イベント / EVENT
NIIオープンハウス 2025
国立情報学研究所 オープンハウス2025(研究成果発表・一般公開)
開催概要
日程
2025年6月20日(金)11:00-20:00
概要
国立情報学研究所オープンハウスは、年に一度開催する研究成果発表・一般公開です。 国立情報学研究所は、多岐にわたる最先端の情報学研究と、大学や研究機関へのネットワークやデータベースなどのプラットフォームの提供、この2つを両輪として活動しています。 オープンハウスでは、直接、研究者から最新の研究成果を聞くことができるデモ・ポスターセッションのほか、最新の情報学研究の講演やセミナーを開催します。 2025年6月20日(金)は、神保町にある国立情報学研究所まで、ぜひお越しください!
▼特設サイトからチケットをお申込みください。▼
プログラム
13:00-15:00 NII活動報告・基調講演
国立情報学研究所活動報告
13:00-13:20
黒橋 禎夫 国立情報学研究所
基調講演「大規模言語モデルの日本医療ドメインへの適用」
13:20-13:40
相澤 彰子 国立情報学研究所 コンテンツ科学研究系 教授/主幹
略歴
- 1990年:東京大学大学電気工学専攻博士課程修了 工学博士
- 総合研究大学院大学先端学術院情報学コース教授
- 東京大学大学院情報理工学系研究科教授併任
- 自然言語処理、情報検索等の研究に従事
- NII大規模言語モデル研究開発センター副センター長
ウェブ文書を中心とする膨大な量の文書で訓練した大規模言語モデルが急速に進展し社会に浸透する中で、それぞれの分野や利用ニーズあわせたドメイン適応モデルの研究開発が活発に行われています。本講演では、日本の医療現場で安心して使えるAIの実現を目指した、オープンで透明性が高い医療用大規模言語モデル構築の取り組みを紹介します。また、大規模言語モデル医療ドメイン適応について、最新の動向に基づき今後の方向性を考察します。
基調講演「日本語に特化した医療大規模マルチモーダルモデルの構築」
13:40-14:00
原田 達也 東京大学 先端科学技術研究センター 教授
略歴
- 2001年 3月:東京大学 大学院工学系研究科 博士課程修了
- 2001年 4月:日本学術振興会 特別研究員(PD)
- 2001年 9月:カーネギーメロン大学 客員研究員
- 2001年12月:東京大学 大学院情報理工学系研究科 助手
- 2013年 4月:東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授
- 2016年10月~:理化学研究所 革新知能統合研究センター チームリーダー
- 2017年11月~:国立情報学研究所 医療ビッグデータ研究センター 副センター長
- 2019年 9月~:東京大学 先端科学技術研究センター 教授
近年、大規模言語モデル(LLM)の医療への活用は進みつつあるが、医療診断は言語のみからなされるものではなく、医用画像等、様々なモダリティから多角的に導かれるものです。つまり、複数のモダリティのデータを総合的に理解し、個別化された治療法の提供、病気の診断を支援する大規模マルチモーダルモデル(LMM)の医療分野への応用はきわめて重要です。そのため、2024年度の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「統合型ヘルスケアシステムの構築」において、日本語に特化した医療大規模マルチモーダルモデルの構築を行いました。本講演ではその構築方法の解説と成果について紹介します。
基調講演「大規模言語モデル・マルチモーダルモデルの医療現場での活用と展望」
14:00-14:20
今井 健 東京大学大学院医学系研究科 疾患生命工学センター 准教授 / 自治医科大学
データサイエンスセンター特別特命教授
略歴
2005年:東京大学大学院情報学環 学際情報学府博士課程修了、博士(学際情報学)同医学部附属病院企画情報運営部特任助手、米国MayoClinic客員研究員、東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター医工情報研究領域講師等を経て、2016年より現職。専門は医療情報学。日本医療情報学会副代表理事
現在、大規模言語モデル(LLM)また大規模マルチモーダルモデル(LMM)の構築と医療への活用が世界で進められていますが、この医療現場での応用範囲は診断支援のみならず、業務効率化や医療情報の標準化、研究支援など多岐に渡ります。またこのような大規模モデルを国産で開発し、利活用していく意義は極めて大きいものです。本講演では2024年度の内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「統合型ヘルスケアシステムの構築」における開発事例などを通じて、医療現場での活用と展望について紹介します。
※後日のアーカイブ映像・資料公開はございません。
