イベント / EVENT

NIIオープンハウス 2009

国立情報学研究所では毎年オープンハウス(一般公開)を開催し、研究成果や活動についてのポスター展示・デモ、講演会などを行っています。 (過去のアーカイブはこちらをご覧ください)

平成21年度オープンハウス 開催概要

  • 日 時:2009年6月11日(木)・12日(金)
  • 会 場:学術総合センター
  • 申 込:講演、市民講座、ワークショップについては、事前申込みをお願いいたします。
  • ワークショップを除き、当日参加も可能です。
  • 後 援:千代田区、国立公文書館
  • 協 力:東京都古書籍商業協同組合、明治大学
  • オープンハウス・イン・セカンドライフ
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開催要項

6月11日(木)

[一橋記念講堂]
13:30-14:00 イントロダクション 「研究所紹介」映像
坂内 正夫 (国立情報学研究所長) 
14:00-15:00 基調講演
「独創・協創・競創の風土とタンジブル・ビット」映像 (1時間7分43秒)
石井 裕(MIT教授・メディアラボ副所長)
参考資料(電子情報通信学会誌 2009年5月号,p327-331 許諾番号09KB0026)
講演概要 ▼
MITメディアラボは「未来は予測するものではなく、発明するもの」というアラン・ケイの言葉を体現する研究所です。そのメディアラボの独創・協創・競創文化の中から生まれたのが、タンジブル・ビットです。人々が生涯を通じ物質的な世界と関わりあうことで育んできた豊かな感覚と能力を活かし、人間、デジタル情報、そして物理世界をシームレスにつなぐインターフェイスを実現することが、タンジブル・ビットのゴールです。本講演では、タンジブル・ビットのビジョン、そしてタンジブルメディアグループがデザインした多様なインターフェイスの例をご紹介し、ユビキタス GUIを越える、未来の方向をご提案いたします。
16:00-17:00 基調講演
「役にたたなきゃ数学じゃない」※8月末で配信を終了いたしました。
新井 紀子(国立情報学研究所 教授 社会共有知研究センター長)
講演概要 ▼
数学なんていやなものが、なぜこの世に発生したのだろう!?その謎を解き、五千年にわたる数学が目指すものについてお話します。
19:00-20:30 市民講座 「セキュリティとコンピュータ
-攻撃に強いソフトウェアをいかにして作るか?-」

吉岡 信和(国立情報学研究所 准教授)
講演概要 ▼
近年、ネットバンクやネットショップの充実など、便利なサービスが日常化しつつあります。しかし、一方で、クレジットカード情報の悪用など、セキュリティが社会問題化しており、その利便性を阻害しています。
そこで、今回は、安心して便利なサービスが使えるようにするために、攻撃に強いソフトウェアの作り方を解説します。
>> 平成21年度市民講座 「社会を変える情報学」
[中会議場ほか]
14:30-19:00 研究成果発表 デモ・体験コーナー/ポスター展示/サイエンス・カフェ
18:00-19:00 サイエンスパブ
[特別会議室]
15:20-15:50 「Open Source Software in Scientific Computation」
Dr. Claud Gomez (Director, Scilab Consortium, Digiteo Foundation)
18:00-20:00 大学院入試説明会
[2階廊下]
14:30-19:00 研究成果発表 ポスター展示/プレゼンテーション

6月12日(金)

[一橋記念講堂]
11:00-12:00 基調講演
「オープンソース言語Rubyからのメッセージ」(322KB)VIDEO (1時間9分42秒)
まつもとゆきひろ
(ネットワーク応用通信研究所 フェロー
/楽天 技術研究所 フェロー/Rubyアソシエーション 理事長)
講演概要 ▼
日本発のプログラミング言語としてWeb界隈を中心に世界中で講評を得ているプログラミング言語Rubyの作者が、その背景や哲学を交えて言語の概要を紹介します。
13:30-15:30 フォーラム 学術情報基盤オープン・フォーラム発足式
舟橋徹 (文部科学省研究振興局情報課長)、有川節夫 (九州大学 総長)、結城章夫 (山形大学 学長)、松山隆司 (京都大学 情報環境機構長)、川島幸之助 (東京農工大学 総合情報メディアセンター長)、八卷直一 (静岡大学CIO補佐)、坂内 正夫 (NII 所長)、山田茂樹 (NII 学術ネットワーク研究開発センター長)、漆谷重雄 (NII アーキテクチャ科学研究系教授)
オープンフォーラム活動概要とSINET4の紹介 (1時間34分8秒)
※一部、講演時にスライド投影は行いましたが、紙媒体で配布していない資料の映像配信は省略しております。ご了承ください。
式概要 ▼
学術クラウド基盤の実現に向けて、SINET接続機関で新たに形成される学術情報基盤の諸課題に連携して取り組む枠組みとしてオープン・フォーラムを発足いたします。
発足式ではオープンフォーラムの活動概要や、次期学術情報ネットワーク(SINET4)の紹介などを行います。
[中会議場ほか]
10:30-17:00 研究成果発表 デモ・体験コーナー/ポスター展示/サイエンス・カフェ
[特別会議室]
11:00-12:30 次世代学術
コンテンツ基盤
ワークショップ
「電子リソースアーカイブの展望」
概要・タイムテーブル ▼
概要
電子ジャーナルなどの学術情報資源を安定的・持続的にアーカイブするために、学術コミュニティ全体として認識しておくべき状況、課題について整理し、理解を深めたいと思います。あわせてNIIが参画したCLOCKSSの活動について紹介します。

タイムテーブル
司会: 米澤 誠(NII学術コンテンツ課長)
11:00-12:30
14:00-16:00 「ひらめき、ひろがる、知の可能性(かたち)
- CiNiiリニューアルとウェブAPIコンテスト -」
概要・タイムテーブル ▼
概要
デザインを一新し、ますます快調にアクセス最高記録を日々更新中の新CiNiiをお披露目いたします。また、リニューアルを記念してウェブAPIコンテストを開始します。腕に覚えのある方はぜひご応募ください(詳しくは会場&Webで。募集期間:6月~9月の予定)。

タイムテーブル
司会: 岡本 真(Academic Resource Guide)
14:00〜15:00
Part 1 CiNiiの中の人から
  • サンプルアプリケーションのデモ
  • cinii携帯サイト
  • (QRコード:CiNii携帯サイト)
15:00〜16:00
Part 2 トークセッション
スピーカー(順不同)
[2階廊下]
10:30-17:00 研究成果発表 ポスター展示/プレゼンテーション

