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NIIとYahoo! JAPANが検索技術研究のために新たな提携/「Yahoo!検索」の検索クエリデータをNIIのワークショップに無償提供

ヤフー株式会社(以下Yahoo! JAPAN、代表取締役社長:宮坂 学、東京都港区)と大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(以下NII、所長:喜連川 優、東京都千代田区)は、情報学研究の一層の推進に寄与するために、Yahoo! JAPANよりNIIに「Yahoo!検索」の検索クエリデータを無償提供することになりました。本データは、情報アクセス技術の評価ワークショップ「NTCIR(エンティサイル)」の参加者向けに提供され、同ワークショップに参加する研究グループは無償で活用できます。

 Yahoo! JAPANが提供するデータは、平成21年(2009年)7月から平成25年(2013年)6月の期間に「Yahoo!検索」で検索された全クエリ(ユーザーが検索時に入力した単語やフレーズ)の中から、現在進行しているNTCIRの第12サイクル(NTCIR-12)で設定された研究課題に対する関連度の高いクエリを抽出したものです。本データで使用しているのは異なる数十人以上のユーザーが検索に用いたクエリに限られ、「Yahoo!検索」ユーザー個人の操作履歴や識別子、属性といった個人情報は一切含んでいません。

NTCIRの実行委員会で共同委員長を務めるNII情報社会相関研究系教授の神門 典子(かんど・のりこ)は、今回NTCIRに「Yahoo!検索」のデータが提供される意義について、「ユーザーが入力した検索クエリの背後にある意図を推定して多様な検索結果を提示するといった、現在のウェブサーチエンジンの検索有用性を左右する主要技術の研究には、ユーザーの検索クエリデータが不可欠です。このため、検索サービスを提供している企業以外はなかなか研究できない状況でした。今回のデータ提供は、世界でも極めて珍しく、検索サービス提供企業以外でもこうした研究が可能になりました」と話しています。

今回の発表内容の詳細につきましては、下記のリンク先をご参照下さい。

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