研究 / Research

ロバストインテリジェンス・ソーシャルテクノロジー研究センター

お知らせ

センターについて

目的

本センターは、ロバストインテリジェンス・ソーシャルテクノロジー研究センターの研究対象である、「頑強な知識基盤(Robust Intelligence)」と「社会課題解決型技術(Social Technology)」につき、関連領域の基礎研究を推進し、社会課題解決に資する価値をもたらす科学技術イノベーションを生み出す、新たな科学知識に基づく革新的技術のシーズを創出することを目的としています。

概要

国立情報学研究所とLINE株式会社にて共同で設置した共同研究部門「ロバストインテリジェンス・ソーシャルテクノロジー研究センター(Center for Robust Intelligence and Social Technology, 略称CRIS)」では、「頑強な知識基盤」と「社会課題解決型技術」に主眼を置き、常に変化し、多様性のある現実世界の環境に対応する強靱さを兼ね備えた知的能力をもち、社会課題を解決できるような情報技術(IT)の研究開発に取り組んでいます。

今後、全国の大学や他の研究機関からの研究者の参加の規模を拡大し、より多くの機関の研究者が参加できる態勢を作っていくことを念頭に事業を実施し、広く研究を展開します。

研究の実施内容

研究テーマの要旨

多様性のある現実世界の環境に対応する強靱さを兼ね備えた知識基盤(ロバストインテリジェンス)を支える要素技術に関する研究

ロバストインテリジェンスとは、複雑で現実的な状況での知能の計算的理解とモデリングのすべての側面を網羅するもので、人工知能(AI)やビックデータなどを包括的に扱う上位概念です。ロバストインテリジェンスは、AI、コンピュータビジョン、自然言語処理、機械学習、計算神経科学、認知科学、および関連分野の研究を統合進歩させる知識基盤であり、各要素技術の個別領域における研究、並びに、ロバストインテリジェンスを構築する上での領域横断的な研究を実施します。

ロバストインテリジェンスを社会的な課題解決に役立てるための応用技術に関する研究

少子高齢化、教育・情報・生活面等での格差拡大、大規模災害への対応など、現代日本社会が直面するさまざまな社会課題に対し、ロバストインテリジェンス及びその要素技術を活用して、課題解決への解を探索する研究を実施します。

研究テーマの領域

※下記に限定されず、広範囲に研究を実施します。

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CRIS研究交流会

CRISでは、適宜、研究交流会を開催し、研究代表者から研究進捗等の報告を受け、討議を行って、研究の推進に役立てています。

第3回開催(2019年11月5日)

2019年8月に採択した8件の委託研究について、研究の目的、実施方法と内容、研究の斬新性に加えて進捗と今後の見通しなどについての報告があり、深層学習を取り入れた見守りや対話による課題解決などについて、活発な意見交換が行われた。なおこれに先立ち共同研究に移行した3テーマを代表して小林先生(早稲田大学)による研究の紹介があった。

第2回開催(2019年8月9日)

2019年3月から開始した2018年度採択の9件の委託研究について、各研究代表者(一部代理)から、研究進捗状況の説明があり、討議を行った。LINEを含めたCRIS関係者、各委託研究の関係者も参席し、研究の進捗のみならず、更なる研究の進展、社会課題解決に向けた展開など活発な議論が行われた。なお9件中3件は、2019年9月に委託研究を終了し、10月から共同研究を開始する。

第1回開催(2019年1月9日)

LINEを含めたCRIS関係者の同席のもと、2018年度採択の委託研究について、各研究代表者(一部代理)から、研究提案の内容説明があった。研究の進め方等について討議を行い、研究の進捗のみならず、更なる研究の進展、社会課題解決に向けた展開など活発な議論が行われた。各研究者からの説明に先立ち、喜連川所長、江口執行役員(LINE)からCRISの活動の枠組みについて説明があり、委託研究等への期待が述べられた。

2019年度CRIS共同研究について

2019年10月から、以下の3件が、研究代表者所属機関、NII、LINEの共同研究としてスタートしました。

研究代表者 所属機関・部局・職名/研究テーマ
黒橋 禎夫 京都大学・大学院情報学研究科・教授
知識に基づくニューラル対話基盤の構築
河原 達也 京都大学・大学院情報学研究科・教授
音声対話システム高度化のための頑健な音環境理解
小林 哲則 早稲田大学・理工学術院・教授
多人数会話技術の高度化に関する研究

