは、DX 推進戦略「デジタル ONE 戦略」の実現にむけて「DX ラボ」を組織した。そして、香川大学情報メディアセンター「DX ラボ」は、情報技術を学ぶ香川大学の学生を中心に構成され、香川大学の DX 推進に資する様々な活動を行なっている。
本講演では、学生中心のDX推進チーム「DXラボ」と、「DXラボ」による実施された「学生/職員UX調査」、「業務改善アイデアソン」、「業務システム内製開発」、「業務システム内製開発ハンズオン」などの取り組みを紹介する。
- 12:00 DXツール
8.「動画管理プラットフォームセミナー報告」
合田 憲人 国立情報学研究所クラウド基盤研究開発センター長
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概要
大学等におけるオンライン講義の広まりにより、講義動画の編集・配信を支援するツールへの期待が高まっている。国立情報学研究所では、大学等がクラウドサービスを導入するための支援の一つとして、動画管理プラットフォームサービスを提供する事業者3社を招いたオンラインセミナーを開催した。本報告では、これらのセミナーの内容や参加者からの声について報告する。
- 12:15 ラーニングアナリティクス
9.「ミシガン大学におけるラーニングアナリティクス:My Learning Analytics(MyLA)」
山田 政寛 九州大学基幹教育院准教授 University of Michigan, School of Information 客員研究員
Jennifer Love University of Michigan, Information Technology Services・Business systems analyst senior
Stephanie Teasley University of Michigan, School of Information, Research Professor
| 映像資料
概要
本発表では、国際的にラーニングアナリティクス研究とその知見の展開において進んでいるミシガン大学のラーニングアナリティクスプロジェクト"MyLA"(マイラ)について紹介する。
ミシガン大学では研究主導でラーニングアナリティクス、特に学習ダッシュボードのデザイン、開発、評価を行っており、120以上のコースでダッシュボードを提供している。今回は、コロナ禍においてオンラインで行った授業におけるダッシュボードに対する情意面における評価の結果概要について報告する。
- 12:30
10.「ディスカッション」
| 映像
- 12:50
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
合田 哲雄 内閣府科学技術・イノベーション推進事務局審議官
- 10:35 海外の元気な学生のLA
3.「オンライン学習システムにおける教育的介入の最適化」
浅野 裕哉 ピッツバーグ大学計算機科学及び情報学部知能システム学科 前期博士課程
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概要
オンライン学習システムでは問題に解答した後、正誤や解説が表示されることが多い。しかし、これらはすべての生徒に一律に示され、個々のニーズに合っていないことがある。そこで本講演では解説に限らない幅広い教育的介入に対して、異なる特性・バックグラウンドを持つ生徒がどのように反応するかを分析し、どう個々のニーズに最適化できるか議論する。今後の展望として、AI(人工知能)を用いてリアルタイムで教育的介入を最適化する手法も紹介する。
- 10:50 留学支援
4.「オンラインでの『留学』はありえるか;2021年度上半期の全国調査から」
近藤 佐知彦 大阪大学国際教育交流センター 教授
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概要
近藤らはポストコロナ期に当然のように見込まれる留学交流のあり方の質的変化を探るため、今年の3月から6月にかけ、国公私立大180校に対して、記名でのアンケートを実施した。多くの留学交流事業当事者が、感染症は留学生交流への脅威であるだけでなく、高等教育のオンライン化への圧力要因でもあると指摘している。大学間交流の新たなルールや学生交換のプロトコル、そして教育交流プログラムの定義再考といった「近未来の留学に関する秩序作り」について、みなさんと一緒に考える機会にしたい。
- 11:05 生協調査
5.「全国大学生協連学生生活実態調査から見えるコロナ禍の大学生活への影響」
関原 希美子 全国大学生活協同組合連合会
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概要
全国大学生活協同組合連合会では、毎年秋に「学生生活実態調査」を行っている。2020年秋に行った調査は、新型コロナウイルス感染拡大後としては初めての調査となり、学生の戸惑いや苦悩が随所に現れる結果となった。収入、特にアルバイト収入の減少と学生生活充実度の極端な低下が特徴である。また、登校日数が少ないほど、オンライン講義が多いほど学生生活充実度が低いとの結果になった。これらのことをデータを示しながら報告する。なお、学生生活実態調査については、下記URLにて概要報告を公表している。
https://www.univcoop.or.jp/press/index.html
- 11:20 生協調査:大学生活の評価
6.「大学における教育とICT活用に関する実態調査 結果報告」
西尾 浩二 名古屋大学消費生活協同組合 常務理事
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概要
講義のデジタルシフトやPCの必携化が急速に進展することに伴う、大学での教育と学びのあり方の変化を正確に把握する事等を目的に行った「大学における教育とICT活用に関する実態調査」の結果について報告いたします。この調査は、全国大学生活協同組合連合会の東海ブロックと日経BP社による共同調査です。調査期間は2021年4月末から5月中旬で、調査対象は愛知・岐阜・三重・静岡の中で大学生協のある大学の学生とし、65,366名にアンケートをお願いし、7,673名から回答がありました。今回は名古屋大学の学生の状況を中心に他のいくつかの大学の学生との違いも報告いたします。
- 11:35 Plus-DX
7.「Learning in Metaverse (LiM):オンライン教育の新しい形」
長尾 確 名古屋大学情報学研究科 教授/(株)CYPE Technology 代表取締役
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概要
メタバースとは、オープンで多目的な仮想世界である。オンライン教育は、今後このメタバースを利用して行うのが良いと思われる。それは、これまでのオンライン教育では不足していた臨場感や対話性を補完できるからである。 そのための準備として、名古屋大学では、2020年より仮想講義室を利用した3D講義コンテンツを制作し、その視聴システムを提供している。 誰でもWebサーバーを立ち上げ、運用可能にしたことによって、インターネットが大きく発展したように、メタバースも誰でも仮想世界を創造し、共有可能にすることによって発展すると思われる。その具体例の一つが、デジタルキャンパスである。これは、現実の大学を模した仮想空間であり、アカデミックな活動を行えるものである。 本講演では、仮想講義室とアバターを用いる3D講義コンテンツ、メタバースを目指したデジタルキャンパス、さらに、個別学習を促進するセルフトレーニングシステムを紹介する。
- 12:05 初等中等教育DX
8.「『データ利活用による個別最適な支援』~大阪市におけるスマートスクール次世代支援事業~」
高橋 直樹 大阪市教育委員会事務局 学校運営支援センター 教育ICT担当課長
山本 圭作 大阪市教育委員会事務局 学校運営支援センター(文部科学省 ICT活用教育アドバイザー)
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概要
本発表では、大阪市が取組んだ、文部科学省「次世代学校支援モデル構築事業」等にかかる事業の概要・目的、検証内容について報告します。有益な教育データ(エビデンス)の可視化を実現することにより、学校に新しい価値を提供し、教員や管理職の利便性を高めることで効果普及をはかりました。またそのためにデータを一元化したダッシュボードを構築し、教員、管理職にデータ(エビデンス)の可視化を行いました。スタディログ、ライフログ、アシストログなど得られたエビデンスを学校での学習指導、生活指導、学校運営においてどのように活用できたか、その取組みなど具体的事例を紹介し、今後の校務系データと学習系データの連携を通じて学校におけるデータの利活用の展望について触れます。
- 12:20 防災教育
9.「オンライン学習を通じた地域防災教育」
廣井 悠 東京大学大学院工学系研究科 教授
| 映像資料
概要
災害から強いまちをつくるための「地域防災」は、我が国の防災・減災対策上、極めて重要と考えられるが、Covid-19による感染症災害は、このような地域防災教育を行う場の喪失を生んでおり、これは「顔の見える関係づくり」や「偶発的な出会い」等を地域コミュニティから奪う結果となっている。今回の話題提供では、このような状況下で、オンラインによる地域防災教育がどのように行われているかを報告する。
- 12:35
10.「ディスカッション」
| 映像
- 12:55
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
佐藤 安紀 文部科学省国立教育政策研究所次長・教育データサイエンスセンター長
| 映像 資料
- 10:35 学長シリーズ
3.「ポストコロナへの高等教育の出口戦略」
寳金 清博 国立大学法人北海道大学 総長
| 映像 資料
概要
COVID-19のパンデミックの中では、予測による戦略がしばしば失敗してきた苦い経験がある。ただ、2021年10月の状況を見ると、はっきりした理由を確定できないが、感染が急速に収束し、いよいよ、ポストコロナへの出口戦略のシナリオを描く時期になっていると考える。感染症の拡大を防ぐ「守り」の戦略から、ポストコロナの出口戦略への転換を本格的に議論し、しかも、大きなスピード感を持って、実現していく必要がある。これは、社会全体に関わる大きな課題であるが、大学におけるポストコロナの教育方針について考えてみたい。
- 10:55 メンタルヘルス
4.「コロナ禍における高校生以下のこどもたちのこころ」
半谷 まゆみ 国立成育医療研究センター 社会医学研究部/コロナ×こども本部 共同研究員
| 映像 資料
概要
10代以下のこどもたちは、COVID-19そのものによる医学的な健康影響はそれほど大きくないと考えられている。一方で、休校や自粛生活などの環境変化は、こどもたちの心理社会的側面に少なからず影響を及ぼしている。国立成育医療研究センター「コロナ×こども本部」では、全国のこどもと保護者を対象にオンライン調査「コロナ×こどもアンケート」を実施し、こどもたちの生活や健康に関するデータ・声を集めている。2021年9月までに計6回の調査を実施し、延べ4万人弱に協力いただいた。約7割のこどもにコロナに関連したストレス症状がみられること、自傷行為や抑うつの問題を抱えるこどもも少なくないことなどが示唆された。
- 11:15 マスクと小児発達
5.「コロナ禍でのヒトの育ち」
明和 政子 京都大学大学院教育学研究科 教授
| 映像資料
概要
コロナ禍で求められてきた「新たな生活様式」は,さらに長期化の様相を呈しています.感染症の拡大を最小限に食い止めるために,他者と身体的距離をとる,密をさける,マスクを着用するなどの実践は大切です.しかし,ヒトは,他者との「密・接触」を基本とする社会的環境に適応しながら,長い時間をかけて進化してきた生物です.他者と身体的距離をとりながら生きる日常は,人類が経験したことのない未曾有の事態です.環境の影響を大きく受けながら脳と心を発達させる「子どもたちにとって真に必要な」新たな生活様式の提案を図っていく必要があります.その羅針盤となるのは,生物としてのヒトの脳と心の発達の科学的理解にほかなりません.
- 11:30 学生動向調査
6.「コロナ禍と学生のウェルビーイング:名古屋大学学生支援本部における学生支援活動」
松本 寿弥 名古屋大学学生支援本部 学生相談センター 教育連携室講師
| 映像 資料
概要
コロナ禍は依然として大きな影響を大学生にもたらしている。オンライン授業を中心とした生活のメリットを享受する学生がいる一方で,希薄な対人関係や孤独な大学生活に苦しむ学生が増加・深刻化しており,友達作りから重篤なメンタルヘルスの問題まで広範囲の支援が求められている。名古屋大学学生支援本部では,学生への支援とともに,学生アンケートや相談活動で得られた情報を教職員と共有するFD活動を通して,学生が安心・安全・健康に大学生活を送れるためのセーフティネットの構築と連携支援の充実を図っている.
- 11:45 COVID-19
7.「検査と治療薬の話」
小安 重夫 国立研究開発法人 理化学研究所 理事/特定非営利活動法人 日本免疫学会 理事長
| 映像 資料
概要
新型コロナウイルスもワクチンの普及で感染が抑えられてきた今、皆さんの中では検査の意味や今後の治療薬の開発への関心が高まっていると思います。今回は検査の意味「たくさんすれば良いのか?今の検査で良いのか?」という疑問があると思います。また治療薬に関しては、インフルエンザのように治療薬とワクチンの2段構えが欲しいと思うのに対し、新型コロナの場合はどうなっているなのか、などの関心が高いのではないかと思います。そこで今回は検査と治療薬に関してお話しさせていただきます。
- 12:05 初等中等教育のLA
8.「AIテキスト分析を活用した高次の学力育成」
桑名 良幸 京都教育大学附属桃山小学校 副校長
| 映像 資料
概要
現在の教育界において、「知識・技能」の獲得は、すでに様々なAI型ドリルによって学習者を支援しつつあるが、一方で「思考力・判断力・表現力」やそれに伴う「主体的に学習に取り組む態度」の育成については、まだまだ教師や学習者の「主観的」な解釈に委ねられる現状がある。そこにAIテキスト分析を活用し、評価をアシストするシステムの構築をすることで学習者や現場の教師が直面している課題に対して効果的に機能するのではないかと考え、取組を進めている。
- 12:20 COIL型教育
9.「九州大学共創学部 issue-based COIL(社会課題解決型COIL)の展開」
岡本 正宏 九州大学総長特別顧問・名誉教授
| 映像 資料
概要
コロナ禍で学生の海外留学がまったく閉ざされたこの2年間によって、日本の大学は特に、国際社会で孤立化が進みかねない。大学間、部局間学生交流協定等を用いて、物理的移動を伴わない海外留学として、COIL(Collaborative Online International Learning)が世界各国の大学で行われている。多くのCOILプログラムは、専門性を主眼とするdiscipline-based COILであるが、学生同士のグループ学習(協働学習)に多くの時間を費やす、社会課題解決型のCOIL(Issue-based COIL)は、オンラインによる孤立感を軽減し、討論することで異文化理解を深めることが期待できる。九州大学共創学部は、2018年度に約50年 ぶりに創設された12番目の学部であり、社会課題をシステムとしてとらえ、異なる専門知識・技術をどのように組み合わせればその解決策を見出せるかの教育を行っている。本発表では、九州大学共創学部 が行っている Issue-based COILと今後の展開について概説する。
- 12:35
10.「ディスカッション」
| 映像
- 12:50
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
池田 貴城 文部科学省 研究振興局長
| 映像
- 10:35 COVID-19
3.「免疫とワクチン」
小安 重夫 国立研究開発法人 理化学研究所 理事/特定非営利活動法人 日本免疫学会 理事長
| 映像 資料
概要
新型コロナウイルス感染症の流行により、多くの方が感染症やワクチンに対する興味や疑問をお持ちになっていると思います。感染症から私たちのからだを守るのが免疫システムであり、免疫システムの中心で働くリンパ球は私たちに感染した病原体を記憶することができます。その仕組みを応用したのがワクチンです。この講演では、私たちのからだに備わる免疫システムの仕組みと、それを応用したワクチンに関して分かり易くお話しをさせていただきます。
- 10:55 UNESCO
4.「COVID-19とアジア太平洋地域の大学におけるデジタルトランスフォーメーション」
青柳 茂 ユネスコ・アジア太平洋地域教育事務所 所長
| 映像 資料
概要
COVID-19蔓延による高等教育への世界的な影響について、ユネスコの最新の研究調査やレポートを紹介しながら概観し、課題を整理し、新しい高等教育の在り方について考える。とりわけ、技術革新の加速により高等教育機関でもデジタル学習の提供されることが可能となった一方で、パンデミックにより、大学間や学生間でも既存の不平等が現場でも明らかになり格差が広がってきている。このような現状を踏まえ、ユネスコのアプローチを紹介し、これからの高等教育の在り方を考える。
- 11:15 学生アンケート結果
5.「コロナ禍の大学生の『いま』と『がんばり』」
安井 大幸 全国大学生活協同組合連合会 学生委員会 学生委員長/琉球大学
| 映像資料
概要
全国大学生協連は2021年7月に全国の大学生を対象に「届けよう!コロナ禍の大学生活アンケート」を行い、7,832通の回答がありました。アンケート結果からは『「3つの危機」の多様化』『とりわけ「2年生」の不安な環境の継続』『学生の「頑張り」』が浮かび上がってきました。アンケート結果を受けて8月10日(火)に記者会見を行い、リアルな人と人とのつながり・コミュニケーションが求められていることや大学生のつながりづくり、社会体験を今後、社会・大学・大学生協がどのようにつくっていくかは社会の問題であることを訴えました。なお大学生自身がこの問題をともに考える場面として、10月31日に「全国大学生サミット」を開催する予定です。
- 11:30 文科省調査
6.「新型コロナウイルスの影響を受けた学生への支援状況等に関する調査について」
鈴木 遼太郎 文部科学省高等教育局 学生・留学生課 法規係長
| 映像資料
概要
新型コロナウイルス感染症の拡大により、文部科学省では、各大学等と連携して、学生等が修学をあきらめることの無いよう支援を行っており、その取組状況や、学生の修学の状況について継続的に調査を行ってきた。昨年度末の時点では、令和元年度と比較して中退者や休学者が増加しているような状況にはないが、引き続き状況を注視する必要がある。今後とも、支援が必要な学生にきめ細かな支援を継続して実施できるよう、御協力・御対応をお願いしたい。
- 11:40 eラーニング人材育成
7.「GSIS(大学院教授システム学専攻)で養成するeラーニング 専門家:IDer, LTist」
喜多 敏博 熊本大学 教授システム学研究センター長・教授
| 映像 資料
概要
熊本大学大学院 教授システム学専攻(GSIS)は、フルオンラインの大学院であり、入学から修了まで(修士論文発表を除き)すべてオンラインで学習・研究できる大学院であるが、COVID-19流行により、2021年2月には大学院入試もオンラインで実施された。その際の実施上の工夫や応募者の状況について紹介する。また、GSISでは、従来からのインストラクショナルデザイナーを養成するカリキュラムに加え、2022年度からは、ラーニングテクノロジスト(データサイエンス、人工知能、仮想現実等の技術を学習システム開発に活用できる人材)を養成する新カリキュラムが開始される。関連業界の動向も交えその概要を紹介する。
- 11:55 初等中等教育のLA
8.「先端技術の活用による主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善~デジタル授業研究システム構築活用事業~」
免田 久美子 安芸太田町教育委員会
| 映像 資料
概要
主体的・対話的で深い学びを支える授業デザイン・授業力向上のため、個々の子供の学習過程に着目した授業研究が求められています。これまで12年間、CoREF・全国の教育委員会・学校等と連携し、「知識構成型ジグソー法」を活用した協調学習による実践研究を続けてきた広島県安芸太田町では、学びの過程に迫るための対話の可視化、学校内外の教員の効率的な協働を可能にするためのオンライン授業研究や授業研究データベースといった先端技術の利活用を通じて、授業研究の質と効率化を両立する「デジタル授業研究システムモデル」を構築するための取組を進めています。その一端をご報告させていただきます。
- 12:10 Scheem-D
9.「スキームD "University Pitch and Conference"について」
加々美 綾乃 CIC Japan コミュニティ・デベロップメント・リード
吉田 塁 東京大学大学院工学系研究科准教授
中條 麟太郎 東京大学文学部3年生
| 映像 資料1 資料2
概要
文部科学省が昨年度に開始した大学教育のデジタライゼーション・イニシアティブ(スキームD)では、デジタル技術を活用した高等教育の進化を加速するため、デジタル技術の活用に関心のある大学関係者や、高等教育に活用できる可能性を秘めたデジタル技術・プロダクトをもつ企業を応援してきました。10月27日のUniversity Pitch and Conferenceでは、"高等教育をDXで進化"をテーマに、高等教育のデジタル化・進化のアイデアを持つ7組の方にピッチいただきます。今回の講演では、事例として「LearnWiz オンラインにおける大規模なアクティブラーニングの実現」を紹介させていただきます。
- 12:22
10.「ディスカッション」
| 映像
- 12:40
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
渡辺 その子 文部科学省大臣官房サイバーセキュリティ・政策立案総括審議官
- 10:35 学長シリーズ
3.「パンデミックを奇貨として、大学は?!」
永田 恭介 筑波大学長
| 映像 資料
概要
新型コロナウイルス感染症は、驚異的なスピードで世界中に広がり、人の健康のみならず社会・経済にも深刻な影響を与えている。そしてこのパンデミックは拡大鏡のように、格差と分断を始め様々な問題を明らかにした。大学の研究・教育の観点からも、浮き彫りになった課題が多々ある。それらを解決するための様々な取組ができる機会と捉えて行っている取組を紹介し、今後の大学の在り方について考える。
- 10:50 元気な海外学生のLA
4.「オンライン講座におけるデータ活用と指導者向け支援」
震明 万智 ノースカロライナ州立大学計算機科学科 博士後期課程
| 映像 資料
概要
近年利用者が増加しているオンライン講座を中心に、指導者向けの教材生成のサポートに関して、ノースカロライナ州立大学で行っている研究を紹介します。特に、教科書の内容から学習目標に沿った問題を自動的に生成するためのツールや、講座の持続的な改良のために、学習データを利用し、効果が低いと思われる教材を検知する方法について議論します。
- 11:05 初等中等教育DX
5.「『学習eポータル』の構想と取組について」
桐生 崇 文部科学省大臣官房文部科学戦略官・総合教育政策局教育DX推進室長
畠田 浩史 オンライン学習システム推進コンソーシアム委員
| 映像 資料
概要
GIGAスクール構想で整備された一人1台端末を活用し、個別最適な学習環境を提供するためのプラットフォームとして「学習eポータル」が今後学校現場で利用されていきます。国の提供するCBTシステムである「MEXCBT」(メクビット)の他、多様な教材・コンテンツを使った学習への「入り口」となる学習eポータルの構想とシステムの特徴などを紹介する。
- 11:20 大学教育DX
6.「Jupyterhubとnbgraderで授業・試験・レポートをDXしてみた件」
田浦 健次朗 東京大学情報基盤センター長 / 情報理工学系研究科 / 工学部電子情報工学科 教授
| 映像 資料
概要
講演者が行っている情報関係の授業での、
Jupyterhub,
nbgrader (Jupyter notebookを介して課題の回収や採点を行う仕組み) の利用方法について紹介します。授業中の演習、課題、試験での使用経験を通して、進捗把握や採点の効率 (生産性) をあげ、ストレスを減少させるための、自身の試みについてお話させていただきます。
- 11:35 遠隔教育事例
7.「『今・ここ』でなければならない学びを止めないために~8月6日のヒロシマから」
澤村 雅史 広島女学院大学 共通教育部門 教授
内原 朋嗣 関西学院大学 教務機構事務部 課長(ハンズオン・ラーニングセンター担当)
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概要
広島女学院大学と関西学院大学の合同授業「ヒロシマ」は、座学・フィールドワーク・ディスカッション・プレゼンテーション等からなる総合的な授業であり、原爆の日である8月6日の前後に、広島での実地研修で出会う人、建造物、イベント、学修者相互などの全てをリソースとした学びとして展開されてきた。2020年度はコロナ禍により中止となったが、2021年度は感染症対策を徹底した上で実施し、その一環として様々なデジタルコラボレーションツールが活用された。そのことは、より効率的な情報共有や、機動的なフィールドワークの実現へとつながった。本発表ではデジタルツールの活用事例を中心に、研修として実施した内容を紹介したい。
- 11:50 医療系教育事例
8.「昭和大学 医学・歯学・薬学・看護・理学・作業療法学連携PBLの取組について ―コロナ禍におけるデジタル化への挑戦―」
片岡 竜太 昭和大学歯学部 スペシャルニーズ口腔医学講座歯学教育学部門 教授
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概要
医学部、歯学部、薬学部、保健医療学部からなる医系総合大学である昭和大学では、チーム医療に貢献できる医療人の養成を目的に、体系的、段階的な学部連携教育を実施している。学部連携PBLは4学部生1学年約600名を対象に1・3・4年次(保健医療学部は1・2・3年次)に必修授業として実施している。72グル-プ(1グループ約8名)に分けて、コアタイム2日と説明会1日の計3日間実施している。コロナ禍、全学で導入したGoogle ClassroomとMeetを活用して、従来は対面で実施していたコアタイムを遠隔のリアルタイム授業として実施した。紙媒体の教材を配布して、ホワイトボードを活用して実施していたPBLのデジタル化への挑戦を紹介する。
- 12:05 メンタルヘルス
9.「大学生向けメンタルヘルス支援アプリ『Q-Mental APP』の開発と社会実装」
梶谷 康介 九州大学キャンパスライフ・健康支援センター准教授
| 映像 資料
概要
青年期は精神面で問題を抱えやすい時期であるが、自らの心の問題について、若者が医療機関に相談に来ることは少ない。我々はこの状況を改善するべく、若者にとって馴染み深いスマートフォンを用いた介入効果を検討するため、「スマートフォンアプリによる学生のメンタルヘルス向上に関する実証研究」を開始した。本研究では「学生目線のデザイン」を心がけ、試作アプリを大学生に使用していただき、ログデータ解析やアンケート調査に基づき、ブラッシュアップを繰り返した。実証研究においてアプリ使用前後で心理テストを実施したところ、アプリ使用群は非使用群に比べて精神健康度の評価尺度GHQ-12の改善度が有意に大きかった。 このアプリを社会実装するために、研究用アプリを改良し、製品版アプリ「Q-Mental APP」を2021年5月より配信した。発表当日は、開発からアプリ運用までの道のりと、アプリ運用後の反響について説明する。
- 12:20 COVID-19
10.「異分野間ギャップの克服による医療課題の解決:新型コロナからの教訓」
末松 誠 慶應義塾大学医学部 医化学教室 教授
| 映像 資料
概要
第1線の臨床医と感染症専門の研究者の間、変異株ゲノム解析を行う保健所・地方衛生研究所と大学病院など医療機関の間、感染症研究者と分子疫学者の間、創薬研究者と基礎研究者など、平時には一見見えなかったギャップが顕性化し、情報の共有が遅延している。世界は新型コロナの克服に必要と思われる(そうでないものも含めて)データや経験値をステークスホルダー間で早期から共有しているが、残念ながら日本では恐ろしいほど停滞している。昨年の第2波以降、変異株ゲノム解析を実行し、タンパク質の構造を解きつつ、公開をしてきた経験から「一身独立・一国独立」(=一人一人が、他者を尊重しつつも自身の意見を述べ、議論をすれば、その集合である国はおのずと強力になる。逆は真ではない。)の精神が必要で、専門家もそうでないものも、データをそれぞれの目で見てサイバーシンポ等を活用して「気づき」をぶつけ合うことが、これから先の難局を超えていくために極めて重要ではないかと思う。その経験値を共有できれば幸いである。
- 12:40
11.「ディスカッション」
| 映像
- 12:55
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
原 克彦 文部科学省官房審議官(研究開発局担当)
| 映像
- 12:35 学長シリーズ
3.「新たな国立大学法人モデル『東海国立大学機構』における新型コロナ感染症対応とポストコロナDX戦略」
松尾 清一 東海国立大学機構長・名古屋大学総長
| 映像 資料
概要
名古屋大学は2020年4月に岐阜大学との法人統合で一法人複数大学の新たな国立大学法人「東海国立大学機構(以下、東海機構)」を設立した。これはかつてない規模とスピードで激動する人類社会と、わが国が直面する深刻な諸課題の中で、国立大学の未来のモデルを構築する試みである。東海機構設立の時期がコロナ禍と重なったことから、新法人は様々な困難に直面すると予想されたが、オンラインをフル活用するなど着々と機構の事業を進めつつある。また、法人統合を機に未来に向かって意見交換がなされ、大学の様々な領域に焦点を当てた議論がなされた。本発表ではデジタルユニバーシティー構想や未来の教育を創るアカデミックセントラル構想など「東海機構」のもとで進められてきた取組を紹介する。
- 12:55 COVID-19
4.「新型コロナウイルス:3CLproメインプロテアーゼ変異からの教訓」
末松 誠 慶應義塾大学医学部 医化学教室 教授
| 映像 資料
概要
2020年の新型コロナの第1波はロックダウンが奏功して武漢株はほぼ殲滅できた。しかし第2波、20Bと呼ばれる株のMain Protease(3CLpro)にP108Sという変異が入った株が突如流行を始めピークに達した。その後この変異の入っていない20B株が急速に勢力を増し、第3波のころにはP108S株はほぼ消失した。組替タンパク質を精製し解析したところ、P108S株はProtease活性が顕著に低下していた。日本はこれらわずか2つの株が勢力を争っていたが、ご存じのようにその後は「海外変異株」が複数入り乱れ、現在ではデルタ株が想定外の勢いで増えている。昨年の第2波で起きたことの分析から少しでも教訓が得られれば幸いである。
- 13:10 ワクチン職域接種
5.「東北大学・大学拠点接種におけるワクチン接種予約システム」
中村 直毅 東北大学病院メディカルITセンター 副部長・准教授
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概要
東北大学では、東北大学(宮城県・仙台市)ワクチン接種センターを活用して、東北大学に加え、近隣13大学1高専を加えた計14校の学生・教職員を対象にした東北大学・大学拠点接種を行っている。本接種を実施するにあたり、ワクチン接種予約システムを内製により短期間で構築・開発し、運用してきた。本発表では、ワクチン接種予約システムの概要、学術認証フェデレーション「学認(GakuNin)」との連携、個人情報を保護するために採用した対策などを中心に述べる。
- 13:23 ワクチン職域接種
6.「名古屋大学における6機関合同職域接種(大学拠点接種)について」
宮川 勉 東海国立大学機構総務部長 兼 名古屋大学管理部長
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概要
名古屋大学では、国の登録有形文化財である豊田講堂を接種会場として、中京大学、南山大学、名城大学、名古屋工業大学及び豊田工業高等専門学校と合同で4万人規模の職域接種(大学拠点接種)を7月12日から行っている。地域の感染拡大防止や学生が一日も早く安心してキャンパスライフが送れるようにするため「学生ファースト」の大学拠点接種を行うに至った経緯と接種の運営方法、開始後1か月を過ぎてみえてきたことなどについて共有する。
