NIIについて / About NII

国際交流

NIIでは、海外の大学および研究機関との国際交流を推進するため、グローバル・リエゾンオフィス(GLO)を設置しています。

GLOでは、国際交流協定(MOU)の締結、MOU締結機関の学生を対象とした「NII国際インターンシッププログラム」、研究交流の助成として研究者や学生の派遣および招へいを支援するための「MOU/Non-MOU Grant」などを実施しています。

国際交流協定(MOU)の締結

NIIでは、海外の大学・研究機関との国際交流を組織的かつ積極的に推進するため、国際交流協定(MOU:Memorandum of Understanding)を締結しています。締結数は、2024年3月現在、35カ国・地域122機関に上っています。

MOU締結機関数
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NII国際インターンシッププログラム

NII国際インターンシッププログラムは、NIIがMOUを締結している機関の修士課程、博士課程の学生を対象としたプログラムです。
年に2回、NIIの教員から提案される毎回100件近い多種多様な研究テーマについて各MOU締結機関より応募を受け付けます。2~6カ月(最大180日)のインターンシップ期間中、学生は指導教員の下、各研究テーマに基づき研究に従事します。インターンシップ期間中は滞在費がサポートされ、修了時には修了証が発行されます。
2005年度に本プログラムを開始して以来、計1,800人以上の学生を受け入れており、MOU締結機関との交流の促進や、国際会議での発表、国際論文の増加など、NIIの研究活動に大きく貢献しています。

NII国際インターンシッププログラムの受入決定数
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MOU/Non-MOU Grant

MOU締結機関またはそれ以外の機関との研究交流助成制度として、2005年度に「MOU Grant」、その翌年に「Non-MOU Grant」を創設しました。
MOU Grantは、MOU締結機関との研究交流を目的として派遣および招へいを行い、Non-MOU Grantは、MOU締結機関以外の機関との研究交流を目的として招へいを行うもので、NIIの教職員・学生および海外の研究者等に旅費(渡航費・滞在費)を助成し、より一層の研究交流を促進しています。

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NII湘南会議

syonankaigi2022gaikan.jpg NIIは、「NII湘南会議」を2011年2月にスタートしました。
NII湘南会議はアジアにおける最初のダグストゥール*形式のセミナーとして開催され、情報学の難問を解決することを目標に、世界トップクラスの研究者が集まり、情報学分野における課題について合宿形式で集中的に議論します。
本会議開催にあたっては、神奈川県と協定を結び、連携・協力して実施しています。

syonankaigi2022syugop.jpg開催場所である「湘南国際村センター」は、成田空港および羽田空港からのアクセスもよく、自然豊かな場所に立地しており、研究活動に専念できる環境が整っています。
これまでに開催されたセミナーは170回以上にのぼり、2014年8月には学生と若手研究者を主対象とする「NII Shonan School」も開始しました。

*ダグストゥール(Dagstuhl): 情報学における世界でトップレベルのセミナー。ドイツのダグストゥールで毎週のように開催されている。約1週間、合宿形式でトピックに基づいた議論を集中的に行うことで有名。

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ドイツ学術交流会(DAAD)との交流

daad2022_1.jpgNIIは、ドイツ学術交流会(DAAD)との間に、ドイツ人のポスドクがNII教員の指導のもとで研究プロジェクトを実施できる特別協定を締結しています。

本協定では、ポスドクはDAADの支援を受けて、最低3カ月(6カ月を奨励)から最長2年間NIIに滞在することができます。その期間中、NIIの教員から研究指導を受け、独自のプログラムを遂行します。
また、ポスドクはプロジェクト遂行に関連し、修士課程および博士課程の学生や技術者を受け入れることもできます。
さらに、NIIの大学共同利用機関という特性を生かし、ポスドクは日本でのネットワーク強化を目的に、NIIのパートナーである日本の大学や研究機関を訪問することができます。

Global Liaison Office (GLO) - DAAD

日仏情報学連携研究拠点(JFLI)

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http://jfli.cnrs.fr

日仏情報学連携研究拠点(JFLI)は、情報学研究における日仏間の交流拠点として、フランス国立科学研究センター(CNRS)を中心に、ソルボンヌ大学(パリ第6大学)、東京大学(大学院情報理工学系研究科)、慶應義塾大学とNIIの5機関により2008年に設立されました。2012年よりCNRSの国際研究組織UMIに昇格したことに伴い、より活発な研究交流を担っています。

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フランスのシルヴィー・ルタイヨー高等教育・研究大臣と黒橋所長

日仏情報学連携研究拠点では、情報学における重要かつ挑戦的な分野を中心に、主要な研究テーマとして、(1)次世代ネットワーク、(2)ハイパフォーマンスコンピューティング、(3)ソフトウェア、プログラミングモデル、形式手法、(4)バーチャルリアリティ、マルチメディア、(5)量子コンピューティングを挙げ、共同研究を推進しています。これまでに、フランスの研究機関からの研究者や大学院生の受け入れをはじめ、各機関で共同研究を推進してきました。
また、共同研究強化のためのワークショップや、大学院インターンシップ生の研究発表の場としての研究発表会も定期的に開催しています。JFLIセミナーも定期的な活動の一つです。これまでの活動によりJFLIを中心とした研究者のネットワークが形成されつつあります。2016年3月には、JFLIに関わりのあった外部研究者も招へいし、NIIで全体ワークショップを開催しました。
また、大学等の外部機関との共同ワークショップの企画も行っています。これからはアジア諸国に広がるCNRS国際研究組織UMIの中でも、研究テーマの近いUMIとの連携を予定しています。今後も、2カ国間の研究連携により力を入れつつ、また国内の各大学とも協力し、情報学の研究を推進していきます。

日仏情報学連携研究拠点(JFLI)

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NII International advanced lectures series on ICT

NIIが招聘した優れた研究業績を有する先生方に、招聘期間中、ご自身の専門分野の視点から情報学についての連続講演を行っていただき、先生方との交流および専門知識の修得を進めています。
本講演は英語で行われ、一般に公開されます。講演を行う際は、本研究所ホームページのイベント案内欄にてご案内します。

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国際交流活動パンフレット

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NIIが取り組んでいる国際交流活動全体についてまとめたパンフレットを刊行いたしました。

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