基調講演「医療生成AIにおけるELSIの課題」
14:20-14:40
児玉 安司 新星総合法律事務所 弁護士 / 一橋大学法科大学院、情報・システム研究機構、自治医科大学客員教授
略歴
- 1983年:東京大学法学部卒業
- 1988年:司法試験合格
- 1991年:新潟大学医学部卒業、在日アメリカ海軍病院にて研修後、最高裁判所司法修習生
- 1994年:弁護士登録後、シカゴ大学ロースクール修士課程修了(フルブライト奨学生)、シカゴ及びロンドンの事務所勤務
- 2004年~2015年:東京大学医学系研究科特任教授(医療安全管理学)
- 2015年~2023年:国立がん研究センター理事
- 2024年~:内閣府SIP第三期「統合型ヘルスケアシステムの構築」知財倫理委員長、その他公職多数
医療生成AIを社会実装するにあたっては、医療におけるデータ基盤形成拡充実と個人情報保護及び既存情報の著作権の射程が問題になる。EUでは、各加盟国の医療データベースを架橋してEHDSの形成が着手され、EU AI Actでも医療AIを規制サンドボックスで育成している。また、学術研究と社会実装を架橋していくためには、現行の医学系研究における倫理審査のイノベーション、臨床研究法などの関係法令との調整が必要である。薬機法規制に関連する規制について、使用の中で変化しうるAIの特性に合わせてTotal Product Life Cycle Approch(FDA)などの新しい医療機器規制が提案・実装されつつある。世界的な規制のイノベーションの激動の様子を紹介する。
16:00-17:00 産官学連携セミナー
「快適な音環境の実現に向けた音空間情報処理技術」
NIIは情報学分野の研究と情報基盤事業に取り組んでおり、社会が抱える課題を解決する実践的な研究開発の推進を目指しています。そのためには産官学の連携が不可欠であり、一層の連携強化のため、NIIが有する多様な研究者の研究成果あるいは取組み課題の産・官へ向けた継続的な発信を行っています。 本セミナーは企業等と活発に連携している研究者が、産学連携の視点から研究領域の動向と自らの研究概要や連携の成果等をプレゼンし、企業等の皆さまとNII研究者との交流の契機をもたらすプログラムセッションです。
音は日常生活において欠かせないメディアである一方、空間を伝搬する音を操ることは難しく、音に起因する不快感を感じることも多くあります。特に、道路交通騒音をはじめとする環境騒音は大きな健康損失を引き起こすとされており、未だに解決が難しい社会課題の一つです。NII小山研究室では、音空間の予測・制御を実現する信号処理・機械学習技術を研究しており、その応用の一つである空間的なノイズキャンセリング技術に関して、NTTと包括連携協定のもと共同研究を実施しています。今回のセミナーでは、本共同研究の最新状況について、NTTとNIIの双方の研究者からご紹介します。
「NTT・NIIの包括連携のこれまでとこれから」
寒川 哲臣 NTT先端技術総合研究所 常務理事 基礎・先端研究プリンシパル
NTTとNIIは長年に亘り包括連携協定を締結し、その下で様々な共同研究を実施してきました。本講演では、これまでに得られてきた成果と今後の展望(NIIへの期待も含め)についてご紹介します。
「3次元空間の領域を静音化する空間ノイズキャンセリング技術」
小山 翔一 コンテンツ科学研究系 准教授
ノイズキャンセリング技術は,騒音をスピーカ信号によって打ち消す技術であり,イヤフォンやダクトなどで使われています。しかし,従来の技術を3次元空間で適用すると,静音化できるのは非常に狭い領域に限られてしまうという問題がありました。本講演では,我々が研究を進めている,音の空間的な予測と制御に基づく空間ノイズキャンセリング技術を紹介します。
「耳をふさがないノイズキャンセリング技術の実用化を目指して」
伊藤 弘章 NTT コンピュータ&データサイエンス研究所 メディアコンピューティング研究プロジェクト 主任研究員
我々は、究極のパーソナル音空間(Personalized Sound Zone)を構想し、その要素として「耳をふさがず、聴きたくない音は聴こえない」を実現する技術開発に取り組んでいます。そのなかで本共同研究では、小山准教授が取り組まれる空間ノイズキャンセリング技術を用いた空間音響システムの実装に挑戦しており、本講演ではその取り組み状況についてご紹介いたします。
18:00-19:00 総合研究大学院大学 情報学コース 大学院説明会
総合研究大学院大学 情報学コースに関する出願方法、在学生からの学生生活紹介など情報学コースの説明会を開催します。
プログラム(予定)
- 18:00 開会・情報学コース概要説明
武田 英明 情報学コース長・教授 - 18:25 出願方法について
杉山 麿人 ⼊試WG主査・准教授 - 18:50 学生生活紹介
※スケジュールは変更となる可能性があります。
18:30-20:00 NII研究100連発