- 13:36 LAシリーズ
7.「詳細な行動データを用いたLearning Analyticsの一例と利用可能性 -相互評価行動分析を例に-」
堀越 泉 上智大学大学院理工学研究科 博士後期課程
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概要
Learning Analytics は国内外ともに研究・実践がますます盛んになり、特にLMS等のログの分析はいくつかの大学で実用段階にあると言える。一方で、教育データの利活用に係る論点整理等でも指摘されているように、詳細な行動データの分析・利用は多くの場合においてまだ研究開発段階にあるとされる。そこで本発表では、詳細な行動データを用いたLearning Analytics研究の例として、マウスの操作ログを用いた相互評価行動研究を紹介し、研究段階にある詳細な行動データの分析の意義や利用可能性を議論する。
- 13:49 初等中等機関のLA
8.「個別指導における先端技術・教育データの活用」
大澤 正樹 埼玉県教育局市町村支援部義務教育指導課 学力向上推進・学力調査担当 指導主事
| 映像公開なし 資料
概要
埼玉県では、毎年実施している埼玉県学力・学習状況調査の結果と学校が保有するデータを、AI(人工知能)を活用して分析を行っております。そして、児童生徒一人一人の状況に応じて学力を伸ばし、子供たちの力と可能性を最大限引き出すための指導を実現するための研究成果として、令和2年度は「個別アドバイスシート」を作成し、実証校の児童生徒及び保護者へ提供しました。本講演では、「個別アドバイスシート」を作成するために活用した教育ビッグデータである埼玉県学力・学習状況調査と、データ分析に活用したAI分析の概要について講演いたします。
- 14:02 キャリア教育
9.「コロナ禍のキャリア教育、地域人材育成」
丸山 実子 島根大学 地域未来協創本部 人材育成・キャリアデザイン部門 部門長・准教授
| 映像 資料
概要
コロナ禍におけるキャリア教育について、島根大学で開講しているキャリア教育科目の一部の科目について取り組んだ内容について報告する。2020年度、キャリア教育の授業のみならず殆どの授業がオンライン化となった。特に、オンデマンドで上手くいかなかった点を改善して臨んだ2021年度の取組として、これまで授業毎、受講者各自で印刷するようにしていた行程を、履修登録時のタイミングで、全内容を取り纏めた「専用テキスト」として受講者に事前配布しオンライン授業を行ったことを紹介する。また、高齢者が多い島根県(高齢化率ランキングは全国1~3位)で学生が地域に出ていくフィールド演習についてコロナ禍での現状と展望も行う。
- 14:15 元気な学生シリーズ
10.「北海道大学オンライン個別学習相談対応 成果と課題」
海老澤 修一 北海道大学ラーニングサポート室 大学院生チューター
| 映像公開なし 資料
概要
北海道大学ラーニングサポート室ではスタッフと大学院生が学部1年生を対象とした個別学習相談対応を行なっており, コロナ以降はオンライン対応に切り替えることで学習相談対応を継続してきました。オンライン化前後の変化からは自粛生活が新入生の学習に与える影響を垣間見ることができます。特に, 情報収集に苦労しているようすやオンラインでのコミュニケーションに緊張しているようすが見受けられます。こうした状況の中, 学習相談対応業務としては如何に学習相談の存在を周知し, オンライン相談の心的障壁を低くするかが課題となりました。今回は相談対応にあたる学生の立場から, これらの課題への取組みの成果と課題について発表します。
- 14:28 初等中等機関のCBT
11.「学びの保障オンライン学習システム「MEXCBT」に関する取組と構想」
桐生 崇 文部科学省大臣官房文部科学戦略官・総合教育政策局教育DX推進室長
杉山 知之 オンライン学習システム推進コンソーシアム 委員
| 映像 資料
概要
GIGA スクール構想により初等中等教育の学校現場における教育 DX が急速に進む中,全国の学校に整備される1人1台の学習環境を生かして,パソコンやモバイル機器を使ってテスト・アセスメントを行うCBTシステムである「学びの保障オンライン学習システム(MEXCBT:メクビット)」の開発が,文部科学省により進められています.本発表では、MEXCBTの取組について今後の展開とあわせて紹介するとともに、MEXCBTの特徴である国際技術標準を採用したシステム構想などを中心に紹介する。
- 14:43
12.「ディスカッション」
| 映像
- 14:55
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
坂本 修一 文部科学省大臣官房審議官(研究振興局及び高等教育政策連携担当)
| 映像
- 10:35 海外事例
3.「コロナ禍での教育活動継続のための施策:国際的傾向と課題」
望月 要子 ユネスコ・マハトマ・ガンジー平和と持続可能な開発のための教育研究所 政策プログラム長
| 映像 資料
概要
2020年と2021年にユネスコ・ユニセフ・世界銀行・OECDが合同で発表した、各国政府のCOVID-19関連の学校閉鎖への対応に関するサーベイの調査結果に基づき、コロナ禍での教育活動の継続のための施策の国際的傾向と課題について紹介する。また、国連によるコロナ禍での学校閉鎖後の学校再開の枠組み、ならびにアジア太平洋地域初・唯一のユネスコ直轄研究所であるMGIEPのデジタル学習関連の取り組みとインドでのコロナ禍での教育事情にも触れる。
- 10:58 文部科学省
4.「スキームD-シーズン2021の開始について」
服部 正 文部科学省高等教育局専門教育課企画官
| 映像 資料
概要
文部科学省が実施する「大学教育のデジタライゼーション・イニシアティブ(スキームD)」について、7月30日(金)18時~20時に開催する「2021シーズンキックオフイベント」の概要について説明する。
- 11:06 LAシリーズ
5.「ラーニング・アナリティクスとゲーミフィケーション」
永嶋 知紘 カーネギーメロン大学コンピュータ・サイエンス学部 博士後期課程所属
| 映像 資料
概要
本講演では、学習サポートにおいてラーニングアナリティクスとゲーミフィケーションが貢献できる役割について、米国カーネギーメロン大学にておこなっている研究を事例に紹介します。教師や生徒とともにデザイン・開発した中学数学の学習者向けの学習ダッシュボードやIntelligent Tutoring Systemを用いて、どのように動機づけや学習等の側面をサポートできるのかについて議論します。
- 11:21 オンライン入学試験
6.「九工大におけるオンライン入試の実施」
花堂 奈緒子 九州工業大学 高大接続・教育連携機構AO部門講師
播磨 良輔 九州工業大学 入試課長
| 映像 資料
概要
九州工業大学では,令和3年度入学者選抜のうち総合型選抜I(大学入学共通テストを課さないAO入試)において,筆記試験を含む全試験をオンラインで実施した。本報告では,この決定に至った経緯と実際の実施準備・実施方法に加え,当日発生した不具合への対応内容や,合格者に対して事後に行ったアンケート結果を紹介する。小規模地方国立大学における特別選抜であればこそ許されたチャレンジングともいえる取り組みのひとつではあるが,そこから見えてきたオンライン入試の課題と可能性について共有する。
- 11:36 初等中等教育のLA
7.「箕面市における先端技術を活用した取り組み」
岩永 泰典 箕面市教育委員会子ども未来創造局学校教育室 情報教育推進グループ参事(指導主事)
| 映像 資料
概要
箕面市では令和元年、令和2年のと文部科学省からの委託事業である「学びにおける先端技術の効果的な活用に関する実証事業」において、ICT機器の積極的活用、ビッグデータをAI解析し児童生徒の成績予測、センシング技術による授業の"見える化"という三本柱をもとに取り組みを進めてきた。現在も実証を継続している最中ではあるが、本報告では、実証に至るまでの本市の抱える課題と、それに対する取り組み、2年間での到達内容に加え、今後の課題等について共有する。
- 11:51 キャリア支援
8.「コロナ禍における就職支援―大阪大学キャリアセンターの取組―」
家島 明彦 大阪大学キャリアセンター 副センター長・准教授
| 映像 資料
概要
コロナ禍におけるキャリア教育と就職支援について、大阪大学キャリアセンターの取組を報告する。2020年度、キャリア教育の授業、進路・就職相談、就職・キャリアガイダンス、インターンシップ、合同企業説明会などキャリア・就職支援に関するイベントは軒並みオンラインとなった。各種ICTを活用してオンライン化に成功した事例もあれば、オンライン化に難航した事例もある。それらの事例を紹介し、その中で見えてきたキャリア教育・就職支援をオンライン化することのメリットとデメリットを整理する。
- 12:06 元気な学生シリーズ
9.「『阪大ウェルカムチャンネル』による新入生支援について −学生スタッフの視点から−」
西川 晃弘 大阪大学大学院文学研究科・阪大ウェルカムチャンネル制作チーム学生スタッフ
見城 佑衣 大阪大学文学部・阪大ウェルカムチャンネル制作チーム学生スタッフ
| 映像 資料
概要
2020年春、大阪大学ではCOVID-19の感染拡大により対面授業の実施が難しくなったことを背景として、新入生の不安の解消や学びのサポートを目的としたYouTubeチャンネル『阪大ウェルカムチャンネル』をスタートした。このチャンネルの制作チームは、大阪大学の教員と学生スタッフで編成された。私たち学生スタッフは、キャンパスに来ることができない新入生に代わって、彼らが実際にどのような支援を必要としているのか、という視点での企画・制作が求められた。本発表では、動画コンテンツの制作を通じて新入生支援に関わった学生スタッフの視点から、阪大ウェルカムチャンネルの取り組みが今後に向けてどのように評価できるのかについて考察する。
- 12:21
10.「ディスカッション」
| 映像
- 12:35
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
田口 康 文部科学省 国際統括官
| 映像
- 10:35 文部科学省
3.「新型コロナを踏まえた新たな国際教育交流に向けて」
佐藤 邦明 文部科学省高等教育局主任大学改革官・国際企画室長
| 映像 資料
概要
「留学生30万人計画」については、目途の2020年よりも1年早く、2019年5月時点で外国人留学生が31万人となり、本年3月にとりまとめた本計画の検証結果の概要と今後の施策の方向性を報告する。 また、新型コロナによる留学生交流への影響について最新の状況を説明する。さらに、オールジャパンでポストコロナを見据えた我が国の高等教育の更なる国際通用性・競争力の向上を図るため、今年度から開始した日本発のオンライン国際教育プラットフォーム事業「Japan Virtual Campus」の概要などを紹介する。
- 10:48 海外事例
4.「COVID-19 から学んだこと: ノースカロライナ州立大学での事例」
松田 昇 ノースカロライナ州立大学教授
| 映像 資料
概要
COVID-19 により大学での授業・研究のあり方が大きく変わった。大学における (ほぼ) 全ての活動はオンラインで行われ、教職員、学生は (ほぼ) 全てリモートでの参加を強いられた。全面的なオンラインへの移行から約一年半が経過し、キャンパスには少しずつ人が戻りつつある。今回の講演では、ノースカロライナ州立大学における大学運営の現状と新学期に対する見通しを紹介すると共に、全学的に行われたポストコロナのアンケートの調査結果を報告する。
- 11:01 ワクチン職域接種
5.「東北大学病院のコロナ対応 -大規模ワクチン接種センター・職域接種に至るまで」
冨永 悌二 東北大学病院長・副学長
| 資料
概要
宮城県ではこれまで9000人を超える新型コロナ感染者がありながら死亡者はその1%以下であり、コロナ対応の結果は良好である。東北大学病院は、県の医療調整本部の運営、ドライブスルー型PCR検体採取、隔離ホテルへの医療支援などコロナ対応にあたってきた。5月24日から東北大学大規模ワクチン接種センターを運用し、6月21日から職域接種も開始した。行政(宮城県・仙台市)と東北大学病院および県内主要病院間の緊密な連携が基盤であり、行政・医療者間の透明化された即時情報の共有や地方中核として最大の医療資源をもつ大学病院の積極的関与が重要と考えられる。地方モデルの1つとして我々のこれまでの取り組みを紹介する。
- 11:21 遠隔教育と評価
6.「試験評価に拠らないオンラインによる学修支援」
箕原 辰夫 千葉商科大学政策情報学部教授
| 映像 資料
概要
これまで対面の講義科目で行なってきたような中間試験・期末試験を行なって成績評価をするような方式の教育の仕方は、オンラインでの講義が基本となる今後は、継続することができないと考えられます。これからの高等教育機関での講義科目では、毎週の授業をベースとして、学生の学修支援を行なうような授業運営の在り方が求められており、コロナ禍で始まったオンライン授業によって、その方式が急速に加速されつつあります。オンラインの教育ツールを利用して、個々の学生の学修状態を反映しながら、学修支援を行なうための基本的な考え方を提示し、これまで不充分ながらも担当する講義において模索してきた方式について報告をしたいと思います。
- 11:36 文部科学省
7.「GIGAスクール構想におけるデータ駆動型教育~学校現場における先端技術・教育データの効果的な活用事例~」
板倉 寛 文部科学省初等中等教育局初等中等教育企画課/学びの先端技術活用推進室長
| 映像 資料
概要
児童生徒の1人1台端末の整備が進み、本年度から「GIGAスクール構想」が本格的に始動しました。文部科学省では、学校現場におけるICT活用能力の底上げなどの初歩的な部分の支援に加え、先端技術や教育データを用いた先進的な取組についても、両輪で進めています。本講演では、教育再生実行会議の提言でも触れられている「データ駆動型教育」の考え方も踏まえながら、令和2年度に行った実証事業の実例について、ご紹介いたします。
- 11:56 大学の世界展開
8.「コロナ禍状況下でのオンライン協働学習『COIL』の展開 」
池田 佳子 関西大学国際部教授・グローバル教育イノベーション推進機構・副機構長
| 映像 資料
概要
本発表では、関西大学において2014年に導入したCOILという教育実践が、コロナ禍を受けてどのように展開し、現在活用されているのかを具体例を持って解説する。また、ポストコロナ禍期においても併用・融合して活用されるであろうオンライン型の協働学習授業の在り方等についても示唆する情報を提供する。
- 12:11 元気な学生シリーズ
9.「Comfortable PandA: 学生ユーザによる京都大学LMSの機能改善」
武田 和樹 京都大学工学部 電気電子工学科 学部3回生
| 映像 資料
概要
本報告では,京都大学LMS PandAを快適に使うために作られたブラウザ拡張機能である Comfortable PandA を紹介する.Comfortable PandAはインストールするだけでPandA上に便利機能が追加され,公開されている課題一覧を簡単に確認することができる.新型コロナウイルスの影響でPandAを活用して課題の管理や授業資料の公開が行われるようになったが,受講科目すべてを対象に課題一覧を確認できる機能がなく,手動で1つ1つ課題を確認・把握する必要があった.本報告では開発の経緯や機能ついて述べるとともに,Code for PandA事例認定を受けたことも紹介する.
- 12:24 LA
10.「教育データ解析チャレンジコンテストにおける教育データ解析事例の紹介」
丸山 翔平 教育データ解析チャレンジコンテスト優勝者
| 映像 資料
概要
内閣府・戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期 ビッグデータ・AIを活用したサイバー空間基盤技術(管理法人:NEDO)に採択された「エビデンスに基づくテーラーメイド教育の研究開発」の研究では、教育・学習支援システムを利用した教育データの収集と分析を実施している。ここで収集したデータをもとに、教育データ解析技術を社会全体で向上させることを目的とした「教育データ解析チャレンジコンテスト」を開催した。本講演では、コンテストを通して開発した学習の途中経過から最終成績を予測する方法と予測にあたり得られた知見を、コンテスト優勝者自ら紹介する。
- 12:37 ディスカッション
11.「ディスカッション」
| 映像
- 12:50
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
行松 泰弘 文部科学省大臣官房 サイバーセキュリティ・政策立案総括審議官
| 映像
- 12:35 LAシリーズ
3.「教育データ解析コンテストについて」
緒方 広明 京都大学学術情報メディアセンター教授
| 映像 資料
概要
内閣府・戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期 ビッグデータ・AIを活用したサイバー空間基盤技術(管理法人:NEDO)に採択された「エビデンスに基づくテーラーメイド教育の研究開発 」 の研究では、教育・学習支援システムを利用した教育データの収集と分析を実施している。本講演では、ここで収集したデータから仮想学習1万人のデジタル教材のアクセス履歴と最終成績を用いて機械学習を行い、成績を予測するという、教育データ解析コンペティションについて報告する。
- 12:48 Plus-DX
4.「技能教育高度化のための共創的技能学習プラットフォームの構築」
橋本 洋志 東京都立産業技術大学院大学 教授(工学博士)
| 映像 資料
概要
本事業の目標は「技能教育高度化のための共創的技能学習プラットフォームの構築」を図ることで、技能教育のDX推進を行い、感染予防を図りながら、技能教育の高度化を図ることにある。ここでの技能教育とは、技能実習(ものづくり系の実験・実習など)を経てエンジニアリング、プロダクトデザイン、および産業技術分野などで活躍する人材を育成する教育を指す。従来の技能教育の学習項目を知識とスキルに分解し、かつ、タキソノミーに当てはまることで、効果的な教育のDX設計法を確立する。これに基づき制作されたデジタルコンテンツは、本プラットフォーム上で多数のコミュニティがオープンにアクセス可能とすることで、効率的な技能伝承、および、新たな技能創出の場を提供する。
- 13:03 文部科学省
5.「コロナ禍の影響による学生生活に関する調査について」
服部 正 文部科学省高等教育局専門教育課企画官
| 映像 資料
概要
本年3月に一部の大学等を無作為に抽出して、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた学生等の学生生活の調査を実施した。オンライン授業に対する学生の満足度、高等教育修学支援制度等の経済支援による収入やアルバイト収入等の経済状況、学生生活における悩み等を調査項目とし、今般その調査結果がとりまとまったところ、本件結果報告するとともに、当該結果を踏まえた各大学等における今後の学生支援に関する留意事項を紹介するもの。
- 13:18 文部科学省
6.「『学事日程等の取扱い及び遠隔授業の活用に係るQ&A等の送付について(令和3年5月14日時点)』の御紹介」
一色 潤貴 文部科学省高等教育局大学振興課課長補佐
| 映像 資料
概要
本年3月29日にとりまとめた「教育現場におけるオンライン教育の活用」(河野内閣府特命担当大臣(規制改革)、萩生田文部科学大臣)や同年4月2日付け高等教育局長通知「大学等における遠隔授業の取扱いについて」を踏まえ、大学及び高等専門学校における学事日程等の取扱い及び遠隔授業の活用に係るQ&Aを更新し、遠隔授業の実施方法・形態の具体的な取扱い例についてまとめた事務連絡を5月14日に大学等へ発出した。各大学等における円滑な遠隔授業の実施等に向けた参考とされたく、今般、本事務連絡内容のポイントを紹介する。
- 13:31 元気な学生シリーズ
7.「人間味のある大学教育ー米国コーネル大学の事例からー」
小林 令奈 コーネル大学 学部生
| 映像 資料
概要
授業や大学生活を改善する手法は多々存在する。だが、それらの成否は生徒、教員が大学において「人として大事にされている」と思えるかどうかに大きく依存するのではないだろうか。特に、COVID-19禍で遠隔授業が続き、大学生活も無機質になりがちである。その中で、コーネル大学がどのように人間味ある教育を行っているか、大学の制度や個々の授業の姿を発表する。 東京大学・コーネル大学の両学士課程への在籍経験を持つ現役学部生として、米国のリアルを紹介する。
- 13:46 海外事例
8.「台湾におけるオンライン学習の状況」
Chris Yang 京都大学大学院情報学研究科 博士2年
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| 映像 資料
概要
新型コロナの感染拡大により、従来の対面教育がどんどんオンライン教育に転換される傾向があります。従って、デジタル教科書やLMSなどオンライン学習に使うオンラインツールなどの活用も大事なことになっていきます。台湾は、5/18に急なコロナ感染の増加が発見された後、オンラインツールの利用数が一気に増えたため、大量な学習ログの収集ができました。この発表は、台湾の高雄大学のCathy Lin先生がご提供いただいたデジタル教科書ログを利用したラーニングアナリティクス方法の実現事例についてご紹介します。
- 14:01 RPA/事務DX
9.「長崎大学におけるRPAの導入経緯と具体事例」
池野 和樹 長崎大学広報戦略本部広報戦略課長
清水 佑樹 長崎大学学生支援部留学支援課主任
概要
長崎大学では、業務改革の柱として平成31年度からRPA(RPAテクノロジーズ㈱製)を導入し、これまでの2年間でおよそ50体のロボットを開発した。今回は、本学がRPAを導入するまでの経緯とともに、稼働中ロボットのうち留学生支援業務にかかる事例を紹介する。
- 14:14
10.「ディスカッション」
| 映像
- 14:30
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
菱山 豊 科学技術・学術政策研究所 所長
| 映像
- 12:35 教育DX
3.「東京大学におけるオンライン授業支援のトランスフォーメーション」
柴山 悦哉 東京大学情報基盤センター教授
| 映像 資料
概要
昨年春には,対面授業からオンライン授業への切り替えを,短い準備期間で行う必要があった.特に東京大学では,コロナ禍以前に決めた日程通りに授業を開始するために,スピード重視で取り組んだ.そのため,後からゆっくり考えてみると,他のやり方があったのではないかと思う点が少なくない.そこで,2021年度の授業開始までに,オンライン授業支援体制の改革を行なうことにした.学生視点での価値向上を図るため,学生にも積極的に関与してもらい,学内の連携体制も強化して,利用手続き,ポータル,ヘルプデスクなどの再設計を行なった.本発表では,この概要について報告する.
- 12:50 Plus-DX
4.「東海国立大学機構におけるPlus-DXの取り組み」
青木 学聡 名古屋大学情報連携推進本部情報戦略室教授
| 映像 資料
概要
2020年4月に岐阜大学・名古屋大学の統合により発足した東海国立大学機構は、「デジタルユニバーシティ(DU)」構想を掲げ、新しい形態の大学への進化を目指している。本発表ではDU構想の概略とともに、採択されたPlus-DX事業により加速する、教育DXへの取り組み紹介する。
- 13:05 Plus-DX
5.「関西大学の教育DXの取組について-次世代社会に適合したスマートキャンパス構想」
岡田 忠克 関西大学学長補佐
| 映像 資料
概要
本報告は、関西大学DX推進計画におけるプロジェクトである①学修成果の可視化プロジェクト、②グローバルDXプロジェクトの2つの取組について情報提供するものである。デジタル技術を活用した新たな手法やコンテンツの創出により、学生の学びと成長の履歴を入学から卒業まで総合的に把握し、学生個人や教員がそれを学びに具現化する取組、また、次世代社会に適合したスマートキャンパス化に向けて、遠隔・対面の学習空間をハイブリッドに活用する「ブレンド型教育モデル」を実践し、ボーダレス、インタラクティブな教育・学習環境の構築を目指す取組について報告する。
- 13:20 元気な学生シリーズ
6.「学生・教員の協働による主体的な学びの好循環――ハーバード大学の事例より」
髙島 崚輔 ハーバード大学学部生/NPO法人留学フェローシップ理事長
| 映像 資料
概要
ハーバード大学が大切にしているのは「主体的な学び」の好循環を生むことだ。東京大学・ハーバード大学の両学士課程に在籍経験のある現役学部生が,COVID-19禍以前からハーバード大学が進めていたオンライン教育・デジタル変革にも触れながら,学生・教員の協働を基盤とした学びの姿を伝える。 本報告が,日本の高等教育機関への何らかの示唆となれば幸いである。
- 13:35 教育DX
7.「教育におけるデータ利活用は何を目指すべきか」
久富 望 京都大学大学院教育学研究科助教(情報担当)
| 映像 資料
概要
前半では,教育関係者など社会人約30人に対して実施した一連の実践(オンライン授業,LMSによる課題提示,ピアレビュー,グループワーク)のうち,BookRollを用いたデータ利活用を報告する.後半では、教育におけるデータ利活用の先に見据えるものを考察・提案する。GIGAスクール構想による1人1台端末の未来に、データ利活用による個別最適化がしばしば語られる。しかし、過去の歴史を紐解けば、個別最適化が最終目標に見えてしまうことには若干の不安が残る。急速な変化に戸惑う初等中等教育の教育現場に配慮しつつ、個別最適化を通過点の1つとした先に目指すものを考察・提案する。
- 13:48 LAシリーズ
8.「教育・学習データ利活用に向けた東北大学の取組み」
尾畑 伸明 東北大学大学院情報科学研究科教授/ラーニングアナリティクス研究センター副センター長
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概要
東北大学では、昨年7月に「コネクテッドユニバーシティ戦略」として、ニューノーマルを見据えた大学改革の主要施策を公表した。特に、教育の変革として、オンラインを戦略的に活用した多様な教育プログラムの開発やラーニング・アナリティクス(LA)による学びの高度化を推進する方針を示している。そのための環境整備の一環として、今年3月には教育・学習データ利活用宣言を出して、データ運用の整備を進めている。情報科学研究科では、文理融合の旗印の下に、 データ科学の立場からLAに注目し、科内措置として昨年12月にLA研究センター(LARC)を立ち上げた。本発表では、このような東北大学における一連の取組みを紹介するとともに、学外機関との交流のきっかけを得たい。
- 14:01 海外事例
9.「オンラインでの語学授業の実践ーベルリン自由大学言語センターの場合ー」
城戸 寿美子 ベルリン自由大学言語センター 日本語専任講師
白木 美依 ボーフム・ルール大学外国語教育研究所 日本語専任講師
| 映像公開なし 資料
概要
2020年3月から始まったドイツのロックダウンにより、ベルリン自由大学言語センターでも、オンラインによる日本語の授業が開始された。ワクチン接種が開始され、ドイツでは少しずつ日常が回復してきているが、大学での授業は今後もまだ暫くはオンラインが予定されている。 この発表では、教室用に考案された口頭技能中心の授業をどのようにオンライン授業に応用したか、また、オンライン授業での漢字を含む日本語の文字の指導など、学生へのアンケート調査を基に改善を試みた1年について紹介するとともに、今後の課題や、更なる改善点について発表する。 。
- 14:16
10.「ディスカッション」
| 映像
- 14:30
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
笠原 隆 文部科学省大臣官房文教施設企画・防災部 技術参事官
| 映像
- 10:35
3.「『共創』の拠点としてのイノベーション・コモンズの実現に向けて」
西村 文彦 文部科学省 大臣官房文教施設企画・防災部計画課整備計画室長
| 映像 資料
概要
国立大学法人等の施設は、人材養成や学術研究の推進など国立大学等の使命を果たすための基盤であり、「第6期科学技術・イノベーション基本計画」においても、Society5.0の実現に向けて、大学改革の促進と戦略的経営の機能拡張に資するため、キャンパス全体を「共創」の拠点とすることを目指している。また、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、オンラインと対面によるハイブリッドな教育研究に対応したキャンパスの実現が求められている。本講演では、こうした視点を踏まえ本年3月に大臣決定された「第5次国立大学法人等施設整備5か年計画」について紹介する。
- 10:48 海外事例
4.「効果的なオンライン授業の試み」
三田村 照子 Research Professor, Language Technologies Institute, Carnegie Mellon University/NII客員教授
| 映像 資料
概要
COVID-19の為、米国・カーネギーメロン大学では昨年3月中旬より突然大学の建物に入れなくなり、すべての授業や会議、卒業式までもオンラインになった。Language Technologies Instituteという大学院で行っているある授業の経験をもとに、どうしたらオンライン授業を効果的に行うことが出来るかという試みを紹介する。
- 11:03 遠隔授業事例
5.「オンデマンド型オンライン授業における双方向性を意識した授業構成と課題の実施」
尾鷲 瑞穂 共立女子大学文芸学部非常勤講師(本務先:国立環境研究所)
| 映像 資料
概要
オンデマンド型のオンライン授業は、学生が学ぶ時間や場所を主体的に選択できるというメリットがある一方で、教材配布と課題実施の繰り返しで、教員と学生とのコミュニケーションが単調になってしまうというデメリットがある。また、教えている側は体系的に授業を構成しているつもりでも、学生にはそれが伝わりにくく、今何を学んでいるのかを学生が意識出来るようにすることが対面授業よりも必要であると感じた。学生が、習得すべき事項を意識しながら授業に取り組んでいけるよう、フィードバックも含めた教材の配信計画の作成やディスカッションに代わるレポート課題の実施など一講師として行った工夫を紹介したい。
- 11:18 DX / RPA
6.「RPAをはじめとする業務運営DX ~三重大モデル~」
中湖 博則 三重大学企画総務部長
平山 亮 三重大学財務部契約チーム 係長
池田 真樹 三重大学企画総務部企画戦略チーム 係長
| 映像 資料
概要
三重大学では、平成30年度よりRPA(UiPath社製)をはじめとするデジタルツールを活用して業務効率化に取り組んでいる。令和2年度は、業務運営においてデジタルツールの活用を第一に検討する「デジタルツールファーストの提言」を取り纏めるとともに、業務の効率化と精度の向上を実現することを目的として「RPA推進室」を設置した。また、RPAについては、財務会計システム「GrowOne」(ニッセイコム社製)における伝票処理に活用するなど、適用業務を拡大している。本シンポジウムでは、RPAを中心に事例を交えて、本学の業務運営デジタルトランスフォーメーション(DX)に関する取組を紹介する。
- 11:33 Plus-DX
7.「北海道大学における教育DXの取組計画」
重田 勝介 北海道大学情報基盤センター准教授・高等教育推進機構/オープンエデュケーションセンター副センター長
| 映像 資料
概要
本講演では、令和3年度以降の北海道大学における全学的な教育DXのための取組計画について情報提供を行う。「デジタル・シームレス学習」と呼称するサイバー・フィジカル空間に渡るハイブリッド型学習環境の導入計画、VRの活用や、北海道地域におけるオープンな教育プラットフォームの導入計画を紹介する。
- 11:48 Plus-DX
8.「金沢工業大学におけるDXの取り組み-『DXによる学生一人ひとりの学びに応じた教育実践』について-」
山本 知仁 金沢工業大学工学部情報工学科・教授
| 映像 資料
概要
金沢工業大学ではこれまで,教育の質を向上させるために、様々な情報をデジタル化し業務を効率化するシステムを構築してきている.一方,これらのシステムは連携が十分でなく,入学から卒業までのデータを統合し解析した結果を修学支援に利用できていなかった.この現状を踏まえ,今回,文部科学省の支援を受け,本学ではまず各システムのデータを統合し,卒業時のGPAや就職先に基づきデータを整理することで学生学びを深めたプロセスや,学生がつまずいた原因などを明らかにする.加えて,解析結果を教職員が修学のアドバイスに利用すると共に,AIの学習に用いることで,個々の学生に合わせたアドバイスをより的確に実施することを計画している.