発表要旨集

デモコーナー

ブース
番号
タイトル/テーマ/要旨発表代表者/共同発表者
101 見て触れる化学の仮想世界(114KB)
3次元マウスで分子に触れて力を感じる体験型化学教材
要旨 ▼
体験型の分子モデルシステムHaptiChemを紹介します。このシステムは3次元マウスを使って分子を3次元空間で操作しながら、分子の間に働く力(分子間力)を感じることができます。ハプティックデバイスSPIDAR-Gを利用しています。現在のバージョンは希ガス間のファンデルワールス分子間力を感じることができるもので、化学教材用にデザインされています。高等学校の授業での実践利用に取り組み始めています。
佐藤寛子,
佐藤誠(東京工業大学・精密工学研究所)
102 WebELS:コンテンツ作成、ネット学習、遠隔授業、ネット会議がどこでもできる統合コミュニケーション・ツール
要旨 ▼
社会のグローバル化に伴って高等教育、人材育成、ビジネスコミュニケーションの効率化・国際化を支えるソフトウエア・ツールが求められています。WebELSは、NIIでグローバル利用を想定して設計・開発され、総研大、清華大、チュラロンコーン大、UNESCO等における、教育の多様化・国際化を推進し、企業活動にも活用されております。小型汎用で、誰でも・いつでも・どこでも、使えるソフトウエアです。分かりやすくデモを中心に説明します。
上野 晴樹
何 政/アジュリー・ジョン・ベレーナ/嶋本 伸雄/森 正樹/鯉沼 秀臣/張 涛/ウッチチャイ・アンオーンナランベス
103 インターネット上の悪意のある攻撃を見つけ出す
インターネットトラフィックの異常検出
要旨 ▼
インターネットは我々の生活に必要不可欠なインフラですが,ネットにつながった皆さんのコンピュータは日々世界中から攻撃を受けています.われわれは,このようなインターネット上を流れる悪意のあるトラフィックを収集・検出・解析する方法に関して研究を行っています.デモではそのようなトラフィックのマルチスケール視覚化ならびに画像処理に基づく検出手法について紹介します.
福田 健介
104 映像検索を体験しよう(1.4MB)
映像メディア解析によるセマンティックギャップ克服への挑戦
要旨 ▼
放送映像やネット上の映像アーカイブなどから必要な情報を自由に呼び出すためには、映像内容に基づく検索が必要です。われわれは、映像解析技術により、映像内容情報をコンピュータで自動抽出し、大規模な映像アーカイブの内容検索を実現するための検討を行っています。映像内容の抽出はセマンティックギャップ克服と呼ばれる極めて挑戦的な課題で、画像解析、機械学習、情報検索などの技術を使って取り組んでいます。われわれの研究成果により実現した映像検索のデモを行います。
佐藤 真一
片山紀生/孟洋/Duy-Dinh Le
105 Live Collaboration in the Global Lab
EmoHeart: Automatic Emotion Expression in Second Life
要旨 ▼ 
With EmoHeart, avatars in Second Life can visually express the emotions which the users convey in their Instant Message text. It is well-known that emotions play an important part in human-human communication. EmoHeart is the first system to automatically recognize and express emotions in Second Life, by using an intelligent text analysis technique. In this way, it makes communication in Second Life more natural and convenient for the user. Users don't have to select emotional expressions by hand, EmoHeart does it automatically. You can download your own EmoHeart from the Global Lab website!
Helmut PRENDINGER,
Alena Neviarouskaya/Mitsuru Ishizuka
106 Live Collaboration in the Global Lab
AuGe: Automatic Gesture Generation in Second Life
要旨 ▼
The AuGe system adds gestures to a user avatar's message automatically! This is a very useful and important feature for Second Life users. Gestures play a key part in conveying information in human-human communication. The AuGe system automates this non-verbal behavior generation in Second Life. You can download AuGe from the Global Lab website!
Werner Breitfuss,
Helmut PRENDINGER, Mitsuru Ishizuka
107 Live Collaboration in the Global Lab
In-World Communication in the Global Lab
要旨 ▼ 
We demonstrate intelligent methods to automatically generate avatar behavior in Second Life, based on everyday sounds, text from web sources, and general knowledge.
Mostafa Al Masum Shaikh,
Helmut PRENDINGER,Hugo/Hernault/Magalie Ochs/Rui Prada
108 Participatory Science in the Global Lab
Participatory Agriculture
要旨 ▼ 
The virtual rice and grape paddies can serve as a platform for online decision making and wisdom sharing. Here we use the field server from the National Agricultural Research Center (NARC) in Japan as our information source. In this scenario of the Global Lab, experts and layman farmers from all over the world can exchange their expertise about growing plants, and pass on agricultural wisdom from the old to the young. Furthermore, a field server from Shinshu University is used to obtain many types of useful information about fields, such as live image, temperature, humidity, CO2 level, etc. The special feature of this research is that more users, as avatars, can co-experience the view on the environment. This is not possible with a web-based interface.
Wisut Hantanong,
Helmut PRENDINGER, Songpol Attasiriluk/Arturo Nakasone
109 Participatory Science in the Global Lab
Participatory Astrophysics
要旨 ▼ 
In AstroSim, the Global Lab is used as a platform for synchronous collaborative visualization of a particular phenomenon in astrophysics, a Globular Star Cluster. We can meet in the Global Lab, and experience the visualization by playback, zooming, and manipulation of the position of the stars. The data are provided by the National Astromical Observator of Japan (NAOJ).
Arturo Nakasone
Helmut PRENDINGER, Simon Holland
110 Participatory Science in the Global Lab
Participatory Environmental Science
要旨 ▼
In EcoSim, we visualize real-world environmental data of Japan on a virtual map in Second Life. Prediction models can be applied to the visualization and provide an immersive experience of phenomena such as climate change and global warming.
Fawad Nazir
Helmut PRENDINGER, Arturo Nakasone
111 Participatory Science in the Global Lab
Participatory Life Sciences
要旨 ▼
In this project, we visualize bio-molecular structures in OpenSim. Experts and laymen from anywhere can join the visualization and collaborate on the molecules. While visualization tools for molecular structures exist, this is the first application that allows researchers to investigate bio-molecular phenomena synchronously via a simple networked environment. Initially, color coding and simple forms of interaction with the visualization will be demonstrated
Arturo Nakasone
Helmut PRENDINGER,Andreas Budde/Valentin Castan/Tiago da Silva/Vincent Dreant/Damon Regis
112 デジタル地球とリアル地球をつなぐ(36MB)
地球環境データベースに関する統合データベースプロジェクト
要旨 ▼
地球環境に関係する問題に解を見出していくためには、現実世界の変化に即応して地球観測データや社会データを提示できるような情報基盤の構築が不可欠である。そこで本発表では、3つの地球環境統合データベースプロジェクト―1)デジタル台風、2)Vertical Earth、3)データ統合・解析システム(DIAS)の概要をまとめるとともに、デジタル空間の地球とリアル空間の地球とを結びつけていくための方法を中心にデモで紹介する。
北本 朝展
113 ヒカリ&つばさの情報セキュリティ3択教室(827KB)
情報セキュリティ教育のためのインタラクティブ教材の構築に関する研究
要旨 ▼
安全で安心なネット生活を送るためには、情報セキュリティについての正しい知識を持つことが大切です。これらの知識を楽しく学べるように、男女4名の大学生キャラクターが登場する全14話からなるFlash形式のストーリー学習教材を提供しています。高等教育機関における情報セキュリティポリシー推進部会では、こうした教材を作成して全国の大学等に配布するほか、サンプル規程集の策定や普及などの活動を通じて、情報セキュリティの向上に貢献しています。
岡田 仁志,
国立情報学研究所 高等教育機関における情報セキュリティポリシー推進部会
114 サイエンス2.0へようこそ(2.1MB)
研究基盤サービス Researchmap.jp
要旨 ▼
国立情報学研究所では、研究者向けサイエンス2.0基盤サービスResearchmap.jpを公開する。本サービスは研究者に対して、研究ホームページを公開するための領域である「マイポータル」のほか、バーチャルなデスクトップの機能を果たす「マイルーム」、他の研究者と共同研究や委員会活動をするためのコミュニティを提供する。マイポータルには研究者履歴(Curriculum Vitae)を公開するためのテンプレートのほか、研究ブログ、資料配布用キャビネット、動画配信ツールなどが備えられており、研究者はその中から自分を表現するためのツールを自由にチョイスし、効果的に情報発信を行うことができる。
新井 紀子
社会共有知研究センター

