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平成30年度

国立情報学研究所の研究者らが「情報学」の先端を一般向けに解説する、年7回のプログラムです。

平成30年度 市民講座「情報学最前線」

開催概要

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参加費 無料
会場 東京都千代田区一ツ橋2-1-2
学術総合センター2階
コーディネーター 福田 健介(国立情報学研究所 准教授)
宮尾 祐介(国立情報学研究所 客員教授)
時間 開場 18:00-
講義および質疑応答 18:30-19:45
主催 国立情報学研究所
後援 千代田区

開催プログラム

※各回ごとに受講できます。

第1回 2018年7月10日(火) 18:30-19:45 ※手話通訳を行います
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講義映像
資料
Q&A
リポート
屋内測位・ナビゲーション技術
-GPS電波の来ない建物内でも道案内-
橋爪 宏達
【概要】
 測位衛星からの電波によって、わたしたちは日常生活にスマホやカーナビのナビゲーションを便利に使っています。でもこれは屋外の話で、衛星電波の届かない屋内(デーパート、地下街、ショッピングセンターなど)になると、ナビゲーションを利用できないのが現状です。そのような屋内でもなんとか自分の位置を知る(測位する)方法を開発しようと、いろいろな方法が試されています。
 電波の強さを測る方法、カメラで景色をみて場所を知る方法、地磁気による方法、音波による方法など、最新研究成果をお話しします。またわたしたちの研究で、音波を使う測位方法での精度の世界記録を樹立しました。これをあわせてお話しします。
第2回 2018年 8月24日(金) 18:30-19:45

