イベント / EVENT

平成30年度 第1回 リポート

「屋内測位技術」をテーマに橋爪教授が講義

国立情報学研究所は、平成30年度市民講座「情報学最前線」の第1回を7月10日に開催しました。

市民講座は、国立情報学研究所の研究者らが、情報学の最先端の研究や旬な話題について、広く一般の方向けに分かりやすく解説する無料の公開講座で、毎回たくさんの方々にご参加いただいています。

今年度初となる講義は、アーキテクチャ科学研究系 橋爪 宏達教授が「屋内測位・ナビゲーション技術-GPS電波の来ない建物内でも道案内-」と題して行いました。

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屋内測位技術について説明する橋爪教授

屋外では便利に使うことができるスマートフォンの地図ナビゲーションは、デパートや地下街、ショッピングセンターなどに入ったとたん、機能しなくなります。これはGPS衛星からの、自分の位置を知る(測位する)ための電波が届かなくなるからです。そのため、屋内測位には、GPSに代わる別の測位技術が必要とされ、近年、さまざまな手法が研究されています。

その手法の一つとして、橋爪教授はこれまでに、「位相一致法」という超音波を使った屋内位置計測技術を開発し、その精度が世界記録を樹立したことを紹介しました。この手法は、スマートフォンのビデオカメラを使った光の信号と併用するとさらに効果的であるため、橋爪教授はそのための新しい可視光通信技術も開発し、二つの技術を同時に使うことにより、屋内での高精度な測位ができるようになったことを説明しました。

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多くの方々にご参加いただいた「情報学最前線」第1回の様子

参加者からは「近い将来、スマホで屋内ガイドしてもらえる時代が来るかもしれないと思いワクワクした」「スマホという身近なデバイスで屋内測位できるのが面白い」など、今後の橋爪教授の研究の進展に期待するコメントが寄せられました。 質問に対する回答や講義映像は、後日国立情報学研究所ウェブサイトで公開を予定しています。

次回は、8月24日に、「理解発見データマイニング-AIはなんでもしてくれるわけじゃない-」と題して、情報学プリンシプル研究系 宇野 毅明教授が講義します。

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