2019年度CRIS委託研究について

4月11日から6月24日の期間で公募を行い、23件の応募をいただきました。厳正、公平な審査の結果、以下の8件を採択しました。なお、応募いただいた方には8月にご通知申し上げました。

研究代表者 所属機関・部局・職名/研究テーマ
山名 早人 早稲田大学・基幹理工学部・教授
スマートフォンを対象とした耐模倣性を実現するパッシブ認証技術
田中 雄一 東京農工大学・大学院工学研究院・准教授
エクストリーム信号処理の創生
入野 俊夫 和歌山大学・システム工学部・教授
聴覚特性推定に基づく模擬難聴を用いた明瞭音声特徴の抽出
黄 緒平 産業技術大学院大学・産業技術研究科・助教
IoTヘルスケア生体時系列データの秘匿解析における疲労検出及び疾患予測手法に関する研究
赤木 正人 北陸先端科学技術大学院大学・先端科学技術研究科・教授
非並行型学習法にもとづいた多言語間多話者対多話者音声変換システムの検討
サクティ・サクリアニ 奈良先端科学技術大学院大学・先端科学技術研究科・特任准教授
音声画像情報を用いた高齢者の行動認識のためのMulti-modal Speech Chainの研究
松井 知子 統計数理研究所・モデリング研究系・教授
統計数理に基づくデータ表現学習
吉永 直樹 東京大学・生産技術研究所・准教授
高齢者のヘルスケアモニタリングを目的とした雑談対話システムの社会実装

委託研究公募説明会

NIIオープンハウス2019期間中の5月31日に実施しました。

関係書類一覧(応募に関する書類も含めた関係書類一覧です):

2018年度CRIS委託研究について

以下の9件が、2019年1月に採択され、2020年3月末までの予定で、研究を遂行しています。なお、京都大学・黒橋禎夫先生、京都大学・河原達也先生、早稲田大学・小林哲則先生が申請された3テーマは2019年9月末で終了し、10月から共同研究に移行しました。

研究代表者 所属機関・部局・職名/研究テーマ
黒橋 禎夫 京都大学・大学院情報学研究科・教授
説得対話に基づく話者内部状態の分析とモデル化
河原 達也 京都大学・大学院情報学研究科・教授
頑健な音環境理解
小林 哲則 早稲田大学・理工学術院・教授
AIスピーカ向け多人数会話技術
宮尾 祐介 東京大学・大学院情報理工学系研究科・教授
音声対話のための自然言語処理基盤技術の研究開発
荒牧 英治 奈良先端科学技術大学院大学・研究推進機構・特任准教授
スマートスピーカによる患者の認知機能測定に関する研究
乾 健太郎 東北大学・大学院情報科学研究科・教授
マルチモーダル対話知識獲得基盤
峯松 信明 東京大学・大学院工学系研究科・教授
外国語教育支援を目的としたモバイル端末群を用いたロバストな音声収集インフラの構築
大島 裕明 兵庫県立大学・応用情報科学研究科・准教授
IoTデバイスによる独居高齢者の見守りとコミュニケーション誘発への応用
灘本 明代 甲南大学・知能情報学部・教授
日常的な笑空間提供コンテンツの自動生成

メンバー

センター長

喜連川 優(NII所長)

副センター長

黒橋 禎夫(NII客員教授、京都大学 大学院情報学研究科 教授)

事務局員
  • 相澤 彰子(コンテンツ科学研究系 教授、NII所長補佐)
  • 佐藤 真一(コンテンツ科学研究系 教授)
  • 広瀬 啓吉(NII特任教授)
  • 小粥 幹夫(特任研究員)
  • 浅野 右樹(特任専門員)
  • 野村 祐子(事務補佐員)
問い合わせ先

〒101-8430 東京都千代田区一ツ橋2-1-2
国立情報学研究所 ロバストインテリジェンス・ソーシャルテクノロジー研究センター(CRIS)事務局
TEL:03-4212-2591
e-mail:cris-info[at]nii.ac.jp
※[at]を@に変換して送信してください

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