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NII情報

「大学間連携に基づく情報セキュリティ体制の基盤構築」事業における研究用データを提供開始

 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NIIエヌアイアイ、所長:喜連川 優、東京都千代田区)のサイバーセキュリティ研究開発センター(センター長:NIIアーキテクチャ科学研究系 教授 高倉 弘喜)は、平成29年度から運用を開始した「情報セキュリティ運用連携サービス」(NII Security Operation Collaboration Services: NII-SOCS)で蓄積した研究用データの提供を開始しました。

「情報セキュリティ運用連携サービス」(NII Security Operation Collaboration Services: NII-SOCS)について

 NIIでは、大学間連携に基づいてサイバーセキュリティ人材を養成すると同時に、攻撃検知・防御能力の研究成果を適宜適用することで、国立大学法人等におけるサイバーセキュリティ基盤の質の向上を図ると共に、サイバーセキュリティ研究の推進環境と、全ての学術研究分野に対する安心・安全な教育研究環境を提供するための研究開発等を進めています。

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具体的には、平成28年度にサイバーセキュリティ研究開発センターを設置し、サイバー攻撃に対し、国立大学法人等が迅速にインシデントやアクシデントに対応できる体制構築の支援を行っています。そして、平成29年度から情報セキュリティ運用連携サービス(NII Security Operation Collaboration Services: NII-SOCS)の運用を開始しています。

研究用データについて

NII-SOCS参加機関に所属する研究グループ向けに以下の研究用データを提供いたします。関連リンクを参照し、利用規則等をご一読いただき、

  • 禁止事項の確認
  • 参加機関や攻撃対象の特定や公表
  • マルウェアに関する特記事項
  • 所属機関の輸出管理担当者への説明
  • 管理体制の確認
  • 持ち出し防止策

を確認した上で申し込みください。

統計化・匿名化処理を施したベンチマークデータ
  • IPアドレス、ポート番号(1024以上)を匿名化
  • 各日ランダムに選んだ1時間分→00:00:00〜にタイムスタンプ変更
  • 統計データ(ペイロードは含まない)
  • KyotoData2016準拠
バラマキ型の新種マルウェア情報
  • 文書ファイル(MS-Office、PDF等)を除く
  • 複数機関(5機関以上を想定)で観測したもの
  • NII-SOCSで初検知のもの

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