講義映像
資料
Q&A
リポート
理解発見データマイニング
-AIはなんでもしてくれるわけじゃない-
宇野 毅明
【概要】
 近年、進化したAIがなんでもかんでもやってくれるようになりました。写真は勝手に認識するし、人の顔も判定するし、推薦したり、音声で指示できたり。でも、このままなんでもコンピュータまかせにできるか、というと、そんなことはない。人生は道具に判断をゆだねてはいけない、大事なことがいろいろあります。世界は日々変わります。ビジネスでも人生でも今までのデータから規則性を学んだだけのAIが、いい答えを出すとは限りません。大事なことはしっかりと考えて。そのためのデータ、根拠、流れ、様々な視点や俯瞰をするための材料を提供し、人間の思考・判断を助ける、その計算技術がデータマイニングです。
 本講座では、人間の考えていることや感じることが言葉にして計算で解決することがいかに難しいか、そこにアプローチするにはどういう道がありうるのか、そのような話をしたいと思います。
第3回 2018年9月13日(木) 18:30-19:45
安東遼一
講義映像
資料
Q&A
リポート
流体力学で描くデジタルアートの世界
-幸運をもたらすシーンのCG、美しさは数学?-
安東 遼一
【概要】
 コンピューターグラフィックスでは長年、写実的な世界を計算で再現する努力が注がれてきました。特に、流体は私達の日常生活に深くなじみのある自然現象で、研究者間で集中的に研究されてきました。長年の研究の成果、コンピューターグラフィックス流体シミュレーションは大成功を収め、映画の特撮現場で実用化されるようになりました。現在、CGシミュレーションでは写真と見分けが付かないくらいリアリスティックなシミュレーションが可能となりました。
 本講演では、CG流体シミュレーションの基礎について紹介します。最初に流体の物理法則を記述する微分方程式の計算手法を分かりやすく解説し、どのように計算が進むのか説明します。
第4回 2018年10月24日(水) 18:30-19:45
金子 めぐみ 将来の無線アクセスネットワーク
-今のままでは周波数が足りない!-
金子 めぐみ
【概要】
 現在,移動体通信加入者は全世界で45億人を超え、近未来には物と物が直接無線で通信するInternet of Things (IoT)デバイスも500億個に達することが予測され、爆発的なデータ量の増加が確実視されています。その一方で、使用可能な無線資源である周波数は既に限界を迎えており、今後の膨大なデータ量通信に対応しきれない厳しい状況になっています。その中で、将来の無線アクセスネットワークには多様な要求(伝送速度・遅延・省電力等)を高レベルで達成することが求められています。
 この無線資源欠如問題解決に向けて、新たな無線資源割り当てや干渉制御法を主に研究しています。
 本講座ではその内容について簡単にご紹介いたします。
第5回 2018年11月20日(火) 18:30-19:45
大山 敬三 リアルデータの「共同利用」
-あなたの情報が学術研究に!?でも大丈夫-
大山 敬三
【概要】
 ディープラーニングやデータサイエンスなどの高度な情報技術を応用したサービスや製品がメディアなどで取り上げられる機会が多くなっています。これらの技術の開発や応用には大量の「リアルデータ」が不可欠です。しかし一方で,ソーシャルネットワーキングサービスから大量の利用者情報が大学研究者の手により流出し不正利用され,大きな社会問題にもなっています。
 では,利用者に不安を与えることなく,このような大量データを安全に研究に使えるようにするにはどうすればよいでしょうか。
 この講座では,本センターで行っているリアルデータの共同利用について,事例を交えながら取組をご紹介します。
※参加予約受付中です。
SINET特別セッション(1) 2018年11月30日(金) 18:30-19:45
pic_gotoh.jpg IoT放牧管理システムで牛肉生産
-スマートフォンで牛を飼う?!-
後藤 貴文
【概要】
 農業は、高度成長期の「量」を求める時代から、少子高齢期に向けて食の質や環境負荷、安全性に配慮しなければならない新しい時代に突入しています。既存の農業にICT技術を活用しようと、多くのICT企業がさまざまな取り組みを行っていますが、ICT技術を活用する前に、私たちは、現状の生産のしくみを見直す時期に来ているように思います。
 牛肉生産についても同じことが言えます。通常、牛は牛舎の中で、大量の穀物を給与され、牛舎の中だけで飼養されていますが、そこには多くの問題があります。私たちの研究では、草食動物である牛を、国内の未利用な土地、中山間地域、山地等で放牧活用し、その植物資源から牛肉生産するシステムの構築をめざしています。放牧では、牛は自由に歩き回るため、広大な面積での牛の管理が必要となります。そこで、それを省力化・効率化するために、私たちはスマートフォンによる遠隔給餌システムや測位システムの構築、行動センシングなどのほか、体内埋め込み型のセンサーにより、家畜の健康状態やお産のタイミングなどを把握する研究を行っています。
 この講座では、実用化に向けた課題を踏まえながら、IoTを活用したユニークな遊牧管理システムについてわかりやすく説明します。
※参加予約受付中です。こちらのリンクよりご登録ください。
※本講座はSINET特別セッションです。市民講座各回とは申込フォームが異なりますのでご注意ください。
第6回 2018年12月11日(火) 18:30-19:45
岩田 陽一 計算の理論と現実
-難しいはずの計算がいとも?簡単に-
岩田 陽一
【概要】
 計算機科学の発展とともに、様々な問題に対して効率的な計算方法が開発されてきました。一方で、世の中には暗号解読のように効率的な計算方法が存在しないであろうと信じられている問題が多数存在します。
 「計算複雑性理論」は、そのような計算の難しさを理論的に証明する学問です。ところが、理論上難しいと示されているにも関わらず、現実には効率的に計算が出来てしまう場合が多々あります。これは理論がどこか間違っているのでしょうか?
 本講座では、
* 「計算が難しい」とはどういうことか
* 理論上の難しさと現実の難しさの違い
* より現実に即した計算複雑性理論の発展
について紹介します。
第7回 2019年1月23日(水) 18:30-19:45
pic_hirakawa.jpg テラヘルツ電磁波の新展開
-遠赤外線はコーヒー豆を煎るだけではない-
平川 一彦
東京大学生産技術研究所 教授
 国立情報学研究所 量子情報国際研究センター
 新学術領域「ハイブリッド量子科学」研究メンバー
【概要】
 石焼き芋を焼いたり、コーヒー豆を煎るのに用いられる遠赤外線は、それ以外の用途では、極一部の研究者が特殊な実験に用いる程度の"手つかずの電波"と考えられてきました。しかし、近年、遠赤外線は"テラヘルツ電磁波"と呼ばれるようになり、基礎研究のみならず、通信、バイオ、創薬、安全・安心分野など、その応用の可能性が大きく広がりつつあります。
 本講演では、近年のテラヘルツ電磁波の応用展開を概観するとともに、なぜこれまでテラヘルツ電磁波が取り残されてきたのか(技術的な困難さ)、またその困難さがどのように克服されつつあるのかについて、最近の取り組みを中心に俯瞰します。
SINET特別セッション(2) 2019年2月12日(火) 18:30-19:45
pic_maeda.jpg 東京2020に向けた新たなスポーツパフォーマンス研究
-トップアスリートのパフォーマンスを探る!-
前田 明
鹿屋体育大学学長補佐・スポーツパフォーマンス研究センター長 教授
【概要】
 日本で唯一の国立の体育系単科大学である鹿屋体育大学に設置されたスポーツパフォーマンス研究センターは、アスリートのパフォーマンスをより実践の場に近い形で計測することができる施設で、間近に迫った東京オリンピック・パラリンピックを目指す国内外のアスリートの科学的サポートに活用されています。例えば、陸上競技のトラックに50mにわたってフォースプレートを敷き詰めた走路では、スタートから加速する間のキック力を1歩ずつ測定することができ、多くのオリンピアン、パラリンピアンが自身のデータを確認してパフォーマンスの向上に役立てています。
 今回はこのような、東京2020に向かう科学的サポートのいまをご紹介します。
SINET特別セッション