- 12:03 事務DX
9.「名古屋大学における電子決裁のご紹介(サイボウズガルーン)」
森 健策 名古屋大学情報基盤センター長
野村 亮介 名古屋大学情報推進部情報推進課情報企画係主任
| 映像 資料
概要
「行政手続における書面主義,押印原則,対面主義の見直しについて」(令和2年12月1日文部科学省大臣官房長 事務連絡)にあわせて,名古屋大学では決裁業務の運用・制度の見直し、電子化を進めている。早急な電子化対応のため、既に事務グループウェアとして利用していたサイボウズガルーンのワークフロー機能を活用し、2021年4月より電子決裁の運用を開始した。本学で構築したワークフロー環境(に似せたデモサイト)を用いて、実際にユーザーが行う一連の処理を紹介する。
- 12:16 ラーニングアナリティクス:LA
10.「2020年度の前半と後半の LMS 利用状況の比較」
柴山 悦哉 東京大学 情報基盤センター 教授
関谷 貴之 東京大学 情報基盤センター 助教
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概要
2020年度はオンライン授業が広く導入されたことから,学習管理システム (LMS, Learning Management System)の利用者が急増し,LMS本体への大量のアクセスや,サポート窓口での多数の問い合わせへの対処に追われた1年であった.一方,LMS上には大量のデータが蓄積され,そのデータから,授業における教員と学生とのやり取りがある程度見えるようになってきた.本発表では,2020年度のLMS 上のデータを,前期(Sセメスター)と後期(Aセメスター) との違いに主に注目して分析して得られた知見を報告する.
- 12:29
11.「ディスカッション」
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- 12:45
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
森田 正信 文部科学省大臣官房審議官(高等教育局及び科学技術政策連携担当)
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- 12:35 九州大学
3.「教育・学習支援 〜激動の一年を振り返って想うこと〜」
島田 敬士 九州大学大学院システム情報科学研究院教授
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概要
コロナ禍が契機となり,オンライン授業をはじめとする教育・学習支援について変わったこと,変えたことについて,九州大学の事例を振り返る.
- 12:45 大阪大学
4.「大阪大学のCOVID-19対応と教育DXにむけて」
竹村 治雄 大阪大学サイバーメディアセンター教授
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概要
本講演では、令和2年度の大阪大学におけるCOVID-19対応のオンライン授業実施状況を振り返り、教育のデジタル化から教育DXにつなげる方策について考える。 また、その関連としてサイバーメディアセンターが進める初年次むけ一般情報教育のオンライン化の進捗について報告する。
- 12:55 北海道大学
5.「北海道大学におけるオンライン授業の実施状況とLMSの利用状況」
重田 勝介 北海道大学情報基盤センター准教授・高等教育推進機構/オープンエデュケーションセンター副センター長
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概要
本講演では、令和2年度の北海道大学における全学的なオンライン授業実施状況を振り返り、令和3年度に向けた取組方針を提示する。令和2年度におけるオンライン授業実施支援の取組状況や、LMSの利用状況、オンライン授業に関する学生アンケートの調査結果を紹介する。
- 13:05 京都大学
6.「オンライン授業とシステム思考」
喜多 一 京都大学国際高等教育院 教授
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概要
2020 年度,新型コロナウイルス感染症対策として多くの大学が授業のほぼ全面的なオンライン実施を余儀なくされた.学生,教職員の努力で授業は実施され,オンライン授業が持つ利点も認識されたが,緊急対応のにわか作りのオンライン授業であったことも事実である.本講演では,この経験を活かし情報通信技術で高等教育を変革するためのシステマティックな検討について考えたい.
- 13:15 教育DX
7.「教育DXへの妄想 COVID-19から学んだこと 」
安浦 寛人 国立大学法人 九州大学名誉教授/国立情報学研究所 特任研究員(学術基盤チーフディレクター)/一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)副理事長
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概要
COVID-19により引き起こされた大学などの教育機関の閉鎖は、教育を止めないという関係者のご努力により遠隔講義などの様々な工夫で乗り越えることができた。その結果として、教育のデジタル化が進み、新しい教育のあり方への挑戦が始まっている。デジタル化による教育プロセスの記録とその利用、デジタル教材の流通機構など今後取り組むべき問題が明確になってきたことは大きな収穫でもある。
- 13:25 早稲田大学
8.「大学IT部門とCOVID-19との闘い 〜1年間の本ワークショップから得たこと/得るべきこと〜」
深澤 良彰 早稲田大学理工学術院教授
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概要
この『大学等におけるオンライン教育とデジタル変革に関するサイバーシンポジウム「教育機関DXシンポ」』(旧名称:『4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム』)は、コロナ禍での教育・研究の継続に大きく貢献してきたと自負している。この1年間を振り返り、これからも継続しそうなコロナ禍で重視しなければならないことについて述べる。
- 13:35 一般公募
9.「コロナ禍の高等教育で見出されたセレンディピティ〜学生の可塑性を信じて」
加納 寛子 山形大学学術研究院学士課程基盤教育機構 准教授
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概要
新型コロナの影響により、急遽、遠隔授業を中心とした学びの転換が起きた。2020年度は、過渡期であるため、試行錯誤が続き、敗北を認めた人、デジタルならではの面白さに気づいた人など様々であった。禍福は糾える縄の如しというように、禍のあとには良いこともある。悲観的になり、時を戻そうとしても、時は戻らない。一人一人がコロナ禍ならではのセレンディピティ を見いだしてほしい。ささやかな、私が見つけたセレンディピティを報告する。
- 13:45 一般公募
10.「遠隔授業でも「つながり」を感じられる質問対応の試み」
杉森 保 富山大学教養教育院 准教授
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概要
昨年度前期の授業は全面オンラインとなった。授業はデジタル板書をベースとしたオンデマンドとしたが、初年次生が感じる不安や孤独感を極力減らすために、教員と学生、学生と学生の「つながり」を感じられる工夫がないかと模索した。そのひとつが授業時間にリアルタイムで行う質問対応へのCommentScreenの利用であった。簡単にその様子を紹介する。一方、後期からは対面授業が再開されたので、これまで紙媒体で行っていた学生とのやりとりにオンラインフォームを利用した。学生の記入量も多くなり、なによりそれをまとめてフィードバックする際の労力を大幅に削減できたのでこちらも紹介する。
- 13:55 一般公募
11.「大学でのインフォーマルなオンライン交流会の試み: 「夜ふかしRemo会」の開催」
岡田 龍太郎 武蔵野大学データサイエンス学部データサイエンス学科 助教
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概要
2020年度は新型コロナウイルスが流行し,大学はオンライン対応を余儀なくされた.授業はオンラインで行ったものの,大学が持っていた機能のうちインフォーマルな交流を促す側面が失われた.そうした状況を踏まえ,筆者は大学教職員と学生のインフォーマルな交流をオンラインで実現する交流会である「夜ふかしRemo会」を開催してきた.本稿ではその夜ふかしRemo会の趣旨について述べるとともに,実際に開催して観察した実態について報告する.
- 14:05 一般公募
12.「COVID-19による看護教育のレジリエンス」
岡 多枝子 人間環境大学松山看護学部 教授
上西 孝明 人間環境大学松山看護学部 講師
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概要
TBA
- 14:15 まとめ
13.「コロナで気付く新たなデジタル教育への挑戦」
喜連川 優 国立情報学研究所長
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概要
TBA
- 14:25 ディスカッション
14.「フリーディスカッション」
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- 15:00
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 11:00 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 11:02 ご挨拶
2.「ご挨拶」
塩崎 正晴 文部科学省大臣官房審議官(研究振興局及び高等教育政策連携担当)
| 映像
- 11:05 北海道大学
3.「COVID-19対策を契機とした大学情報環境の変革に向けて」
棟朝 雅晴 北海道大学情報基盤センター長・教授
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概要
北海道大学情報基盤センターならびに情報環境推進本部における、この一年のCOVID-19対策の概略について、情報環境・研究系を中心に紹介するとともに、これを契機とした今後の大学DXの方向性について、進化計算(人工進化)研究者の観点から個人的な見解を示す。
- 11:15 東北大学
4.「私とオンライン授業・1年を振り返って」
菅沼 拓夫 東北大学サイバーサイエンスセンター長・教授
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概要
このコロナ禍での1年を振り返り、東北大学遠隔授業タスクフォースのメンバーとして自分が主となって行った活動や、自らの講義で実施したオンライン授業を通して得られた、個人的な感想について紹介する。また、今後に向けた意気込みについても語る。
- 11:25 東京大学
5.「コロナ禍で始まった教育の進化: 「次の一手」は?」
田浦 健次朗 東京大学情報基盤センター長・教授
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概要
コロナ禍対策として始まったオンライン授業は, 当初は, やってみて初めてわかった利点を発見する時期であった. 夏になるとキャンパス生活を奪われた学生の苦しみが聞かれるようになり, 物理的な交流の場としての大学の重要性が再認識され, 秋学期はハイブリッドを試行錯誤する学期であった. 2021年度夏学期はまだコロナ感染対策に気を取られながらの授業実施を余儀なくされる中,今考えるべきは2022年度以降どのようにオンラインと対面を混ぜていくべきか の冷静な議論と, それへ向けての地道な準備ではないか.
- 11:35 名古屋大学
6.「COVID-19とLMS - 大学教育DXのスタートとその先」
森 健策 名古屋大学情報基盤センター長・教授
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概要
本講演では、COVID-19によってもたらされた大学教育DXのスタートについて、この1年間を振り返りと今後の展望をLMSなどの情報基盤の観点から議論したい。COVID-19の世界的感染は、我々の生活大きな影響をもたらした。大学の情報基盤も例外ではない。LMSが全面的に活用され、デジタルメディアを介した教育が日常となった。このような状況に至るには、様々な方々のご尽力があった。LMSが全面的に活用された教育が実施されることで、教育DXが一気に加速したといっても過言ではない。本講演では、名古屋大学情報基盤センター長として見てきた教育DXの推進やその解析、そして、今後の展開について議論したい。
- 11:45 京都大学
7.「コロナ禍での教育の変容と未来」
緒方 広明 京都大学学術情報メディアセンター教授
| 映像 資料
概要
本発表では、 新型コロナへの対策として、 2020年3月以降の教育の変容について考察した上で、将来の方向性について述べる。具体的には、オンラインやハイブリッド等の参加形態、成績評価、グループ学習、実験・実習などの方法の選択肢が広がった。今後については、これらの考察を踏まえた上で、教育データを用いた教育変革の方向性について述べる。
- 11:55 九州大学
8.「大学における教育支援:次の一歩は?」
谷口 倫一郎 九州大学理事(副学長)・教授
| 映像 資料
概要
この1年のコロナ禍におけるオンライン授業等であきらかになった課題を解決するための九大におけるこれからの教育DXの取組み等について簡単に紹介する.
- 12:05 一般公募
9.「学びを止めない -ゼロからスタートしたオンライン授業-」
吉田 えり 東京医療保健大学和歌山看護学部准教授
| 映像 資料
概要
本学の目標「学びを止めない」を合言葉に、ゼロからのスタートしたオンライン授業でした。前期に開講した「急性期看護援助論急性期看護援助論(周術期患者の看護援助論)について講演させていただきます。Zoomの存在も知らず、右も左も分からず、学生、教務委員会、事務部とともに、時限を進行させるのに必死の毎日でした。ワクチン接種を開始しましたが、学生達の接種の優先度は低く、対面授業の結果、元のような状態になることは容易に想像できます。決してグッドとは言えないプラクティスですが、次年度の教育に少しでも活かしていただきたく、苦労話や得たものについて発表させていただければと思います。
- 12:15 一般公募
10.「医学部臨床実習における教授回診遠隔参加」
関口 兼司 神戸大学大学院医学研究科脳神経内科学分野准教授
| 映像 資料
概要
脳神経内科学分野の臨床医学実習では、教授の神経学的診察手技を間近で見学する「教授回診」に同伴することが最重要であるが、コロナ禍では学生の病棟への出入りが制限されたため困難となった。学内への立ち入りが可能になってから、学内のビデオ会議システムを利用して回診風景を別室に配信し、視聴する形の実習を試みた。患者に学内で映像を共有する旨の同意を得てタブレット端末で撮影した風景を、学生は同時に別室で視聴した。別の教員が解説を加えた。通信の問題がいくつかあったが、おおむね学生の評価は好評で、伝統的に継続されてきたものの、限界が見えてきていた教授回診の新たなスタイルを見出すことができた。
- 12:25 一般公募
11.「体育実技「バスケットボール」のハイフレックス型授業ってどうやってやるの?」
小谷 究 流通経済大学スポーツコミュニケーション学科准教授
| 映像 資料
概要
2020年度の後期、発表者の担当する体育実技「バスケットボール」の履修者数は50人であった。新型コロナウィルス感染拡大防止の観点からすると50人を体育館に集め、体育実技を行うことは難しかった。そこで本授業では、受講者を25人ずつの2グループに分けて、対面授業とオンライン(リアルタイム)授業を同時に進行するハイフレックス型で実施した。本発表では体育実技をハイフレックス型で実施する方法を紹介する。本発表内容は体育実技だけでなく、演習系の授業をハイフレックス型で実施する際の参考になることが期待される。
- 12:35 一般公募
12.「オンライン授業そのものを題材とした問題解決学習の実践 ~生徒が考える学びのあり方~」
長谷川 卓也 京都橘中学校・高等学校 情報科主任
| 映像 資料
概要
勤務校で筆者が担当した「技術」(中学)、「情報」(高校)のオンライン授業とその考え方について紹介する。授業の特徴は、オンライン授業そのものを問題解決学習の題材とした点である。生徒に家庭でのICT環境やオンライン授業の良かったこと困ったこと等に関するアンケートを実施し、その集計結果を生徒に返した。そして、それを元に生徒自身にオンライン授業の改善案について考えさせた。オンライン授業のあり方について考える主体は教育者や研究者だけではない。学習者が自身の問題ととらえて考えることが重要なのではないか。
- 12:45 一般公募
13.「ボーダレス・オンラインの未来」
樋口 健一 大学等社会人履修生
| 映像 資料
概要
昨年度から、金土日、平日夜などに複数の大学の履修生として、また、今年度は特に空き時間をフルに活用して、大学の公開講座、IT企業などのウェビナー、心理学や情報学の関係学会などの学会や研究会の、各々のオンライン講座を通算、100回以上参加して、オンラインツールも多くの経験を積んだ。その結果を受けて、これからの生涯学習、そして受講側から見た世界について感想を伝えたい。オンラインネイティブにボーダーは最早無い。
- 12:55 一般公募
14.「ITの苦手な教員が愚直に取り組んだこと」
佐藤 浩一 群馬大学教育学研究科 教授
| 映像 資料
概要
IT関連をきわめて苦手とする一教員が、オンライン授業にどう取り組んだか、事例を紹介する。小中学校での指導から学んだ「ユニバーサルデザイン」(視覚化、共有化、焦点化)を授業づくりの基本とした。また、授業の資料をプリントアウトして受講生に郵送する、参考図書を希望する学生に貸し出す(郵送)など、きわめてアナログなサービスにも努めた。受講生からの授業評価はおおむね良好で、新たな授業方法や課題設定に気づくなどのメリットを得た。
- 13:05 ディスカッション
15.「フリーディスカッション」
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- 13:30
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 11:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 11:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
榎本 剛 文化庁審議官
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- 11:35 海外事例
3.「カナダのオープン大学・アサバスカ大学建築学部におけるオンライン教育とバーチャルデザインスタジオ」
Henry Tsang アサバスカ大学建築学部 助教授
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概要
アサバスカ大学は、カナダのアルバータ州アサバスカ市にある州立のオープンオンライン大学です。アルバータ州にある4つの認可された総合大学のひとつであり、遠隔教育を専門とするカナダで最初の大学です。建築学部は2011年に設立され、カナダで建築のオンラインプログラムを提供している唯一の学校です。このセッションでは、プログラムのオンライン講義とバーチャルデザインスタジオで利用されているソフトウェア、オンラインでの成績評価の方法、オンラインでの実験や実習などのグループ活動の支援方法、およびコロナ状況下での課題、適応、イノベーションについて紹介します。
- 11:50 著作権
4.「教育研究に関する最近の著作権施策について(授業目的公衆送信補償金制度・図書館の権利制限規定の見直し) 」
岸本 織江 文化庁著作権課長
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概要
オンライン教育における著作物利用に関する「授業目的公衆送信補償金制度」(著作権法第35条第2項)について、昨年12月に補償金額や運用指針が決定し、4月からの本格施行が予定されているところであり、その概要を説明する。また、図書館資料の送信サービス等図書館関係の権利制限規定の見直しに係る著作権法改正案が国会に提出されたことを受け、その概要を説明する。
- 12:08 元気な学生枠
5.「社会の分断を越える「夢」」
都築 則彦 千葉大学大学院博士後期課程1年/学生団体おりがみ代表
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概要
本講演では、発表者のライフヒストリーを基軸に、格差の再生産構造を越えるために取り組んできたプロジェクトを紹介する。発表者は、オリンピック・パラリンピック業界への若者の参画を目標に7年に渡り活動を行なってきた。COVID-19の影響を受け史上初の延期になった東京2020大会と向き合い、その開催理念や活動実践をボランティアという立場から思考してきた。ボランティアとは、その社会事象に「関わっても関わらなくても良い立場」であるからこそ、「関わる意味」を自ら構築する必要性に迫られる。本発表を通して、オリンピック・パラリンピックの大会準備の意義や、ボランティアの新たな可能性を提示したいと考える。
- 12:23 学生サポート
6.「名古屋大学NUCTサポートQTA活動内容紹介」
笠原 伊織 名古屋大学大学院 情報学研究科・博士後期課程
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概要
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、多くの大学において、授業資料の共有や課題提出、期末試験の実施などへのオンライン学習支援システムの利用が急速に増加している。名古屋大学でも、オンライン学習支援システムNUCTの利用が大幅に促進された一方、その利用方法やシステム上の運用に関して、多くの問い合わせが教員および学生から寄せられており、NUCTを活用した教育の質的向上には、そうした問い合わせへの迅速かつ丁寧な対応によるサポート体制が必要不可欠である。本発表では、名古屋大学におけるNUCTサポートチームの活動のうち、発表者が約1年間取り組んできたQTAの活動について紹介する。
- 12:36 新入生支援
7.「オンライン授業に関するOn-Campus Jobの拡大とその課題」
竹内 朗 東京大学工学部3年
中條 麟太郎 東京大学教養学部2年・大学院情報学環教育部研究生
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概要
東京大学では、授業のオンライン化を機に、大学の運営業務を学生スタッフが支援するOn-Campus Jobの活動が拡大しており、特にオンライン授業の実施に関するさまざまな役割を担っている。本発表では、東京大学におけるOn-Campus Jobの事例として、チャット・Zoom・メールによるサポート窓口の運営や、新入生に向けた情報周知の取り組みなどを紹介した上で、大学の運営を大学自身がその多様な構成員で担うという観点からのOn-Campus Jobの意義と、課題や東京大学における今後の展望を述べる。
- 12:49 新入生支援
8.「わたしたちは同じ4月を繰り返さない 〜 LINEを活用した学生支援〜」
野口 岳 九州大学21世紀プログラム4年/iQ Lab共同代表
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概要
九州大学では2020年4月からオンライン授業の学生向けサポートとしてLINE公式アカウントを用いた問い合わせ対応を学生が率先して行なってきた。不確実性の高いウィズコロナ時代に即した形の運用は学生を中心に広く受け入れられた。今年度は新入生への支援を中心に入学前の準備に必要な説明をYouTubeとLINEで実施した。昨年、万全の準備が出来なかった4月を、今年は学生が学生を支援する共助のDXで闘う。
- 13:02 RPA
9.「RPAから始める信大病院DX」
白木 康浩 信州大学医学部附属病院 経営管理課 主査
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概要
信州大学医学部附属病院では、平成30年度よりRPAを活用して業務効率化に取り組んでいる。 令和2年度は、「業務の自動化」にむけて業務そのものを見直し「標準化・平準化する」ことで、デジタルトランスフォーメーション(DX)(企業がテクノロジーを利用して事業の業績や対象範囲を根底から変化させること)の実現を目指す組織としてRPA推進室を設置した。 また、新型コロナ感染症により突発的に増加したシステム入力業務、制度変更への対応等に積極的にRPAを活用した。本シンポジウムでは、RPA推進室設置による効果と新型コロナ感染症対策を経験して見えてきた効果及び課題について論じていく。
- 13:15 ラーニングアナリティクス:LA
10.「名古屋大学における2020年度LMS利用ログ分析ならびに学習活動分析に向けた今後の展開」
戸田 智基 名古屋大学情報基盤センター 教育情報メディア研究部門 教授
大平 茂輝 名古屋大学情報基盤センター 教育情報メディア研究部門 助教
後藤 明史 名古屋大学情報基盤センター 教育情報メディア研究部門 准教授
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概要
名古屋大学では,LMS「NUCT」を軸とした授業支援サービスの開発・運用に継続して取り組んできており,2020年度はそれらを最大限に活用したオンライン授業支援を実施した.本講演では,2020年度NUCT利用ログの大局的な分析を通して,代表的な学習活動パターンやオンライン教材コンテンツ作成状況の把握を試みるとともに,学習活動分析に向けた今後の展開について述べる.
- 13:28
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:33 ご挨拶
2.「ご挨拶」
川中 文治 文部科学省大臣官房審議官(高等教育局担当)
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- 10:36 海外事例
3.「ダラム大学におけるコロナ状況下での教育・研究活動」
Jingyun Wang Assistant Professor, Durham University
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概要
コロナの影響でダラム大学は2020年3月から今までは全面的にオンラインでの教育・研究活動となっている。私自身は2020年9月に九州大学からダラム大学に転職したが、九州大学も春学期(2020年5月から8月まで)の授業は全てオンラインであったため、日本と英国の両方でオンラインでの教育を経験した。本報告ではダラム大学のコロナ状況下での教育・研究活動を紹介するとともに,当地ならではと思われるオンライン教育活動の実情及び問題点を紹介する。
- 10:51 デジタルトランスフォーメンション
4.「RPA開発ツールStudioXとその使用法について」
神馬 豊彦 早稲田大学 人事部業務構造改革担当副部長 兼 情報企画部マネージャー デジタルトランスフォーメーション推進担当
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概要
早稲田大学では2018年4月よりRPAの全学展開を進めている。RPAの展開は、業務効率化効果の高いロボットを専門チームが構築するだけではなく、手元にある業務を担当者自身が自動化する取り組みを実施してきた。業務担当者に専門チームと同じツールを利用してロボットの開発をしてもらうために、本学独自のハンズオン研修と開発専門チームによる丁寧なサポートを行ってきたが、開発ツールも急速に進化しており、業務担当者が使いやすいツールも出現している。本発表では、本学が導入を検討中の業務担当者向けの開発ツール「UiPath StudioX」によるロボットの開発方法について、デモを交えて紹介する。
- 11:06 デジタルトランスフォーメンション
5.「大阪大学RPA実践奮闘記」
貝原 亮 大阪大学総務部人事課任用係長
槙 美津甫 大阪大学総務部人事課任用係員
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概要
RPA導入から約3か月。 大阪大学人事課では、どのような業務からその活用を始めたのか。具体的にRPAが稼働しているところをご覧いただきながら、現状と、今後の可能性について話題提供いたします。RPAの活用によって、個人の業務を楽にするだけでなく、組織間の無駄をどう解消できるか。「RPAを活用したいけれど、どんな業務から始めたらいいだろう」「業務の洗い出しをどうしたらいいだろう」と悩んでいる皆さんと共有したい内容です。先生方には、「こんな業務もRPAに任せられるかも?」という視点でご覧いただければ幸いです。
- 11:24 MOOC
6.「コロナ渦の中のMOOCとこれからのリカレント教育」
白井 克彦 一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)理事長/早稲田大学 名誉顧問
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概要
コロナ渦において、大学の多くでオンライン授業が行われた。教職員も学生もそれになれて、授業を効果的にするための様々な試みも進んでいる。他方で、世界で発展しつつあるMOOCは、コロナの流行によって急伸することが起こった。一方で、日本のリカレント教育は、政策的には推進されているものの、あまり伸びていない。JMOOCは少しでも要望に応ずるために、4月以降はAIやデータ解析の講座を強化するなど、活動の強化を計画している。終わりに、今後の人材育成にオンライン教育がどのように貢献できるか、その重要性について述べたい。-
- 11:39 遠隔講義事例
7.「遠隔講義のYouTubeアナリティクスで判明した学習行動と大学教育の課題」
水野 義之 京都女子大学 名誉教授
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概要
遠隔講義(2020年度前期)のアクセスログを分析した結果、興味深い学習行動が判明したので紹介する。ここで前期の前半は同期型、後半は非同期型のオンライン授業であった。どの授業もYouTube上に動画を置いた。ログの取得はYouTubeコンテンツの作成後に、標準で得られる「YouTubeアナリティクス」を利用した。これらのログ分析から、学生の学習行動について次の4点が判明した。1)学生の学習時間は合理的に再配分される。2)1回の視聴時間の系統的な相違は講義方法に依る。3)学生はビデオを早回しで見ていると推察可能である。4)部分視聴の傾向にも系統性がある。また、ここで判明した知見を基礎に、いわゆる「教育系YouTuber」との「差別化」など、今後の大学教育の可能性と課題についても議論したい。
- 11:54 遠隔講義事例
8.「レスポンス・アナライザーにより双方向性を強化したオンライン授業とオンラインテストの取り組み」
加藤 木綿美 二松学舎大学 国際政治経済学部 専任講師
| 映像 資料
概要
コロナ禍でのオンライン授業・オンラインテストの実施において必要となるのは、学生と教員が授業を行いながら即時的なコミュニケーションを可能にするツールと、継続的なコミュニケーションが蓄積できるプラットフォームである。デジタル公民館"KK2"が開発・普及を推進するRA:レスポンス・アナライザー/DPP:デジタルプレゼンテーションプラットフォームを用いた双方向型のオンライン授業とオンラインテストの取り組みについて、二松学舎大学の実際の講義およびテストを事例として取り上げる。
- 12:09 ラーニングアナリティクス:LA
9.「私が情報学を選んだ理由―ラーニングアナリティクスの可能性と今後の展望」
黒宮 寛之 京都大学大学院情報学研究科博士課程
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概要
私は東大の教育学の博士課程を辞めて京大の情報学研究科に再入学した経歴がある。その理由は「ラーニングアナリティクス(LA)」という新しい分野がこれからの教育にとって重要な分野となるという確信があったからだ。私が研究を行う上で信じていることは、背後には複雑な要因があるにしろ、学びの方法は常に改善できるということだ。この文脈で、学習者の行動を分析しフィードバックするLAは今後必須のツールになると考える。本報告では京都市内の中等教育学校でLAを活用した事例を紹介し、そのうえで今後膨大に蓄積されるであろう事例を効率的に収集するためのエビデンスポータルシステム REALの構想を紹介する。
- 12:16
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:05 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:08 ご挨拶
2.「ご挨拶」
浅田 和伸 国立教育政策研究所長
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- 12:11 海外事例
3.「マレーシア工科大学におけるコロナ状況下での教育・研究活動」
石松 純 マレーシア工科大学 マレーシア日本国際工科院 機械精密工学科 上級講師
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概要
マレーシアでは2020年1月に最初の感染報告があり,その後2月下旬の宗教施設での大規模イベントで感染者が多数報告されたことをきっかけに3月中旬から部分的ロックダウン(当地呼称Movement Control Order)が施行された.大学を含む教育機関も閉鎖を余儀なくされ,4月からは全面的にオンラインでの教育活動が開始された.本報告ではマレーシアのCovid-19現状と政府,教育関連省庁の対策を紹介するとともに,当地ならではと思われるオンライン教育の実情及び問題点,小職が実際に行っているオンライン教育活動について取り上げる.合わせて日本からのオンライン留学についても言及する.