情報学プリンシプル研究系

ブース
番号
タイトル/テーマ/要旨発表代表者/共同発表者
201 新しいコンピュータを買わずに、何倍も速く計算を行う(605KB)
・莫大なデータから似た部分を見つけ出す精度の高い高速計算手法の研究(データ解析)
・巨大なデータから面白い部分を見つけ出す高速計算手法の研究(データマイニング)
要旨 ▼
Web などの電子文書や売り上げなどのデータはどんどん巨大化しています。そのため、従来の手法では解析に多大な時間がかかるようになっています。特に類似性や頻出性などの組合せ的なものを解析する場合、データが2倍になるとかかる時間は4倍や10倍になります。この研究では、このような類似性、つまりどことどこが似ているか、似たもののグループはどこか、といった解析や、データの中から人間には見えにくい、頻出する、あるいは特徴ある部分を全て高速で見つけ出すアルゴリズムの紹介をします。展示では、実際にどの程度速くなるか、解析するとどのようなものが見えるかといったことを実例でお見せします。
宇野 毅明
202 反復法の幾何学(109KB)
特異な系に対するクリロフ部分空間反復法の収束解析
要旨 ▼
科学、工学などで生じる大規模・疎な連立一次方程式を計算機で解くには反復法が不可欠である。反復法の中でもクリロフ部分空間法は最も高速に数値解を与える一群の解法である。一方で、解が一意でない、または存在しないような特異な連立一次方程式を何らかの意味で解きたい場合がある。本発表ではそのような特異な連立一次方程式に対してクリロフ部分空間反復法がどのように振る舞うかを幾何学的にとらえる。
速水 謙,
杉原正顯(東京大学大学院情報理工学系研究科)
203 形式言語理論の謎を解く(838KB)
多重文脈自由言語に対するポンプの補題
要旨 ▼
形式言語の理論において「ポンプの補題」という重要な定理がある。これは、特定のクラスに属する言語が共通に持つ性質を表したもので、正規言語、文脈自由言語など、言語のクラスごとに違った形で述べられる。ポンプの補題の複雑さがそのクラスに属する言語の複雑さを表すと言える。多重文脈自由言語という重要な言語のクラスについては、まだポンプの補題が証明されていない。この未解決問題に対する部分的解答を与える。
金沢 誠
204 量子物理を用いて難解な情報の問題や物理問題を解明する(17MB)
ポラリトンボースアインシュタイン凝縮の特性とその応用
要旨 ▼
多数のボーズ粒子がひとつの状態に凝縮することをボースアインシュタイン凝縮(BEC)という。BECはミクロな状態の特性をマクロの世界に反映させる。また多数の粒子が同じ状態にいるため、外乱に対しても強くなる。我々は、半導体量子井戸を用いて、BECを実現しその特性を調べている。また、これを難解な情報や量子物理問題を解明するための応用として用いる方法を提案している。これまでの実験結果とその応用について発表する。
山本 喜久,
Tim Byrnes/Michael Fraser/楠戸健一郎/桝本尚之/石田夏子/Yan Lianda/Kai Yan/高橋信行
205 将来の量子コンピュータ像とは?
量子コンピュータの青写真
要旨 ▼
量子コンピュータは量子情報処理のなかでもとりわけ難しい技術とされています。これまで様々な量子計算のモデルが考えられてきましたが、そのどれもが現在のコンピュータのように大規模な計算機の開発へと繋がっていくようなアイデアではありませんでした。私たちは光を使った量子素子と、最近理論的に大きな進展のあった量子計算モデルとを組み合わせることで初めて本当に大規模化可能な量子コンピュータのあり方を示します。
根本 香絵,
Simon Devitt/Todd Tilma/William J. Munro
206 「動物の多細胞性の進化にゲノムから迫る」(374KB)
「立襟鞭毛虫(タテエリベンモウチュウ)と動物のゲノム比較が明らかにする動物の多細胞性の進化」
要旨 ▼
すべての生物は細胞からできています。ゾウリムシのように1個の細胞からなる生物を単細胞生物と呼びます。一方、現存のすべての動物は、複数の異なる細胞からなる多細胞生物です。古い時代に単細胞生物から多細胞の動物が現われたと考えられていますが、詳しいことはよくわかっていません。私たちは、動物の「親戚」である単細胞生物、立襟鞭毛虫のゲノムを決定し、いろいろな動物と比べることでこの問題を探っています。
隈 啓一
岩部直之(京都大学・大学院理学研究科)/加藤和貴(九州大学・デジタルメディシンイニシアティブ)/藤博幸(九州大学・生体防御医学研究所)/宮田隆(JT生命誌研究館)/藤山秋佐夫(NII)
207 南極のコケの大きさを3Dで計ってみよう(3.7MB)
3Dを含む統合データベースの一例
要旨 ▼
日本の南極観測隊による南極大陸の蘚苔類に関する標本は、50年の蓄積がある。この標本の既存データベースに、緯度経度を利用して採集地点をピンポイントで示す地図データ、コケの形態的特徴が確認できる3D画像、さらに遺伝子情報を含めてデータベースの統合化を目指すプロジェクトが進んでいる。その一端で、南極ゴケを3D画像上で、測定できるシステムを紹介する。
藤山 秋佐夫
208 生命科学総合情報サイト(1.8MB)
プロとビギナーのためのバイオ情報提供インターフェース「日本語バイオポータルサイト-Jabion-」
要旨 ▼
マスメディアの科学情報は、学校教育では学習しない専門用語が含まれており、一般の理解は不充分なままである。このサイトでは、一般向けには専門用語の解説および科学ニュースをコラム化して分かりやすく説明したコンテンツ、専門家向けには利便性に富む文献検索やゲノム情報を提供していることが特徴であり、先頃、システムを含めリニューアルをしたので紹介する。URL(http://www.bioportal.jp)
藤山 秋佐夫
209 日本の学術研究の構造を知る
科学研究費申請データを使ったデータマイニングに関する研究
要旨 ▼
本研究の目的は、研究分野間の関係を抽出し、研究領域の時系列変化のマイニングに応用することである。研究分野間の関係の抽出のために、研究助成金申請データを用いた手法を提案し、その有効性を科研費申請データを用いて示す。また、その手法を複数年度のデータに対して適用し、研究領域の時系列変化のデータマイニングを行った結果について説明する。
市瀬 龍太郎,
佐藤和宏(阪大)/栗原聡(阪大)/沼尾正行(阪大)/相澤彰子(NII/JSPS)
210 社会性を持つロボットの知能を開発するための研究プラットフォーム(5.8MB)
身体的・社会的知能を研究するシミュレータ:社会的知能発生シミュレータ
要旨 ▼
人工知能における推論技術を用いて未知の知識を発見する枠組みについて展示する。ある観測が得られたときに、既存の知識と整合させながら、観測を説明するためには仮説を立てる必要がある。もしこの仮説が背景知識をともなって観測を説明できるのであれば、その仮説は確からしいと考えることができる。本研究では仮説生成のためのメカニズムを明らかにし、科学分野における新しい知識の発見に応用する。とくに、情報技術で新たな生体の理解を進めるシステム生物学において新しい規則を発見することを目指している。ここではその一例として、出芽酵母の増殖過程で発現する生化学現象に対して、その発現に関与する代謝経路を発見する取組みを紹介する。
稲邑 哲也
211 仮説を立てて考えてみよう(358KB)
推論による仮説発見とシステム生物学への応用
要旨 ▼ 
人工知能における推論技術を用いて未知の知識を発見する枠組みについて展示する。ある観測が得られたときに、既存の知識と整合させながら、観測を説明するためには仮説を立てる必要がある。もしこの仮説が背景知識をともなって観測を説明できるのであれば、その仮説は確からしいと考えることができる。本研究では仮説生成のためのメカニズムを明らかにし、科学分野における新しい知識の発見に応用する。とくに、情報技術で新たな生体の理解を進めるシステム生物学において新しい規則を発見することを目指している。ここではその一例として、出芽酵母の増殖過程で発現する生化学現象に対して、その発現に関与する代謝経路を発見する取組みを紹介する。
井上 克巳
宋 剛秀(総研大)/山本 泰生(総研大/山梨大)/Andrei Doncescu(Univ. de Paul Sabatier/LAAS CNRS)
212 コミュニティの力でウェブ空間をつくる・さがす(9.9MB)
メタデータの創造的流通に関する研究
要旨 ▼ 
膨大なウェブ情報を効率的に利活用するためには、それらの情報に編集を加えることが重要である。近年では、複数人のコミュニケーションを通じて編集作業を行うアプローチが注目されている。本研究では、こういったウェブ編集活動を支援するために、メタデータやソーシャルネットワークに注目した情報流通システムの提案と構築を行っている。今回の展示では、システムのデモや運用結果に基づく議論を行う。
武田 英明
大向一輝
213 Webの情報を利用して健康危機を察知する(794KB)
BioCaster:世界の健康危機を監視する知的情報システム
要旨 ▼ 
テキストマイニング技術に基づくWebベースの感染症監視システムを開発し、健康危機への対策という社会のニーズに役立てることを目指している。BioCasterポータルでは、研究の成果を利用したニュース記事検索等の機能を公開している。最新の成果として、Google Map上に感染症ニュースを表示するグローバル・ヘルス・モニター、多言語で感染症の知識を記述したBioCasterオントロジー第二版等がある。
Nigel Collier,
川添愛/Doan Son, Mike Conway/ Reiko Matsuda-Goodwin/Hutchatai Chanlekha/John McCrae/QiWei
214 ラムダ計算と型理論(162KB)
TLCA 未解決問題20番
要旨 ▼
TLCA未解決問題20番を解いた。この問題は、遺伝的置換子を特徴付ける型理論を見つけよ、という問題である。まず、遺伝的置換子全体は枚挙不可能であることを示すことにより、ひとつの型では遺伝的置換子は特徴付けできないことを証明した。次に、可算無限個の型により遺伝的置換子を特徴付ける型理論を与えた。
龍田 真
215 究極のデータ圧縮法(59KB)
簡潔データ構造による大規模データ処理
要旨 ▼
大量のデータを扱う場合、高速な処理を行うためになんらかのデータ構造を用いる。しかしデータ量が増えるに従って、データ構造のサイズが問題となる。簡潔データ構造とは、その大きさがデータと比較して無視できるほど小さいデータ構造のことである。例えば、ヒトのDNA配列を検索するためのデータ構造である接尾辞配列はサイズが12GBにもなるが、簡潔データ構造である圧縮接尾辞配列では、1GB程度に圧縮できる。
定兼 邦彦

