イベント / EVENT

平成26年度
「未来を紡ぐ情報学」

国立情報学研究所の研究者が「情報学」の先端を一般向けに解説する、年6回のプログラムです。

平成26年度 市民講座「未来を紡ぐ情報学」

開催概要
参加費 無料
会場 東京都千代田区一ツ橋2-1-2
学術総合センター
コーディネーター 相原 健郎(国立情報学研究所 准教授)
宮尾 祐介(国立情報学研究所 准教授)
時間 開場 18:00-
講義および質疑応答 18:30-19:45
主催 国立情報学研究所
後援 千代田区
開催プログラム

※各回ごとに受講できます。

第1回 2014年6月26日(木)18:30-19:45
平成26年度市民講座第2回
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質疑応答
資料
ビットコインとはなんだったのか
~仮想通貨とサイバー取引の現在~
岡田 仁志
【概要】
最近、ビットコインという新しい「通貨」が世間を賑わせました。国家の裏付けのない仮想の通貨ですが、欧州経済危機を契機に注目を集め、価格が高騰しました。渋谷にあった取引所の破綻で投資バブルは終焉を迎えますが、技術革新としての仮想通貨は高い可能性を秘めています。仮想通貨とは一体何であるのか、その仕組みをなるべく平易に説明します。そして、通貨の自由発行によって社会はどう変わるのか、理想と現実を考察します。
第2回 2014年7月29日(火)18:30-19:45
平成26年度市民講座第2回
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質疑応答
資料
アンドロイドと生きる未来
~技術と芸術の融合~
石黒 浩
【概要】
人間に酷似したアンドロイドの研究開発は、単なる工学的研究ではなく、アンドロイド開発を通した人間理解、人間の芸術的活動に対する新たな理解をもたらします。本講義では、アンドロイド技術の現状だけでなく、将来どのようにその技術が発展し、どのような人間理解に繋がるかを議論します。
第3回 2014年8月27日(水)18:30-19:45
平成26年度市民講座第3回
人間のように思考するコンピュータは作れるのか
~脳の情報処理プログラムを探る~
小林 亮太
【概要】
私たちの脳は、コンピュータのように計算をしたり記憶したりできます。計算速度や記憶容量では、脳よりスーパーコンピュータの方が優れているかもしれません。しかし、高度な画像処理能力や省エネルギーなど我々が脳から学ばねばならない点はたくさんあります。この講義では、脳を参考にした人工知能技術や計測ビックデータから脳の情報処理プログラムに迫るための最新の研究事例などについて平易に紹介します。
※本講義の配付資料および映像のWEB公開はありません。
第4回 2014年9月30日(火)18:30-19:45
平成26年度市民講座第4回
質疑応答
コンピュータは"質感"を理解できるか
~スペクトル分析に基づく未来の画像解析~
佐藤 いまり
【概要】
私たち人間は、光を三刺激値(赤緑青)に変換して世界を知覚していることが知られています。しかしながら、私達を取り巻く"光"は単純なRGBの三刺激値では把握しきれないほどの豊かな情報を秘めています。様々な波長の光で解析してみると、食品の品質や産地、その美味しさが予測できたり、工芸品の色合いの複雑さを見ることができたりと多くの発見があります。本講座では、光を用いて対象物の内部状態を解析する技術や実在物体や実シーンの光源環境の分光特性をモデル化し、光の伝搬を分光レベルで再現する技術を紹介します。
※本講義の配付資料および映像のWEB公開はありません。
第5回 2014年10月29日(水)18:30-19:45
平成26年度市民講座第5回
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質疑応答
資料
学術クラウドサービスの新たな潮流
~次世代ITインフラに向けたNIIの取り組み~
合田 憲人
【概要】
ビジネスで普及を続けるクラウドの研究教育への利用が始まっています。教職員や学生が商用クラウドを利用する機会が増えているほか、大学がクラウドを運用して学内の関係者に利用させる事例も見られます。本講演では、研究教育の場でクラウド利用を促進するための取り組みや、最先端のクラウド活用術として期待されるインタークラウド技術について紹介します。
第6回 2014年11月27日(木)18:30-19:45
平成26年度市民講座第6回
質疑応答
社会を変える量子コンピュータ
~レーザーネットワークでスパコンの限界を突破する~
宇都宮 聖子
【概要】
タンパク質の解析、創薬開発、SNSの解析など、私たちの生活を取り巻く多くの問題は組み合わせ最適化問題といい、問題サイズの増加に伴い計算量が指数的に増える大変難しい計算問題として知られています。世界初商用量子コピュータとして話題になった「D-wave」も組み合わせ問題を効率よく解く手法を用いています。私たちは、イジングモデルという物理系の最適化問題を、「レーザーネットワークを用いたコヒーレント・イジングマシン」で効率よく解こうというアイデアを2011年に独自に提案し、研究を進めています。
※本講義の配付資料および映像のWEB公開はありません。
第7回 2015年1月22日(木)18:30-19:45
平成26年度市民講座第7回
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質疑応答
資料
機械が音を聞き分ける!?
~暮らしを変える音源分離技術~
小野 順貴
【概要】
実環境には様々な音が存在し、通常それらは混ざり合って聞こえてきます。例えば、音声認識を行おうと思っても、テレビの音が一緒にマイクに入力されてしまうかもしれません。実環境での音を情報処理するためには、音を聞き分ける仕組みが必要になります。本講演では、混ざった音の中から必要な音を取り出すための信号処理技術について紹介します。
第8回 2015年2月26日(木)18:30-19:45
平成26年度市民講座第8回
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質疑応答
資料
ビッグデータ分析による経済の進路予想
~バブルや値崩れのメカニズムとは~
水野 貴之
【概要】
昨今の景気回復はバブルですか?タイの洪水で日本経済が麻痺しましたが、なぜ、遠くの国の出来事がこれほど影響を与えるのでしょうか?バブルのキッカケを見つけることはできますか?人々はお金が大好きです。ネットで検索して一番安い店を見つけます。これは過当競争を生んでいますが、防ぐことはできないでしょうか?ビッグデータから、それぞれの現象に潜む"格差"を観測することにより、これらの問題を解くことができます。
過去の開催情報
お問合せ先

国立情報学研究所 総務部 企画課 広報チーム
市民講座 担当
〒101-8430 東京都千代田区一ツ橋2-1-2
TEL:03-4212-2145
shimin(a)nii.ac.jp ※(a)の部分を@に置き換えて送信してください。

shimin 2014-index page241

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