イベント / EVENT

2020年度 市民講座 「情報学最前線」

国立情報学研究所の研究者らが「情報学」の先端を一般向けに解説する、年4回のプログラムです。

開催概要

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参加費 無料
会場 オンライン
コーディネーター 福田 健介(国立情報学研究所 准教授)
岸田 昌子(国立情報学研究所 准教授)
主催 国立情報学研究所

開催プログラム

  • 各回ごとに視聴できます。
  • 視聴後はぜひアンケートにご協力ください。また、講師への質問もアンケートフォームより受け付けています。

第1回

市瀬 龍太郎人工知能ってなんですか?
--AIの裏側、見てみませんか--
市瀬 龍太郎

 今、さまざまな分野で人工知能(AI)という言葉が話題になっています。 そもそも、人工知能とはなんでしょうか? その概要を知るために、人工知能の歴史、また質疑応答システムなどでも使われる「知識グラフ」、そして人工知能で話題になっている「深層学習」について、分かりやすく説明します。 また実用的に使われている人工知能のシステムの裏話、そして将来期待される人工知能技術の実用化についても説明します。
※本講義の資料公開はありません。

第2回

あなたの身の回りの暗号は大丈夫?
--計算の難しさと暗号の安全性--
平原 秀一

 クレジットカードの情報を送信したり、銀行にパスワードを送るときには暗号化の技術が用いられ、途中で通信を盗聴されても解読できないように処理を行っています。しかし、それらは本当に安全なのでしょうか。実は、現在広く用いられている暗号は本当に安全かどうかわかっていません。暗号が安全であるかどうかは、ある計算問題の難しさに深く関係しています。特に、100万ドルの懸賞金が懸けられている「P≠NP予想」に依存しています。
 本講座では、そのような計算の難しさを追求する「計算量理論」の世界についてわかりやすく紹介します。

第3回

関山 太朗計算の仕組み
--オートマトンからラムダ計算まで--
関山 太朗

 スマートフォンやパソコンに代表される計算機(コンピュータ)は今ではインターネットの閲覧、動画視聴、文書作成など 日常生活・社会生活を送るうえで欠かすことのできないものですが、その名が示す通り、もともとは純粋に数を計算する道具として開発されました。
 この「計算」を数学的に捉えることで、計算機で何ができるのか、あるいは何ができないのかを理論的に解析することできるようになります。この計算の本質を数学的に捉えたものは計算モデルと呼ばれ、その用途や扱いやすさから様々な計算モデルが考えられてきました。
 本講座では主要な計算モデルとそれによってできるようになったこと、そして計算モデルによって明らかにされた現在の計算機の限界について紹介します。

第4回

佐藤 真一どこまでできる画像検索?!
--深層学習技術で目指す画像を見つけ出せ--
佐藤 真一

 人工知能や深層学習といった言葉が新聞に載らない日がないくらい一般に広まりました。自動運転、コールセンターの自動応答、ロボットなどの知的処理の性能は日々高度化しています。人工知能技術により、画像の意味解析の性能が特に高まっています。大量の画像データから所望の画像を見つけ出すための画像検索技術の性能も極めて高くなっています。
 本講座では、最新の深層学習技術で画像検索はどこまでできるようになったのか、その一端をご紹介します。

参加方法

本年の市民講座はオンデマンド映像配信によるオンライン開催です。各講師の「講義映像」のリンクから市民講座をご覧ください。
講師への質問はアンケートフォームより受け付けております。各講師の写真の下にある「アンケートフォーム」のリンクより必要項目を入力の上ご質問ください。

映像公開後の展開について

質問受付終了後1ヶ月を目途に、質問に対する講師からの回答を本ページ上に公開します。
講義によって公開が遅れることがあります。この場合は公開予定日を本ページにてお知らせいたします。

過去の開催情報

お問合せ先

国立情報学研究所 総務部 企画課 広報チーム
市民講座 担当
〒101-8430 東京都千代田区一ツ橋2-1-2
TEL:03-4212-2145
shimin(a)nii.ac.jp ※(a)の部分を@に置き換えて送信してください。

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