アーキテクチャ科学

ブース
番号
タイトル/テーマ/要旨発表代表者/共同発表者
301 情報ネットワークの革新(1.6MB)
気候変動に対して、情報ネットワークは何ができるか
要旨 ▼
世界規模の気候変動に対する行動が本格化し始めている。情報通信の技術標準を担当する国際機関であるITU(国際電気通信連合)では、2008年から国連と協力して、気候変動対策となる技術開発目標を模索している。この中で、NII等が提案している「世界規模の環境データ収集ネットワークを構成し、広範な情報利用を可能とするアーキテクチャ」がとりあげられており、その概要を紹介する。
淺野 正一郎
米田進(ソフトバンクテレコム(株)/元NII客員教授
302 ULP-HPC: 超低消費電力・高性能コンピューティング(157KB)
ULP-HPCのためのインターコネクト技術
要旨 ▼
HPC(高性能計算)では処理能力の向上と引換えの電力消費の急速な増大が危機的状況である。そこで、東工大を代表として、東大、電通大、東海大と共同で10年後にHPCの性能電力効率を現状の1000倍とする目標を掲げるULP-HPC(Ultra Low Power HPC)を提案している。本研究ではULP-HPC実現のための1つの要素技術であるインターコネクト技術を提案、評価する。
鯉渕 道紘,
Jose Miguel Montanana Aliaga
303 連携システムのためのソフトウェアバス LP49
連携動作する組込みシステムの信頼性向上とプログラム開発容易化のためのソフトウェア基盤
要旨 ▼
組込みシステムを始めとする制御系プログラムには、強い耐障害性・連携処理の容易化・プログラム開発の容易化などが求められる。本報告では、多数のプロセッサが連携動作する組込みシステム向けのソフトウェア基盤(OS)LP49を紹介する。LP49は、L4マイクロカーネルの先進的な機能・性能・融通性とPlan 9の優れた分散処理機能・名前空間を活用し、コンポーネン化と連携処理を強化するものである.また制御プログラムに効果的なHoare-CSP的記述もサポートする。
丸山 勝巳,
児玉和也(NII)/日高宗一郎(NII)
304 情報学による環境支援(1.6MB)
情報学による環境支援に関する研究
要旨 ▼
コンピュータサイエンスを環境対策に応用する方法を研究しています。この展示ではプログラム解析や最適化手法を利用した物流トラックの効率化や共同物流のトラック選択を提案するとともに、ICタグを利用した新しい排出枠取引やカーボンオフセット手法についても紹介していきます。
佐藤 一郎
305 Navigating through transportation networks
ボロノイ図における近似最短経路
要旨 ▼
Travel agencies or producers of navigation systems may wish to provide advice to clients, who want to know the shortest, fastest, or cheapest way from one point to another. Instead of searching a large part of a transportation map using a traditional algorithm at every client query, they could instead precompute certain information in order to better support subsequent queries. In our research, we design, analyze, and implement a method - based on random sampling and graph Voronoi duals - that precomputes this information so as to obtain fast, approximate answers for point-to-point shortest path queries in undirected graphs.
Michael E. Houle,
本位田真一(NII)/Christian Sommer/ Martin Wolff
306 巨大データベースの効率的な分析
RSC: スケーラブルクラスタリングのためのクエリーに基づくジェネリックモデル
要旨 ▼ 
書式を持たないテキストを大規模データベースのレコードに対応付ける「テキスト・リンケージ」は、ウェブ等の幅広い種類の文書に対する情報統合の要素技術となります。本発表では、テキスト・リンケージ手法の実現方法、および実際に大規模な論文データベースを用いて開発した試作版リンケージシステムやその応用例を紹介します。
Michael E. Houle,
本位田真一(NII)/Christian Sommer/ Martin Wolff
307 Supporting effective data retrieval
Can Shared-Neighbor Distances Defeat the Curse of Dimensionality?
要旨 ▼
Similarity measures based on distances are generally sensitive to variations within a data distribution, or the dimensionality of a data space. We study the effects of the notorious "curse of dimensionality" phenomenon on different similarity measures for data with many local distributions, as a setting relevant to data mining applications. In particular, we investigate shared-neighbor similarity measures, which are secondary similarity measures based on the rankings of data objects induced by some primary distance measure. Our findings are that the use of rank-based similarity measures can result in more stable performance than their associated primary distance measures.
Michael E. Houle,
Hans-Peter KRIEGEL (LMU※)/Peer KRÖGER (LMU)/Erich SCHUBERT(LMU)/Arthur ZIMEK (LMU) ※LMU=Ludwig-Maximilians-Universität Munich
308 検索結果の効率的な分析
集合相関に基づくクエリー結果のクラスタリング
要旨 ▼
Although today's search engines are capable of returning query results containing many thousands of items, the size of the result prevents most users from viewing more than a very limited number of top-ranked items. For this reason, recent attention has been given to the problem of dynamically clustering the results of queries so as to allow users to better understand the distribution of items within the result. We have developed tools for query-result clustering based on the RSC model, which assesses the quality of cluster candidates, the degree of association between pairs of cluster candidates, and the degree of association between clusters and data items, all according to the statistical significance of a form of correlation among the neighborhoods of their constituent members.
Michael E. Houle,
Weihuan SHU
309 Efficient retrieval of similar data items
Active Caching for Recommender Systems Based on Relevant Set Correlation
要旨 ▼
Online shopping and services are increasingly making use of recommender systems to inform customers of items that may be relevant to their interests. Generating ranked lists of items is typically an expensive operation that can lead to data access latency. Caching of frequently accessed data has been shown to be a useful technique for improving response time. However, traditional caching techniques cannot be applied to "query-by-example" recommender systems. We propose a Cached Relevant Set Correlation (CRSC) model to estimate the top-k query result for a query with regards to a cache of ranked item lists. Our cache method not only answers queries that already exist in the cache, but also actively estimates results for queries not cached.
Michael E. Houle
Vincent ORIA (NJIT)/Umar QASIM (NJIT※) ※NJIT=New Jersey Institute of Technology
310 ソフトウェアの不具合を系統的にみつける(361KB)
ディペンダビリティ達成の道具としてのモデル検査法に関する研究
要旨 ▼
社会基盤のソフトウェア化が進展すると共に、ディペンダビリティを達成する技術として数理的方法に基づく形式手法への関心を集めている。なかでも、ロジック・モデル検査は実用的な検証技術として産業界からの注目が高い。本発表では、実践に関する産学共同の活動状況、新しい応用ならびに今後の研究課題など、ロジック・モデル検査への取り組みについて報告する。
中島 震
311 計算方法ではなく目標を示すだけでプログラムを作る
制約プログラミングとその応用に関する研究
要旨 ▼ 
制約プログラミングは多様な問題をモデル化し解決するための有力手段である。通常のプログラミングでは目標を達成するための計算方法をプログラムに記述する必要があるが、制約プログラミングでは目標のみを記述しておけばコンピュータがその目標を自動的に達成するため、プログラムの作成が容易になる。本発表では制約プログラミングの技術と応用について本発表者の最近の研究成果を中心に紹介する。
細部 博史
312 次世代半導体プロセスにおける劣化故障に耐える(1.0MB)
耐劣化故障性を有する並列演算機構に関する研究
要旨 ▼
半導体プロセス技術の進歩に伴い、大規模でディペンダブルなVLSIを実現する上で、今までにないようなタイプの故障が問題となりつつあります。この研究は、演算ユニットの一部に局所的な性能劣化が生じても、正しい結果をほとんど遅延なく求めることを可能とする、非同期式回路技術、および、並列演算ユニットへのデータフローを自律的に制御する技術を提案するものです。実際に、線形一次方程式ソルバに適用して、その効果を評価しています。
米田 友洋
313 実世界とバーチャルのさらなる連携のために(4.7MB)
オープン無線センサーネットワークのためのミドルウェアに関する研究
要旨 ▼
状況を考慮してユーザ支援を行うユビキタス環境の基盤として、環境中に埋め込まれた無数のセンサが連携して状況を観測する無線センサネットワークが注目されている。我々は、無線センサネットワークをオープンインフラとして利用するために、1) 運用時のタスク追加削除、2)環境変化への適応性、3)悪意のあるタスクやセンサからの攻撃を防ぐセキュリティ、4)センサの故障に対応する耐故障性などを備えた無線センサネットワークのためのミドルウェアの研究開発を行っている。
本位田真一,
早稲田大学深澤研究室/本位田研究室/Levent Gurgen/鄭顕志/吉岡信和(NII)/石川冬樹(NII)
314 Sensors at your service!
Sensors at your service!
要旨 ▼
SStreaMWareは異種センサデータに対する宣言的なクエリの構築を可能とするデータ管理ミドルウェアである。本研究ではSStereMWareを拡張し、設定の管理、ソフトウェアの管理、および性能の関し及び診断に関する機能を追加する。これにより、センサーネットワークシステムの効率を向上するとともに、よりよいサービスの質を提供することを目指す。これらの管理機能は、サービス指向およびに基づいた、階層的なマネージャエージェントアーキテクチャに基づいて構築されている。交換される管理情報(MIB)のための、簡易だが拡張可能なデータモデル、およびそれに対する汎用的な管理操作が提供されている。
Levent Gurgen
本位田真一
315 あなたの生活を支えるセンサネットワーク(559KB)
無線センサネットワークにおける効率的な情報取得とその管理
要旨 ▼
ユーザの状況に適したサービスを提供するためには、現実世界の情報を取得することが必要である。そのための基盤技術として無線センサネットワーク(WSN)が着目されている。WSNにおいて個々のセンサには、電力などの資源に制限があるため、省資源性を考慮する必要がある。そこで我々はWSNにおいて、トラッキングやイベント検知といった情報取得や、その情報の集約や保存を効率的に行うための研究を行っている。
本位田真一
316 ユビキタス環境に適したサービス開発技術(703KB)
効率的で高信頼なサービスの実現へ向けて
要旨 ▼
ユビキタス環境ではデバイスの機能やソフトウェア機能をサービスとして提供する。我々はサービスを利用する際に必要となる、サービスのシームレスな選択方法や、選択したサービス間の連携方法の研究に取り組んでいる。また、ユビキタス環境ではソフトウェアはインフラとして扱われるため高い信頼性を要求される。我々はその実現手段としての形式手法に関し、現場への適応性と記述・検証の厳密性を両立させる研究を行っている。
本位田真一
川俣洋次郎/高橋竜一/木村裕作/山本佳代子/片渕聡
317 賢いコンピュータを支えるテクノロジー(1.0MB)
生物の学習進化や集合知を利用するアルゴリズムの研究
要旨 ▼
我々は賢いコンピュータの実現を目指し,実行時データを用いたプログラミング言語Rubyのリアルタイムガベージコレクションの実装コストの削減,Folksonomyサービス上でリソースに付与された,タグと位置情報の共起を利用して語の概念を抽出する手法,ニューラルネットワークの性能を遺伝的アルゴリズムを用いて向上させる手法の3つについて研究を行っている.
本位田真一
相川光/馬場雪乃/森口博貴
318 ものづくりの現場に科学を伝える(181KB)
トップエスイー: サイエンスによる知的ものづくりプログラム
要旨 ▼
トップエスイープロジェクトは、「サイエンスによる知的ものづくり教育」をコンセプトに、高度な開発技術を身につけたソフトウェア技術者の育成を目指した実践的教育プログラムです。受講生は様々な大学・企業からの専門家による講義を受けるだけでなく、修了制作を通して学んだ技術の実適用を行います。
本位田真一
トップエスイー: サイエンスによる知的ものづくりプログラム
319 双方向変換でソフトウエアを進化させる(538KB)
双方向モデル変換によるソフトウエア開発に関する研究
要旨 ▼
モデル駆動によるソフトウエア開発は実用的で新しい開発手法として注目されている。その中で、開発途中の成果物をモデルとし、ソフトウエアの開発ステップをモデル変換で表現する。通常、この枠組みでは、変換を適用する前のモデルと変換によって得られたモデルが共存してそれぞれ発展する。このとき、あるモデルに加えた変更をどのように正しく他のモデルに伝播し、システムの一貫性を保証するかは重要な未解決問題である。本研究は、双方向モデル変換を用いてこの問題を解決し、ソフトウェアの信頼性の確保と進化的ソフトウェア開発のための新しい方法論を確立する。
胡 振江
武市正人(東大)/熊英飛(東大)/Hong Mei (北京大学)/Haiyan Zhao(北京大学)/中野圭介(電通大)/日高宗一郎/加藤弘之
320 安全・安心を設計する(335KB)
SSE Project: 安全・安心なソフトウェアを構築するための研究プロジェクト
要旨 ▼
近年、個人情報の情報流出や不正アクセスなど、セキュリティは現代社会に多大の影響を及ぼしています。しかし、他の種類の製品やインフラと比べ、情報システムのセキュリティを高める技術は、現状では十分と言えません。SSEプロジェクトでは、こうした課題を解決するためのソフトウェア工学技術の確立を目指し、理論的基盤、および、体系的な方法論を研究しています。
吉岡 信和
321 変換してしまったグラフへの変更を変換前のグラフに反映する(186KB)
グラフ変換の双方向化と双方向モデル変換への応用
要旨 ▼
モデル駆動のソフトウェア開発におけるモデル変換は開発過程をより形式的に扱うために重要である。開発過程において、小さな変換の合成により大きな変換を記述出来ること、変換前後のモデルに対する修正を、双方向(前から後へ、後から前へ)に反映させることは、その過程が複雑であるため系統的に実現することは困難とされている。本研究では、合成に適して意味が明快な既存のグラフ変換言語を双方向化することで実現している
日高 宗一郎
中野圭介(電通大)/胡振江(NII)/加藤弘之(NII)

