イベント / EVENT

企画展示

国立情報学研究所の研究をご紹介する企画展示を、学術総合センター1Fロビーで実施しています。
展示に関する感想などは、ハッシュタグ#NIINow でTwitter、Facebookでお寄せください。

 場所:学術総合センター 1F(千代田区一ツ橋2-1-2:交通アクセス
 展示時間:9時~18時

プライバシー保護技術 PrivacyVisor
情報社会相関研究系 越前 功 研究室

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カメラの写りこみによるプライバシー問題

IoT(Internet of Things)の進展により、コンピュータ、センサおよびそのネットワークがいたるところに存在し、生活のあらゆる時間・空間で有益なサービスが受けられるようになりました。その一方で、カメラやGPS などのセンサを内蔵した携帯端末の普及や、顔認識技術の進展により、プライバシー情報が容易に開示されるという問題が顕在化しています。

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Concept

顔認識技術の進展によるプライバシーの侵害を防止

特にカメラ付き携帯端末により、当事者に無断で撮影された写真や、意図せず写りこんだ写真が、撮影者により撮影情報とともにSNS などに開示されることで、顔認識機能を通して当事者がいつ・どこに誰といたかという情報が暴露される恐れがあります。さらに、Google Glass などのスマートグラスの普及により、街中を歩いているだけで、自分の名前や勤務先、趣味などが顔認識機能を通して知られることになり、カメラの写りこみによるプライバシー侵害を防止する本質的な対策が求められています。

装着するだけでプライバシーを保護

PrivacyVisor®を装着するだけで、カメラやSNSの顔認識機能を妨害することが可能になり、意図しないプライバシーの侵害を防止することが可能になります。 面倒な設定は一切必要ありません。場面に応じて掛けたり外したりと自由な利用が可能です。

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  • 装着する人の個人差があるので、 必ず顔検出を失敗させる物ではありません。
  • PrivacyVisor ® は情報・システム研究機構の登録商標です。

水で直接冷やす水没コンピュータ
アーキテクチャ科学研究系 鯉渕 道紘 研究室

コンピュータの冷却問題

最近のコンピュータのプロセッサチップは数センチメートル角で100 ワットを超える発熱を伴います。この熱は、ホットプレートよりも熱密度が大きいため、コンピュータを冷却することが難しくなっています。 水の熱伝達度は、現状のコンピュータの冷却材である空気、鉱物油、フロリナートと比べて数倍~数十倍高いという優れた特徴があります。そこで私たちは、既存の空冷の「扱いやすさ」と、現状の液浸冷却を越える「効率的な冷却」を両立する水没コンピュータを探究しています。

Concept

熱いプロセッサチップは、水で冷やそう

私たちは発熱の大きいプロセッサチップを水中に設置するため、120~150マイクロメートルという薄いパリレンによる真空引きのコーティングをコンピュータのマザーボード全体に施しました。

これにより、電気絶縁性を得ることができ、かつ、水中に放熱を可能とします。簡単な初期評価結果では、水没冷却は、高負荷時のXeonプロセッサの温度を、空冷と比べて約20度低下させることができました。現在、耐久テストを実施中です。 将来、水没コンピュータを温水プールや水族館の水槽内に設置し、その熱を2次利用する、あるいは、海や河川に設置するなど従来と違うデータセンターの形が見えてくるかも知れません。

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LED光と音波を使った位置測定
アーキテクチャ科学研究系 秋山 尚之、橋爪 宏達

屋内ではGPSが使えない

スマートフォンを使った、地図で位置を見ながらの歩行者ナビゲーションは便利です。しかし屋内ではGPS電波が届かず、位置情報を得ることができません。本研究では音響とスマートフォンの動画カメラを用いて正確な位置情報を求め、屋内でのナビゲーションを可能にします。

Concept

屋内の位置をスマートフォンで測る

変調したLED照明の光と、発光と同時にスピーカから発する高域の音を観測し、スマートフォンの位置をリアルタイムで計算します。光による時刻同期の仕組みにより、高精度な測定が実現できます。

空気中の音の速さは、秒速340メートルくらいです。光源が光ってから音が届くまでの時間がわかれば、スピーカまでの距離がわかります(距離=速さ×時間)。光の速さは秒速30万キロメートルで、音と比べると一瞬で届きます。そこでスマートフォンのカメラで、光った瞬間の時刻を検出します。カメラは毎秒60コマの撮影なので、1コマの間(16.7ミリ秒)に音は6メートルも進んでしまいます。しかしスマートフォンのカメラは1コマを1000本ほどの走査線で撮影するので、走査線単位で時間計測することが時間分解能(距離の計測精度)を向上させるカギとなります。

※展示品にはお手を触れないようお願いいたします。

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