ニュース / News
ニュースリリース
量子技術高等教育拠点でオンライン講義の配信を強化
~九大、慶大、名大、東大との協働で量子技術の人材育成を推進~
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII、所長:黒橋 禎夫、東京都千代田区)は、大学等が共同で利用できる量子技術教育のシステムで、量子科学技術のオンライン講義の配信を強化しました。
量子技術高等教育拠点: https://qacademy.jp/
今回のオンライン講義配信強化は、量子技術高等教育拠点で一般に公開するオンライン講義を増やし、大学の講義やゼミでの活用だけでなく、広く一般にオンライン講義の活用を促進することを目指したものです。今回の配信強化では、第一弾として「量子インターネット」の講義コースの配信を開始しました。
https://qacademy.jp/lecture/online/internet_jp/
量子技術高等教育拠点では、引き続き国立情報学研究所、九大、慶大、名大、東大が協働してオンライン講義の充実し、配信を進めてまいります。
なお、本研究は文部科学省 光・量子飛躍フラッグシッププログラム(Q-LEAP)(研究開発期間(2020~2026年))JPMXS0120351339の助成を受けたものです。
最近、量子科学技術は大学の枠組みを飛び越え様々な業種で関心が高まり、社会実装へ向けた動きが活発化しています。その中で、大学での量子科学技術分野の教育の拡充やリカレント教育への取り組みの重要性が改めて指摘されているところです。量子技術高等教育拠点*1(幹事機関:国立情報学研究所、https://qacademy.jp/)は、オープンサイエンス活動の一環として提供するオンライン教育システムを活用し、東京大学、名古屋大学、九州大学、慶應義塾大学、国立情報学研究所の5機関で、質の高いコンテンツの作成を行い大学での共同利用を進めるとともに、教育及び研究への支援を行っています。
量子技術高等教育拠点のオンライン教育システムは、量子情報国際研究センター(センター長:情報学プリンシプル研究系特任教授 根本 香絵)を中心に、国立情報学研究所 オープンサイエンス基盤研究センター(RCOS、センター長:コンテンツ科学研究系 教授 山地 一禎)が開発するオンライン講義配信基盤を用いて、量子技術のためのシステムとして開発、提供しています。今回は、昨年度から進めていたオンライン講義配信システムの強化の上に、新しいオンライン講義の配信を開始しました。
新しいオンライン講義コースとして学部3年生以上レベルを対象とした「量子インターネット」を慶應義塾大学で開発、一般公開するものです。日・英でのオンライン講義を揃えており、留学生の多い教室環境でも十分に理解が進むよう配慮されています。
https://qacademy.jp/lecture/online/internet_jp/
今後は、オンライン講義の充実を図るとともに、使いやすいシステムづくりを進めていきます。公開講義とは別に、すでに全国の大学で利用されている「学認」*2のユーザ認証制度を通して、更に豊富なオンライン講義を利用でき、また受講者一人ひとり管理することができますので、大学での講義やゼミにも是非、ご活用ください。利用の詳細については量子技術高等教育拠点・事務局*3までご相談ください。
関連リンク
国立情報学研究所 量子情報国際研究センター
国立情報学研究所 オープンサイエンス基盤研究センター
学術認証フェデレーション「学認(GakuNin)」
News Release: PDF
量子技術高等教育拠点でオンライン講義の配信を強化
~九大、慶大、名大、東大との協働で量子技術の人材育成を推進~
(*2) 全国の大学等と国立情報学研究所が連携して構築した学術認証フェデレーションで、学術e-リソースを利用する大学、リソースを提供する機関・出版社等から構成された連合体のことです。各機関はフェデレーションが定めた規程(ポリシー)を信頼しあうことで、相互に認証連携を実現することが可能となります。
(*3) 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所
量子情報国際研究センター内 量子技術高等教育拠点事務局
〒101-8430 東京都千代田区一ツ橋2-1-2 nemoto-lab-recru@nii.ac.jp