コンテンツ科学

ブース
番号
タイトル/テーマ/要旨発表代表者/共同発表者
401 サービスを知ってあなたのサービスを組み立てる(341KB)
Web上およびパーベイシブ環境における、質の変化を意識したサービス合成・提供
要旨 ▼ 
サービス指向においては、Web上のまたは物理的なサービスを組み合わせて新しいサービスを合成する。本研究においては、利用するサービスの機能的・非機能的な性質、特にその変化までを意識して合成されたサービスの質を保証するようなソフトウェアの構築を支援する。このため、サービスの質とその変化、それらを規定する契約についてのモデルを構築し、設計時の分析・検証および実行時の監視・適応に活用する手法を構築する。
石川 冬樹
402 法・規定からシステムへ・システムから法・規定へ(268KB)
法・規定の同定・洗練とシステム要求の形式化・解析との連動・循環プロセス
要旨 ▼
情報システムに関し多くの法・規定が導入されてきている。各組織は、政府等上位組織の定めた抽象的・部分的な法・規定に基づき、具体的・完全な規定を定め、システム要求へと反映していく。本研究においては、この過程を支援するため、法・規定を同定・記述し、システム上の要求に対応づけ解析するための方法論を提供する。特に、改正への迅速な適応と、システム要求分析の結果に基づく規定の洗練のため、反復・循環過程を定める。
石川 冬樹
井上理穂子
403 ネットワークで形成された情報空間を活用する(134KB)
XMLストアの静的エミュレーションに基づくXQuery融合変換
要旨 ▼
冗長な中間結果の削除に基づく合成式の書き換えは、伝統的な最適化手法で融合変換と呼ばれている。XQueryにおいてノード作成に関する合成式はよく用いられている。我々はこの種の合成に関する融合変換アルゴリズムを提案している。安易なノード生成の削除は文書順序を保存しないので、XQueryにおける融合変換は既存の融合変換より難しい。文書順序はXQueryにおいて重要な役割を果たしている。この発表では、ストア中に動的に生成された中間結果としてのXML断片を静的に模倣することで、冗長な式を削除するXQueryの書き換えができることを示す。
加藤 弘之,
中野圭介(電通大)/石原靖哲(阪大)/日高宗一郎(NII)/胡振江(NII)
404 ユーザのプライバシーと利便性を両立するサービスとは(138KB)
個人情報の権限移譲モデルにおけるプライバシー保護
要旨 ▼
個人の特徴や嗜好に応じた個人向けサービスの普及に伴って、サービス提供者間で個人情報の権限移譲が頻繁に行われるようになりました。従来の個人情報管理モデルでは、個人情報の権限移譲は考慮されておらず、情報提供者と直接リンクした個人情報保有組織は、Trusted Third Party(TTP)として、不正を行わないことを前提としていましたが、情報保有組織から他組織へ個人情報の権限移譲が行われた場合、情報保有組織が結託することにより個人情報が不正に流通する可能性があります。本研究では、情報提供者側でXMLベースの個人情報を送信する際に、電子透かしにより管理情報を埋め込むことで、情報保有者から漏えいした個人情報を情報提供者側が観測可能な方式を構築し、TTPが無い場合でも個人情報の漏えいを検知可能な方式を考案しました。
越前 功
Sven Wohlgemuth(NII)
405 マッチングで大量情報を掃除する(1.2MB)
多様なデータに対するデータ統合と索引構築の研究
要旨 ▼
近年、私たちが接する情報は増加の一途をたどっています。しかし、その中には重複情報が多く含まれています。この研究では、これらの重複情報を見つけ出し、まとめることによって、コンパクトで使いやすい情報を提示する技術を提案します。その要素技術として、(i) 木構造データを対象とする近似マッチングの精緻化、高速化および (ii) 類似度に基づくデータの索引付け技術を紹介します。
安達 淳
高須 淳宏(NII)/相澤 彰子(NII)/深川 大路/倉沢 央
406 文化遺産をデジタル化して見えてきたこと(11MB)
ディジタル・シルクロード・プロジェクト:文化遺産のデジタルアーカイブ
要旨 ▼
ディジタル・シルクロード・プロジェクト(http://dsr.nii.ac.jp/) は、シルクロードの文化遺産をデジタル化してウェブサイトで公開し、研究者や一般の人々が調べ、学び、楽しめる情報環境を実現する。文化遺産をデジタル化することによって、我々は何を見ることができたのか。「東洋文庫所蔵」図像史料マルチメディアデータベースやシルクロード古地図の解析などのテーマを中心に、デジタル化の利点とそこから得られる知見について紹介する。
北本 朝展,
西村陽子/モハマド・ダウド/小野欽司(NII)
407 新しい「見え方」を作り出す(365KB)
3次元焦点ぼけ構造に基づく光線場処理
要旨 ▼
新しい映像メディアとして、空間を飛び交う光の束をとらえ操作する画像処理技術を紹介する。ここでは、レンズから入力された光線群を自在に分解、変換する手法を示す。とくに、焦点合わせを変化させながら取得した画像群に多次元フィルタを施すことで、自由な視点から観察した画像や自在なボケ味の画像が生成可能となる。立体TV等に向けハードウェアとの協調も考慮した、画像信号処理から光線信号処理へと展開する技術である。
児玉 和也
伊澤逸平太
408 画像を用いて形を復元する(1.7MB)
輝度変化の類似度に基づく物体形状復元
要旨 ▼
光源環境の変動に伴い物体表面で観察される明るさ変化に基づき物体表面の3次元形状を推定する手法を提案します。物体表面の法線と明るさ変化の関係に注目して物体形状を推定することにより、従来手法では難しいとされてきた複雑な反射特性を持つ物体の形状を推定することが可能となりました。さらに、シーンに関する情報(光源方向など)を必要とせず、画像から得られる情報のみに基づく簡便な形状推定手法を実現しています。
佐藤 いまり,
岡部孝弘(東大)/佐藤洋一(東大)
409 最適性を保証する3次元形状モデル化を目指して
グラフカーネルアルゴリズムを用いた複数特徴量の組合せによる距離画像の位置合わせ
要旨 ▼ 
幾何学的特徴量と光学的特徴量の組合せによる距離画像の位置合わせ手法について述べる。本手法では、特徴点の対応付けを頑健に行うために複数の特徴量を用いる。このとき、従来手法のように特徴量の類似度の和や積などによって類似度を評価するのではなく、類似度それぞれを個別に評価し、競合する対応づけのよさの順序付けに用いる。そして、考えられ得る全ての対応付けの候補の中から、1 対1 対応を満たし、かつ、剛体変換が整合する対応づけの組合せのなかで、幾何学的特徴量、光学的特徴量がともに類似しているという意味でデータに適合する組合せを最大化する。これは、グラフ上の最適化問題として定式化することができ、SSK アルゴリズムにより大域的最適解が得られる。
杉本 晃宏
410 行動ログで情報空間をよりリアルに(5.0MB)
実世界行動情報と情報空間行動情報の統合に関する研究
要旨 ▼
実世界および情報空間での行動ログの収集とそれらの統合に関する研究です。ここでは特に、収集したログを解析することで、ユーザのコンテキスト(目的や気分)の推定や、ユーザごとの有用でかつ"受容され易い"情報を推定する技術に関する研究を進めています。
相原 健郎
小柴等(コンテンツ科学研究系)/森純一郎(東京大学)/武田英明(NII)
411 ロボットに人を理解させよう!(735KB)
人の命令を理解するロボット
要旨 ▼
本研究では、人間が音声、接触などにより、どのようにコマンドやフィードバックを与えるかを学習するボットを開発する。人間と動物の連想学習に基づいた2つのステージを実装した。最初に、刺激をモデル化するためにHMMの教師なし学習を用いる。次に、そのモデルが、古典的条件付けによって意味と関連付けられる。そして、ゲームを通じて、ロボットは状況に依存したユーザからのフィードバックを学習することができる。
山田 誠二
Anja Austermann
412 ヨーロッパ融合プロセスに基づくテーマ電子図書館とは
セマンティック電子図書館プロジェクト
要旨 ▼
セマンティック電子図書館(SDL)プロジェクトは、SDLコンセプトサーバワークベンチ及びヨーロッパナビゲータ(ENA)を実証する。SDLコンセプトサーバーワークベンチは、分散協調環境として、ヨーロッパ統合プロセスにおける多言語 Europosonomy (フォークソノミ)、テーマに基づく電子図書館参照モデル、及び、Eurovoc分類 (シソーラス)の構築、構造化を促進する。本プロジェクトは、豊かなセマンティック(意味)を持つシステム、すなわち、ヨーロッパ統合プロセスにおける、テーマに基づく電子図書館が所蔵するマルチメディア文書のインデクシング、ナビゲート、及び、検索機能を大幅に向上させるシステムを作り出すためのWeb2.0/Web3.0に根ざした共同作業である
Andres Frederic,
Chbeir Richard/Kawtrakul Asanee/Sillaume Ghislain/Rajbhandari/Sachit