このたび、学術情報ネットワークSINET5を活用した最先端研究を紹介するSINET特別セッションを開催することになりました。本セッションでは、SINETで新たに提供するモバイルサービスや高度クラウドサービスを活用した最先端の研究を、それぞれの分野で活躍する大学の研究者が紹介します。

詳細は以下のページをご参照ください。

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参加お申込み方法

参加をご希望の方は、オンラインの予約フォームまたはFAXにてお申込みください。
各回、約一ヶ月前から受付を開始します。

予約フォームから

下記「参加予約はこちら」より予約フォームを開き、必要事項をご入力の上お申込みください。
今年度は各回ごとの受付になります。受付開始日は上記スケジュールをご確認ください。

参加予約はこちら
※予約フォームは外部サイトにリンクしています。

FAXから (FAX No. 03-4212-2150)

「国立情報学研究所 市民講座申込み」と明記し、以下の内容を記入してお送りください。
折り返し予約受付確認のご連絡を差し上げます。

  • 参加希望回
  • 氏名(フリガナ)
  • 連絡先(勤務先、電話番号、e-mailアドレス等)

予約受付確認のFAXが届かない場合は予約が完了していない可能性がありますので、下記市民講座担当までお問い合わせください。

国立情報学研究所は、ご提供いただいた個人情報について、以下のとおり適切に取り扱います。個人情報は以下の目的以外には使用しません。
・「国立情報学研究所 市民講座」の参加者の把握
・上記イベントに参加される際の受付
・上記イベントの開催中止等の緊急連絡
・統計及び分析
・国立情報学研究所が係るイベントに関するご案内
なお、上記以外の目的で使用する場合は別途ご本人に通知します。

手話通訳・文字通訳について

聴覚障がいをお持ちで手話通訳または文字通訳を希望される場合は、「手話通訳希望」か「文字通訳希望」と明記してなるべくお早めにご予約ください。
ご希望いただいても実施できない場合がございますのでご了承ください。
後日、実施の可否についてメールでご連絡を差し上げます。

その他ご注意事項

キャンセルをされる場合は、必ずお電話またはメールにて下記市民講座担当までご連絡ください。
本イベントは、記録および広報目的で写真・ビデオ撮影を行っております。撮影した写真・映像は、予告・許諾なく、国立情報学研究所が関与または許可するWEBサイト等で使用させて頂く場合がございますので、予めご了承のうえ参加申込みいただきますようお願い申し上げます。

講義後の展開について

講義終了後1ヶ月を目途に、講義映像・講義資料・当日会場で寄せられた質問に対する講師からの回答を本ページ上に公開します。
講義映像および講義資料は、講師から許可を得たものに限ります。
講義によって公開が遅れることがあります。この場合は公開予定日を本ページにてお知らせいたします。

過去の開催情報

お問合せ先

国立情報学研究所 総務部 企画課 広報チーム
市民講座 担当
〒101-8430 東京都千代田区一ツ橋2-1-2
TEL:03-4212-2145
shimin(a)nii.ac.jp ※(a)の部分を@に置き換えて送信してください。

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