- 12:26 学生の声
4.「MITから学ぶオンライン授業の最先端 ~Z世代が切り拓く生涯学習の在り方~」
渋川 駿伍 株式会社Kakedas代表取締役 /情報経営イノベーション専門職大学客員教員 / MITxMicroMasters生
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概要
1998年生まれ、22歳の起業家である渋川駿伍は、MITのMicroMastersプログラム受講により大学院進学を目指す。地元の県立高校を卒業後、1年間のギャップイヤーを経てMITxMicroMasters進学。その間に国内最大級のオンラインカウンセリングサービスの立ち上げや、日本ポップコーン協会の会長として「マツコの知らない世界」など他多数メディアに出演。 そんな様々な活動の傍ら、学生としてはMITでなにを修学するのか?MITにて2018年より経験してきた学びを踏まえ、これからの時代の生涯学習の未来について語る。
- 12:41 RPA
5.「東北大学式現場起点の業務RPA化」
藤本 一之 東北大学情報部 オンライン業務推進課 課長補佐(兼)業務推進係長
川上 翔 東北大学情報部オンライン業務推進課 業務推進係主任
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概要
東北大学では、これまで継続的に実施してきた業務の見直しをさらに推進するため、データとデジタル技術を活用して、対面・紙・印鑑文化等のワークスタイルを変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)による業務改革の実現を目指し、あらゆる取り組みを行なっている。それらの取り組みの一つとして行なっている「適用業務の洗い出しから、ロボットの製作、運用までを一貫して現場で行うという現場起点型のRPA化」について、実例を交え紹介する。
- 13:04 RPA
6.「名古屋大学RPA導入ガイドラインの策定」
松原 茂樹 名古屋大学情報連携推進本部情報戦略室・教授
| 映像 資料
概要
大学業務にRPAを導入することにより、定型的で反復性の高い作業の自動化が可能となるため、業務負荷の軽減が期待される。しかし、RPAを導入し運用するには、いくつかの課題がある。名古屋大学情報連携推進本部では、本学においてRPAを導入し運用を開始する際に参照する指針として「名古屋大学RPA導入ガイドライン」を策定した。本ガイドラインでは、製品の選定、運用までの準備、導入後の検討などについて、本学における基本的な方針を記している。本講演では、ガイドラインの策定の経緯と内容について概説する。また、同時に策定された「名古屋大学チャットボット導入ガイドライン」についても触れる。
- 13:19 医学
7.「コロナ禍で医学生評価(知識・技能・態度)をどこまでオンライン化できたのか」
三原 弘 富山大学医師キャリアパス創造センター(第三内科)助教(診療講師)
| 映像 資料
概要
富山大学医学部ではコロナ禍前から学習管理システム(Moodle)の利用促進を図っていた。本発表では、コロナ禍で変更せざるを得なかった学生評価法を知識・技能・態度、そして、形成的評価と総括的評価に分けて事例集として紹介する。(1)学習管理システム等での知識評価、(2)知識のオンライン総括評価では個人認証、リアルタイム監督等が必要、(3)自動解析の威力は絶大、(4)技能・態度評価の形成的評価としてのビデオ評価、ピア評価の可能性、(5)技能・態度評価の総括的評価の省エネ化、(6)今後、を紹介したい。
- 12:34 ラーニングアナリティクス:LA
8.「大阪大学におけるLMS利用状況及びLAに向けたデータ収集への取り組み」
竹村 治雄 大阪大学 サイバーメディアセンター教授
| 映像 資料
概要
大阪大学では、教育学習支援環境がSaaS化されているが、これらの利用状況の春夏学期と秋冬学期の比較、講義映像収録配信システムのログから見える学生の映像視聴の傾向についての考察、並びにこれらのSaaSで提供されるサービスからLAに必要な学修データの収集の現状と課題について本学での事例を中心に述べる。
- 13:49
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:33 ご挨拶
2.「文部科学省ご挨拶」
梶原 将 文部科学省大臣官房審議官(科学技術・学術政策局担当)
| 映像
- 10:36 支援
3.「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金による寄付と教育分野でのソニーの取り組みのご紹介」
内田 哲也 ソニービジネスソリューション株式会社 取締役 営業副部門長
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概要
ソニービジネスソリューション株式会社はソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ株式会社とともにソニー株式会社が立ち上げている新型コロナウイルス・グローバル支援基金を用いてNII様への寄付を行います。当寄付行為は、NII様が2020年4月以降ウェビナーを通じて取り組まれたオンライン教育・ハイブリッド型教育における、生産性の向上・質の向上を目指した取組に賛同して行うものです。本講演の中では、併せて当社がコロナ禍において、高等教育機関様の悩みや課題に寄り添いながら、共に難局を乗り越えてきた事例をご紹介いたします。
- 10:49 文科省講演
4.「デジタル化に関する文部科学関係の政策動向」
橋爪 淳 文部科学省 研究振興局参事官(情報担当)
| 映像 資料
概要
新型コロナウイルス感染症の拡大により、人々の生活や社会が大きく変化する中で、データや情報科学技術などへの期待は、ますます大きくなっており、「デジタル化」は最も重要な政策課題のひとつと言える。また、我が国が目指すSociety 5.0の実現に向けても「デジタル化」はその基盤となるものである。「デジタル化」に関する政策動向について、「第6期科学技術・イノベーション基本計画」の検討状況と「文部科学省におけるデジタル化推進プラン」を紹介する。
- 10:57 海外事例(米国)
5.「パンデミック下での米国ビジネススクールの教育」
菅谷 拓生 スタンフォード大学経営大学院准教授
| 映像 資料
概要
現在のアメリカカリフォルニア州では、州の規制により屋内で対面授業をすることが不可能である。そのため、スタンフォード大学経営大学院では、通常ビジネススクールで提供している教育をオンラインで達成するため、様々なイノベーションが行われている。この講演では私が担当するミクロ経済学の授業を中心に、実際の授業の教材の一部を参照しつつ、その試みを紹介する。具体的には、「flipped classroom」と呼ばれる、オンデマンドのオンライン教材と同時配信授業時の学生との双方向授業とを組み合わせた授業方式について解説する。
- 11:12 工学実験
6.「工学実験のオンライン/オンデマンド実施の導入による高専教育の高度化に向けた一アプローチ」
杉本 和英 独立行政法人国立高等専門学校機構本部事務局 教授
| 映像 資料
概要
Digitalizationによる高専教育の高度化に向けて,デジタルとフィジカルのベストミクスによる教育環境・教育手法の進化と個々の学生の学びの最適化への対応が重要と考える.本報告では,高専教育において重要な位置付けにある工学実験に対し,オンライン/オンデマンド実施環境を活用したテーラーメード教育へのアプローチについて,実践を通じて検証した教育効果及び抽出した留意点について報告する.工学実験未経験の2学年と工学実験スキルを有する5学年に対して実施したオンライン実験のアセスメント結果と前年度以前に同内容で実施したオンキャンパス実験のアセスメント結果との比較ならびに学生アンケートへの回答結果について紹介する.
- 11:25 グローバル PBL
7.「芝浦工業大学とDePauw大学とのオンラインgPBL」
大倉 典子 芝浦工業大学SIT総合研究所 特任教授
| 映像 資料
概要
日米の大学生によるリモートコラボレーションを利用した「ロボットのいるバーチャル空間の設計と実装」プログラムについて紹介する.COVID-19のパンデミックの影響で,7週間の共同作業を来日しての対面からオンラインに変更し,その結果,対象をリアルロボットからバーチャルロボットに変更した.この計画に基づき,学生は,ロボットペアのいるバーチャル空間の設計と実装,空間とロボットペアの感性評価項目の提案,感性評価,評価結果の分析を行った.
- 11:38 医学教育
8.「自治医科大学医学部における2020年度のメディア授業実践〜Moodleの活用と今後の展望〜」
淺田 義和 自治医科大学情報センター 講師
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概要
自治医科大学医学部は、毎年、各都道府県より2−3名の学生が入学する、全寮制の学部である。医学部ではコロナ禍における寮の一時閉鎖等にともない、MoodleとBigBlueButtonを主軸としたオンラインでの授業実践(メディア授業)を実施してきた。本発表では2020年度の取り組みを総括する形で、(1)Moodleの導入支援(2)利用状況の実際(3)学生からの声(4)2021年度に向けた課題と展望 について紹介する。
- 11:51 ラーニングアナリティクス
9.「オンライン授業期の学習活動状況を、LMSのログから概観する (2)」
隅谷 孝洋 広島大学情報メディア教育研究センター准教授
| 映像 資料
概要
従来、本学LMSは対面授業の補完的な働きを主な役割としていたが、今年度のCOVID-19対策によるオンライン授業実施の結果、多くの授業にとって教室そのものとなった。ここでは昨年9月の発表に引き続き、広島大学の授業においてLMSがどのように活用されていたか、全授業について確認することで教育活動がどの程度概観できるかを検討する。また、ログを使って授業の進め方などの類型化ができないかを検討する。
- 12:04 デジタルトランスフォーメーション:RPA
10.「大阪大学RPA導入奮闘記」
貝原 亮 大阪大学総務部人事課任用係長
| 映像 資料
概要
「単純作業を肩代わりするロボットがあるらしい。」RPAソリューションの存在を知ったのは1年前。その瞬間、導入効果を確信しました。そして約1年の内部調整を経て、RPA導入実証実験に至りました。RPAの良さは、現場のスモールスタートで効果を実感できること。でも、だからこそ、その効果を組織全体で共有することは難しい。なぜ、人事課が導入に動いたのか。組織の内部調整で何に気を付けたのか。RPAを学内にどのように浸透させるべきか。まだまだ試行錯誤の日々です。そのような実践の具体例から今後のDX構想との連携を見据えた課題までをお話しできればと思います。特にこれからRPA導入を検討している組織の皆さんと共有したい内容です。
- 12:17 デジタルトランスフォーメーション:RPA
11.「京都大学での教職員スケジュール同期の事例紹介」
永井 靖浩 京都大学情報環境機構IT企画室 室長・教授
| 映像 資料
概要
京都大学では2018年度 業務系システム・サービスをパブリッククラウドへ大規模移行した。今回は、これらの移行の課題や考え方の概要を紹介するとともに、ポイントの1つとなった教職員のスケジュール管理の成功事例を紹介します。具体的には、教員と職員の利用の違いをカバーすべく、スケジュール共有を実現した方法と、その効果について報告します。
- 12:30
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:32 ご挨拶
2.「文部科学省ご挨拶」
丸山 洋司 文部科学省文部科学審議官
| 映像
- 12:35 海外事例(米国)
3.「フロリダ大学における新型コロナウィルスへの対応〜米国州立総合大学の事例〜」
魚立 康夫 フロリダ大学教養学部言語文学文化学科上席日本語講師
| 映像 資料
概要
フロリダ大学は米国フロリダ州ゲインズビル市に位置する学生数50,000人以上、教員約5,000人を抱える州立総合大学である。本校はコロナウィルス・パンデミックの影響を受け、2020年3月に対面授業を遠隔授業に切り替え、2021年1月よりハイフレックスモデルを導入する。本発表では、本校のコロナウイルスへの対応と対策を紹介し、日本語プログラムがZoomそしてCanvasという学習管理ステムを使い、どのように遠隔教育に移行したのかを説明する。
- 12:50 基調講演
4.「コロナ禍での高専教育の取組と今後に向けて」
谷口 功 独立行政法人国立高等専門学校機構理事長
| 映像 資料
概要
高専では、新型コロナ禍の中で、様々なコロナ対策を講じながら、遠隔授業を開始するとともに、その良さを十分に活用しながら対面授業とのミックスを早期に実現してきた。その取り組みの一端を紹介させていただきたい。現時点で幸い、全国の5万数千人の学生および非常勤職員を入れた教職員1万人弱の中での感染者は極めて少なく推移している。最近の家庭内感染の増加により、15名ほどの感染者が出たが(学内での感染者は1名)、全て軽症で回復している。これまでの様々な経験を活用して、今後、ポストコロナ時代に向けて、新しい質の高い高専教育・研究活動を推進するための様々な取り組みの一端についてもお話しさせていただきたい。
- 13:05 文部科学省
5.「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン(Plus-DX)について」
服部 正 文部科学省高等教育局専門教育課企画官
| 映像 資料
概要
デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン(Plus-DX)の公募内容についてご説明します。
- 13:20 学生の声
6.「崩壊する大学 -集団教育から個別化教育へ-」
宮地 貴士 秋田大学医学部医学科 5年次学生
| 映像 資料
概要
私は新型コロナウイルスにより従来型の講義が無くなったことを大歓迎している。出席目的で大学に行き、インターネット検索すればわかるような課題を解く必要がなくなったからだ。時間に余裕が生まれ、秋田県における交通事故予防を目的とした研究や国家非常事態における財政に関する研究を開始した。人は自分の頭で考え、本気で物事に取り組み、試行錯誤を繰り返すことで成長していく。そのような場を創造し、必要な資源や人脈を提供するのが大学の本来あるべき姿だ。Withコロナの新時代に、これまでの講義を単にオンライン配信するなどの取り組みは論外だ。社会のニーズに基づく、柔軟な高等教育の在り方を一緒に考えたい。
- 13:35 デジタルトランスフォーメーション
7.「東海国立大学機構のビジョンと取り組み」
宮川 勉 国立大学法人東海国立大学機構総務部長
内藤 幸二 国立大学法人東海国立大学機構総務部総務課/名古屋大学管理部総務課総務係長
中江 智 国立大学法人東海国立大学機構総務部総務課/岐阜大学管理部総務課広報係長
| 映像 資料
概要
人口減少・高齢化・地域間格差・DX展開等の社会構造の変化への対応・発展へ寄 与するため、地域競争貢献力と国際競争力の同時達成を目指す新たな大学モデル「東海国立大学機構」が設立された。我が国初の一法人複数大学として、機構長、大学総括理事、副学長等間の徹底し た意思疎通とガバナンスの下、地域人材育成の核・知的成果創出の拠点ともなるべく教育研究拠点を整備し、部局対話(縦糸)、領域対話(横糸)等あらゆる対話・合理化・効率化を推進している。ウェビナーや事務組織集約、デジタル化・リモート化・省力化に取り組み、生産性向上、ワークライフバランス実現等の働き方改革も急ピッチです。東海地域の大学・産業界・地域発展の好循環モデル形成のためこれからもチャレンジし続けます。
- 13:48 ハイブリッド
8.「オンラインと対面を組み合わせた初年次教育の取組み」
澤田 忠幸 石川県立大学教養教育センター 教授/センター長
| 映像 資料
概要
石川県立大学では,初年次教育科目(必修)として,1年生前期に生物資源環境学社会生活論(「社会生活論」)を開講している。本授業では,協同学習の考え方を基盤し,学生自身がグループワーク等の体験とふり返りを通じて,自ら学ぶスキルを身につけること,大学での学習目標を見つけることを目標としている。また、学科を超えて相互に学びあうことで,コミュニケーション力や自己効力感等の汎用的技能を育成することを意図している。 本発表では,コロナ禍でのオンライン授業で,ハイフレックス型授業で行った初年次教育の取り組みとオンラインを用いたコミュニティ作りの重要性について報告する。
- 14:01 helpデスク
9.「オンライン授業の問い合わせ対応におけるクラウド型ヘルプデスクツールの活用」
森村 吉貴 京都大学情報環境機構准教授
竹村 治雄 大阪大学サイバーメディアセンター教授
| 映像 資料
概要
ICT関係のヘルプデスクの需要はオンライン授業の導入により激増した。ヘルプデスクの対応をメールで行う場合、メールソフトだけでは担当者の振り分けや案件管理が効率的でないという問題がある。京都大学と大阪大学はクラウド型ヘルプデスクサービスのZendeskを導入することでその問題に対処し、オンライン授業の特設窓口を迅速に立ち上げ、効率的な運用を行うことができた。本講演では、両大学のZendesk導入の事例紹介と将来的な発展可能性について紹介する。
- 14:14 働き方改革
10.「続 東京大学職員のニューノーマルを目指して」
稲垣あずみ 東京大学 新しい日常における職員の働き方検討ワーキングチーム/人事労務部門リーダー(本部労務・勤務環境課一般職員)
佐藤 寛也 同 環境整備・事務スマート化部門リーダー(本部総務課一般職員)
小田部 幹 同 環境整備・事務スマート化部門 (定量生命科学研究所一般職員)
| 映像 資料
概要
12月25日(金)第23回シンポジウムでの報告の続編となる。前回の報告で紹介しきれなかったワーキングチームの取り組みや提言の内容に加え、その後の学内の現状を報告する。 若手職員を中心に「東京大学職員のニューノーマル」の理想像を検討する学内ワーキングチームが作成した提言は、11月に学内公開に至った。公開と同時に職員からの意見・コメントを募集したところ、500件近い多くの意見が寄せられた。また、提言で述べた施策のうち、いくつかは具体的な導入に向けて担当部署での検討が進められている。
- 14:29 ラーニングアナリティクス
11.「学習ログデータから見る前期と後期のオンライン授業の様子」
谷口 雄太 九州大学情報基盤研究開発センター助教
| 映像 資料
概要
九州大学ではコロナ禍への対応として、2020年5月以降多くの授業がオンライン授業の形態をとっている。オンライン化により弊学の学習支援システムM2Bはフル活用されている状況にあり、前年度と比較して2倍を超えるコースで利用されている。本講演では学習支援システムから得られた学習活動ログデータの分析を通して、前期と後期の授業の比較を行いながら、今年度の九州大学におけるオンライン授業の様子について紹介する。
- 14:42 海外事例(スウェーデン)
12.「スウェーデン・ウプサラ大学経済学部の新型コロナウィルス第二波への対応とハイブリッド講義の実践」
奥山 陽子 ウプサラ大学経済学部助教授
| 映像 資料
概要
本講演では、スウェーデンのコロナ禍における大学教育政策や、大学教育に対する需要の増加、そして第二波への対応を概観する。また、ウプサラ大学経済学部における2020年度秋学期開始当初のハイブリッド講義導入や、第二波を受けた完全オンライン化への再切替えの経緯を説明する。最後に同学部修士課程一年生向けのオンライン授業の実践と課題を紹介する。
- 14:57
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:32 ご挨拶
2.「文部科学省ご挨拶」
白間 竜一郎 文部科学省高等教育局私学部長
| 映像
- 10:35 海外事例(フィリピン)
3.「遠隔授業におけるアテネオデマニラ大学の取り組み」
Ty Jayzon アテネオデマニラ大学情報科学科 教員
| 映像 資料
概要
アブストラクト:フィリピンでは、2020年3月から新型コロナ禍によって対面授業が中止され遠隔授業への転換が必要になった。但し、情報通信技術(IT)にアクセスが限られている生徒や教員がいるため、学生や教員の一部にとってオンライン授業に参加するのは困難である。本講演では、遠隔授業への転換におけるアテネオデマニラ大学の取り組を紹介する。また、デジタルディバイドの問題についても簡潔に紹介し、デジタルディバイド問題に対するアテネオデマニラ大学の対策法を共用する。
- 10:50 コロナ対策、公衆衛生
4.「大学における新型コロナウイルス感染症拡大防止対策」
玉腰 暁子 北海道大学医学研究院社会医学系部門社会医学分野 教授
| 映像 資料
概要
新型コロナウイルス感染症陽性者等の現状、国や北海道の対応と合わせ、北海道大学におけるコロナウイルス感染症拡大防止対策について、概説する。
- 11:05 障がい者への合理的配慮
5.「聴覚障害学生の参加を支援するオンライン授業のあり方」
白澤 麻弓 筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター 准教授
| 映像 資料
概要
従来、聴覚障害学生の多くは、ノートテイクやパソコンノートテイクなどの支援を通して授業に参加していた。しかし、コロナ禍のオンライン授業では、こうした支援が継続できない状況が生じるなど、支援から分断された学生も少なくない。本学は、聴覚障害学生のための唯一の高等教育機関として、オンライン授業下であっても聴覚障害学生が効果的に参加できる授業の形を求めて試行錯誤してきた。本発表では、そうした経験から得られたノウハウのうち、一般の大学でも利用可能な手段として、 視覚的な情報を届ける為の工夫や遠隔地からの文字通訳を可能にする手法について報告する。
- 11:20 ハイブリッド
6.「新設専門職大学でのオンライン教育への取り組み」
田代 秀一 開志専門職大学情報学部 教授/教務委員会副委員長
土岐 智賀子 開志専門職大学事業創業学部 講師
福田 稔 開志専門職大学事業創造学部 准教授
磯西 徹明 開志専門職大学情報学部 教授
| 映像 資料
概要
開志専門職大学は、2020年4月1日に新潟市に開学した新設校である。多くの教員が企業出身で大学での講義経験が無い中、約1ヶ月をかけてオンライン講義ノウハウ集・ガイドラインを作成し、学生を交えたリハーサル講義を一通り実施した後本番の講義を開始した。開始後もグループディスカッションへの対応や手書き課題の提出法、出席率の低下など、多くの課題が生まれては解決してきた。9月より対面授業へ移行したが、専門職大学の特色である企業実習については一部をオンラインで実施している。そのために校内に「会社の分室」を設けるといった工夫も必要であった。これら差し迫った環境下での取り組みの成果と課題について報告する。
- 11:32 ハイブリッド
7.「大規模なPBLと反転授業のオンライン化そして今後の展開」
井上 雅裕 芝浦工業大学 副学長/システム理工学部電子情報システム学科教授
| 映像 資料
概要
500名以上が履修する学部必修のPBLと講義の4科目(前期2科目、後期2科目)のオンライン化を実施した。PBLでは対面で実施していた3教室に分かれての47の学生班の活動、15名の教員の連携活動をオンラインで実現した。また講義科目(学生160名毎の4教室)をフルオンランの反転授業として実現した。これにより,学生の学修機会を保証するとともに,協働学修により学生同士のコミュケーションを促進させ,能動的な学修を実現した。併せて芝浦工大でのオンライン、ブレンディッド、ハイブリッド教育に関する教職学協働での取り組み、ポストコロナの授業形態、ブレンディッド教育の欧州成熟度モデルに関しても報告する。
- 11:44 デジタルトランスフォーメーション:RPA
8.「早稲田大学におけるRPAを中心としたDXの取り組み状況」
神馬 豊彦 早稲田大学人事部業務構造改革担当副部長兼情報企画部マネージャー(デジタルトランスフォーメーション推進担当)
| 映像 資料
概要
早稲田大学では、研究費管理・経理処理業務の集約に加え、2018年に稼働した新研究支援・財務システムにあわせてRPAの導入を進めてきた。取り組みの中では、RPAとAIやOCR、ルールエンジンとの組み合わせにより、今コロナ禍において在宅勤務を阻害する要因のひとつとして挙げられている紙証憑や押印が必要な経理処理・人事申請業務のDXを推進している。本発表では、それらの取り組みの状況と今後の展開について紹介する。
- 11:56 働き方改革
9.「東京大学職員のニューノーマルを目指して」
稲垣 あずみ 東京大学 新しい日常における職員の働き方検討ワーキングチーム/人事労務部門リーダー(本部労務・勤務環境課一般職員)
佐藤 寛也 同 環境整備・事務スマート化部門リーダー(本部総務課一般職員)
北原 功樹 同 人事労務部門(教養学部等総務課一般職員)
| 映像 資料
概要
コロナ禍においては、多くの職員が在宅での勤務を余儀なくされた。多くの課題が明らかになった一方で、時間と場所の制約から解放された、新しい働き方の持つ可能性にも気づくことができた。そこで、今回の経験を活かして職員の働き方の理想像を検討するため、担当理事の下に若手職員を中心にしたワーキングチームが設置され、提言をまとめた。すべての職員にとって働きやすい環境を実現することで、職員の自己実現と組織の高い生産性を両立できるような新しい働き方、「東京大学職員のニューノーマル」の理想像を実現させたい。そのための課題について6つの観点から分析し、ワーキングチームの活動等とあわせて報告を行う。
- 12:11 ラーニングアナリティクス
10.「コロナ禍を超えて ~教育のパラダイムシフトを目指して」
宇佐川 毅 熊本大学 理事・副学長
| 映像 資料
概要
今年3月以降のコロナ禍対応では、平成28年4月の熊本地震との比較しながら具体策講じてきた。地震は、第一週の講義が終わった金曜日に発生しており、新入生もSingle Sign Onシステムが利用できた。今回は極限られたオリエンテーション後に遠隔授業の実施を開始したにも関わらず、新入生を含め学生はスムーズに新しい環境に対応してくれたが、教職員の負担は想定を超えていた。その一方、アンケートからは遠隔授業に一定のメリットを教員・学生双方が感じていることも明らかになった。学習支援システムを活用した学修分析や、講義ビデオの新たな活用などコロナ禍の経験を活かすことで、教育のパラダイムシフトへと繋げたい。
- 12:23
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
矢野 和彦 文化庁次長
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- 12:35 米国事例
3.「サウスカロライナ医科大学における新型コロナウイルス感染拡大に対する対応と遠隔―対面教育の実践」
杉 雪子 サウスカロライナ医科大学医学部再生医学/細胞生物学科 准教授
| 映像 資料
概要
サウスカロライナ医科大学 (MUSC) は米国東南部、サウスカロライナ州チャールストン市ある6つのCollegeからなる医歯薬系の研究大学である。COVID-19 感染拡大に対する本学の対応と対策、学生支援の状況、Spring Semester (春学期)における全面遠隔授業、Fall Semester (秋学期)における遠隔―対面ハイブリッド型授業と実習の実施状況について報告する。合わせてCOVID-19感染拡大下における基礎医学研究継続の状況についても紹介する。
- 12:50 香港事例
4.「香港教育大学におけるオンライン化の現状について」
片岡 新 香港教育大学 言語学及び現代言語科 助教授
| 映像 資料
概要
本講演では、まず香港の教育界におけるオンラインの使用状況が香港の特殊な社会事情により2019年度後半から徐々ながらスムーズに普及してきたことを紹介する。次に香港教育大学(EdUHK)における大学の活動が現在すべてオンライン化している現状を報告する。具体的には、教員としてはワークショップ・職員会議・採用面接がZoomを使って、また学生としては授業・論文指導・試験がすべてMoodleやZoomを使って行われている。また大学からの技術面やオンラインのサポートや学生の学びに対する評価調査などについて言及する。 最後に大学からの技術的サポートや教員及び学生へのオンライン教育に対する評価調査などについて言及する。
- 13:05 学生の講演
5.「学生の視点で考えるコロナ禍での課題とその解決策 〜学生のQOL(quality of life)を高めるために〜」
露口 啓太 金沢大学医薬保健学域 創薬科学類 3年
| 映像 資料
概要
コロナ禍において多くの学生は大学に登校することができず、人と交流する機会の欠如、オンライン学習への適応など様々な課題に直面してきた。私自身米国留学を経て復学した今年度当初は孤独感ややりたいことに挑戦できないもどかしさに苛まれていた。こうした課題を解決するため、私はITスキルや学部内コミュニティの形成による学習環境の効率化、オンラインチームでの事業開発、オンラインイベント・コミュニティ形成等を行ってきた。こうした経験を基に本講演では、自身や周囲が直面している課題を認識し解決に向け周囲を巻き込みながら行動をするという姿勢が学生自身のQOLを高めるための1つの要素となりうることを提案する。
- 13:20 著作権
6.「図書館関係の権利制限規定の見直し(デジタル・ネットワーク対応)について」
岸本 織江 文化庁著作権課長
| 映像 資料
概要
新型コロナウイルス感染症の流行に伴う図書館の休館等により、インターネットを通じた図書館資料へのアクセスに係るニーズが顕在化したことを受け、今年8月から、文化審議会著作権分科会の下に専門のワーキングチームを設置して集中的に検討し、その後12月4日の法制度小委員会において中間まとめがとりまとめられた。そこでとりまとめられた、制度改正の方向性などについて報告を行うもの。
- 13:35 ラーニングアナリティクス
7.「BookRollのログ分析とラーニングアナリティクスを始めるには」
緒方 広明 京都大学学術情報メディアセンター 教授
| 映像 資料
概要
2020年4月以降、コロナ禍での京都大学の一部の講義では、デジタル教材配信システムBookRollを利用して、教材が提示された。本講演では、2020年4月から12月までの京都大学におけるデジタル教材配信システムBookRollの利用履歴データの分析結果を報告する。 次に、その分析結果を、教員や学生にどのようにフィードバックして、ラーニングアナリティクスを実践したか、について述べる。最後に、初等・中等・高等教育機関において、このようなラーニングアナリティクスをどのように始めるか、について提案する。
- 13:47 小学校の事例
8.「私立小学校におけるGIGAスクール構想を超えたオンライン授業を含むICT教育への取り組み」
茂木 俊浩 光塩女子学院初等科・iPadプロジェクトリーダー
| 映像 資料
概要
東京都杉並区の光塩女子学院初等科におけるオンライン授業の実態やICT環境を紹介します。本校は、文部科学省のGIGAスクール構想を満たしつつ、本校独自のICT教育を行う環境を構築しました。1年生から1人1台のiPadを持ち、毎日持ち帰って家庭学習でも利用しています。また、教職員は自宅からの授業が行えるようにリモート接続環境のためのノートパソコン、およびiPadの貸与があります。
- 13:59 ハイブリッド
9.「対面授業と遠隔授業による望ましい組合せの姿を目指して -授業アンケート結果による考察-」
丸山 和昭 名古屋大学教養教育院 准教授
小松 雅宏 名古屋大学教養教育院 准教授
栗本 英和 名古屋大学教養教育院 教授
| 映像 資料
概要
名古屋大学の教養教育院が春学期末に実施した全学教育での授業評価アンケートに基づいて、対面による授業方法と、オンラインによる授業方法の望ましい組み合わせについて検討する。具体的には、学生が実際に経験した授業方法についての質問と、学生が望ましいと考える授業方法についての質問への回答結果をもとに、実際に経験した授業方法と望ましいと考える授業方法の関係や、対面授業と組み合わせるオンライン授業の方法についての授業種別の違いについて報告する。
- 14:11 ハイブリッド
10.「H.323オンプレミス会議システムを活用したハイフレックス型授業(Webと講義室への同時ライブ配信およびオンデマンド配信による非同期学習)の試み」
大島 直樹 山口大学大学院技術経営研究科教授
岡本 和也 山口大学大学院技術経営研究科教授
| 映像 資料
概要
山口大学大学院創成科学研究科では大学院共通科目として、研究開発戦略論(必須科目)を開講している。当該科目の履修者数は多数(今期176名)のため、新型コロナウイルス感染症対策の一環としてWebexクラウドミーティングによるオンライン形式で授業を行っている。この度、講義室のオンプレミス型テレビ会議(H.323)システムとWebexを接続し、Webと講義室への講義の同時ライブ配信を試みた。さらに、講義の録画をオンデマンド配信し、非同期学習に対応した。本発表では、H.323システムを利用したハイフレックス型講義(ライブ配信、疑似対面授業およびオンデマンド配信)の可能性について報告する。
- 14:23 デジタルトランスフォーメーション:RPA
11.「コネクテッドユニバーシティ」の実現に向けた取り組みの現状について」
菅沼 拓夫 東北大学サイバーサイエンスセンター長・教授
藤本 一之 東北大学情報部オンライン業務推進課 課長補佐(兼)業務推進係長
| 映像 資料
概要
東北大学では、第2学期から対面とオンラインのハイブリッド型授業に主軸を置き、コロナ渦においても学修効果を低下させずに研究・教育活動を維持する取組みを精力的に行っている。一方でポストコロナ時代の新しい大学の在り方として「コネクテッドユニバーシティ戦略」を掲げ、教育・研究のみならず、業務系においてもDX推進を積極的に行っており、本年6月1日の「東北大学オンライン事務化宣言」以降、学内のDX推進体制の整備や業務分析・改革等を進めてきた。本発表ではそれらの取り組みの現状について、主に「3フリー」宣言の進捗状況、およびコロナ以前から進めているRPAの適用について紹介する。
- 14:35
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:32 ご挨拶
2.「文部科学省ご挨拶」
髙口 努 文部科学省大臣官房審議官(総合教育政策局担当)
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- 12:35 米国事例
3.「リモート・インストラクション環境下における言語教育の課題 」
相川 孝子 マサチューセッツ工科大学 Global Languages, Senior Lecturer
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概要
本講演では、まず、マサチューセッツ工科大学(MIT)におけるリモート・インストラクションの導入経緯、新型コロナウイルスへの対応策を簡単に紹介する。次に、MITの中での言語教育の位置づけについて触れながら、言語教育という「人間のコミュニケーション」を前提とする授業におけるオンライン授業の課題に注目してみたい。ここでは、特に、現在本学で行っているオンラインによる日本語教育の現状について報告する。最後に、言語教育における今後のリモート教育導入の可能性、問題点などについても言及してみたい。
- 12:50 ラーニングアナリティクス
4.「PandA "Behind the Scene" 〜京都大学におけるLMSの現状とラーニングアナリティクスに向けた課題〜」
梶田 将司 京都大学情報環境機構 教授
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概要
京都大学では,2012年度からオープンソースLMSである Sakai をベースとした学習支援サービス PandA の運用を開始し,2019年度には約 1,700科目が利用する重要な基幹システムとして運用されてきた.しかしながら,今回のコロナ禍を通じてその利用は大幅に伸張し,2020年度前期は約4,800科目がコースサイトを開設し,ピーク時で日々約14,000名が利用するという,京都大学のオンライン授業実施にとってミッションクリティカルなシステムとなった.本報告では, 2020年度前期および後期の利用状況をサービス提供を行っている立場からラーニングアナリティクス的な視点で報告する.
