イベント / EVENT

平成25年度
「未来を紡ぐ情報学」

国立情報学研究所の研究者が「情報学」の先端を一般向けに解説する、年6回のプログラムです。

平成25年度 市民講座「未来を紡ぐ情報学」

開催概要


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参加費 無料
会場 東京都千代田区一ツ橋2-1-2
学術総合センター
コーディネーター 相原 健郎(国立情報学研究所 准教授)
宮尾 祐介(国立情報学研究所 准教授)
時間 開場 18:00-
講義および質疑応答 18:30-19:45
主催 国立情報学研究所
後援 千代田区
開催プログラム

※各回ごとに受講できます。

第1回 2013年6月26日(水)18:00-19:45
平成25年度市民講座第1回
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質疑応答
資料
音楽の情報処理と信号処理
~ 作曲する機械・聴き分ける機械 ~
嵯峨山 茂樹
【概要】
任意の日本語の歌詞から音楽を自動で作曲して合成音声で歌わせるシステムの技術を紹介します。その鍵は、日本語の言語特性にあります。二重唱・三重唱も可能です。Webベースで20万曲以上が作られ、200万回以上再生されました。また、音楽を聴いて各音に分解して加工・再生したり、和音構成やリズムを認識したりする機械について、さまざまな信号処理技術も紹介します。目標は自動採譜技術です。
第2回 2013年7月22日(月)18:00-19:45
平成25年度市民講座第2回
質疑応答
資料
クラウド時代のセキュリティ
~ パーソナル情報を守る・活かす ~
岡村 久道
【概要】
現在、漏洩事件、ウィルス感染、サイバー攻撃などが多発して社会問題となっている。どのような場合にどのような法律が用意されているのか、どのような者が法的に責任を負うのかについて説明します。また、情報セキュリティに関する管理策を講じる際に、どのような法律を遵守しなければならないかについても、出来るだけ平易に解説します。
※本講義の配付資料および映像のWEB公開はありません。
第3回 2013年8月28日(水)18:00-19:45
平成25年度市民講座第3回
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質疑応答
資料
ネットの上の"あなた"
~ 安全・便利な本人認証と個人識別の今 ~
中村 素典
【概要】
オンラインショッピングやネットバンキングなど、ネットワークを利用したサービスが急速に普及しています。さらに最近では、一つのIDとパスワードによって、他社のサービスも利用可能になるシングルサインオンと呼ばれる技術の導入も始まっています。このような対面によらないオンラインサービスの利用が進むと、確実な本人確認がますます重要となります。本講演では、最新の認証技術と、利用する際の心構えについて解説します。
第4回 2013年9月19日(木)18:00-19:45
平成25年度市民講座第4回
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質疑応答
資料
超伝導人工原子のインパクト
~ より日常的スケールでの量子世界の実現 ~
蔡 兆申
【概要】
量子力学は原子や分子レベルの微細な世界での現象を説明するために作られた物理学の法則であります。この法則には、日常の常識では考えられない世界像を伴っています。超伝導回路は、日常世界に近い尺度を持った大きな固体素子ですが、近年このような回路は量子力学の「コヒーレンス」という状態を作り出すことが分かりました。この「人工原子」の機能を備えた電気回路が、情報処理を含めた数多くの応用分野での画期的な活躍が期待されています。
第5回 2013年10月17日(木)18:00-19:45
平成25年度市民講座第5回
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質疑応答
資料
社会基盤としてのオープンデータ
~ みんなで作ろう、使おう、オープンデータ ~
武田 英明
【概要】
情報やデータを公開・共有する仕組みとして「オープンデータ」がいま注目されています。オープンデータは今までの情報公開とは違うのでしょうか。実際に公開されているオープンデータを紹介しつつ、オープンデータの考え方から作り方、使い方にまで広く説明します。また、より高度なオープンデータを実現する手段である Linked Dataについても紹介します。
第6回 2013年11月26日(火)18:00-19:45
平成25年度市民講座第6回
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質疑応答
資料
どこでもビジュアルコミュニケーション
~ 逆境を克服する画像処理 ~
チョン・ジーン
【概要】
メディアセンシング技術の普及により、あらゆる場所に設置されたカメラから画像が取れるようになりました。種類もカラー画像だけではなく、奥行画像や近赤外画像も撮影できます。但し、見る側に届くまで、撮影環境、信号圧縮、ネットワーク上のパケット損失などの原因により画質が悪化することがあるのも現実です。この講義では、実用のビジュアルコミュニケーションシステムで、どんな手法を用いて画質を守るかという点を中心テーマに、画像の符号化、ネットワーク伝送、データ回復、ノイズ除去、3D画像の合成などについて説明します。
第7回 2014年1月22日(水)18:00-19:45
平成25年度市民講座第7回
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質疑応答
資料
問題を見ずに問題を解く
~ 定数時間アルゴリズムとは? ~
吉田 悠一
【概要】
昨今ビッグデータが話題となっています。ビッグデータを扱う上での問題点は、データが巨大なのでその上で計算を行うのが大変なことと、そもそもデータ全てを取得するのが大変なことが挙げられます。これらを解決するにはどうすれば良いか -- データを見なければ良い!本講演で解説する定数時間アルゴリズムは、データを殆ど見ず、常に同じ時間で処理を終える、まさにビッグデータ時代にうってつけの手法です。
第8回 2014年2月26日(水)18:00-19:45
平成25年度市民講座第8回
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質疑応答
資料
ソーシャルメディアからの社会予測
~ ネットに映る実社会とは? ~
松尾 豊
【概要】
Twitterやブログなどのソーシャルメディアを分析すると、社会のいろいろなことが分かります。例えば、選挙結果を予測したり、日本中でどこが渋滞しているか、アジアでどのマンガが人気かなどが分かります。ウェブにある大量のデータを、大規模なコンピュータが分析できるとしたら何が起こるでしょうか。人間が気づかない大規模な社会的なパターンをコンピュータが捉え始めるかもしれません。その世界がすぐそこまで来ています。
過去の開催情報
お問合せ先

国立情報学研究所 総務部 企画課 広報チーム
市民講座 担当
〒101-8430 東京都千代田区一ツ橋2-1-2
TEL:03-4212-2145
shimin(a)nii.ac.jp ※(a)の部分を@に置き換えて送信してください。

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