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プレンディンガー・ヘルムト教授による高校での特別授業を実施

 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所では、最先端の研究に触れて情報学に対する興味を深めてもらおうと、全国各地の高校や高等専門学校に研究者が出向き出張授業を行っています。今回は、8月18日、工学院大学高大連携室の事業として都立多摩科学技術高等学校と合同で開催された「探究博覧会2021」で授業を行いました。探求課題の一つである「ドローンと飛ぶ探求の世界」に、本研究所からコンテンツ科学研究系プレンディンガー・ヘルムト教授が参加し講義を行いました。

 授業は、新型コロナウイルス感染防止のためオンラインで行われ、共同主催の都立多摩科学技術高校のほか、提携している北海道や千葉県などから高校生や中学生からおよそ30人が参加しました。海外からはタイの高校生の参加もありました。

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 講義では、人工知能を使ったドローンの活用について研究を行っているプレンディンガー教授が「Drone×AI」と題して英語で講演しました。

 この中で、プレンディンガー教授は、東京の奥多摩町でドローンを飛ばして行ったシステムの開発などについて、紹介しました。システムは、ドローンで上空から大量の画像を撮影して人工知能で人の動きや建物の特徴などで分類してデータとして蓄積した上で、災害などが起きた時に蓄積したデータと比較して状況を即座に把握して救助などに活用するというもので、プレンディンガー教授は、ドローンを実際に飛ばして開発している様子などを映像やスライドを交えながら紹介しました。

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 続いて、生徒たちのグループが日ごろから行っている研究の中間発表がありました。テーマは、超音波センサを使ってドローンの衝突を回避する研究や、海洋を汚染するプラスチックを取り除くためにドローンを使って海岸の特徴を調べ、ゴミの積もり方を調べる研究など幅広く、ドローンに対する高校生の関心の高さが伺えました。

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 発表を聞いたプレンディンガー教授は参加した高校生たちに、「とても印象的な研究が多かった」という感想とともに、研究に使うソフトウェアやデータベースについて、どのようなものを使えば研究を進めやすくなるかなど、アドバイスを送っていました。探求課題の研究を進めるうえで、「講義にとても刺激をうけた」と生徒たちは今後の課題への取り組みに意欲を示していました。

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