ニュース / News

NII情報

萩生田文科大臣がNIIを視察
超高速データ転送やくずし字やコロナ肺炎に関するAI開発などについて意見交換

 萩生田光一文部科学大臣は1月14日、国立情報学研究所(NII)を視察されました。

 最初に、漆谷重雄副所長からNIIが構築・運用している学術情報ネットワーク「SINET5」について、SINETARIUM(サイネタリウム)(データ流量の推移を可視化したプロジェクション)を用いて説明を行った後、喜連川優所長からNIIの概要説明を行いました。

 その後、山中顕次郎特任准教授から、NIIで開発した、複数の通信帯域を束ねて回線容量を最大限に使い切る超高速データ転送(MMCFTP(*1))の説明を、ブルーレイディスク2枚分の映像データを100GbpsのSINET5回線を用いて4秒で送信し再生するデモを交えて行いました。続いて、北本朝展教授から、実際の古典籍を撮影しその場で現代の文字として認識表示するくずし字認識AIのデモ、村尾晃平特任准教授から、実際の発症例だけでなく、新型コロナ感染症の発症が認識される前から蓄積されていたCT画像のデータベースから抽出された肺炎画像も用いて開発した、新型コロナ肺炎を自動識別するAIの説明を行いました。

 喜連川優所長から、「全国の大学に情報基盤のサービスを提供しつつ、情報学の全研究分野をホールセットでカバーしているのがNIIの強み。新型コロナ肺炎検出AIの開発のように、超高速回線とクラウドとAIを組み合わせた研究といったプロジェクトはNIIならでは」と説明し、萩生田大臣はいずれも熱心に説明を受け、意見交換をされました。

pic_niitopics_20210114-1.jpg喜連川所長(右)から説明を受ける萩生田文部科学大臣(左)等

pic_niitopics_20210114-2.jpg熱心に意見交換される萩生田文部科学大臣

関連リンク

(*1) Massively Multi-Connection File Transfer Protocolの略
4659

注目コンテンツ / SPECIAL