情報社会相関

ブース
番号
タイトル/テーマ/要旨発表代表者/共同発表者
501 次世代図書館情報システム(358KB)
図書館の情報化とインターネット環境について
要旨 ▼
図書館は、あらゆる場面での知識の普及と蓄積を助ける事で、人類社会の知性の向上に多大な貢献をしてきた。また、インターネットの普及によって図書館の情報化が進み、OPACなど用いて図書館資源の検索等が行えるようになった。最近では、次世代OPACについても研究や開発が進んでいる。そこで、情報化が図書館に及ぼす影響及び図書館におけるインターネット環境について情報学的な見地から検討を行った。
植木 浩一郎
502 Web探索の心とふるまい ―視線は語る―(1.4MB)
Web上の情報探索過程に関する認知的研究
要旨 ▼
人は、どのようにネットの上で情報探索をおこなっているのでしょうか?私たちは、視線計測、操作ログ、プロトコル分析、インタビューなどを組み合わせて、どのような利用者が、どのような目的でWEB探索を行うときに、考えていることや振る舞いを詳細に調べ、利用者のWEB探索における問題解決の認知過程の解明を進めるとおもに、WEB探索システムの望ましい探索支援機能やインタフェースの提案を行っています。
神門 典子
江草由佳 (NII共同研究員/国立教育政策研究所)、齋藤 ひとみ(NII共同研究員/愛知教育大学)、高久 雅生(NII共同研究員/物質・材料研究機構)、寺井 仁(NII共同研究員/東京電機大学)、三輪 眞 木子 (NII共同研究員/放送大学)
503 似ている形を見分けるには
三次元モデルの類似検索に関する研究
要旨 ▼
三次元モデルの類似検索は、コンピュータグラフィックスの世界でよく研究されてきたテーマの一つです。似ている物を見分けるという作業は、人間なら一目で済ませることができますが、コンピュータにとっては、そうでもありません。多くの場合、物体の特徴を抽出し特徴同士を比較するという作業に、大変な労力が必要です。この発表展示では、三次元モデル検索技術の現状を紹介します。具体的には、いくつかの検索アルゴリズムを提示し、それらのアルゴリズムがどの程度うまく働くのかを、デモを通じて見ていきます。またアルゴリズムの比較も行ない、個々のアルゴリズムの強みや弱みを調べます。
後藤田 洋伸
504 文書内容がどのように違うかを探る(70KB)
形態素出現パタンに基づく文書類似性評価
要旨 ▼
類似したテーマを類似した論述構造で扱う文書間では、類似した形態素利用パタンが出現する。形態素出現傾向の相違は、文書の間で扱われるテーマや論述構造の相違を示すものと考えられる。本研究では、学会の研究抄録を集めた文書集合について、形態素出現傾向が集合間の類似性や相違を評価する指標として有効であることを確認し、どの形態素が文書集合間の類似性や相違に寄与しているかを評価する方法を発表する。
小山 照夫
505 聞き手の位置で動作表現が変わる?!
聞き手の位置が動作表現にともなう身振りに与える影響に関する研究
要旨 ▼
聞き手が話者の右/左前方にいるのか、または真正面にいるのかによって、同じ動作を表現する身振りが異なることが、英語話者について確かめられている。具体的には、アニメの登場人物の左右の移動動作を、聞き手が右前方または左前方にいる場合には、見たまま左右軸を用いて表現するのに対し、真正面にいる場合には前後軸を用いて表現する傾向があるという。本発表では日本語話者についても同様の現象が観られるかを報告する。
古山 宣洋
関根 和生
506 データ表現と言語表現のはざまを追求する。
ヨミは日本語特有の問題か?
要旨 ▼
メタデータの設計やデータベースの設計にあたって、「ヨミ」の問題は、一般に日本語特有の問題と考えられている。人名や、標題など日本語で表現されるフィールドのほとんどに、「ヨミ」をつける必要が生じてくる。この問題をメタデータの表現モデルと、言語の表記法の側面から検討し、設計への指針を与える。
宮澤 彰
507 Web情報から産学連携を探る(411KB)
大学のウェブサイトに現れた産学連携情報の計量化に関する研究
要旨 ▼
近年、大学の使命の一つとして企業との連携が求められており、産学連携の実態も進んでいる。これまで、産学連携の状況は、政府の統計や大学研究者と企業研究者の共著論文により示されてきた。本研究においては、大学のウェブサイトに現れた産学連携情報を分析することにより、上記の方法では得られない情報を抽出しようとするものである。
孫 媛,
柿沼澄男(NII)/西澤正己(NII)/根岸正光(NII)
508 先端的な大学の研究拠点を調べる(80KB)
COEプログラムにおける研究拠点の形成に関する研究
要旨 ▼
21世紀COEプログラムとは、我が国の大学に世界最高水準の研究教育拠点を形成し、研究水準の向上と世界をリードする創造的な人材育成を図るため、国際競争力のある大学づくりを推進することを目的として平成14年度に開始されました。ここでは、科研費データベースによって、個人の研究から大きなプログラムに発展していった過程を分析しています。
柴山 盛生
509 IPTVのビジネスモデル
IPTVの各国における現状と課題に関する研究
要旨 ▼
IPTVはブロードバンド上での有望なサービスだと考えられているが、各国によってその受け入れ方が異なる。その原因を探るべく、普及要因をポーターのファイブフォースモデルを改良した方法で分析した。その結果、ブロードバンドに関する規制よりも、各国の従来からある産業の状態やそのコンテンツに関わる規制が大きな役割を果たしていることが分かった。
上田 昌史
朴唯新/陳韻如
510 オンラインショッピングにおける「似た者同士」の効果(424KB)
ECサイト利用者の主要価値類似性が購買意図に及ぼす効果
要旨 ▼
イェール学派に遡る従来の社会心理学では、人が信頼されるかどうかはその人の能力と誠実さに依存するとされてきた。しかし、情報非対称性の高いECでは、サイトの運営主体の能力と誠実性に関する十分な情報を得ることはできない。そのような場合には人は主要価値類似性の高い他者の判断を信頼することが知られている。本研究はECサイト利用者の主要価値類似性を実験的に操作することで、その購買意図に対する効果を検討する。
小林 哲郎
511 音声データと音声研究(346KB)
音声コーパスの収集・構築とその音声研究への利用
要旨 ▼
音声認識や音声合成等の研究を行うためには各種大量の音声データが必要です。日本ではこれまで種々のプロジェクト等で音声コーパス(データベース)が作られましたが、プロジェクト終了後はデータの維持・管理ができない状況でした。我々は、そのようなプロジェクトで作成された音声データを集めたり、新しく作成したりして希望者に配布する「音声資源コンソーシアム(SRC)」を始めました。これにより情報社会の発展に寄与することを目指しています。
板橋 秀一,
大須賀智子/山川仁子
512 音声データと音声研究(430KB)
多次元尺度化法による複数音声コーパスの可視化
要旨 ▼
音声研究の進展に伴い、音声コーパス(データベース)の必要性が高まっています。NII音声資源コンソーシアムを初めとして世界中の類似の組織から多様な音声コーパスが構築・配付されるようになりましたが、利用者にとっては選択の幅が広がったため、一方では目的に合ったコーパスを選択する必要が出てきたことにもなります。ここでは今後ますます増えて行くコーパスを活用しやすくするために、コーパスの特徴を表す属性項目による分類を提案します。主に日本語音声コーパス間の関連性・類似性を多次元尺度化法により分析し視覚化して、利用者が必要とするコーパスを分かりやすく表現します。
板橋 秀一,
山川仁子/松井知子(統数研)
513 音声データと音声研究(423KB)
日本語音声の範疇的知覚・生成に関する研究
要旨 ▼
成人が外国語を学習する場合、発音を習得することは難しいといわれます。その原因の一つは、音声の知覚と生成が各言語に依存していることにあります。音声の知覚と生成における母語話者と非母語話者の相異を明らかにすることは、科学的根拠に基づいた音声教育を可能とするばかりでなく、音響工学的手法を用いた音声教育システムの開発にも繋がります。ここでは、日本語母語話者と非日本語母語話者を対象とし、日本語音声における知覚と生成の範疇境界に関する検討を行います。
板橋 秀一,
山川仁子/天野成昭(NTT CS研)

大学院(総研大)

ブース
番号
タイトル/テーマ/要旨発表代表者/共同発表者
601 Context-Aware Services(365KB)
Query Processing Framework for Context-Aware Computing
要旨 ▼
Christian Hoareau
602 Face identification in video
Improve face normalization for identification by using temporal information
要旨 ▼
Molin Du
603 苦労せずに勤務スケジュールを作る(62KB)
中小規模スタッフスケジューリングにおけるユーザの効果的な修正負荷軽減を目指した最適化戦略
要旨 ▼
久保 琢磨
604 クラウド計算パワーの先物取引を考える(934KB)
市場原理に基づく分散計算資源の割り当て方法に関する研究
要旨 ▼
クラウドが企業の計算環境を劇的に変えつつあります。クラウドを構成する仮想マシンやストレージなどの資源はコモディティ化し,市場原理に基づいて多数の供給者と需要者の間で取引されるようになると考えられます。本研究では未来の資源を取引する先物市場と直近の需給を調整するスポット市場からなるクラウド資源取引所を構想しています。この仕組みの中で公平性と経済的効率性を両立する市場制度のあり方を考えていきます。
藤原 一毅
合田憲人(NII)
605 ICタグを使って交通環境を安全・快適に(1.4MB)
RFIDを活用した自動車運転支援・情報提供システムの構築に関する研究
要旨 ▼
富樫 宏謙
山田茂樹(NII)
606 Delay- and Disruption-Tolerant Networks (DTNs)(598KB)
An Efficient Bundle Protocol to Deal with Mobility and Intermittent Connectivity (IC) in DTN.
要旨 ▼
Anika Aziz
山田茂樹(NII)
607 Delay- and Disruption-Tolerant Networks (DTNs)(1.2MB)
Location-based Routing in DTN
要旨 ▼
Farzana Yasmeen,
山田茂樹(NII)
608 Intelligent Interaction(900KB)
Management of Experience Data for Rapid Adaption to new preference based on Bayesian Significance Evaluation
要旨 ▼
In this poster I will present an interactive Bayesian behavior learning algorithm that is capable of adapting rapidly to new situation. Generally for Bayesian belief changes in query nodes, we are more interested in evidence that may lead to a change in decision. If an observation has very little effect on decisions, it could be regarded as an insignificant observation for the learning process. The algorithm presented here uses Beta and Dirichlet distribution based evaluation of data for significance. The algorithm presented in this poster can learn interactive behavior rapidly with a very small number of data and can adapt rapidly to new situation.
Saifuddin Md. Tareeq
609 人を支援するロボットのためのコミュニケーション技術
シンボルコミュニケーションに基づく他者の感覚運動情報の推定
要旨 ▼
将来の社会でロボットが人間の社会で活躍する為には、克服しなければならない課題が沢山ある。一例として、ユーザが重い荷物を持つ状況において、観測可能な情報から人にどの程度の負荷がかかっているかを推測し、何も指示されていなくても支援を行う必要がある。本研究では既に提案されている内部状態を扱うミメシスモデルを改良・拡張して観測不可能な感覚運動情報を推測する事を目的とする。既存モデルの問題である、身体構造の相違や客観的に観測可能な関節角度情報しか扱えない点は、言語コミュニケーションを用いて適応的に他者の内部状態モデルを獲得する手法を提案し解決する。
奥野 敬丞
稲邑哲也(NII)
610 最小二乗問題の新解法(1.3MB)
最小二乗問題に対する内部反復を用いたクリロフ部分空間法
要旨 ▼
保國 惠一
Xiaoke Cui/速水謙(NII)