- 13:02 文部科学省
5.「文部科学省スキームDの始動について」
河本達毅 文部科学省高等教育局 専門教育課 科学・技術教育係長
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概要
大学教育の価値を最大限に高め、学生中心の新しい学びを創造する「デジタライゼーション」を推進するため、大学教育のDXに挑むイノベーターを応援する「文部科学省スキームD」プロジェクトが形になり、まずはピッチ参画者の募集という形で始動することとなった。本講演では、スキームDの概念及び目指す姿と、ピッチ参画者の募集情報について紹介する。
- 13:17 ハイブリッド
6.「COVID-19下での基幹教育の取り組み」
谷口 説男 九州大学基幹教育院長・副理事・教授
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概要
九州大学基幹教育は2020年度後期初年次科目のうち約20%を対面講 義により開講している.とくに基幹教育の掲げる「アクティブ・ラ ーナー育成」の根幹をなすPBL型科目である課題協学科目は,グループワークを中心とする科目であり,細心の感染予防対策を施す必要のある科目である.本講演では,後期に対面講義を開講するに至った経緯,対面講義を行う科目の特性,そのための感染予防対策,さらに遠隔講義での受講を希望する学生のためにとったハイブリッド型講義などについて報告する.
- 13:29 ハイフレックス
7.「学生が自分で自由に授業参画するハイフレックス型授業の実践例」
吉岡 卓 都留文科大学教養学部 特任准教授
| 映像 資料
概要
都留文科大学は教育系の大学として広く知られており,他大学に比べて実習系科目が多く,学生の履修科目数も多い事が特徴としてあげられる.まず初めに,前期終了後に行った大規模学生アンケートから見えてきた結果と課題について示す.その結果を踏まえたうえで,学生が自分で自由に授業を設計し,キャンパスカルチャーに触れていくにはどうしたら良いか,分散フレックス型授業の実践例を具体的に示しつつ,いくつかの工夫を紹介する.
- 13:41 アンケート
8.「オンデマンド型遠隔授業に対する大学生と教員の評価」
大橋 恵 東京未来大学 教授
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概要
突然の遠隔授業を、学生と教員はどのように受け止めたのか?東京都内の小規模私立大学で、春学期フルオンデマンドで行われた講義科目に関して、学生に対して調査を行った。対象は、その学年の学生が多く履修しているオンデマド式講義であり、スライドを用いて音声ないし吹き出しで説明をしている授業の履修者だった。学生たちは、遠隔授業の便利さと明瞭さには満足しているが、一方向でモチベーションを保ちにくい点には不満を持っている。また、同一科目の話ではないため解釈には注意が必要だが、教員が考える理解度と学生が考える理解度にはずれが見られたことも、教務委員会が実施した教員対象調査の結果と比べながら、紹介したい。
- 13:53 非常勤講師
9.「英語以外の外国語担当非常勤講師のコロナ対応(大学、高校、中学)」
山崎 吉朗 東洋大学 講師、(一社)日本外国語教育推進機構JACTFL理事長
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概要
今回のコロナ対応では、非常勤講師(以下、講師)の負担は大きかった。専任に対するような情報が学校から伝わらず、オンライン授業に対しての戸惑いは専任以上であった。複数の学校を兼任している講師の場合、LMSやweb授業のシステムなどは、学校毎に異なり、それぞれに対応した準備をせざるを得ず、膨大な時間を要する。フランス語の講師を複数の大学、高校、中学で勤めている私(発表者)の教え子達からは、学校に聞いてもよくわからない様々な問い合わせが来た。その為、情報を共有し、相談に応じるため、4月早々にはメーリングリストを作成し、援助を行ってきた。それについて報告する。
- 14:05 図書館
10.「コロナ対応から見えてきた図書館におけるDXの可能性」
本木 正人 早稲田大学図書館事務部長
| 映像 資料
概要
構内立入禁止による休館を余儀なくされた大学図書館では、電子資料へのアクセス環境やオンラインレファレンスを維持することに加え、図書・複写物の郵送サービスを立ち上げ、利用者のニーズに応えてきた。再開後、感染防止に細心の注意を払いながら段階的な機能回復に努めているが、この間の取り組みを振り返ると、やれていなかったことをやるきっかけになった、変化させていくべきことが加速されたという側面もある。早稲田大学図書館の事例を紹介しながら、コロナに気圧されるばかりでなく、図書館におけるDXが進む可能性に触れてみたい。
- 14:17 EU事例・ハイブリッド
11.「ABC curriculum designを用いたコース再設計−対面からハイブリッドへ」
千葉 早絵 エディンバラ大学日本学科 日本語講師
| 映像 資料
概要
英国スコットランドにあるエディンバラ大学では、学年度末に当たる4月に9月からの新学期はハイブリッド授業で行う決定がなされた。世界各地から集まる学生の様々な状況を考慮し、同期授業がなくても学修成果が達成できることを条件にコースを再設計する必要に迫られた。エディンバラ大学日本学科はUniversity College London が開発したコース(再)設計の手法であるABC (Arena, Blended, Connected) curriculum designを用いて、コース再設計を試みた。ABC curriculum designの特徴は、学修活動とその目的をAcquisition, Inquiry, Discussion, Practice, Collaboration, Productionの6つに分類し、学修過程を可視化する点である。本発表では、どのようにABC curriculum designを実践し、既存のコースをハイブリッドコースに再設計したかを報告する。
- 14:32
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:32 ご挨拶
2.「文部科学省ご挨拶」
瀧本 寛 文部科学省初等中等教育局長
| 映像
- 10:35 ハイブリッド
3.「令和2年度秋冬学期の大阪大学の現状」
進藤 修一 大阪大学副学長(全学教育担当)/ 全学教育推進機構長
| 映像 資料
概要
大阪大学では、今後のウィズコロナの対面・オンライン授業併用に向け、教員向け「ブレンデッド教育とは」「ブレンデッド教育「ハイフレックス型授業実践ガイド」、学生向けに「ブレンデッド教育で効果的に学習する12のポイント」などのガイドラインを作成している。対面授業は各学部1年次専門科目、共通教育実験科目、工学部、理学部、医歯薬系学部をはじめとした各学部高年次科目で実施されている。学生向けに実施したアンケートの結果もふまえ、大阪大学の秋冬学期の現状を報告する。
- 10:47 ハイブリッド
4.「対面・遠隔のハイブリッド形式による100名超の情報処理演習」
栗木 一郎 東北大学電気通信研究所 准教授
坂本 修一 東北大学電気通信研究所 教授
| 映像 資料
概要
東北大工学部の1年生(約130名)を対象とするC言語のプログラミング演習における,対面と遠隔のハイブリッド形式の実践例を紹介する.まず教室の人数制限からクラスを3つのグループに分割して,ローテーションで1グループが対面,2グループは遠隔とし,授業はGoogle Meetによる同時配信を行っている.演習環境としてGoogle Cloud Shellを採用することで,対面でも遠隔でも同一の作業環境を確保した.対面と遠隔の質疑応答に対し最適にTAを割り当てる方法については,まだ試行錯誤の最中である。
- 10:59 ハイブリッド
5.「京都大学 2020年度後期の授業展開」
喜多 一 京都大学情報環境機構長・教授
| 映像 資料
概要
京都大学では COVID19 に対して 10 月 1 日に活動制限レベルを 2()から1に下げて授業や課外活動などの制限を緩和した.授業は 10月1日から後期科目を実施しているため,必ずしもこの制限レベルに即応している訳ではないが,単に対面実施やハイブリッド実施を求めるだけでなく,前期科目の授業アンケートなど学生の意見もふまえ,オンライン授業の改善と対面・ハイブリッド実施の両面で取り組んでいる.ここではその現状を報告する.
- 11:11 ハイブリッド
6.「数学授業事例報告―moodle、zoom、自作ボード、YouTubeを利用した同期非同期ブレンド型講義―」
本田 あおい 九州工業大学情報工学研究院知能情報工学研究系准教授
| 映像 資料
概要
これまでは板書主体の数学授業を行ってきたが、ウィズコロナで突然のオンライン化に直面した。様々な制約の中で工夫を試みた数学基礎科目の事例を紹介する。いかにして遠隔講義で教育効果を保つことができるかを検討し、同期+非同期の両方を行うブレンド型の講義を採用し、使用したツールは、moodle、 zoom、PowerPoint、YouTube、そして黒板代わりに自宅で使うボードを自作した。不慣れなツールを使った奮闘や、これらの実際の効果と課題を紹介し、遠隔講義の今後の可能性を皆さんと考えていきたい。
- 11:23 ハイブリッド
7.「Facebookコミュニティを活用したオンライン授業の改善と改良型ハイフレックス授業の提案」
掛下 哲郎 佐賀大学 理工学部 情報部門・准教授
| 映像 資料
概要
Facebookグループ「新型コロナのインパクトを受け、大学教員は何をすべきか、何をしたいかについて知恵と情報を共有するグループ」は約2.1万人の大学教員を中心とするコミュニティである.2020年3月末の発足以来,オンライン授業の方法,各大学の動向,学生支援,教職員支援等に関する幅広い情報交換だけでなく,多様な専門分野を持つ大学教員の意見交換や相互交流の場として活発に活動している。本グループを通じて得た様々な知見やノウハウは,講演者が担当するオンライン授業の実践だけでなく,最近話題となっている対面授業再開問題への対応や,改良型のハイフレックス授業を検討する上でも大いに役立っている.
- 11:35 米国事情-ハイブリッド
8.「テキサス州のベイラー大学におけるCOVID-19対策とハイフレックス型言語授業の実践」
プレフューメ 裕子 ベイラー大学現代言語文化学科上席講師
| 映像 資料
概要
ベイラー大学は米国南部のテキサス州に位置する学生数約18000名の私立大学である。本来、学生同士や教員とのつながりを教育の重要な要素としており、対面授業を重視している。本発表では、コロナ感染終息の兆しが見えない米国における本学の新型コロナウィルス(COVID-19)対策、パンダミックの影響から行わざるを得なかった遠隔教育取り組みの現状、さらにハイフレックスモデルを導入した今学期の日本語授業実践の様子、学生の反応、今後の課題などについて報告する。
- 11:50 20回記念 コロナ対策
9.「自治医科大学における大学再開とオンライン講義の活用」
永井 良三 自治医科大学学長
| 映像 資料
概要
自治医科大学は、医学部と看護学部を合わせて学生数1100名余り、医学部は全寮制である。非常事態宣言後、4月9日に閉鎖したが、4月23日からすべてオンライン授業で再開した。また7月に検査陰性を確認後、学年ごとに入寮を始めた。8月には、様々な生活指導を行いながら、全員、大学へ復帰した。広大なキャンパスをもつ少人数の全寮制大学ではあるが、大学再開に至る経験を紹介させていただく。
- 12:05 ラーニング アナリティクス
10.「令和2年度前期におけるLMSの利活用状況」
重田 勝介 北海道大学情報基盤センター准教授・高等教育推進機構 オープンエデュケーションセンター副センター長
| 映像 資料
概要
北海道大学においては令和2年度前期の間、オンライン授業の全面実施によるCOVID-19感染防止対策を行った。本学では令和元年度末にLMSを含めた全学の教育情報システムELMSのリプレースを行った。本報告ではLMSの利活用状況から、本学における令和2年度前期のオンライン授業実施の特徴と傾向について考察する。
- 12:17
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
中川 健朗 国立教育政策研究所長・国立情報学研究所客員教授
| 映像
- 12:35 米国事情
3.「米国ジョージワシントン大学におけるオンライン授業の実践」
辻岡 孝枝 ジョージワシントン大学東アジア言語文学学科日本語教育准教授
| 映像 資料
概要
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、米国首都ワシントンでは10月上旬までとされていた非常事態宣言及び公衆衛生上の緊急事態宣言が本年度末まで延長された。安全確保のために教育機関がほぼ完全遠隔化している今現在、言語教育の現場から、海外留学生の多いクラスでのコミュニケーション重視のオンライン授業の実施方法や、成績評価や課題に使用するツールなどについて、ジョージワシントン大学の例を中心に報告する。
- 12:50 私立大学の事例
4.「ALを止めない!桐蔭横浜大学の目指すオンライン授業とは」
森 朋子 桐蔭横浜大学・副学長
| 映像資料
概要
桐蔭横浜大学ではコロナ禍において全13回オンラインを中心とした授業を行った。当初は講義動画に課題提示といった非同期型授業から始まったオンライン授業だが,桐蔭学園全体で推進しているアクティブラーニングをオンライン上でも展開するため,ZoomやMeet等を用いた同期型授業も用いるようになった。特徴的なのは学生がどのような学びを得ているのかを2回の学生調査で見取りながら進めているところである。この中でオンラインだからこその学びと課題が見えてきた。そこで2020年度後期に入り,オンライン授業の良さと対面ならではの学びを組み合わせたブレンド型学習に取り組んでいる。
- 13:02 初中
5.「教育データを活用した国語の課題作り」
中田 精 早稲田中学・高等学校 教諭
| 映像 資料
概要
課題作りのための配信と対面授業のための配信をmoodleとbookrollを利用して実施した。その目的は生徒の読みの力をデータとして可視化し授業実践に活かすことにあった。二回の実践は課題作りのための配信→課題配信、課題作りのための配信→対面授業という指導過程である。データとして取り上げたのは教材の重要と思っている部分とわからない部分について、生徒が線を引いた箇所やその数、平均値で、それをもとに課題配信や対面授業を行った。
- 13:14 高等局
6.「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン、および大学教育のデジタライゼーション・イニシアティブについて」
星 幹崇 文部科学省高等教育局専門教育課課長補佐
| 映像 資料
概要
「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」(Plus-DX)及び「大学教育のデジタライゼーション・イニシアティブ」について、令和3年度概算要求の状況等について紹介する。
- 13:29 ハイブリッド
7. 「対面/オンライン混合授業実現のために越えたハードル」
角野 浩史 東京大学教養学部・准教授/学部長補佐
| 映像 資料
概要
東京大学教養学部前期課程(1・2年生)では、今年度Sセメスター(春学期)には全面オンラインで授業を実施したが、オンライン授業のストレスや大学生活を全く送れないことを嘆く学生の声を早くから認識し、Aセメスター(秋学期)での一部授業の対面実施を5月下旬から検討し始めた。時間割、WiFi環境、情報端末教室、学生PC用電源、対面授業のオンライン同時配信用の機材・授業運用方式などさまざまな課題の検討とそれらへの対応を経て、対面/オンライン混合授業を9月末から開始している。ここまでにクリアした課題(ハードル)と現状、今後の課題について紹介したい。
- 13:41 大学事例
8.「Facultyのレジリエンスを実現する「オンライン化相談室」の実践」
築地 達郎 龍谷大学社会学部 准教授・オンライン授業推進主任・コミュニティマネジメント学科主任
| 映像 資料
概要
新型コロナ禍は、非常勤講師の教育力に高度に依存せざるを得ない組織構造の脆弱性を表面化させた。今後ハイブリッド型などの授業運営が一般化/恒常化することを鑑みると、非常勤講師を含めた教員団総体(Faculty)として教育の質の向上を目指さねばならない。龍谷大学社会学部は授業の全面オンライン化に当たり、"ICT弱者"に当たる教員の誰一人も取り残さないという理念のもと、非常勤講師を積極的に包摂しながらFacultyとしての教育体制のレジリエンスを実現することに取り組んだ。そのためにユーザー指向のICT環境を手探りで整備しながら、ピア・トゥー・ピア(P2P)サポート体制を構築した。本報告ではその事例紹介を行い、今後の高等教育のあり方に関する考察を加える。
- 13:53 大学事例
9.「オンライン講義に新しい映像表現を組み込んだ遠隔的な技術演習の取り組み」
小池 武嗣 聖隷クリストファー大学看護学部 助教
| 映像 資料
概要
私の所属する看護学部は、医学系の学部と同様に、講義室での教授法だけでなく、医療器具を使用しての技術演習であったり、実際の患者と接する臨床実習など、さまざまな形態の授業があります。今回、コロナ禍の状況で、オンライン講義を余儀なくされましたが、様々な映像表現を組み合わせ、演習や実習の代替として、より臨場感のあるオンライン講義を実施してきました。秋から冬にかけても、オンラインが継続されることを想定して、さらに臨場感のあるオンライン講義の充実のための工夫を重ねております。現在では、①オンラインで保健師の視点を体験できる「赤ちゃん訪問」。②保育器に入っている未熟児のケアを体験できる「NICU観察システム」。③養護教諭過程のエピペン使用の児童の視点のオンラインVR体験。④CGを活用した訪問看護の対象者の自宅訪問の仮想体験。⑤周手術期の患者さんの観察をオンラインで体験する演習システムなどが施行されており、様々な工夫を凝らしたオンライン講義の一部をご紹介できればと思います。
- 14:05 EU事情
10.「コロナ禍におけるカールスルーエ工科大学の取り組み」
SAIER Tarek カールスルーエ工科大学 応用情報学/形式記述手法研究科博士課程
| 映像 資料
概要
コロナ禍におけるドイツの状況を簡潔に紹介するとともに、カールスルーエ工科大学での2020年度前期を振り返えり遠隔授業の取り組みについて報告する。また、研究グループ内のコミュニケーションにおける試行錯誤の経験を提示し、対面での試験の実施についても紹介する。
- 14:20 学生
11.「デジタルネイティブ世代の学生が大学のオンライン授業をサポートする 〜九州大学と東京大学の事例から〜」
野口 岳 九州大学21世紀プログラム4年
中條 麟太郎 東京大学教養学部2年・大学院情報学環教育部研究生
冨田 里奈 九州大学共創学部2年
新堂 風 九州大学システム情報科学府1年
德永 紗英東京大学教養学部2年
| 映像 資料
概要
コロナ禍におけるオンライン授業への突然の転換は、教職員にとっても学生にとっても経験したことのない難題であった。九州大学と東京大学では、学生を中心とするサポートチームが結成され、デジタルネイティブ世代の目線でオンライン授業の技術支援に取り組んだ。支援の一つとして導入したチャットサポートには、今もなお多くの利用がある。この発表では両大学の取り組みを比較しつつ、学生がポストコロナの大学運営に関わる意義を提起する。
- 14:32 LA
12.「ちょっとでいいので学習履歴確認の勧めと語学教育における学習履歴活用」
三石 大 東北大学 データ駆動科学・AI教育研究センター准教授
| 映像 資料
概要
コロナ禍の影響で多くの授業がオンライン化されたことで教員と学生とが顔を合わせる機会が減り、学生の様子や変化にも気づきにくくなっていることが予想される。一方、学習履歴を確認することで気づけることも多い。本報告では、学習履歴を確認することで防げたであろう失敗事例を紹介するとともに、一般に一人の教員が多くの授業を担当する必要のある語学教育において、学習者全体の学習状況の把握のために実施している学習履歴活用についても紹介する。
- 14:41
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:32 ご挨拶
2.「文部科学省ご挨拶」
松尾 泰樹 文部科学審議官
| 映像
- 12:35 米国事情
3.「トレド大学における新型コロナウイルス感染症に対応した教育の取り組みと言語教育現場の様子」
山崎 華純 トレド大学 世界言語文化学部日本語学科 准教授
| 映像 資料
概要
新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な感染拡大が今もなお続く中、本講演では、オハイオ州北西部に位置するトレド大学のこれまでのCOVID-19対策や取り組み、また教育事情についての情報を共有する。また言語教育現場の教員という立場に基づき、現在行っているオンライン授業の様子や授業で使用しているツール, オンライン授業の可能性や問題点などにも触れつつ今後の展望を考えていく。
- 12:50 学術会議
4.「日本学術会議からの提言『教育のデジタル化を踏まえた学習データの利活用に関する提言~エビデンスに基づく教育に向けて~』の報告」
緒方 広明 京都大学学術情報メディアセンター教授
| 映像 資料
概要
コロナ禍でのオンライン授業への実施によって、情報端末や学習支援システムを用いて大量の学習データ( デジタル教材や学習ログなど)が蓄積された。しかしながら、これを教育改善や学習支援のために有効活用することは、あまり実施されていない。本発表では、そのために、2020年9月30日に学術会議からの提言された内容について報告する。
- 13:05 データ解析
5.「ログデータから振り返る今年度前半のオンライン授業」
柴山 悦哉 東京大学 情報基盤センター 教授
関谷 貴之 東京大学 情報基盤センター 助教
岡田 和也 東京大学 情報基盤センター 助教
| 映像 資料
概要
学習行動データを分析することで学習効果の向上を目指す研究や実践が,近年活発に行われている.一方,今年度の我々は,オンライン授業のやり方を試行錯誤で学んできた.これもまた学習である.ただし,激変した環境への適応のための学びであり,過去のデータから容易に予測できるようなものではない.こういう場合に,学習活動のログデータから何がわかるかを,実例に基づいて議論する.
