イベント / EVENT

平成29年度 第5回 Q&A

第5回 2017年11月16日(木)

時代を映すインフラ
-電話から学術情報ネットワークSINET-

講演当日に頂いたご質問への回答(全11件)

※回答が可能な質問のみ掲載しています。

回線(単線)の高速化はどこまで可能ですか?

1本の光ファイバで運ぶことのできるデータ総量は、波長多重技術等を用いて向上が図られてきました。データ総量が増えると光ファイバ中を伝わる光信号パワーが大きくなり問題が発生します。その一つに「ファイバーフューズ」と呼ばれる熱的な破壊現象を引き起こす事象があります。この制約から、伝送距離1000 km に対して 100 Tbit/s程度が限界となると考えられています。
参考文献:「光通信の現状と今後の飛躍のための光ファイバー技術」 盛岡 敏夫著, 『光学』 40巻6号, pp. 258-263, 2011-06-10

海外との間でも100Gbpsを実現するにはTCP/IPのようなプロトコルでは難しいと思いますが、何か特別な通信方式を使っているのでしょうか?

海外との間で通信を行う際、一般的なTCP/IPでの100Gbps転送実現は大きな伝送遅延に起因し困難とされています。国立情報学研究所では、新伝送技術(MMCFTP:Massively Multi-Connection File Transfer Protocol)の開発を進めており、本技術で100Gbps以上の高速なデータ転送の実現に成功しています。

「配線論理」(Wired Logic)とはどのようなものですか?わかりやすく説明してください。

配線論理とは、論理演算を、物理的な結線で構成した電子回路で実現するものです。電子回路に値を入力すると、あらかじめ回路で作り込まれた演算(足し算、引き算等)を行い、結果を出力します。

SINET5のよみかたを教えてください。

「さいねっと ふぁいぶ」 と読んでください。

1000GpbsなどSINETの高速化は?計画は?受け側の処理能力の限界もありますか?

現在のSINETは100Gbps回線を用いて構成してます。データ通信量の増加に合わせ、400Gbps回線等の導入検討を進めていきます。

SINETの論理回線は物理的なケーブルが引かれているのでしょうか?トンチンカンな質問で申し訳ありません。

1つの物理回線に、複数の回線を多重することを論理回線と呼んでいます。SINETではMulti Protocol Label Switching Transport Profile(MPLS-TP)技術を用いたMPLS-TPネットワークで論理回線を実現しています。MPLS-TPネットワークはMPLS-TPスイッチ間は物理的な光ファイバ上で運ばれる光波長信号で通信しています。

大学がSINETで繋がるのはわかりましたが、数多くある学会は繋がるようになるのでしょうか?

SINETへの加入要件は「学術情報ネットワーク加入規程」に定めています。詳細は、SINETのホームページをにある規程・ガイドライン の項ををご参照ください。

SINETなどの回線の電力はどの様に供給されているのですか?大規模停電対策は?

SINETの通信機器は、停電対策が施されたデータセンタに設置しているため、電力供給が絶たれた場合、データセンタ内に設置された発電機で一定期間電力供給を受けることが可能です。

SINETの高速化実現の為、「最短ルートの論理的なフルメッシュトポロジー」を実現とは、どの様な技術を使っているのでしょうか?「論理的」という所を知りたいです。

SINETの論理的なフルメッシュトポロジーは、Multi Protocol Label Switching Transport Profile(MPLS-TP)技術を用いています。MPLS-TP技術を使って、論理的な回線を構成することができます。ルータ間は、この論理回線を使って接続されております。

16QAM(16値直行振幅変調)という方法にとても興味が湧きました!
ON→OFFのパルス信号の伝達から、4つの振幅&2組の信号を組み合わせるという伝達の変化が凄く面白いです。詳しく知りたいと思いました。どんな書籍を読めば良いのでしょうか?

以下の文献などを参考になされてはいかがでしょうか。「光通信ネットワークの大容量化にむけたディジタルコヒーレント信号処理技術の研究開発」, 鈴木扇太他著、『電子情報通信学会誌』 vol.95, No.12, 2012

配布して頂いたプリントのイラストが妙に可愛いのですが、先生のお作ですか?

丸善ライブラリーから出版している著書、国立情報学研究所監修 時代を映すインフラ ーネットと未来ー 漆谷茂雄/栗本崇 著のイラストとなります。こちらは、会話形式でわかりやすくネットワークをご紹介する一冊(新書)となっておりますので、是非ご一読ください。 http://www.nii.ac.jp/about/publication/jouhouken-series/

shimin 2017-qa_5 page2856

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