共同研究・その他

ブース
番号
タイトル/テーマ/要旨発表代表者/共同発表者
701 大学院紹介 総合研究大学院大学:千代田キャンパス
複合科学研究科情報学専攻 概要紹介及び平成21年度入試案内
要旨 ▼
国立情報学研究所は、総合研究大学院大学複合科学研究科に情報学専攻を開設し、5年一貫制博士課程と博士後期課程を設置している。これら2つの課程では、情報学の先駆的な国際的研究機関である本研究所の専門性を活かし、21世紀の「知識社会」をリードする優れた人材の育成を目指している。情報学専攻は、都心に位置した好立地条件にあり、70名以上の学生が在籍している。在学生の半数近くが社会人であり、多くの社会人学生が仕事をしながら研究を行っている。また、世界各国から来ている留学生が多数在籍しており、異文化交流が盛んに行われているのが特色である。本コーナーでは、情報学専攻の概要、及び、平成21年10月及び平成22年4月入学に対する入試について案内を行う。
総務部研究促進課
702 The Open source Plat form for Numerical Computation
Scilab
要旨 ▼
Scilab is an open source platform for numerical computation and simulation. Established in 2003 at the initiative of INRIA (the French national institute for research in computer science and control), the Scilab software is, since July 2008, produced by a consortium, hosted by Digiteo*, which, to date, has 18 industrial companies, European research centers and prestigious higher education institutes as members. The Scilab Consortium keeps a privileged link with INRIA as the Institute remains one of its members, continue to support actively its development and is also a founding member of Digiteo. More than 50,000 remote downloads of the Scilab software are carried out each month from the official site of the Consortium to the profit of companies, universities and research centers, from all over the world. * First world-class research park in the Île-de-France area dedicated to information science and technology
Claude Gomez
Florian LANSON
703 幼児のように言語と行動を学習するロボット(1.5MB)
幼児のように言語と行動を学習するロボット
要旨 ▼ 
日常生活での共有経験を反映するコミュニケーションは、対話者による環境の理解と、対話者間の相互理解を基盤として成立する。ロボットが、このようなコミュニケーション能力を、実世界における人間とのインタラクションを通して学習するための計算機構について述べる。本計算機構により、ロボットは、音韻、単語、文法、物体のカテゴリー、動作、タスクに関する知識、語用論的知識など、コミュニケーション能力を構成する要素(信念)をインクリメンタルに獲得し、それらを一つの信念システム(図)として統合してゆく。この信念システムはダイナミックグラフィカルモデルで表現される。さらに、ロボットは、この信念システムに基づいた発話の生成と理解のプロセスを通して、対話者の信念システムの状態を推測し、自らの信念システムを修正する。ロボットと対話者は、互いにこのような調整を続けること―信念システム間のダイナミックな結合―により、状況に応じて適切に発話を生成・理解し、行動できるようになる。
岩橋 直人
新田恒雄/麻生英樹/長井隆行/谷口忠大/杉浦孔明/佐藤健(NII)
704 Yahoo!知恵袋コーパスのこれから(343Kb)
さらなる研究支援のためのYahoo!知恵袋コーパスデータ提供
要旨 ▼ 
Yahoo!知恵袋コーパスは、投稿データを国立国語研究所、国立情報学研究所を通して広く研究者のみなさまに提供しているコーパスです。提供を開始してから2年が経過し投稿内容の差分データや、提供後にYahoo!知恵袋に新たに機能追加され増えた付随データなどを背景に、今回のYahoo!知恵袋コーパス第2弾を企画致しました。前回コーパスと比較し、知恵袋5周年までの新たな投稿データ、投稿に付随するデータ(評価数、閲覧数、コイン数、知恵コレクション数、モバイルフラグ、メール投稿フラグなど)を付加し、再抽出いたしました。その他、属性、log、クエリ、削除logなどに関しましては、研究テーマなどに応じてYahoo!知恵袋と協業し、お客様の「嬉しい」につながると思われる内容は、個別にすすめていきたいと考えております。研究者のみなさまに広くお役立ていただくとともに、研究成果がYahoo!知恵袋をご利用のお客様にも嬉しいサービス利用体験に還元できればと考えております。
ヤフー株式会社 Yahoo!知恵袋プロジェクト
国立情報学研究所IDR事務局
705 研究者のためのサイエンス2.0基盤サービスResearchmap ID発行ブース(511KB)
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新井 紀子

サービス・事業

ブース
番号
タイトル/テーマ/要旨発表代表者/共同発表者
801 大学等の学術研究・教育活動を促進する「最先端学術情報基盤(CSI)」の構築(6.5MB)
大学等の学術研究・教育活動を促進する「最先端学術情報基盤(CSI)」の構築
要旨 ▼
国立情報学研究所では、大学等との連携により、最先端学術情報基盤(CSI)の構築を推進しています。CSIは、大学等のコンピュータ等の設備、基盤的ソフトウェア、コンテンツ及びデータベース、人材、研究グループそのものを超高速ネットワークの上で共有するための基盤であり、我が国の学術研究・教育活動を促進し、その国際競争力を維持するためには、こうした最先端の学術情報基盤の整備が不可欠です。
学術基盤推進部
802 多様なネットワークサービスで研究者の要求に柔軟に応える(1.5MB)
学術情報ネットワーク(SINET3)
要旨 ▼
SINET3は、平成19年6月に本格運用を開始して以来、最先端のネットワーク機能を提供してきました。3年目を迎える今年はネットワークサービスの普及に重点を置き、H19年10月に発足した「SINET利用推進室」を中心に、全国の大学および研究機関の皆様にご利用いただけるようサービス普及に引き続き努めています。特に、レイヤ3/レイヤ2VPN、レイヤ1帯域オンデマンド等のサービス利用を促進し、SINET接続機関の研究教育活動を情報基盤の面から支援していきます。
学術基盤推進部 学術ネットワーク課,
学術ネットワーク研究開発センターSINET利用推進室
803 グリッドで何ができる?
グリッドミドルウェアの開発とその展開
要旨 ▼
グリッドは、計算機やストレージといった資源を共有または連携させることにより、計算、データ共有、共同実験などの先進的なサービスを実現する技術です。では、グリッドを使うと利用者は何ができるのでしょうか?また、実際に使えるグリッド環境はどこにあるのでしょうか?本展示では,国立情報学研究所が研究開発を進めているグリッドミドルウェアや,このミドルウェアにより実現される高度な計算サービス,さらに全国の大学と共同で構築が進められているグリッド環境について紹介します.
リサーチグリッド研究開発センター
804 大学間連携のための認証基盤の構築を目指して(310KB)
学術認証フェデレーションの展開
要旨 ▼
国立情報学研究所と大学等の協力により、学術リソースを簡単かつ安全に利用可能とする、学術認証フェデレーションの構築と普及を進めています。現在、フェデレーションの試行運用を実施し、複数の電子ジャーナルやウェブサイトのシングルサインオンを実現しました。また、ウェブサーバの認証を行うサーバ証明書の発行も実施しています。
学術基盤推進部 基盤企画課
学術ネットワーク研究開発センター
805 学術コミュニティを支える次世代のコンテンツ基盤を構築する(4.1MB)
次世代学術コンテンツ基盤の構築
要旨 ▼
国立情報学研究所は、学術コミュニティにとって不可欠な学術コンテンツを、大学とNIIとの密接な連携により形成・確保し、付加価値を付けて広く発信するための情報基盤を構築しています。具体的なサービスとして、学術研究に不可欠なコンテンツを統合的に提供する学術コンテンツ・ポータルGeNiiのほか、各大学等で生産される研究成果を収集・保存し、発信する学術機関リポジトリ構築支援、全国の大学図書館の目録所在情報を構築・提供するNACSIS-CAT/ILLなどがあります。
学術基盤推進部 学術コンテンツ課
学術コンテンツサービス研究開発センター
806 世界トップレベルの先端ソフトウェア工学の研究・教育・実践を推進(162KB)
GRACEセンター: 先端ソフトウェア工学・国際研究センター
要旨 ▼
NII内に設立されたGRACEセンターは、21世紀の「ソフトウェア基盤」を実現するための、ソフトウェア工学に関する世界トップレベルの研究センターです。GRACEセンターでは国内外の研究機関との連携のもと、研究・実践・教育を三位一体で運営し、次代の中核となる世界レベルの研究者および技術者を育成することを目指しています。
本位田 真一

