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370Gbpsでのデータ転送実験に成功/400Gbps技術の実用化へ道

大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII、所長:喜連川 優、東京都千代田区)はこのほど、学術情報ネットワーク「SINET5」を模して構築した実証実験用の400Gbpsネットワーク環境で、2対2のサーバ間での370Gbpsのデータ転送実験に成功しました。データ転送には、超高速データ転送用にNIIが開発したプロトコル「MMCFTP」を用いました。

素粒子物理学、核融合学、天文学などの先端科学技術分野では、国際協力によって構築された巨大な実験装置などで得られたビッグデータを、国境や地域を越えて転送し、分析しています。最先端のサイエンスに高速なネットワークは不可欠であり、NIIでは国内の全都道府県を100Gbpsで結ぶとともに国際回線も増強したSINET5を本年4月に運用開始しました。また、今後の増強に備えて400Gbps技術の検証や回線速度を活かすことができるデータ転送方法の研究を進めています。

今回の実験は東日本電信電話株式会社(NTT東日本)と共同で行い、日本電信電話株式会社(NTT)が開発中の400Gbps伝送パッケージを用いました。実験期間は本年5月11日〜18日で、東京都千代田区のNIIと東京都武蔵野市のNTT東日本の施設の間にSINET5を模した実証実験用の400Gbpsネットワークを構築しました。

実験では、まず、100Gbpsテスタを用いてフルスループット400Gbpsを確認しました。続いて、実用アプリケーションとしてMMCFTPを用いたデータ転送実験を実施しました。その結果、2対2のサーバ間で370Gbpsと400Gbpsの回線帯域をほぼ使い切るデータ転送に成功しました。1対1のサーバ間でも162Gbpsと、昨年3月の実験の約2倍の速度を記録しました。

実験の構成など詳細は、下記のリンクをご参照下さい。

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