- 13:17 アンケートデータの分析
6.「放送大学における2020年度第1学期Web面接授業実施報告」
青木 久美子 放送大学 教授
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概要
放送大学においても、コロナ禍により、2020年度第1学期に全国の学習センターで開講される予定であった面接授業が一律閉講となった。しかしながら、学部生の卒業には一定数の面接授業科目受講単位修得が必要であるため、面接授業の代替措置としてWeb面接授業なるものを開講することになった。この報告では、代替措置として緊急に開講されたWeb面接授業を実施した教員と受講生のアンケート調査を基に、放送授業・オンライン授業・面接授業と並ぶ第4の柱としてのWeb面接授業の課題と可能性について考察する。
- 13:29 教員へのアンケート
7. 「遠隔講義実践から見えた「学生の学び」と「教員の意識」~山口大学の事例~」
林 透 山口大学 教育・学生支援機構教学マネジメント室 准教授
| 映像 資料
概要
地方国立大学である山口大学では、6月に学生向け・教員向けの大規模な遠隔講義アンケートを実施したほか、前期授業に関する学生授業評価アンケート及び教員自己評価アンケートにおいて遠隔講義関連した設問を臨時に追加して実施した。これらのアンケート集計結果から見える「学生の学びの実態」と「学生と教員の意識の違い」について紹介し、今秋以降の教育・学習の参考となる話題提供を行う。
- 13:41 ハイブリッド
8.「ハイブリッド方式の運用法に関する議論経緯:地方小規模校のケース」
古沢 浩 高知工科大学 環境理工学群教授・教育センター長
| 映像 資料
概要
6月下旬より、幾つかの専門委員会において定期的に、ハイブリッド方式の運用法に関する議論を行なってきた。運用法策定において直面した課題の多くは、感染拡大防止のために設定した数値目標の達成と、学生・教員の少数意見にも配慮したインクルーシブな制度設計との間のトレードオフを、どのように図るかという点に起因していた。当該議論を経て得た新たな気づきは、コロナ後のオンライン教育整備における力点の置き方を定める上でも示唆に富む内容だと考えている。
- 13:53 ハイブリッド
9.「看護学実習代替プログラムとして実施したハイフレックス型授業」
松原 まなみ 関西国際大学 保健医療学部看護学科 教授
| 映像 資料
概要
COVID-19により看護学生の臨地実習が全面中止となり、学内での少人数対面+遠隔授業を併用した授業への変更を迫られた。私が担当する母性看護学実習(2単位2週間)では、通常4日間/週×2週間の産科施設での臨地実習を、技術演習の授業のみを学内対面授業で行う[実習代替プログラム:学生一人当たり対面授業1日+遠隔授業4日/週×2週間]に変更したハイフレックス型授業(対面・オンライン同時併用)を実施した。ハイフレックス型授業は、同時に対面・遠隔学生の双方に配慮しながら、同じ質の効果的な授業を保証しなければならない高難易度の授業形態である。効果的な遠隔授業とするには授業デザインとともに、適切な機器の選択と調整が鍵となる。
- 14:05 事例紹介
10.「大学学部学生対象のオンライン授業で実施したコンピュータサイエンスアンプラグド」
和田 勉 公立大学法人長野大学企業情報学部企業情報学科 教授
| 映像 資料
概要
コンピュータサイエンスアンプラグドは対面で実施することを前提にデザインされており,筆者は以前から大学の授業で用いている.2020年4月からは初めて当該授業をオンラインリアルタイムで実施したが,CSアンプラグドをウェブサイトで実行するサイトの利用や,二人対戦ゲームをブレークアウトセッションで実行させるなどで,対面での実施した場合に近い教育効果を得るように工夫した.また正解が受講生ごとに異なるような工夫加えることで試験をオンラインで実施した.
- 14:17 事例紹介
11.「オンラインTBL(Team-based Learning)を用いたアクティブラーニングの試み:ハイブリッド型授業への展望」
山脇 正永 京都府立医科大学 教育センター長・教授
| 映像 資料
概要
本学では医学科1年生に対し入学後早期に医療の現場を体験する「Early Exposure(早期医療体験実習) I:患者さんの視点とチーム医療」を施行している。従来は現場実習と対面型のTBL(Team-based Learning)によるグループ学修方法であったが、本年は遠隔授業・実習及びオンラインTBLにより施行した。授業評価からは、学生の当事者意識の向上、事前学習による学びの深化、学修行動の変容等の結果が得られた。今後のハイブリッド型グループ学修による反転授業への応用の可能性について考察した。
- 14:29 事例紹介
12.「名古屋外国語大学の留学生による小学校バーチャル訪問の試み」
原田 邦彦 名古屋外国語大学 外国語学部英米語学科 教授
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概要
サービス・ラーニングは単なるボランティアではなく、自ら地域社会の問題を見出し、他と協力して解決方法を探り、教室外で実際に解決のための活動を試みる教育方法である。ウィズコロナ以前は日本人学生と留学生で小・中学校を訪問し、ポスターやプロジェクターを使って発表し、子どもたちと外国語を使った異文化交流をしていた。ウィズコロナの現在、小・中学校を実際に訪問できない中、ビデオ会議システムを使ってバーチャル訪問することを試みた。それは子どもたちにとっても留学生・日本人学生にとっても非常に有意義な新しい体験であり、発見があった。その試みを報告する。
- 14:41 EU事情
13.「デンマークでのCovid-19影響下での(主に大学)教育の状況」
御手洗 菜美子 コペンハーゲン大学 ニールスボーア研究所准教授
| 映像 資料
概要
デンマークではCovid-19の影響で2020年3月中旬に突如すべての教育機関がロックダウンとなり、春〜夏のコペンハーゲン大学での教育はほぼ100%オンラインであった。その後規制は多少解除され、現在はハイブリッドの授業をすることが可能となったが、以前と同様にはできないことが数多くある。そのような中でもできる限りの教育効果をあげるため、どのような試行錯誤が行われているかを紹介したい。
- 14:56
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:32 ご挨拶
2.「文部科学省ご挨拶」
行松 泰弘 文部科学省大臣官房サイバーセキュリティ・政策立案総括審議官
| 映像
- 12:35 米国事情
3.「コロンビア大学教育学大学院の新型コロナウイルスに対応した教育の取り組みと今後の方針」
大喜多 優 サンドラ コロンビア大学教育学大学院Teachers College 准教授
| 映像 資料
概要
コロンビア大学教育学大学院(Teachers College) におけるCovid-19感染の急拡大に伴うロックダウンへの対応、緊急対応型遠隔授業から長期対応のオンライン教育への移行、学生や教員を取り巻く状況、偏見や差別への対策、遠隔でのコミュニティの意識醸成、そして現在に至るまでの取組状況を報告する。
- 12:50 香港事情
4.「香港の大学におけるオンライン授業の概要と実践」
望月 貴子 香港城市大学専業進修学院 Academic advisor/香港浸会大学ランゲージセンター Course Coordinator
| 映像 資料
概要
香港は民主化を求める若者による抗議行動の激化に伴い、昨年の11月に全教育機関の休校という事態に陥った。1月に入り授業が再開したものの、COVID-19の感染拡大に伴い休校措置が取られ再度オンライン授業が実施された。感染が収束した現在、今月28日から大学ではハイブリッド授業の開始が予定されている。情報が二転三転する中、どのような対策のもと現場がどのように対応したかを、語学系科目を担当する発表者の勤務先である大学のケースを中心に報告する。
- 13:05 文科省高等局
5.「大学等における後期等の授業の実施方針等に関する調査結果及び9/15付通知について」
服部 正 文部科学省高等教育局専門教育課企画官
| 映像 資料
概要
大学等における後期等の授業の実施方針等に関する調査結果(令和2年9月14日公表)の内容と9月15日付通知「大学等における本年度後期等の授業の実施と新型コロナウイルス感染症の感染防止策について(周知)」のポイントについて紹介する。
- 13:17 ハイブリッド
6.「理学部での取り組み,特にオンラインと対面を同時実施で行う学生実習について」
小亀 一弘 北海道大学大学院理学研究院 教授
| 映像 資料
概要
3密を避けて学生実習を行うにあたり,学生を2つのグループに分け,一方を対面で,もう一方をオンラインで同時に実施する方法がある。今回,北海道大学理学部においてこの方法で学生実習を行った経験をお話しする。この方法の問題として,実習の順序が変わること,対面で行えるのはメニューの半分であること,そして労力がかかることがある。従って,あらかじめよく計画を立てて実施する必要がある。
- 13:29 ハイブリッド
7. 「対面授業とオンライン授業の併用およびグループワークの改善事例」
田隈 広紀 千葉工業大学社会システム科学部プロジェクトマネジメント学科 准教授
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概要
千葉工業大学ではオンライン授業を継続しつつ、オンラインだけでは十分な教育効果が得られない科目等を対象に、対面授業を再開している。グループ分けによる分散化、感染防止対策、教職協働による時間割の組み換え等を含めた対面授業とオンライン授業の併用事例を紹介する。また、オンラインコミュニケーションツールの「向き・不向き」と「何らかの欠落」の具体化を目的とした意識調査の集計結果を示し、対面とオンラインでの差異に基づく提言を紹介する。
- 13:41 教員へのアンケート
8.「教員から見たオンライン授業、京都大学での教員調査から」
山田 剛史 京都大学高等教育研究開発推進センター 准教授
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概要
京都大学では2020年度前期,原則としてオンライン授業が展開された。オンライン授業に関する実態把握や教育改善に資する情報を得ることを目的に,前期授業の担当教員にアンケート調査を実施した(7月22日〜8月5日,教務情報システムを経由して依頼)。常勤・非常勤を含め1,182名(66.6%)の有効回答を得た。本講演では,a.選択されたオンライン授業のタイプ,b.授業準備や採点への関与,c.学生の学習効果に対する実感,d.オンライン授業で良かったこと・困っていること,e.オンライン授業についての今後の見込みの5点を中心に報告させていだく。
- 13:53 データ解析
9.「大阪大学における学習データの分析事例について」
竹村 治雄 大阪大学サイバーメディアセンター 情報メディア教育研究部門 教授
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概要
大阪大学では、授業支援システムを2006年から全学運用しているが、メディア授業が全面導入された今年度と、それ以前の授業支援システムの利用状況の比較および、実際の授業での昨年度と今年度のログデータの比較分析等について紹介する。また、このような取り組みを今後推進する際に解決すべき課題について概観する。
- 14:05 データ解析
10.「オンデマンド型オンライン授業における学習活動分析の試み」
戸田 智基 名古屋大学情報基盤センター 教育情報メディア研究部門 教授
大平 茂輝 名古屋大学情報基盤センター 教育情報メディア研究部門 助教
後藤 明史 名古屋大学情報基盤センター 教育情報メディア研究部門 准教授
| 映像 資料
概要
名古屋大学では,2010年から,学習管理システム(LMS)NUCTを中心とした各種学習支援システムの開発・運用に取り組んでいる.2020年度春学期は,これらを最大限に活用し,オンデマンド型教材の使用を中心としたオンライン授業を全学的に実施した.本講演では,オンデマンド型オンライン授業における学習状況の把握に向けて,NUCTならびに動画配信システムのログに基づく学習活動分析を試行的に実施した結果について紹介する.
- 14:17 高校事情
11.「テキストマイニングによるエビデンスベースで4月21日から実施した214講座の"ちょっとだけ双方向"オンライン学習に係る教務運営」
大村 高敏 福岡県立戸畑高等学校教務部長
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概要
臨時休校期間中の2020年4月21日から、"ちょっとだけ双方向(同期型)"のオンライン授業を6月までに214講座実施しました。導入に際して、対面で「見取る」ことができない本校生徒の学びに向かう力をマクロに把握するためにオンラインで収集できた自由記述型の学びの振り返りをワードマイニングを行い、匿名化・数量化しました。導入日と1週間後を数値化・比較しながら、エビデンスベースでオンライン学習を導入した福岡県立戸畑高等学校の教務運営の概要の一部をご紹介させていただきます。
- 14:29
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
| 映像
- 10:32 ご挨拶
2.「文部科学省ご挨拶」
伯井 美徳 文部科学省高等教育局長
| 映像
- 10:35 遠隔・対面ハイブリッド
3.「with Corona時代の名古屋大学の授業実施方針」
藤巻 朗 名古屋大学副総長(教育・留学生担当)
| 映像 資料
概要
名古屋大学のCOVID-19に対する考え方が、感染拡大防止からwith Corona時代への適応に重心が移行したことに伴い、学生の声も参考に、秋学期の授業実施方針を見直した。対面授業は再開されるが、出席できる学生の定員は、教室の定員の半分となる。したがって、必要に応じオンデマンド教材の配信は続けていく。ポストコロナ時代においては、オンデマンド教材だけでなく、サイバー空間ならではの利点を生かした教育も積極的に導入されるものと考える。我々は、これをサイバー・フィジカル・ラーニングと呼び、秋学期はその入り口として、サイバー空間の教育(オンデマンド教材や同時双方向授業)と対面での教育のベストミックスを模索する期間と位置付けている。
- 10:49 遠隔・対面ハイブリッド
4.「大阪大学の新型コロナウイルスに対応した教育の取り組みと今後の方針」
進藤 修一 大阪大学副学長(全学教育担当)・全学教育推進機構長
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概要
大阪大学はLMSを活用し、4月は学事暦通りに授業をスタートした。当初は新型コロナ感染拡大防止の各種制限をオンラインの活用でどう解決するか腐心したが、これはコロナ下で対面授業を再開する「キャンパスにおけるニューノーマル」の模索第一段階といえる。新入生向けには4月はじめに「阪大ウェルカムチャンネル」として学習・学生生活情報をYoutubeで発信、SNSを活用して双方向コミュニケーションも確保、緊急事態宣言解除後の6月には総長主導のもと、オンキャンパスで新入生歓迎会を実施した。同時にウイルス感染防止を徹底して2年生以上の実験・実習、学部高年次の研究室活動、少人数教育で条件が整ったものから対面授業を順次再開、学生生活のもうひとつの柱である課外活動についても7月にオンキャンパスでサークル合同説明会を実施し、課外活動も条件を満たしたものからキャンパスでの活動を再開させている。秋冬学期はオンキャンパスでの学びを保障するために対面授業再開を全学的に要請した。感染防止による各種制限はあるが、教育の本来あるべき「対面授業」という姿を損なわない、新時代の教育の可能性を模索することが今年度後半の本学の大目的である。
- 11:03 遠隔・対面ハイブリッド
5.「オンライン、ハイブリッド、そして新たな大学「コネクテッドユニバーシティ」へ 」
青木 孝文 東北大学 理事・副学長(プロボスト)
| 映像 資料
概要
コロナ危機は大学に対して大きな変革を迫っている。2月以降の危機対応、オンライン授業の展開、学生支援の緊急拡充などの実際と明らかになった課題についてご報告する。第2学期からは、対面とオンラインのハイブリッド型授業に軸足を置く方針である。その判断に至った経緯、学内での検討の様子などについてもご紹介する。今回の経験を踏まえ、DXの全学的推進を通して、多様なステークホルダーとともに社会価値を共創する新たな大学像を目指したい。大学経営の観点から、現在の率直な思いをお伝えしたい。
- 11:17 遠隔・対面ハイブリッド
6.「With Corona期の大学教育―九州大学の事例―」
安浦 寛人 九州大学理事・副学長
| 映像 資料
概要
前期の4900科目の遠隔講義の状況および、一部の実技などの対面教育の実情を示すとともに、秋学期に向けた対面と遠隔講義を組み合わせるハイブリッド化のための課題およびそれに対する工夫関する学内での検討状況を報告する。秋学期では、実験、スポーツ科目、語学などでの対面授業を計画している。
- 11:31 遠隔・対面ハイブリッド
7.「インターネットを活用した授業を運用するための支援体制 〜後期授業におけるハイフレックス形態の運用を視野に〜」
尾崎 拓郎 大阪教育大学情報基盤センター 講師
| 映像 資料
概要
大阪教育大学におけるオンライン授業の支援体制について,前期授業期間の実施内容の振り返りを踏まえて,後期授業の方針とその支援体制について報告を行う。とくに対面参加と遠隔参加を同時に行った場合の授業方式(いわゆるハイフレックス方式)について,学内でもその授業方式のニーズは高いことがわかっているが,前期授業開始時と同様に授業者・学習者ともに授業参加に向けた習熟を要することが予想される。そのため,前期授業期間に実施した,後期に向けた試行授業の実践報告を踏まえて,そこから見えた課題とどのような授業支援を行っていくべきなのか,その方法についての構想を報告する。
- 11:45 遠隔・対面ハイブリッド
8.「東京大学のCOVID-19感染防止と教育の両立に向けた試み」
福田 裕穂 東京大学理事・副学長
| 映像 資料
概要
教育は最も大事な大学の使命であり、どのような状況下でも教育を止めるべきでない。東京大学はいち早くオンライン授業に取り組み、S1/S2ターム(夏学期)の授業はすべてオンラインで実施してきた。With coronaの状況が長く続くと予想される中で、東京大学はeラーニング、3密・感染モニタリング、感染検査体制の整備を含む感染防止対策を強化し、その下で、9月下旬から始まるA1/A2タームの授業を設計した。そこではオンライン授業を主としながら、対面・オンライン混合授業を交えながら教育を行うこととしている。本講演では,東京大学でのこの両面の取り組みを紹介し、今後のオンライン教育の議論の一助としたい。
- 11:59 遠隔・対面ハイブリッド
9.「ハイフレックス型授業実施のための技術的検討と支援に向けて」
中村 素典 京都大学情報環境機構 教授
| 映像 資料
概要
後期からは完全オンライン型授業だけでなく、対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド型授業も始めることが予定されている。京都大学では、高等教育研究開発推進センターと情報環境機構が連携しながら、「ハイブリッド型」と呼ばれている組み合わせ方を整理するとともに、特に実施の際のノウハウが要求される「ハイフレックス型」について授業担当者および教務担当者向けの説明会や体験会などを通じた情報提供を進めている。本発表では、前期の完全オンライン授業の実施状況を簡単に振り返るとともに、「ハイフレックス型」で実施する場合に把握しておくべき注意点について簡単に紹介する。
- 12:13 遠隔・対面ハイブリッド
10.「早稲田大学におけるオンライン/ハイブリッド教育」
笠原 博徳 早稲田大学 副総長/理工学術院教授
| 映像 資料
概要
早稲田大学において春学期に展開したオンライン教育(LMSをベースとしたオンデマンド、録画も併用したリアルタイム等)と学生・教職員へ向けたネットワーク接続支援、と秋学期に計画している実験/実習を主体とした対面教育とオンラインと対面とオンラインを併用したハイブリッド教育について紹介する。
- 12:27 遠隔・対面ハイブリッド
11.「新型コロナ渦での実習事例:遠隔授業と対面実習のハイブリッドの試み」
大山 拓次 山梨大学生命環境学部生命工学科准教授
| 映像 資料
概要
新型コロナウイルス感染予防・拡大防止を念頭に置きつつ、実践・対面指導が重要となる実験実習について、演者が担当した生化学実習では、実験室立入時間が制限される中、如何に例年に匹敵する学びを提供できるか種々検討し、「遠隔授業と対面実習の組み合わせ」を試みた。特に対面実習では、受講者を少グループに分けて日替わりで実験を実施して3密を回避した。少ない日数で多くの実験を経験するため、調合済み試薬を配布するなど、各実験の効率化を図った。その結果、限られた期間で多くの経験を得るため、執着心を持って実習に取り組んでくれた一方、経験を重ねることが重要な技術取得には、やはり相応の時間を要することも判明した。
- 12:41
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:32 ご挨拶
2.「ご挨拶」
池田 貴城 内閣官房内閣審議官(内閣官房副長官補付)内閣官房教育再生実行会議担当室長
| 映像
- 10:35 アメリカ・MIT
3.「新型コロナウィルス後の教育:何が起こるか、何が起こるべきか」
宮川 繁 マサチューセッツ工科大学 オープンラーニング担当副学部長・教授(言語学)
| 映像 資料なし
概要
新型ウィルスのため、世界中で10億以上の人々がオンラインで学習している。これはコロナ禍後の 教育にどのような影響を与えるだろうか。 これに関して2つの課題を取り上げる。
•教育への新たな関心
•社会的不平等がオンライン学習に与える影響
- 10:50 メキシコ
4.「メキシコの新型コロナの被害状況 - オンライン講義 & デジタル・ディバイド」
Gerardo Ayala メキシコ・ラスアメリカス大学プエブラ校 電気情報機械学科 教授
| 映像 資料
概要
本発表では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うメキシコの被害状況とその対応、デジタルデバイドの状況を報告する。また、メキシコの初等中等教育及び大学の状況、教員のトレーニングなどについても紹介する。
- 11:05 バーチャレ
5.「バーチャル陸上大会 バーチャルディスタンスチャレンジの取り組みについて」
横田 真人 TWOLAPS TRACK CLUB代表
| 映像 資料
概要
新型コロナウイルスの影響により、全国大会出場などの目標や檜舞台を失った全ての中高生に向けたバーチャルレースを開催することで、新たな目標や、陸上競技を楽しむ機会を提供することを目的に、バーチャルディスタンスチャレンジ(バーチャレ)を開催いたしました。「記録を記憶に残す夏。」というスローガンのもとに全国各地から1490人の中高生が参加をしました。本講演では、オンライン上のランキングシステムや動画共有システムといったデジタル面と測定会、ボランティアによる動画をみながらの記録計測などアナログ面を融合させた本取組について紹介いたします。
- 11:20 学生アンケート
6.「オンライン授業に関するアンケート結果の紹介」
田浦 健次朗 東京大学情報基盤センター長・教授
| 資料
概要
東京大学の2020年夏学期の, オンライン授業に関するアンケート結果について紹介する. 言われている課題負荷や, オンライン授業に対する評価について紹介する.
- 11:32 初中事例
7.「Face to Face の教育/学びのSide by Side」
鈴木 秀樹 東京学芸大学附属小金井小学校情報部長
| 映像 資料
概要
コロナウィルス感染防止のための長期休校期間中、東京学芸大学附属小金井小学校ではMicrosoftアカウントを全児童・教職員に配布し、Teamsを核としたOffice365を活用したオンラインによる学習支援を行った。その取り組みの中から見えてきたのは、これまでのFace to Faceを大切にしてきた教育の枠組みに対して、「学びのSide by Sideに寄り添う」という新しい視点を組み合わせることにより見渡せる新しい学校教育の地平であった。コロナウィルスへの対策次第でオンライン教育の機会は減るかもしれないが、オンライン教育から得られた知見は今後の教育にとって非常に大きなものであると考えている。
- 11:44 学習解析
8.「大阪大学における初年次情報教育についてーSaaSを用いたプログラミング教育の導入」
白井 詩沙香 大阪大学サイバーメディアセンター 講師
| 映像 資料
概要
大阪大学では、春学期に初年次必修の全学共通の情報教育科目を開講している。2019年度からは全学統一のカリキュラムとして、高度情報化社会の構成員として大学生にふさわしい情報社会の原理・本質・価値・限界・可能性等を理解し、これを使いこなす対応力を修得することを目的に、プログラミングをはじめとする演習とビデオ講義を組み合わせた授業を展開している。本発表では、プログラミング演習回を中心に、オンライン環境下でどのように授業を実施し、受講生の支援を行ったのかについて、受講生のアンケート結果とともに紹介する。
- 11:56 大学事例報告
9. 「九州工業大学工学部1年生向けの遠隔型物理学実験」
美藤 正樹 九州工業大学大学院工学研究院基礎科学研究系 教授
| 映像 資料
概要
九州工業大学工学部では第2Q, 3Q, 4Qに渡って、1年生向けの物理学実験(必修科目)が開講される。コロナ禍の状況の中、対面式への根強い拘りがあり、その方向性がなかなか決まらない中、短い準備期間で教材を作成し、MoodleとZoomを併用したシステムで遠隔型を試行した。学生同士で協力して実験を進められるわけではないことから、大学教員から一方的な情報発信をする非同期型ではなく、学生が物理学に対して興味をいだくように「教員の生の声」を大切にし、「講義と実験の中間を意識したスタイル」を模索した。種々の問題についてお話ししながら、最後に、次のステップとして考えている姿についてお話をしたい。
- 12:08 教育データ
10.「オンライン授業期の学習活動状況を、LMSのログから概観する」
隅谷 孝洋 広島大学情報メディア教育研究センター准教授
| 映像 資料
概要
従来、本学LMSは対面授業の補完的な働きを主な役割としていたが、今年度のCOVID-19対策によるオンライン授業実施の結果、多くの授業にとって教室そのものとなった。ここではLMSのログから、大学の授業がどのように概観できるかを検討したい。例えば、LMSログを分析することで、同期型、非同期型、課題集中型などさまざまなオンライン授業のパターンを見出す、と言ったことができないかを検討する。
- 12:20 教育データ
11.「海外におけるラーニングアナリティクスの事例紹介」
古川 雅子 国立情報学研究所 情報社会相関研究系研究系 助教
| 映像 資料
概要
オンラインコースでは、学習者の膨大な操作ログがシステム上に蓄積される。近年これらの学習行動に関連するログを収集・分析することで、学習における問題点を解決し教育改善に繋げようとするラーニングアナリティクス(LA)が国内外において注目されている。国・機関レベルでもLAに関する試みは行われており、本発表では、主に海外の事例について紹介するとともにNIIの取り組みについて紹介する。
- 12:32 ご挨拶
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:15 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 12:17 文科省
2.「文科省ご挨拶」
杉野 剛 文部科学省研究振興局長
| 映像
- 12:20 オーストラリア
3.「技能重視の演習及び試験のオンラインサポート」
高塚 正浩 School of Computer Science, The University of Sydney、副学科長
| 映像 資料
概要
シドニー大学では3月に開始された1学期の5週目らか全科目にて完全オンライン化された。本発表では、コンピュータサイエンス学科にてプログラミングなどの技術中心の演習やプログラミングの技能試験をどの様にしてオンラインツールを用いてサポートしたかについて報告する。演習の授業でのサポートにおいては、いかにしていかにも隣で技術指導をしている感覚を与えるか、また、技術試験については、いかに学生の技能を正確に評価するかに重点を置き様々な様式を試した結果を報告する。
- 12:35 学生生活を豊かにするサークル活動への取り組み
4.「ニューノーマルの課外活動への試行錯誤」
永富 良一 東北大学大学院医工学研究科研究科長・教授/学友会体育部長
| 映像 資料
概要
東北大学では学友会という大学教職員・学生全員が会員の組織の傘下で課外活動が行われている。コロナ禍の課外活動は大学本部の新型コロナウイルス感染症対策本部策定BCP指針に則って緊急事態宣言後に段階的な再開を進めている。大学本来の教育活動を妨げるないことを必要条件として学内課外活動施設毎の指針を策定。SDを保ちウイルス伝播のリスクを最小化することが中心であるが、市中施設より厳しい制限の必要性について学生からさまざまな疑問が寄せられた。一つだけ成果を挙げているとすれば、週1回の時間無制限の学生のサークル代表者が参加するオンライン会議を開催し、その意見を反映させ再開を進めていることにある。
- 12:47 非常勤の先生方のご苦労
5.「前期の遠隔授業の現場とその課題――非常勤講師の場合」
木下 由紀子 神戸女子大学名誉教授、京都大学国際高等教育院非常勤講師、関西学院大学文学部および国際学部非常勤講師
| 映像 資料
概要
前期において非常勤講師(英語)として遠隔授業にかかわった経験をなるべく分析的に振り返り、遠隔授業の実施に際して、演習を主体とする語学関連科目を担当する非常勤講師が直面した問題(IT技術の習得、IT環境、授業準備とフィードバックにかかった過重な負担、孤立感など)について情報共有していただきつつ、非常勤講師が個人レベルでは対処しにくいが、おそらく教育機関としての大学が(短期的及び長期的に)提供しうる支援の形を考察する。
- 12:59 1年生への学生アンケート結果を読み解く
6.「北海道大学学部1年生を対象とした授業課題に関する調査について」
立花 優 北海道大学高等教育推進機構高等教育研修センターラーニングサポート部門特定専門職員
| 映像 資料
概要
本報告では、北海道大学において7月中旬に学部1年生を対象に実施した授業課題に関するweb調査について、結果の一部を紹介する。今春以降各大学においてオンライン授業が実施される中、全国的に大学生の課題負担感が話題となり、北海道大学でも課題の重さを訴える声が寄せられた。調査の結果、総学習時間の増加が確認され、学生の負担感をさらに増大させている要因として、生活バランスの困難、常に締切に追われる感覚、課題の意義への理解不足、コミュニケーション不足などが浮かび上がってきた。
- 13:11 電気実験
7.「自宅実験によるオンライン型回路演習」
久門 尚史 京都大学工学部電気電子工学科 准教授
| 映像 資料
概要
京都大学工学部電気電子工学科では、ノートPCに接続できる実験装置を1人1台貸与することにより、自宅で実験できる環境を構築し、学生個人の主体性を活かした学習に取り組んでいる。この演習では、自ら設定した課題を演習時間に制約されることなく自宅で実験を行うとともに、大学ではグループによる議論や発表会を実施する。今回、このような形の演習を完全にオンラインで行った結果を報告する。
- 13:23 大学事例報告
8.「香川大学におけるオンライン教育体制の構築・運用過程とDX化に向けた取り組み」
米谷 雄介 香川大学 DX化技術支援室室員/情報メディアセンター助教
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概要
香川大学におけるオンライン教育体制の構築・運用過程について紹介する。学内情報基盤を所管する総合情報センターの視点から、円滑にオンライン教育体制に移行できた要因を考察する。また香川大学ではコロナ禍を契機として、DX化を加速させるべく、2020年4月にDX化技術支援室を設置した。DX化技術支援室では、教育DX、学生支援DX、業務DXの3つの支援グループを設け、高等教育機関の多様なステークホルダーに対する提供価値の最大化を目指してサービス/システムデザインを進めている。本発表では、教育DXの取組として津田塾大学とのオンライン合同ワークショップや、大学間/異分野交流の活性化を目的とした共立女子大学とのVR合同ゼミを紹介する。
- 13:35 大学事例報告
9. 「北星学園大学における非対面授業の実施とその支援」
金子 大輔 北星学園大学 教授
| 映像 資料
概要
北星学園大学は,札幌市に位置する学生数約4,200名の私立大学である.本発表では,本学における非対面授業(遠隔授業を含む)に関する取り組みについて,その実施方法と実際に行われた支援に焦点を当てて述べる.支援のための組織づくり,教員・学生に提供した資料,実施したFDやSD,実際の支援内容などについて,具体的な例を示しながら紹介する.また,学生や教員が非対面授業をどのようにとらえていたか,支援内容についてどのように感じていたかなどについても,アンケート結果をもとに紹介したい.
