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CiNii Booksにバーチャル国際典拠ファイル(VIAF)との連携機能を追加/OCLCとVIAF参加の協定を締結

大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII、所長:喜連川 優、東京都千代田区)は7月3日から、大学図書館に所蔵された本の情報検索サービス「CiNii(サイニィ) Books」(*1)に、著者詳細表示画面からバーチャル国際典拠ファイル(Virtual International Authority File:VIAF)の著者ページに直接移動できる連携機能を追加します。

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〈図〉CiNii Booksの著者詳細表示画面でVIAFへのリンクをクリックすると、
VIAFの著者ページに直接移動可能

これは、NIIがVIAFの運営組織である非営利の図書館サービス機関「OCLC(Online Computer Library Center, Inc.)」(本部:米国)とVIAFへの参加に関する協定を締結し(*2)、NACSIS-CAT(*3)の著者名典拠データ(*4)(個人名、団体名、会議名)約170万件がVIAFに登録されたことに伴うものです。今回の連携により、CiNii Booksの利用者にVIAFの豊富な著者情報を提供できるようになるだけではなく、各国・地域の検索サービスにおいてNACSIS-CATのデータが利活用されることで国際的な知名度の向上も期待できます。

VIAFは、各国の国立図書館等からの典拠データの提供により、個人、団体といった同一の著者等の典拠データを同定し、名寄せした国際典拠ファイルです。名寄せしたデータから、個々の参加機関の典拠データにリンクが形成されており、VIAFを通じた相互リンクが可能になっています。平成29年(2017年)6月1日現在で、NIIを含め36の国・地域から54機関がVIAFに参加しています。

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(*1)CiNii Books: 全国の大学図書館などが所蔵する図書・雑誌の情報を検索できるデータベース。1100万件以上の本や著者の情報を収録している。
(*2)協定を締結: 平成29年(2017年)3月27日付。
(*3)NACSIS-CAT: NIIが提供する目録所在情報サービスの一つ。全国の大学図書館などにどのような学術文献(図書・雑誌)が所蔵されているかが即座に分かる総合目録データベース。データベースを効率的に形成するため、標準的な目録データ(MARC)を参照する機能を備え、全国の大学図書館などによるオンラインの共同分担入力が行われている。
(*4)著者名典拠データ: 同一の著者に対し、言語が異なることなどによる表記のゆれ(例:喜連川優、Kitsuregawa Masaru)のために複数の表記が存在する場合、いずれの表記でも検索を可能にするため、代表とする表記(標目)を定め、他の表記を標目への参照として語彙の統制を行っているデータ。
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