特別展示

ブース
番号
タイトル/テーマ/要旨発表代表者/共同発表者
901 明治大学図書館(717KB)
明治大学の図書館リテラシー教育とプログラム評価活動
要旨 ▼
正課授業として図書館利用スキルや情報リテラシーを学ぶ「図書館活用法」をはじめとする明治大学図書館の学習支援活動が,平成19年度「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」に採択された。「図書館活用法」の授業内容を公開する「デジタルコンテンツ」のデモを交えながら、取組みの概要,および大学教育におけるこれらの試みの位置づけを明確にするための「プログラム評価活動」について紹介する。
明治大学図書館
902 国立公文書館
国立公文書館デジタルアーカイブの紹介 ― 未来を拓く歴史資料―
要旨 ▼
国立公文書館は、平成17年度より、当館所蔵資料のデジタルアーカイブである「国立公文書館デジタルアーカイブ」を運営しております。当館所蔵の公文書から大判絵図に至る多様な歴史資料を、高精細なJPEG2000形式画像データでデジタル化し、EAD/XMLデータベースと連携させて提供するものです。これまで推進してきたアジア歴史資料に関するデジタルアーカイブ事業と共に、そのコンテンツとシステム、利用方法の概要について展示します。
国立公文書館
903 連想情報学研究開発センター
美術館+古書街+図書館を連想でつなぐ想・IMAGINE
要旨 ▼
長い年月をかけて美術館、図書館、古書店などに蓄えられてきた信頼性の高い文化的な情報を、内容の類似性によって柔らかく連携させる発想支援環境を研究している。想・IMAGINEでは、インターネット上に各情報源に対する連想計算サーバを分散配置して、それらを動的に連動させて異なる情報源を横断する関連性フィードバックを実現している。利用者は目的に応じて適切な情報源を組合せて自発的な発想支援に活用できる。
高野 明彦,連想情報学研究開発センター+西岡真吾(NII)/丸川雄三(NII)/中村佳史
904 東京都古書籍商業協同組合(5.4MB)
研究データベースの宝庫 古書(古本)検索サイト「日本の古本屋」
要旨 ▼
古書組合では1998年には古書販売のデータベースを立ち上げ、以後全国の研究者や愛書家から重宝されてきました。当面の課題は豊富な文献学的知識を持ち合わせた古書店とPCを駆使できる若い世代の協力関係であり、さらなる発展の途上にあります。
東京都古書籍商業協同組合

プレゼンテーション

6月11日(木)

時 間タイトル/テーマ/要旨発表代表者
15:15-15:30 ユビキタス社会のガバナンス(1.8MB)
ECサイトの危うさの推定サービス
要旨 ▼
我々の日々の生活に不可欠なソーシャルメディアが一般的となり、情報が爆発的に増加している今、「情報の量から質への転換」を行う必要があります。情報世界での「知の大競争」の中で、どのように必要な情報を取捨選択したらよいのでしょうか。電子商取引における「Web情報の信頼性」について、研究開発の実施報告を発表します。
曽根原 登
(情報社会相関)
15:35-15:50 双方向変換でソフトウエアを進化させる(742KB)
双方向モデル変換によるソフトウエア開発に関する研究
要旨 ▼
モデル駆動によるソフトウエア開発は実用的で新しい開発手法として注目されている。その中で、開発途中の成果物をモデルとし、ソフトウエアの開発ステップをモデル変換で表現する。通常、この枠組みでは、変換を適用する前のモデルと変換によって得られたモデルが共存してそれぞれ発展する。このとき、あるモデルに加えた変更をどのように正しく他のモデルに伝播し、システムの一貫性を保証するかは重要な未解決問題である。本研究は、双方向モデル変換を用いてこの問題を解決し、ソフトウェアの信頼性の確保と進化的ソフトウェア開発のための新しい方法論を確立する。
胡 振江
(アーキテクチャ科学)
17:10-17:25 サービスを知ってあなたのサービスを組み立てる(805KB)
サービス指向コンピューティングにおける契約・ポリシー管理
要旨 ▼
サービス指向コンピューティングにおいては、コンピュータによる様々なサービスの実現や提供、管理、および選択、利用、連携を目指しています。本発表では、サービス指向についてクラウド・コンピューティングといった他のビジョンとの関連を交えながら解説します。また、サービスの質に関する契約やポリシーの概念をサービス指向の肝と位置づけて、それらの検証や、管理動作の設計・実現についての我々の研究を紹介します。
石川 冬樹
(コンテンツ科学)
17:30-17:45 カーナビゲーションの渋滞情報のしくみ −道路網が平面的であることを利用する(377KB)
平面ネットワークの解析とデータ更新
要旨 ▼
カーナビの渋滞情報はなぜ迅速にデータ更新可能であろうか?実は現状の道路網は、ほぼ平面構造をしている。この性質を利用して、ネットワークの理論解析が可能になる。本研究では、平面構造(あるいは「ほぼ」平面構造)のネットワークに関する最先端の理論を説明する。
河原林 健一
(情報学プリンシプル)

6月12日(金)

時 間タイトル/テーマ/要旨発表代表者
12:10-12:25 コンピュータが法律推論?(21KB)
論理プログラミングによる証明責任を考慮した法的推論
要旨 ▼
本発表では、最近行っている法律推論における証明責任についての研究について発表する。証明責任とは真偽値が不明な時に、仮定的に真偽値を決めて推論する手法である。この証明責任を論理プログラミングの失敗による否定により定式化し、その定式化を用いた実際の法的推論の証明過程の実現について述べる。
佐藤 健
(情報学プリンシプル)
12:30−12:45 IPTVの国際比較(347KB))
IPTVの拡張ファイブフォースモデル分析
要旨 ▼
日本ではIPTVがなぜ急速に普及しないのか。IPTV先進地域を拡張ファイブフォースモデルで分析し普及の要因分析と阻害要因を解明する。その上で、日本におけるビジネス展開における要因検討を行う。
上田 昌史
(情報社会相関)
13:00-13:15 グリッドで何ができる?(1.0MB)
グリッドミドルウェアの開発とその展開
要旨 ▼
グリッドは、計算機やストレージといった資源を共有または連携させることにより、計算、データ共有、共同実験などの先進的なサービスを実現する技術です。では、グリッドを使うと利用者は何ができるのでしょうか?また、実際に使えるグリッド環境はどこにあるのでしょうか?本講演では、国立情報学研究所が研究開発を進めているグリッドミドルウェアや、このミドルウェアにより実現される高度な計算サービス、さらに全国の大学と共同で構築が進められているグリッド環境について紹介します。
合田 憲人
(リサーチグリッド研究開発センター)
15:40-15:55 チップの中にネットワークを作る(239KB)
ネットワークオンチップに基づくディペンダブルメニコアシステムに関する研究
要旨 ▼
次世代半導体技術を生かした大規模VLSIを構築しようとすると、冗長・不要部分の増加や局所的な劣化故障により、物理的・コスト的な実現性低下、性能低下、信頼性低下という問題が生じます。本研究では、これらの問題を解決し、多数のユニットが適応的に協調動作できる、高ディペンダブルなネットワークオンチッププラットフォームを実現するための技術を開発します。また、それらを車載制御系システムに適用することを計画しています。
米田 友洋
(アーキテクチャ科学)
16:00-16:15 メディアの安心・安全な流通を実現する情報ハイディング(1.8MB)
情報ハイディングを用いた公正・円滑なメディア流通に関する研究
要旨 ▼
メディア処理技術やそれを用いた放送、媒体、ネットワーク技術の発展に伴い、文書、音楽、映画などのディジタルメディアの流通が急増しており、社会事業や産業への適用が進んでいます。ところが、ディジタルメディアは編集・コピーが容易、インターネットでの不正配布が容易であるため、その著作権保護、情報漏えい対策、真正性保証が重要な課題となっています。本研究では、人間には知覚できない微小な変更をディジタルメディアに加えることで、メディアの属性情報をメディア自体に不可分に埋め込む情報ハイディングの検討を行い、ディジタルメディアの公正な流通を実現するためのセキュリティ基盤の構築を目指しています。
越前 功
(コンテンツ科学)

セカンドライフ

NII OpenHouse in Second Life

第1回NIIオープンハウス・イン・セカンドライフへようこそ!

NIIオープンハウスは2003年から開催されているイベントで、NIIで行われている研究が2日間にわたって一般公開されます。本年は、世界に通用する研究に興味のある国際社会にも範囲を広げたいと思っています。そういうわけで、NIIの建物やオープンハウスの多くのイベントを、セカンドライフ内に再現しました!

ポスターセッションを見て回ったり、研究概要を聞いたりすることができますし、もしかしたら、あなたが興味を持っている分野の研究者に会えるかもしれません!

オープンハウス・イン・セカンドライフ紹介ムービー

※セカンドライフ上の会場は実際のオープンハウスの会場とは異なります。

あなたは自分の分身画像である、セカンドライフのアバターを手に入れさえすればいいのです。アバターは無料です。

セカンドライフURL

teleport now

下記のSecond Life landmarkのアドレス(ウェブブラウザー)から入りまして、バーチャルセカンドライフをどうぞお楽しみください。

"teleport now"をクリックいたしますと、あなたのアバタ―がバーチャルセカンドライフ上に現れます。(音声もご利用いただけます。)

それでは、セカンドライフのNIIオープンハウス2009でお会いしましょう!

セカンドライフへはほとんどのネットワーク接続からアクセス可能ですが、仮想世界へのアクセスを制限している団体や企業があることも知られています。その場合は、ネットワーク管理者に相談してください。

openhouse 2009-index page2713

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