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イベントのお知らせ

令和2年度(2020) 産官学連携塾:
「データ活用、AI、ビジネス創造」

データ活用、AI、ビジネス創造

 AIでデータを活用し、新しいビジネスを創造、あるいは業務改善を行う動きは、ここ数年でますます高まってきています。しかし、実際に企業活動を行う多くの方々にとってはデータとAIはいまだ理解しがたいものであり、業務の電子化やブランディングのように、費用対効果がある程度推し量れるものにはなっていません。そもそもどのデータをどのように使うと効果的なのか、その糸口を見つけることも困難な場合すらあるでしょう。新規事業の計画では、データにもとづく将来シナリオの策定が求められますが、技術の競争優位性やマーケットの未来展望をデータによって描くことは容易ではありません。
 このような状況では、研究者の能力が高く発揮されます。研究者は単に技術を持つ、あるいは知識を持つものではなく、幅広い視点から技術を理解し、社会や産業とのつながりを俯瞰しています。本講演ではAIやデータマイ二イングの最新研究状況、今までは効果的に行えなかったマーケットデータなどの時系列のクラスタ解析や、数理的側面から見たSNSの解析技法などをご紹介するとともに、過去の事例を参照し、研究者によるビジネス創造にどのような特色があり、何が優れているのかをひもとき、一般のコンサルタントやシステム導入との違いを解説します。

日時

3月11日(木)13:30‐14:30

会場

オンライン(zoomウェビナー)

対象

企業、研究者

定員

90名

参加費

無料・申込必要

講師
講師略歴

 国立情報学研究所 情報学プリンシプル研究系 教授/主幹。1998年東京工業大学総合理工学研究科博士課程終了、博士(理学)取得。1998年東京工業大学経営工学専攻(金融工学)助手,2001年国立情報学研究所着任、2014年より現職。専門分野はアルゴリズム理論とデータマイニング。グラフアルゴリズムを中心とした離散アルゴリズム、組合せ最適化とそれにまつわる数理、列挙アルゴリズムと頻出パターンマイニングへの応用などの研究を行っている。ゲノム情報やデータマイニングで扱う巨大データベースの解析を超高速で行うアルゴリズムの開発に成功、この業績により2010年文部科学大臣表彰 科学技術部門 若手科学者賞を受賞した。企業や異分野との共同研究も多く、製造、サービス、物流など多様な業界との交流がある。

 最近は、マイクロクラスタリング技術を用いた新しいデータマイニング手法を提案、SNSから得られるデータの多様性を解析し傾向を構造的に分析することで、従来技術では効果的に行えなかったネット上での集団行動推測や、購買行動データの時系列分析によるマーケティングに適用するなど、理論と応用の両面で研究に取り組んでいる。

参加申込み

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お問い合わせ

国立情報学研究所 研究戦略室 ura-staff [at] nii.ac.jp

国立情報学研究所 産官学連携塾
産官学連携塾は、情報学における最先端の研究状況をNII研究者が紹介し、参加者の技術課題を共有することで、研究シーズと社会・産業ニーズのマッチング機会を創出することを目的として開催しています。

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