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伝統工芸と先端光学技術を融合させた産学協同プロジェクト/日本橋三越で箔工芸品へのプロジェクションマッピングを展示(12/2〜8)

NIIの佐藤いまり教授(コンテンツ科学研究系)と国立大学法人和歌山大学 システム工学部 情報通信システム学科 天野敏之准教授は両者の共同研究のアウトリーチの一つとして、箔工芸作家 裕人礫翔(ひろと・らくしょう)氏と共に、箔工芸品の光学特性の解析とプロジェクションマッピングの技術により伝統工芸と最先端光学技術を融合させた産学協同プロジェクトに取り組んでいます。
これに関連して本日より日本橋三越で開催される裕人礫翔氏の個展にて、世界に先駆けて箔工芸品へのプロジェクションマッピングを公開します。
今回のプロジェクションマッピングでは、裕人礫翔氏作の「月光」帯地 満月タペストリーに「プロジェクタとカメラを用いた見かけの操作技術」を応用した投影を行うことで、「木火土金水」をモチーフとした見かけの質感操作を行います。
従来のプロジェクションマッピングでは、建築物や工業製品などの形状に合わせて映像を重畳投影することで映像作品のシームレスな上映を行っています。それに対し、本技術は見かけの操作を用いることで、工芸作品の見た目を隠蔽することなく、工芸作品が持つ美しさはそのままに、通常の展示方法では実現できなかった新たな質感表現を試みているところに大きな特徴があります.本プロジェクトでは、これらの取り組みを通じて、日本の伝統工芸の記録と保存のみならず、伝統工芸品の新たな市場の開拓やメディア・アートとしての価値創成がなされることを期待しています。

開催期間
2015年12月2日(水)〜8日(火)
会場
日本橋三越本店 本館6階 美術サロン(東京都中央区日本橋室町1-4-1)
2091

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