- 13:47 教育データの分析から判ること
10.「オンライン授業期間中の学習活動分析」
島田 敬士 九州大学大学院システム情報科学研究院 教授
| 映像 資料
概要
九州大学で2020年度春学期に実施されたオンライン授業のうち,座学科目と演習付き科目における学習活動の分析結果を紹介する.また,2019年度に実施された同科目の対面授業時の学習活動との比較結果についても紹介する.
- 13:59 教育データの分析から判ること
11.「課題未提出者への自動メール送付と失敗から学ぶ指導について」
久保田 真一郎 熊本大学総合情報統括センター 准教授
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概要
われわれが担当する情報リテラシー科目では,オンライン非同期で毎週の課題を課しており,学習者は締切前までにLMSへ課題を提出し,締切時間になると提出できなくなる.締切直後にLMSのデータベースから自動で課題の未提出者を抽出し,課題未提出という失敗を通して自らの時間を調整しながら学ぶようアドバイスのメールを送信し,指導教員に相談して課題を再提出するよう促した.これらの取り組みと担当教員の指導により,課題の提出率や確認テストの合格率が上昇したことについて報告する.
- 14:11 オンライン会議サービス
12.「オンライン会議サービスセミナー報告」
合田 憲人 国立情報学研究所 アーキテクチャ科学研究系 教授/学術基盤推進部長
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概要
オンライン会議サービス(Web会議サービス)は、コロナ期の一時的な利用にとどまらず、ポストコロナ期も含めて今後の情報基盤における必須のツールとなりつつある。国立情報学研究所では、大学等がクラウドサービスを導入するための支援として、オンライン会議サービスを提供する事業者6社を招いたオンラインセミナーを開催するとともに、NIIが作成したチェックリストを用いて各サービスの検証を実施した。本報告では、これらのセミナーや検証結果について報告する。
- 14:23 文科省講演
13.「遠隔授業に関するアンケート調査への協力依頼と新型コロナウイルス感染症対策事例の紹介」
服部 正 文部科学省高等教育局専門教育課企画官
| 映像 資料
概要
遠隔授業に関するアンケート調査への協力依頼とともに、感染症対策を実施している大学の好事例を紹介する。
- ご挨拶
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:33 文科省
2.「文科省ご挨拶」
寺門 成真 文部科学省総合教育政策局社会教育振興総括官
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- 10:36 文科省高等教育局からのメッセージ
3.「大学・高専の遠隔授業・DX化の推進施策に関する最新状況について」
服部 正 文部科学省高等教育局専門教育課企画官
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概要
大学・高専における遠隔授業・DX化の推進施策に関する最新状況についてご説明する。今回は、本年度後期や次年度の各授業科目の実施方法に係る留意点(遠隔授業等の特例措置継続)、遠隔授業の環境構築に係る補正予算、遠隔授業通信環境の確保に関する最新状況(民間事業者によるデータ通信料無償化協力終了予定)、大学教育のデジタライゼーション・イニシアティブ(スキームD)の紹介、オンライン授業における障害のある学生等への合理的配慮(事例共有のお願い)、教育再生実行会議における検討(ポストコロナ期における新たな学びの在り方)などについてご紹介したい。
- 10:48 体育館での試験
4.「東北大学医学部の対面型試験の実施について」
石井 直人 東北大学大学院医学系研究科免疫学分野 教授/東北大学医学部医学科 学科長
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概要
医学部では、医師国家試験を始めとする種々の医療従事者国家試験に合格させることが大きなミッションであるため、筆記試験による学力評価とその評価の学生へのフィードバックが不可欠である。そこで東北大学医学部では、感染防止対策を取った上で対面での筆記試験を令和2年6月8日から再開している。その対策として、本学医学部体育館に座席を2.3 m間隔で配置し、学生全員の検温、手指消毒を行うことなどが挙げられる。本講演では対面での筆記試験実施のための工夫や問題点について紹介する。
- 10:58 教員の気持ち(東北大)
5.「東北大学における「全学オンライン授業アンケート(教員向け)」」
串本 剛 東北大学高度教養教育・学生支援機構教育評価分析センター副センター長/准教授
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概要
東北大学ではオンライン授業に関する学生,教員双方の実態と意識を把握・分析するため,6月11日から2週間程度の期間を使い,オンラインアンケートを実施した.教員を対象としたアンケート(n=1,023)の調査項目は,①教育状況,②生活状況,③ICT適性,④教育の充実度と今後の希望,⑤授業・運営体制に関する自由記述からなる.本講演ではこのうち,①及び④の結果を中心に,他の調査結果との比較も交えながら紹介し,現時点で認識されている課題について共有する.
- 11:10 学生の生活へのインパクト(九大)
6.「新型コロナウイルスの感染拡大下での学生生活アンケートの調査結果」
丸山 徹 九州大学キャンパスライフ・健康支援センター長/教授
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概要
新型コロナウイルス感染症は大学生の生活や心身の健康へもさまざまな悪影響をおよぼしていることが懸念される。そこでその実態を調査し、これからの学生の健康支援に活かすために本学の学生を対象に学生生活のアンケート調査を行った。その結果、学生の生活リズムは概ね規則正しく、7, 8割の学生は睡眠時間が適切で起床時間のリズムを守り、週1回以上運動をしていた。しかし「気分の落ち込み」は全体の4割、「興味・喜びの減退」は2割、「孤独感や孤立感」は約4割の学生が自覚しており、「悩みがある」と答えた学生も全体の約4割で、その理由は「勉学上のこと」「将来の進路こと」「経済的なこと」が多かった。体調不良があると答えた学生も全体の約半分で、その内容は疲労感やイライラ感、睡眠障害などメンタルヘルスと関連した内容が多かった。大学生活に満足している学生の割合は全体の半分に達せず、昨年の8割から大きく減少した。以上のように新型コロナウイルス感染症は学生生活にも深刻な影響を及ぼしている実態が明らかとなった。またこれらの結果は今後の健康支援に活かす必要がある。
- 11:22 非常勤講師に生まれる不具合
7.「授業のオンライン化と 非常勤講師 ー 京都大学の事例から」
喜多 一 京都大学情報環境機構長/教授
| 映像 資料
概要
授業のオンライン化の中で、忘れられがちな存在が非常勤講師の先生方です。複数の大学で教鞭を取られている非常勤講師は、授業のオンライン実施に際して、大学ごとに異なる LMS やビデオ会議システムを使うことを余儀なくされます。京都大学では、同一科目を全学規模で並行開講しなければならない教養共通教育の実施に際して、非常勤講師の方々に数多くの授業をお願いしています。今回の授業のオンライン実施について非常勤講師の先生方にとっての問題を考えてみたいと思います。
- 11:34 学生トーク
8.「学生によるオンライン授業サポートチャットの運用」
中條 麟太郎 東京大学教養学部2年・大学院情報学環教育部研究生
金子 亮大 東京大学大学院総合文化研究科修士1年
小松 寛弥 東京大学法学部4年・大学院情報学環教育部研究生
竹内 朗 東京大学工学部3年
山田 和佳 東京大学大学院工学系研究科修士1年
| 映像 資料
概要
東京大学ではオンライン授業の実施にあたって、全構成員を対象とするワンストップのトラブル窓口としてチャットサポートを運用している。チャットサポートでは、24時間利用できる自動応答と、学生オペレータによるリアルタイムな対応を組み合わせることで、教職員によるメール窓口のみでは持続可能な運用が難しかった迅速かつ綿密なサポートを実現した。本発表では、実際に運用にあたっている学生の立場から、チャットサポートの現状および課題を共有する。
- 11:46 教育
9.「初等中等教育における教育データの利活用の可能性と検討状況」
堀田 龍也 東北大学大学院情報科学研究科教授
| 映像 資料
概要
教育データの利活用への期待は大きい。高等教育においては,その可能性がすでに議論され,Learning Analyticsとして,多くの学生の学習行動の可視化によるリフレクション促進や授業改善などが検討されている。初等中等教育における教育データの利活用は大きく遅れているが,ようやく情報端末が行き届き,教科書や教材がデジタル化していく段階が到来する。初等中等教育における教育データ利活用の可能性や課題,政策の検討状況等について整理する。
- 12:01 初中の取組み
10.「オンライン学習でできること、できないこと」
小池 翔太 千葉大学教育学部附属小学校 教諭/ICT活用教育 兼 校務ICT化実行委員会 主任
| 映像 資料
概要
本校は,首相要請による臨時休業初日の2020年3月2日から約1か月間,全校児童約640名を対象にして,グループウェア「Microsoft Teams」を活用してオンライン学習を試行した。4月からは,オンラインで学級開きや授業開きを行うなど,本格的に導入した。 このように全校体制でオンライン学習に取り組むことができた理由の一つとして,情報活用能力育成のカリキュラム・マネジメントを,2019年度から「準専科教員」と各学級担任等とが連携して,推進してきたことにある。本発表では,これらのオンライン学習導入の経緯やできたことだけではなく,どのようなことができなかったかということまで,具体的に報告していく。
- 12:13 アジア事情(韓国)
11.「韓国の小学校から大学までのオンライン授業の実施状況と課題」
曺 圭福 韓国教育学術情報院主任研究員
| 映像 資料
概要
韓国もCOVID-19の影響で大学のほとんどの講義と小中高等学校の約半分の授業がオンラインになっている。非同期型で教授者中心のコンテンツ提示型が最も多いという調査結果から授業の質の低下が指摘されている。大学生からは授業料の払い戻しが求められている。そして、児童・生徒の一日の学習時間は昨年に比べて約半分まで低減されている調査結果もあり、学力の低下が懸念されている。オンライン授業に関する制度と情報化環境そして教師のオンライン授業力の向上などが迅速に取り組まれているが、まだその課題の解消には繋がってないように見伺える。
- 12:28 ドイツ事情
12.「新型コロナ禍におけるドイツの教育事情紹介」
越智 洋司 近畿大学理工学部准教授
| 映像 資料
概要
講演者は昨年度9月から現在までドイツ・リューベック大学に在外研究中である。本発表では、感染の急拡大に伴うロックダウンへの対応と、ロックダウン解除から現在に至るまでのリューベック大学ならびに他の教育機関での対応状況を報告する。また、官学が一体となったリューベック大学のコロナ対策医学プロジェクトについても紹介する。本発表を通して、新型コロナに対するドイツと日本の教育現場の対応の共通点や違いを感じとっていただければ幸いである。
- 12:43 ご挨拶
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:33 文科省
2.「文科省ご挨拶」
山脇 良雄 文部科学審議官
| 映像
- 10:36 米国事情:試験
3.「ノースカロライナ州立大学における遠隔教育の実践と次世代オンライン教育システムの開発(2)」
松田 昇 ノースカロライナ州立大学、コンピュータサイエンス学科教授
| 映像 資料
概要
ノースカロライナ州立大学 (NSCU) における遠隔教育への取り組みを実践と研究を交えて紹介する。COVID-19 の影響で遠隔教育が余儀なくされた状況で、全ての授業が学期の半ばで迅速に遠隔教育に移行された様子を概略紹介する。発表の後半では、本学における次世代オンライン教育システムの研究に関する最新の動向を紹介する。エビデンスに基づくコンテンツの作成を支援する人工知能技術の紹介、及び、それらの技術を用いて構築された適応的なオンライン教育システムに関する研究動向について紹介する。
- 10:51 アジア事情
4.「新型コロナウイルス影響でのタイの遠隔教育の対策」
Thepchai Supnithi National Electronics and Computer Technology Center (NECTEC)
| 映像 資料
概要
新型コロナウイルスの影響で、Social distancingの対策が懸命に実行される。そのため、タイでは教育システムとして、遠隔教育を導入する必要になる。さまざまな対策を立て、オンラインツールを授業やテストを実現している。政府の対策に基づいて、それぞれの学校や大学が自分に合った教育の対策を考慮する必要がある。この発表はタイの状況 について、課題とその対策を説明する。
- 11:03 試験
5.「カメラモニタリング付きのオンライン試験に対する学生の不安や要望」
鶴見 太郎 東京大学教養学部准教授・学部長補佐
| 映像
概要
進学選択という「第二の入試」を抱える東京大学教養学部前期課程(1・2年生)では、対面での期末試験実施を見送る一方で、公正な試験実施のため、オンライン試験の際のカメラモニタリングの一部で導入することを決定した。学生にもガイドラインを提示し、相談会の機会も設け、現在準備を進めている。その過程で明らかになったカメラモニタリングを含むオンライン試験全般に対して学生が持つ不安や要望について、主要なものを紹介したい。
- 11:15 試験
6.「オンライン大学の挑戦 -東京通信大学の授業設計&システム-」
加藤 泰久 東京通信大学情報マネジメント学部教授
| 映像 資料
概要
今年で開学3年目となる、通信制のオンライン大学である、東京通信大学の2020年度1学期の取組状況を紹介する。4学期制なので、学事暦通り、4月9日に授業配信を開始し、6月13日に期末試験を予定通り終了した。学生は、実習及び演習の一部を除くほぼ全ての科目をオンライン、非同期で学ぶことができる。東京通信大学における授業の基本設計や学習管理システムでの配信方法、試験方法について述べるとともに、ドロップアウト率を下げるためのeメンタリングの取組について紹介する。
- 11:27 学生に係るデータの取り扱い
7.「学習データの利活用ポリシーの必要性とその策定について 」
上田 浩 法政大学情報メディア教育研究センター教授
| 映像 資料
概要
近年、多くの高等教育機関には、教育・研究・経営を支援する、さまざまな情報システムが導入され、各システムにはログデータが蓄積されるに至っています。こうしたログデータは、「ビッグデータ」というスケールに到達しつつあると推測されますが、統計もなく、一部のデータが限定された目的に使用されるにとどまっています。ラーニングアナリティクスに代表されるように、こうしたデータは異次元の大学改革や教育改善をもたらすものと期待が高まる一方で、その多くがパーソナルデータであるということから、各機関ではその利用に慎重にならざるをえず、改正個人情報保護法でうたわれた適切な利活用と流通には二の足を踏んでいる状況です。本講演は、教育・学習データの利活用ポリシーの海外を含めた動向を紹介し、我が国におけるひな型の策定の取り組みを紹介します。
- 11:39 学生の気持ち
8.「九州大学のオンライン授業に関する学生アンケート(春学期)について」
野瀬 健 九州大学基幹教育院 教授
長沼 祥太郎 九州大学教育改革推進本部 講師
| 映像 資料
概要
本報告では、九州大学において2020年6月上旬に全学生を対象に実施したWebアンケートの結果を発表する。アンケートには5,000名弱の学生から回答があった。オンライン授業の代替可能性や今後の継続的な実施に関しては、想定以上に肯定的な回答が得られ、特に学部生においては、2年生から4年生は、新入生に比べて肯定的であった。一方でコミュニケーションの確保、課題の量の多さ、プライパシーへの配慮等、オンライン授業の実施において検討の必要な課題も明らかとなった。
- 11:49 オンライン会議サービス
9.「オンライン会議サービスを選ぶためのチェックポイント」
合田 憲人 国立情報学研究所アーキテクチャ科学研究系教授/学術基盤推進部長
| 映像 資料
概要
遠隔授業や学会のオンライン開催に必須のツールであるオンライン会議サービス(Web会議サービス)へのニーズが高まっている。国立情報学研究所では、大学等がクラウドサービスを選ぶためのチェックリストの作成とクラウドサービスの検証を進めており、オンライン会議サービスを対象としたチェックリストを作成した。本報告では、遠隔授業等に利用するオンライン会議サービスを選ぶためのポイントについて、チェックリストやオンライン会議サービス事業者への調査結果も含めて報告する。
- 休憩
リラックスタイム
- 12:09 高専事例
10.「高等専門学校におけるCOVID-19対応:遠隔授業、部分開寮、分散登校、実験・実習 - 熊本高専の例 -」
荒木 啓二郎 熊本高等専門学校校長
| 映像 資料
概要
高等専門学校(高専)は、国立51校、公立3校、私立3校の合計57校が全国各地にあり、地域性も含めてそれぞれ特色ある教育・研究活動を展開している。本科では15歳から20歳までの5年間、実験・実習を重視した実践的な専門教育を行っている。キャンパス内には寮が完備されており、多くの学生が寮で生活している。この度の COVID-19 への対応として遠隔講義を実施するにあたっては、高専特有の事情を考慮しなければならないが、ここでは一例として、熊本高等専門学校の状況を紹介する。
- 12:19 初中の取組み
11.「県域同一ドメインによるクラウドサービスの運用及び利用」
小崎 誠二 奈良県立教育研究所主幹
| 映像 資料
概要
奈良県教育委員会は、奈良県内の国公立学校において、同一ドメインでG Suite for Educationを利用できる環境を用意し、児童生徒及び教職員アカウントを付与した。これにより、奈良県内の国公立の小中高特別支援学校のすべての児童生徒と教職員が共通のクラウドプラットフォームで教育活動を行う環境が整った。
また、1人1アカウントをベースにした情報端末の整備を、全市町村教育委員会が参加する協議会を立ち上げて、県域の共同調達として実施。GIGAスクール構想の実現や、新型コロナウイルス感染症対策のための休業等の措置ついても、県域で対応する体制を整えた。それらの運用と利用について背景とともに紹介する。
- 12:29 ご挨拶
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:30 ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 10:33 文科省
2.「文科省ご挨拶」
菱山 豊 文部科学省科学技術・学術政策局長
| 映像
- 10:36 海外事情
3.「ノースカロライナ州立大学における遠隔教育の実践と次世代オンライン教育システムの開発」
松田 昇 ノースカロライナ州立大学、コンピュータサイエンス学科准教授
| 映像 資料
概要
ノースカロライナ州立大学 (NSCU) における遠隔教育への取り組みを実践と研究を交えて紹介する。NCSU では、COVID-19 により学びの機能が縮小される以前から遠隔教育に積極的に取り組んで来た。また、COVID-19 の影響で遠隔教育が余儀なくされた状況で、全ての授業が学期の半ばで迅速に遠隔教育に移行された。これらの概要を紹介する。発表の後半では、本学における次世代オンライン教育システムの研究に関する最新の動向を紹介する。特に、適応的なオンライン教育システムの構築、及びエビデンスに基づくコンテンツの作成支援に関する研究について紹介する。
- 10:51 学生の気持ち
4.「ICTを利用した教育を振り返る」
藤巻 朗 名古屋大学副総長(教育・留学生担当)
| 映像 資料
概要
名古屋大学では、COVID-19拡大防止措置の一環として、全学教育を担う教養教育院が、実験実習を含めて、春学期すべて教室での対面講義を中止し、ICTを利用した授業に移行している。学生の通信環境等を考慮し、当初からデータダイエットを念頭に起いた音声付パワーポイントによる授業を推奨してきた。加えて、必要に応じ、Web会議システムを使った同時双方向型の授業も行っている。約2か月が経過した時点で、学部1・2年生約4500名ならびに教養教育に携わる教員660名を対象としたアンケートを行った。その結果から見えてくる利点と課題について報告する。また、現在考えている評価の方法についても簡単に触れる。
- 11:03 新入生の気持ち
5.「東北大学のオンライン授業に関するアンケートについて」
松河 秀哉 東北大学高度教養教育・学生支援機構講師
| 映像 資料
概要
本講演では、東北大学で主に1年次の学生を対象に行った、オンライン授業に関するアンケートの概要と結果の一部について報告を行う。アンケートは、(1) 受講者の物理的状況・環境、(2)受講者のITスキル、(3)履修関連、(4)学習観、(5)オンライン授業の現状、及び自由記述で構成された。アンケート結果からは、多数の学生が県外から受講している現状や、一定のITスキルを持ち合わせ、比較的良好なネット環境から接続している学生が多いこと、受講はオンデマンド型の授業が中心であること、オンライン授業を受講する上での問題は全体としてはそれほどないが、ITスキルが低い場合は、問題を感じやすいことなどが明らかとなった。
- 11:15 4月からの課題の推移
6.「北海道大学の導入ガイドとFAQ利用によるオンライン授業支援」
重田 勝介 北海道大学情報基盤センター准教授・高等教育推進機構/オープンエデュケーションセンター副センター長
杉浦 真由美 北海道大学高等教育推進機構オープンエデュケーションセンター助教
| 映像 資料
概要
本講演では,北海道大学におけるオンライン授業の実施支援の中でも,導入ガイドを使った情報発信と,問い合わせを元にしたFAQの共有について報告する。導入ガイドのアクセスログの分析とFAQの更新状況をもとに,全学的なオンライン授業の実施支援が授業の準備期間から現在に至るまでどのように推移してきたかを示す。
- 11:27 実習
7.「医療系大学での臨床実習における遠隔授業の取り組み~模擬症例を用いた推論構築のフレームワーク~」
跡見 友章 杏林大学保健学部理学療法学科教授
| 映像 資料
概要
医療や介護領域における理学療法士の職能的専門性は、対象者に対して、低下した日常生活活動(ADL= activities of daily living)の水準の改善を可能とする推論を構築し、具体性を伴う方法論によって介入を行うものである。従って理学療法士養成のカリキュラムでは、最終学年において臨床実習を通じて臨床推論の経験をする機会が設定されている。この度のCOVID-19対応により病院で臨床実習の実施が困難となったため、当学科では理学療法分野における推論構築に関する手法の修得を目的とした演習を、遠隔授業により実施した。今回は、教育コンテンツの作成や双方向型の介入など、遠隔授業での演習にあたり工夫したいくつかの取り組みについて発表する。
- 11:37 試験
8.「帝京大学医学部で実施したオンライン定期試験」
江端 弘樹 帝京大学医学部IR・医学教育評価室(医学教育センター)講師
| 映像 資料
概要
帝京大学医学部において、5, 6月にLMSを活用して2~4年生を対象に実施したオンライン定期試験(多肢選択式、記述式、論述式)について紹介する。本学部では従来から多くの科目が一定期間に行われる科目数を絞って集中開講する「短期集中方式」で開講されており、開講期間終了直後に単位認定に関わる定期試験を実施している。また、知識の定着を促すため、原則全ての講義コマで「予習確認テスト」と「復習確認テスト」をLMSで以前より導入している。両テストへの取り組みが科目履修に必須要素とされており、学生にとってLMSでテストを受けることが習慣化されていた事もあり特段のトラブルもなく終えられている。
- 11:47 休憩
漫才
- 11:57 学生相談
9.「ウィズコロナ時代の学生生活を支援する --学生相談の現場から--」
高野 明 東京大学相談支援研究開発センター准教授
| 映像 資料
概要
新型コロナウイルス感染症の拡大にともなって、大学レベルから国・地域のレベルまで様々な対策がとられ、学生生活が大きく変化することとなった。本報告では、外出自粛の生活の中で、オンライン授業を受講する学生のコミュニケーション形態がどのように変化し、どのような困りごとが生じてきているかについて、学生相談の実践をもとに示したい。
また、学生相談サービスのオンライン化の経験をもとに、そのメリットやリスク・課題について紹介し、ウィズコロナ時代の学生相談のあり方についても論じたい。
- 12:07 合理的配慮
10.「聴覚障害を持つ学生の支援方法とその応用」
除村 健俊 芝浦工業大学システム理工学部特任教授
| 映像 資料
概要
遠隔授業において聴覚障害者は,教師の口の動きを読むことが難しい,仲間の助けが得られないなど,授業の理解が難しくなる.また,遠隔授業では学生の集中力が持続しないため,授業の途中でグループ討議を取りいれることも多いが,聴覚障害者が討議に参加することは難しい.本講演では,遠隔授業において無料のITツールを活用することにより,聴覚障害者の授業理解を助け,グループ討議への参画を可能にする方法を解説する.さらに,この方法を応用することで,国際PBLなど多国籍チームでの多言語間コミュニケーション支援や,議事録作成,講演やテレビなどでの多言語同時通訳などにも応用できることを解説する.