普段は時間をかけて深く語られる研究を、研究者が7分半で駆け抜ける「NII研究100連発」。10人の研究者がそれぞれ10のプロジェクトを紹介し、合計100の発見を短時間でお届けします。このユニークな形式は、研究者の情熱や個性が垣間見える貴重な機会。NIIの多様な研究を通じて、新しい発見や普段は目にすることのない面白い研究に出会いましょう。
司会
- 黒ラブ教授
- 武田 英明 情報学プリンシプル研究系 教授/知識コンテンツ科学研究センター センター長
- 宇野 毅明 情報学プリンシプル研究系 教授
登壇者
- 渡邉 知樹 情報学プリンシプル研究系 助教
- 志垣 俊介 情報学プリンシプル研究系 助教
- ヴェルニッツ フィリップ 情報学プリンシプル研究系 助教
- 竹房 あつ子 アーキテクチャ科学研究系 教授/クラウド基盤研究開発センター センター長
- 坂根 栄作 アーキテクチャ科学研究系 准教授/トラスト・デジタルID基盤研究開発センター
- 池畑 諭 コンテンツ科学研究系 准教授
- 栗田 修平 コンテンツ科学研究系 助教/大規模言語モデル研究開発センター
- 石原 慎 コンテンツ科学研究系 特任研究員
- 越前 功 情報社会相関研究系 教授/シンセティックメディア国際研究センター センター長
- 坊農 真弓 情報社会相関研究系 准教授
11:00-13:00、15:00-18:00 デモ・ポスターセッション
デモ・ポスターセッションは、国立情報学研究所の研究者や大学院生による研究発表を行います。学術総合センター2階の中会議場をリアル会場として、デモやポスターを展示します。
会場
学術総合センター1階・2階 一橋講堂ほか(一部のプログラムはオンライン中継あり)
参加費
無料(要参加申込)
申込
特設サイトからチケットをお申込みください。
お問合せ
〒101-8430 東京都千代田区一ツ橋2-1-2
オープンハウス実行委員会事務局
E-Mail:oh [at] nii.ac.jp
※ [at]を@に置き換えてご送信ください。
「情報学最前線」 平成28年度 特別会 Q&A 平成28年度 第6回 Q&A 平成28年度 第5回 Q&A 平成28年度 第4回 Q&A 平成28年度 第3回 Q&A 平成28年度 第2回 Q&A 平成28年度 第1回 Q&A 平成27年度
「情報学最前線」 平成27年度 第6回 Q&A 平成27年度 第4回 Q&A 平成27年度 第3回 Q&A 平成27年度 第2回 Q&A 平成27年度 第1回 Q&A 平成26年度
「未来を紡ぐ情報学」 平成26年度 第8回 Q&A 平成26年度 第7回 Q&A 平成26年度 第6回 Q&A 平成26年度 第5回 Q&A 平成26年度 第4回 Q&A 平成26年度 第2回 Q&A 平成26年度 第1回 Q&A 平成25年度
「未来を紡ぐ情報学」 平成25年度 第8回 Q&A 平成25年度 第7回 Q&A 平成25年度 第6回 Q&A 平成25年度 第5回 Q&A 平成25年度 第4回 Q&A 平成25年度 第3回 Q&A 平成25年度 第2回 Q&A 平成25年度 第1回 Q&A 平成24年度
「人と社会をつなぐ情報学」 平成24年度 第8回 Q&A 平成24年度 第7回 Q&A 平成24年度 第3回 Q&A 平成24年度 第1回 Q&A 平成23年度 平成23年度 第8回 Q&A 平成23年度 第7回 Q&A 平成23年度 第6回 Q&A 平成23年度 第5回 Q&A 平成23年度 第4回 Q&A 平成23年度 第3回 Q&A 平成23年度 第2回 Q&A 平成23年度 第1回 Q&A 平成22年度 平成22年度 第8回 Q&A 平成22年度 第7回 Q&A 平成22年度 第6回 Q&A 平成22年度 第5回 Q&A 平成22年度 第4回 Q&A 平成22年度 第3回 Q&A 平成22年度 第2回 Q&A 平成22年度 第1回 Q&A 平成21年度 平成21年度 第8回 Q&A 平成21年度 第7回 Q&A 平成21年度 第6回 Q&A 平成21年度 第5回 Q&A 平成21年度 第4回 Q&A 平成21年度 第3回 Q&A 平成21年度 第2回 Q&A 平成21年度 第1回 Q&A 平成20年度 平成20年度 第8回 Q&A 平成20年度 第7回 Q&A 平成20年度 第6回 Q&A 平成20年度 第5回 Q&A 平成20年度 第4回 Q&A 平成20年度 第3回 Q&A 平成20年度 第2回 Q&A 平成20年度 第1回 Q&A 平成19年度 平成19年度 第8回 Q&A 平成19年度 第7回 Q&A 平成19年度 第5回 Q&A 平成19年度 第2回 Q&A 平成19年度 第1回 Q&A 平成18年度 平成18年度 第8回 Q&A 平成18年度 第7回 Q&A 平成18年度 第5回 Q&A 平成18年度 第3回 Q&A 平成17年度 平成16年度 平成15年度 市民講座アーカイブ
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