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2017/08/01

今年も「CEATEC JAPAN 2017」に出展／SIPの課題「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」の研究成果

大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所（NII、所長：喜連川 優、東京都千代田区）は、「CEATEC JAPAN 2017」（10月3日～6日、千葉・幕張メッセ）の主催者特別企画「IoTタウン2017」に、戦略的イノベーション創造プログラム（Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program: SIP）に参画して取り組んでいる「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」の研究成果を、共同研究グループの他機関などと共同で出展します。「CEATEC JAPAN 2017」の主催団体が8月1日、「IoTタウン」への出展企業・団体を発表しました。NIIの「CEATEC JAPAN」への出展は、昨年度に続き2年連続二度目となります。

SIPは内閣府総合科学技術・イノベーション会議（CSTI）が主導する国家プロジェクトです。NIIはその課題の一つである「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」に参画し、研究開発項目「情報通信技術の研究開発」の中の研究開発課題「インフラセンシングデータの統合的データマネジメント基盤研究開発」（研究責任者：NII副所長・コンテンツ科学研究系教授 安達 淳）に北海道大学、筑波技術大学、長岡技術科学大学とともに取り組んでいます。「CEATEC JAPAN 2017」には、本研究と同じ「情報通信技術の研究開発」で研究開発課題「インフラ予防保全のための大規模センサ情報統合に基づく路面・橋梁スクリーニング技術の研究開発と社会実装」（研究責任者：JIPテクノサイエンス取締役事業部長 家入 正隆）の研究実施機関であるJIPテクノサイエンス、東京大学も加えた6者で共同出展します。

NIIは平成23年（2011年）から、実世界（フィジカル）から得られる様々なデータを情報空間（サイバー）に集約、最先端の人工知能（AI）技術やビッグデータ技術を駆使して分析し、その結果を実世界に適切にフィードバックするCPS（Cyber Physical System：サイバーフィジカルシステム）の研究に、大学や産業界と連携しながら取り組んできました。「インフラセンシングデータの統合的データマネジメント基盤研究開発」では、この研究成果を踏まえ、土木系の研究者とも協調して、橋梁などのインフラに関するセンシングデータの統合的なマネジメント基盤を提供することで情報技術によるインフラ維持管理への具体的貢献を目指しています。

CEATEC JAPAN（*1）はこれまで、最先端のIT・エレクトロニクスの総合展示会でしたが、昨年度より、CPSやIoT（Internet of Things：モノのインターネット）に主眼を置いた「CPS/IoT Exhibition」へと位置づけを変えました。IoTタウンは、新しいCEATEC JAPANのコンセプトを発信するための主催者特別企画です。NIIは昨年度、IoTタウンに、北海道大学、大阪大学、九州大学との共同研究「社会システム・サービス最適化のためのサイバーフィジカルIT統合基盤の研究」を、３大学と共同で「ソーシャルCPS」のカテゴリーで出展（*2）しました。

NIIは昨年度、「CEATEC JAPAN 2016」のほか、国際情報通信見本市「CeBIT 2017」（3月、ドイツ・ハノーバー）にも出展（*3）しました。NIIは、幅広い層からなる多数の来場者が期待される総合的な展示会に出展することで研究への取り組みやその成果を社会に対してより広く伝えることに努めています。NIIは今後も国内外に向けて活動内容の情報開示に積極的に取り組んでいきます。

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