- 12:17 文科省
11.「大学教育のデジタライゼーション・イニシアティブ(Scheem-D)の開始について」
西山 崇志 文部科学省高等教育局専門教育課企画官
| 映像 資料
概要
文部科学省は、デジタル技術を上手に活用した特色ある教育取組みのアイデアを、大学教員と民間(Ed-Techスタートアップなど)が協働で、「授業」の教育現場で実践、試行錯誤、実装・全国展開していく取組みを開始する。
- 12:32 初中1
12.「ウィズコロナ時代の対話型オンライン授業と授業研究例」
飯窪 真也 東京大学高大接続研究開発センター特任助教
免田 久美子 広島県安芸太田町教育委員会主幹<
| 映像 資料
概要
一人一人の子どもに「主体的・対話的で深い学び」を実現するために、教師には授業で得られる発言や記述等のデータから子どもたちがどんな風に頭や心を働かせたのか、学びの過程をできるだけ確からしく推測し、それに即して授業のデザインを見直し次のデザイン仮説を得るような授業研究が求められる。本報告では、自治体と東京大学CoREFとの長期連携で構築してきた授業研究コミュニティにおいてウィズコロナ時代の制約を乗り越えるべく取り組んだ対話型オンライン授業と授業研究の試みを紹介し、ポストコロナ時代にICTの支えによって実現したい/できそうな新しい授業研究コミュニティの可能性について述べる。
- 12:47 初中2
13.「関西創価高等学校におけるオンライン教育の取り組み」
辻 誠一 関西創価高等学校教諭
| 映像 資料
概要
臨時休校となり、オンライン授業に取り組むこととなった。当初は配信やオンライン授業のノウハウがなく戸惑っていたが、ここ数年、本校はICT環境を充実させていた。その結果、オンライン授業をもともと目的としていなかったが、教員も生徒も比較的ストレスを感じることなく、オンライン授業、オンラインHRなどを行う事ができた。今回は以前から取り組まれていた学校のICT環境から、4月20日より始まったオンライン授業の取り組みの実践事例を紹介する。
- 12:57 ご挨拶
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 文科省
2.「文科省ご挨拶」
伯井 美徳 文部科学省高等教育局長
| 映像
- 高等教育
3.「遠隔授業におけるアクティブラーニング応用事例」
波多 伸彦 ハーバード大学医学部教授 ブリガムアンドウィメンズ病院放射線科
| 映像 資料
概要
新型コロナウィルスの発生に伴い、全米の大学では3月の春季休暇を機に、ほぼ全ての講義がオンライン化されている。そこで、これまで主として教室講義を担当していた教員は、急遽オンライン講義への転換を迫られることとなった。一方で先進的な大学においては、兼ねてからオンライン講義を折込んだとした「教育サービス」を提供しており、様々なオンライン教育プラットフォームを用いて多様な形態で講義が展開されている。本講義では、この様なオンライン講義への移行期に本学の教員教育部門で作成配布された「教員虎の巻」の要点を紹介する。また、要点の実例として講演者がこれまで行ってきたオンライン講義の教材を紹介する。講演内容については、既に日本国内の各大学の実施例と重複することもあるが、日本と教育事情の異なる米国の一例として講義を笑覧願いたい。
- 学生の声
4.「コロナウイルス対策情報配信LINE Botの開発」
中屋 悠資 東北大学工学部4年
高橋 佑輔 東北大学工学部3年
樋口 賢一 東北大学医学部3年
| 映像 資料
概要
コロナ禍により急ピッチで大学授業のオンライン化が進んでいく中で、大学組織では各部局ごとにそれぞれ授業の情報などを配信しており、それが学生への迅速な情報伝達の律速となっていた。そこでより多くの学生が容易に各部局から発信される情報を授受できるようにすべく、WEBスクレイピング技術を用いて自動で各サイトの更新の差分を検知し、LINE Botにて各学生に最適化された情報をPUSH通知で発信する形態を東北大学からの広報等のバックアップのもとで確立した。現在4500人を超える学生が利用している。
- 学生の声
5.「慶應SFCにおける遠隔授業とアンケート調査結果」
植原 啓介 慶應義塾大学環境情報学部准教授
| 映像資料
概要
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)では、現在、ライブ授業を中心とした教員が工夫を凝らした様々な形態のオンライン授業が開催されている。現在のオンライン授業を始めるにあたっては、3月より教員向け・学生向け講習会を実施するなど、準備を進めてきた。4月30日より授業が開始され、当初は多少の混乱は見られたものの、現在は落ち着きを見せている。本講演ではこれらの状況を紹介するとともに、5月の頭に実施した学生・教員向けアンケート結果について報告をする。
- 実験の講義
6.「実験的オンライン実技実験講義〜北九州市立大学国際環境工学部のチャレンジ」
山崎 進 北九州市立大学国際環境工学部准教授
舘 伸幸 名古屋大学大学院情報学研究科附属組込みシステム研究センター
| 映像 資料
概要
北九州市立大学国際環境工学部では、3回生向け実験科目「情報メディア工学実験III」にて全学生にArduinoの基板を送付し、遠隔での組込みシステムの実験講義を行っています。「無謀」という意見もありましたが、成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成組込み分野 (enPit Emb) で名古屋大学で開発した成果も取り入れ、まさに実験的に実技実験の講義を進めています。教育効果を含め、これまで得られた知見や失敗例をご紹介します。
- 海外事例
7.「プラハカレル大学でのzoom授業を無事終えることができました」
岩間 一雄 京都大学数理解析研究所特任教授/カレル大学客員教授
| 映像
概要
カレル大学の19/20年度春学期は2月中旬にスタートしたが、まもなくチェコに非常事態宣言が出され、学生が登校禁止になった。計算機科学科では大学の勧めに従い学科長が直ちにzoomによる遠隔講義に移行することを決定した。動きはスピーディで、10日ほどの準備期間の設定、必要な備品調査等行われ、できる人からスタートするように指示された。具体的方法は各先生に任されたが、私は板書講義に比較的近い、タブレット端末の利用を採用し、1回のみの休講で遠隔講義に移行することができた。この間の様々な経験についてお話しさせていただきたい。
- 落語
休憩
TBA
- ウィズコロナ初中教育
8.「ウィズコロナ時代の対話型オンライン授業と授業研究に向けて」
白水 始 国立教育政策研究所・総括研究官/新しい学びプロジェクト研究協議会・副代表
| 映像 資料
概要
今回の初等中等教育現場へのICT導入を一過性のものにせず、かつ対面しても密接して対話できないもどかしいウィズコロナ時代の状況に対話型授業を実現し、ICTを子供たちの学習プロセスデータ取得と授業研究につなげるためにどうすればよいのかの総論を述べる。自治体と東京大学CoREFとの連携で初中等教育改革に取り組む「新しい学びプロジェクト」の事例をもとに、引き起こしたい学びのイメージの明確化とデータを基にした学習評価(見とり)をコミュニティで行う"Data-fueled Education"の姿を描く。なお、次回以降のシンポで各論として実践例を紹介する。
- 教育委員会
9.「子どもたちの学びを止めない熊本市におけるオンライン授業の取組」
塩津 昭弘 熊本市教育次長
本田 裕紀 熊本市教育センター副所長
| 映像 資料
概要
約6万人の熊本市の小中学生と約23,500台のLTEタブレット(iPad)。異なる学校規模、教員のICTスキルにICT活用状況。そして、家庭におけるさまざまなICT、通信環境。そのような中、突然決定した一斉臨時休業において、どのような手順・方法によって、本市全体の子どもたちの学びの環境を構築し、オンラインによる健康観察、授業等を行ったのか、事前の整備等を含めた本市教育行政の取組と、学びの実態と授業変化等について報告する。
- 大学付属事例
10.「東京大学附属学校 遠隔学習支援の取り組み」
淺川 俊彦 東京大学教育学部附属中等教育学校副校長
| 映像 資料
概要
東大附属学校では5月の臨時休業期間中に3時間/1日、2週間の遠隔学習支援を行った。Googleクラスルームとmeet、もしくはZoomを用いたが、単に課題の提示とチェックに終わらせず、生徒の安心を支えられることを目指した。また教員個々の創意に委ねられたが、本校の授業の特徴である「探究」と「協働」を、ICTを用いた遠隔学習の中でも大事にできるよう工夫を試みた。そのうちから国・社・数・理・体・英の取り組みについて報告する。
- 中学事例
11.「教員みんなで取り組むオンライン授業」
岡本 弘之 アサンプション国際中学校高等学校
| 映像 資料
概要
このたびの臨時休校期間中、勤務校では「学びを止めない」ことを目標に、通常の7時間の時間割に沿って毎日オンラインで授業を配信することとした。全教員が取り組めるように、タブレット端末で撮影・編集し、動画共有サイトの限定配信を利用して、毎日40本以上、5月末までに計1200本以上の動画を全教員で制作・配信した。本報告では、勤務校での実践と、全教員で取り組むために配慮したこと、実施した上での効果と課題について報告したい。
- ご挨拶
おわりに
喜連川 優 国立情報学研究所長
- ご挨拶
1.「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 文科省
2.「文科省ご挨拶」
矢野 和彦 文部科学省大臣官房審議官(初等中等教育局担当)
| 映像
- 文科省
3.「遠隔授業の推進に関する文部科学省の取組状況(進捗)~事務連絡通知(5/15)、Q&A更新(5/22)、2次補正予算編成を中心に~」
西山 崇志 文部科学省高等教育局専門教育課企画官
| 映像 資料
概要
遠隔授業の推進に関する文部科学省の施策進行状況を説明する。具体的には、5月15日付通知「新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえた大学等における教育研究活動の実施に際しての留意事項等について」、5月22日付連絡「学事日程等の取扱い及び遠隔授業の活用に係るQ&A等の送付について」及び第2次補正予算の編成状況についてである。
- データダイエットの定量的効果測定
4.「オンライン授業において Zoom の通信量を抑えるには」
吉田 塁 東京大学 大学総合教育研究センター 特任講師
| 映像 資料
概要
リアルタイムのオンライン授業をするにあたっては,学生のネットワーク環境や社会全体のネットワークインフラに配慮し,通信量を抑えることが重要です.本講演では,広く利用されている Zoom の通信量をどのように抑えられるかについて紹介します.具体的には,マイク音声,ビデオカメラ映像,画面共有で用いられる,おおまかな通信量を示した後,授業における具体的な通信量を示した上で,通信量を抑えるために教員や学生ができることを紹介します.
- 学生の声から見るニューノーマル
5.「学生から見たオンライン授業」
武居 悠菜 東京大学教養学部2年/東大UmeeT編集部
| 映像 資料
概要
私がライターとして所属するオンラインメディア東大UmeeTで、4月下旬に行なった東大生への独自アンケートを元に、学生から見たオンライン授業の感想をご紹介します。学内システムについて知識の乏しい新入生が授業のオンライン化に際して抱えていた不安や、オンライン授業開始後に自分自身に発生した問題、学生側が感じているオンライン授業のメリット・デメリットについてお話しさせていただきます。さらにはコロナ後の授業形式についても学生側からの意見を述べさせていただければと思います。
- 遠隔講義支援
6.「学生主体のオンライン授業サポート体制構築と他機関への展開の可能性」
島田 敬士 九州大学大学院システム情報科学研究院教授
野口 岳 九州大学21世紀プログラム4年, iQ Lab 共同代表
| 映像 資料
概要
九州大学では、学生が主体となりオンライン授業を実施するために利用する学習管理システム、デジタル教科書システム、ビデオ会議システムなど各種システムの利用サポートを行っている。本講演では、学生主体の体制構築の経緯について概要を説明し、実際にサポートを行っている学生から企画立案、運営に関する話題提供を行う。また、他機関への展開の可能性についても言及する。
- 図書館再開
7.「大学図書館は動き続けているか:COVID-19拡大に直面して」
小陳 左和子 東北大学附属図書館事務部長
| 映像 資料
概要
COVID-19影響下における国立大学図書館の開・閉館状況や、東北大学附属図書館の状況を概観しつつ、with コロナ・post コロナに向けて大学図書館がやるべきことを考える。
- 教育データ
8.「オンライン授業におけるデータ利活用の重要性」
美濃 導彦 京都大学名誉教授・ 理化学研究所理事
| 映像 資料
概要
新型コロナウィルスの影響で、オンライン授業が半ば強制的に導入されている。しかしながら、オンラインでの授業は、対面での通常授業の代わりにはなりえない。 そのような中で教育効果を高めるためには、オンライン授業で収集されるデータを積極的に活用し、その結果に基づいて学生とのコミュニケーションもとらなければならない。
- 大学事例
9.「『大学教育の質保証』に向けた遠隔授業・卒論指導・キャリア支援」
三並 めぐる 人間環境大学松山看護学部教授
岡 多枝子 人間環境大学松山看護学部教授
| 映像公開なし 資料
概要
人間環境大学松山看護学部では、「大学教育の質保証」に向けた「DPを達成するCP・AP」の原点に基づき、入学・オリエンテーション・授業・実習・看護研究(卒論)・進路決定・看護師・保健師資格取得・卒業の一貫した看護教育を進めてきた。発表者は、遠隔授業にALとSDGsの視点を導入し、シラバスの共有とテキストによる「知の獲得」を重視した「主体的・対話的で深い学び」を目指して事前指導・授業・事後指導を行っている。卒論指導は、KJ法によるテーマ探索、チュートリアル・メールゼミを通して、各ゼミ生は4月中に第一稿を提出した。今後もDP・CP・APの融合によるキャリア支援(授業・実習・卒論・進路・資格)の好循環を継続する予定である。
- 大学事例
10.「『無理をしない』遠隔授業における課題学習」
戸村 多郎 関西医療大学保健医療学部はり灸・スポーツトレーナー学科准教授
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概要
突然の対面授業が出来ない事態は、学生ばかりか遠隔授業提供の経験がない教員も大きな不安を抱えることとなった。しかし準備期間は短く、危機的状況下でも教育を止めないために、ブログと資料を活用した普段の「予習・復習」を課題学習に転用した。学生に「授業ノート作り」を通して自ら考え、試行錯誤させた。学生はインターネット等の使用に慣れていて、課題の遂行はスムーズであった。課題学習においては、一斉の定期試験実施が難しい中、成績評価方法の重要な手段の一つであると同時に、学生の学校に行けない不安や焦りの解消にも役立つと考える。また、遠隔授業は教員の新たなスキル獲得に繋がった。
- 落語
11.「落語」
林家 菊丸
- 教職員向け
12.「今できることからはじめる 教職員向けオンライン研修」
津奈木 考嗣 宮崎県教育委員会教育政策課企画・調整担当指導主事
中山 隆 一般財団法人こゆ地域づくり推進機構教育イノベーション推進専門官
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概要
新型コロナウイルスの全国的な感染拡大を受け、長期の臨時休校を余儀なくされた。オンライン学習をはじめICT教育の必要性が高まるものの、端末や通信設備が十分に整備されていないといった物理的課題や、教職員のICTスキル上の課題もあり、臨時休校中の学びの継続の実現には様々なハードルがあった。その課題を解決するため、宮崎県内のすべての校種の教職員にオンラインコミュニケーションツールに触れてもらうオンライン研修会を県内の教職員有志や団体職員と共に企画・実施した。時機を外さず、まずは、体験することで不安感を取り除いてもらい、感染の第2波、第3波へ備えられるよう配慮した。今後の可能性や課題などを共有することができた。
- 高等学校
13.「公立の普通科高校による遠隔授業の取組とその成果と課題」
春日井 優 埼玉県立川越南高等学校教諭
| 映像 資料
概要
学校が臨時休校となり、本校においても手探りで遠隔授業を行うことになった。埼玉県では、3か年かけて普通教室で使える無線LANやChoromebookが整備され、全教員・全生徒にGoogleアカウントが配布されている。しかし、本校ではこれらが生徒の学習に十分に活用されているとは言えない状態であった。そのように事前に十分な準備がなされているとは言えない中での対応や、本校の遠隔授業での学習指導について整理する。差し迫った状況での取組から見えてきた成果と課題について整理する。
- 中学校
14.「公立中学校における教育データを利活用したオンライン授業の取組」
宮部 剛 京都市立西京高等学校附属中学校教諭
| 映像 資料
概要
京都市立西京高等学校附属中学校は京都市全域を校区に持つ中高一貫校です。本校は昨年度より内閣府のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)に協力し,京都大学とともに実証研究を進めています。生徒は1人1台タブレットを持ち各家庭のWifiに接続し,授業と家庭学習の連携を図ってきました。今年度コロナ対応において,このタブレットを用いて京都大学の学習管理システムMoodle,デジタル教材配信システムBookRoll,学習データ分析ツールを活用した「紙芝居形式の授業」の実践について紹介したいと思います。教員の負担軽減と生徒の学力向上を両立する,教師目線での活用であり,持続可能な取組になっていると実感しています。
- ご挨拶
15.「おわりに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- ご挨拶
「はじめに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- 文科省
「文部科学省から」
田口 康 文部科学省大臣官房サイバーセキュリティ・政策立案総括審議官
| 映像
- 初等中等教育
「初等中等教育におけるオンライン学習への文科省の取り組み」
髙谷 浩樹 文部科学省初等中等教育局情報教育・外国語教育課長
| 映像 資料
概要
学校の臨時休業期間において、ICTの活用により、家庭における子供たちの学びを保障することは極めて重要。これまでICT活用が進んでいなかった学校現場に対し、補正予算による環境整備をはじめ様々な施策を講じている。その内容を説明する。
- 高等学校
「日出学園中学校・高等学校の遠隔授業対応&遠隔授業の法則」
武善 紀之 日出学園高等学校・中学校教諭
| 映像 資料
概要
日出学園は、千葉県に所在する幼小中高一貫校である。学園では、2018年に「ICT"で"学ぶのではなく、ICT"を"学ぶ」をスローガンとするICT推進チームが発足し、学内のICT環境整備・活用推進をすすめてきた。今回のコロナ禍における対応でも、このスローガンを大切にしている。前半は法人職員の立場で、端末整備・アカウント配布・教員研修等の各施策について3月以降を中心に紹介する。後半は高等学校情報科教員の立場で、自身がオンデマンド授業内で法則とした事項等について紹介する。
- 高等学校
「自宅でできるオンライン授業(数学を例として)」
武沢 護 早稲田大学高等学院教諭
| 映像 資料
概要
小学校・中学校・高等学校でのオンライン授業は児童生徒や教員とってはほぼ初めての経験である。しかし、学校へ満足に登校できない状況下において現時点でオンライン授業の提供は有効な選択肢の一つである。しかし、児童生徒はオンライン授業に対して不安を抱えている。回線接続の安定性だけでなくどのような授業が提供されるかそしていつまで続くのかである。後者を解消するひとつとして従来の形態に近い方式で授業を提供することがまず第一歩と考えた。ここでは授業者が自宅に居ながらにして動画コンテンツを作成・編集し、手軽にオンライン授業を提供できる方法を提案する。
- 超入門(LMSと学習解析)
「続:LMSを使ってオンライン授業をやってみよう!~教育データの利活用編~」
緒方 広明 京都大学学術情報メディアセンター教授
| 映像 資料
概要
本講演では、Learning Management System (LMS)を使ったオンライン授業の入門編を行う。特に今回は、LMSを使ったオンライン授業を実施しているが、教育データの利活用は行っておらず、これにチャレンジしてみたい方を対象とする。この講演では、LMSとしてMoodleを利用し、アカウントやコースの作成方法、学生への連絡や課題の提出、アンケート、成績の管理方法などのデモを行う。また、Moodleに加えて、教材配信システムBookRoll、並びの学習ログデータの分析を行うAnalysis Toolも使った、オンライン授業の組み立て方を紹介する。さらに、今回伝えたいことは、以下の3点である。(1) オンライン授業だからこそ、教育・学習のプロセスが記録され、それを授業改善に生かすことができる。(2)それを国全体で共有することでエビデンスに基づく教育ができる。(3)教育データの利活用は、今後、対面授業に戻っても、一人一台のPC環境で継続して実施していくべきである。
- ★国際特別レクチャー★
「北京大学計算機科学技術系におけるオンライン教育について」
胡 振江 北京大学計算機科学技術系・専攻長、国立情報学研究所 特任教授
| 映像 資料
概要
2月から北京大学計算機科学技術系がオンライン教育を始めました。本発表では我々の取組みを簡単に紹介し、その結果と問題点を説明します。
- Fail Smart
「新型コロナ禍の授業開始日に早稲田大学で起きたこと」
深澤 良彰 早稲田大学 図書館長/理工学術院教授
| 映像 資料
概要
早稲田大学は、3月19日に、5月11日からすべての授業をオンラインで開始することを決定し、教員には、これに備えた準備を要請した。また、このために、さまざまなシステムやサービスを準備・提供してきた。これを受けて、授業開始日の5月11日朝に起きたことを分析し、その結果を評価するとともに、今後のオンライン教育に備えたコンピュータ環境に対する考え方を参加者のみなさまと共有したい。
- 成績評価
「Open e-Book Assessmentによる成績評価」
フラナガン・ブレンダン 京都大学学術情報メディアセンター特定講師
| 資料
概要
オンライン授業では試験環境を制御することができず、教科書や参考資料を使用せずに行われる古典的な成績評価方法は不可能である。本講演では、学生が参考資料等を使用可能なオープンブックの評価方法や実際に授業で使った際の閲覧行動と成績の関係をモデル化する研究、また通常試験より教師も生徒も努力しなければならない理由などを紹介する。
- 遠隔子守
「Stay Home体制下で見えてきたこれからの子育てに必要な支援」
吉田 さちね 東邦大学医学部助教
| 映像 資料
概要
乳幼児がいる共働き家庭での在宅ワークは非常に難しい。集中する時間を確保して少しでも仕事をするには父母が交替で子の世話をする必要がある。今般の外出自粛によって「子育てに関わる人手と時間の確保が不十分」という現状の課題がより浮き彫りになり、改めて子育てや働き方を見直す機会となっている。子どもの心身発達には、親など主たる養育者との双方向性をもったやり取りが重要である。日々の触れ合いが親子に与える影響について我々の最近の研究を紹介しつつ、オンラインでの子育て支援に期待することや限界について議論したい。
- 事例紹介
「COVID-19パンデミックにおける大学間連携」
門川 俊明 慶應義塾大学医学教育統轄センター長・教授
| 映像 資料
概要
医学部は82大学あり、各大学に教育専門ユニットが設置されており、Unitの会というメーリングリストによって、情報交換をおこなっている。このMLは、COVID-19パンデミック状況下でも有用であったが、メールのツールとしての弱点を補完するため、医学教育Slackを立ち上げ、オンライン授業とコロナ対策をテーマとして情報の共有をおこなった。また、各大学の担当者に編集権限を付与して、Googleスプレッドシートに全国の医学部の新型コロナウイルス感染症への対応状況を書き込んでいただき、一覧できるサイトを構築した。このようなツールが危機的状況において、各大学が方針を決める上で有用であった。
- 事例紹介
「東京医療保健大学 和歌山看護学部の遠隔授業」
北得 美佐子 東京医療保健大学和歌山看護学部看護学科准教授
| 映像 資料
概要
東京医療保健大学は東京都・千葉県・和歌山県に7つのキャンパスを持つ医療系大学で、本学は3年前に、看護単科の大学として開設された。COVID-19感染拡大の影響により、4月6日よりZoomを使用した同時双方向型の遠隔授業を開始し、『Zoomを用いた効果的な授業』を実施するために試行錯誤の日々である。リモート講義直後と開始2週間目、3週間目にアンケート調査を実施した結果、学生の反応は良く、予習や復習の時間も確保しており、遅刻や欠席も殆どなかった。しかしながら、長時間パソコンに向かうためVDT症候群様の症状を訴える学生があり、これらの対策が求められる。現在は、緊急事態宣言の解除に伴う出口戦略として、複数教室での授業再開に向けた時間割やマニュアルの整備などに取り組んでいる。
- ご挨拶
「おわりに」
喜連川 優 国立情報学研究所長
- ご挨拶
「データダイエットのお願い」
喜連川 優 国立情報学研究所長
| 映像 資料
- 文科省
「文部科学省から」
村田 善則 文部科学省研究振興局長
| 映像
- 経産省
「国内のPCの需給状況と見通し」
田辺 雄史 経済産業省商務情報政策局情報産業課ソフトウェア・情報サービス戦略室長
| 映像 資料
概要
2020年3月以降の市場におけるPCが品薄になっており、一部回復が見られているが、品薄感は完全には払拭できていない。新型コロナウィルス感染拡大に伴う需要、供給双方の問題により現在在庫が減少しているが、需給のひっ迫状況は一段落し、第二四半期以降は順次供給が正常化することが見込まれる。
- 運動こそ大事
「運動が心身の健康を守るー女性の身体的特性をふまえてー」
須永 美歌子 日本体育大学児童スポーツ教育学部教授,学生支援センター学修・キャリア支援部門長
| 映像 資料 「オンライン授業でダイナミックストレッチ」(mp4: 14MB)
概要
新型コロナウイルス感染予防を目的とした外出自粛が長期化しており、それに伴う運動不足が懸念されている。運動不足によって引き起こされる疾病は、心血管疾患や糖尿病など多岐にわたる。本講演では、運動生理学的観点から運動の重要性を解説する。また、女性特有の月経周期による影響(月経前症候群など)についても情報を提供する。さらに、オンライン授業の合間に運動をプラスすることの有用性や簡単に取り入れることのできる実践例を紹介する。
動画解説
運動は、目的に合わせて運動様式(種目、強度、頻度)を選択することが重要です。オンライン授業にちょっとプラスすると良い運動として、「ダイナミック(動的)ストレッチ」をご提案します。ダイナミック(動的)ストレッチは、体を動かしながら筋肉を収縮したり、引きのばしたりします。今回ご紹介した2つの運動は、パソコンの作業で疲れやすい肩、胸、背中を動かすことによって、血流を促進し、疲労回復に役立ちます。学生も教員も無理なく参加できる「簡単な動き」であることも重要です。実は私は、普段は講義のみで実技を教えているわけではありません。しかし、そんな私でも動画のような動きであれば簡単にできます。今回は座ったままできる上半身の運動を紹介しました。しかし、座りっぱなしだと下肢に血液が溜まってしまい、むくみや血栓の原因となりますので、時々膝の屈伸をしたり、部屋の中を歩くことも必要です。講演を視聴した方が「少し動いてみよう」「学生にも運動するように伝えよう」と思っていただけましたら嬉しいです。
- 授業設計
「規模別によるオンライン授業の設計の具体例」
向後 千春 早稲田大学人間科学学術院教授
| 映像 資料
概要
オンラインでの授業のやり方について、受講人数の規模によって3つの典型的な授業モデルを示した。これは、向後(2015)のロケットモデル(リソース→活動→フィードバック)に基づいている。(1)「リソース➡活動➡フィードバック」で1サイクルとして設計すること (2)特に「活動➡フィードバック」はワンセットで設計すること (3)同期型ビデオ会議は本当に必要な場合のみ使うことの3点を強調した。
- 超入門 学習管理システム(LMS)
「LMSを使ってオンライン授業をやってみよう!」
緒方 広明 京都大学学術情報メディアセンター教授
| 映像 資料
概要
本講演では、Learning Management System (LMS)を使ったオンライン授業の例を紹介する。今回は、LMSという言葉を聞いたことはあるが、ご所属の小中学校、高等学校、大学では、LMSが運用されておらず、LMSを使ったオンライン授業にチャレンジしてみたい方を対象とする。この講演では、LMSとしてMoodleを利用し、アカウントやコースの作成方法、学生への連絡や課題の提出、アンケート、成績の管理方法などのデモを行う。また、Moodleに加えて、教材配信システムBookRoll、並びの学習ログデータの分析を行うAnalysis Toolも使った、オンライン授業の組み立て方を紹介し、数学や英語のオンライン授業の例を示す。
- 文科省
「大学・高専の遠隔授業の推進施策に関する最新状況 ~遠隔授業の実施に係る留意点、補正予算に関する公立大学の対応等を中心に~」
西山 崇志 文部科学省高等教育局専門教育課企画官
| 映像 資料
概要
文部科学省における、大学・高等専門学校の遠隔授業の実施推進に係る施策・取組みの最新状況(進捗)について、情報共有する。今回は、5月1日付で大学・高等専門学校に対し発出した、遠隔授業等の実施に係る留意点及び実習等の授業の弾力的な取扱い等に関する事務連絡、および、前回シンポジウムで質問のあった公立大学等への補正予算対応について、である。
- 高等学校
「神奈川県立川崎北高等学校におけるオンライン授業実現に向けた取組」
柴田 功 神奈川県立川崎北高等学校校長
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概要
神奈川県教育委員会は令和元年度に県立高校等144校全てに、民間の光インターネット回線と無線LAN、chromebookを82台、全生徒にGoogleアカウントの配付を行った。このことが、今の県立高校のオンライン授業実現に向けた基盤となっている。川崎北高校はその基盤を生かして、この4月から一気にオンライン授業の実現に向けた取組を始め、オンデマンド型の動画配信をスタートさせた。この1ヶ月間にどのような取組を重ねてきたのか、その実践事例を紹介する。
- 図書館
「コロナウイルス感染対応に見る大学図書館の課題と今後」
引原 隆士 京都大学工学研究科, 図書館機構長
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概要
コロナウイルス感染拡大と緊急事態宣言の適用を受け、各大学が遠隔講義などに移行し、教育支援および研究支援に関して大学図書館の対応が続いている。これまでの緊急即応的な支援から、常態化あるいは再拡大を視野に入れた中長期的な維持継続的支援および転換が必要となっている。見いだされた課題への対応法から、今後の大学図書館の形への手がかりを見出す。
- ご挨拶
「おわりに」
喜連川 優 国立情報学研究所長