イベント / EVENT

平成20年度

平成20年度 市民講座

開催概要

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※講師の職名は、講座当時のものです。

第1回 2008年6月5日(木) 
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配布資料
質疑応答
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インターネットで画像や映像の権利を保護するための技術とは?
画像情報と電子透かし
越前 功
※特別回答者
松武 秀樹氏

【概要】
インターネットの普及により、携帯電話やパソコンから場所や時間を選ばずに映画や音楽などのデジタルコンテンツを楽しめる便利な世の中になりました。デジタルコンテンツは、フィルムや印刷物などのアナログコンテンツに比べて、加工、複製、配布が容易なため、いつでもどこでも自由にコンテンツを利用できる便利な環境を提供していますが、コンテンツの不正な加工、複製、配布もまた容易なため、コンテンツの作成者やその流通に関わる人たちの権利を侵害する可能性があります。本講座では,デジタルコンテンツの権利保護技術として近年注目されている電子透かしについて解説致します。
講演後の質疑応答では、芸団協・日本シンセサイザープログラマー協会の松武 秀樹氏にご参加頂き、本技術に関連する様々なご質問にお答え致します。
【オープンハウスで開催】
第2回 2008年7月3日(木)
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配布資料
質疑応答
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ロボットが世界を見て理解するために必要となる技術とは?
画像情報とマシンビジョン
杉本 晃宏

【概要】
日本はロボット研究の最も盛んな国のひとつです。特に、人間のようなロボット(ヒューマノイド型ロボット)の研究では世界をリードしています。ハードウェアや機械的制御の面では輝かしい発展を遂げていますが、真に人間のような機能を持ったロボットをつくるためには、ロボット自身が自らがおかれている環境を認識・理解して、自律的に行動する必要があります。そのために欠かせない技術として、ロボットの目であるカメラを通してコンピュータが環境を認識・理解することがあげられます。
このような背景のもと、本講座では、そもそも人間は視覚を通してどのように環境を認識しているのか、また、ロボットはカメラを通してどこまで環境を認識することができるのか、そこで用いられている技術はどのような原理に基づいているのか、などについて解説します。
第3回 2008年8月25日(月)
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配布資料
質疑応答
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年金記録問題などに見られる情報管理の重要性とは?
データ社会とアーカイブ
古賀 崇

【概要】
このところ、年金記録のずさんな管理や薬害肝炎感染者リストの放置といった出来事に代表されるように、記録やデータの管理をめぐる問題が日本国内で相次いでいます。しかし、マスコミ報道などを見ると、問題を引き起こした組織や個人への責任追及は盛んである反面、記録やデータの管理をよりよく行うためにはどうすればいいか、といった点への関心は薄いのではないでしょうか。
本講座では、「記録やデータを長期的に管理し保存する方法論」として「アーカイブ」をとりあげ、現代社会におけるアーカイブの位置づけ、電子化された記録・データをいかに将来の世代に残していくか、アーカイブのしくみを日本に定着させるための課題、といったトピックについて解説していきます。
第4回 2008年9月10日(水)
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質疑応答

膨大なデータから見えてくるウェブ社会の姿とは?
データ社会とウェブ
大山 敬三

【概要】
近年、仕事から日常生活に至るまで、私たちは非常に多くの情報をウェブに頼るようになってきました。アメリカの片田舎に旅行に行く前にはウェブはとても便利なツールです。近くの食堂の今日の定食メニューを確認するためにウェブを利用する人もいるかもしれません。では、ウェブにはどのような情報が載っていて、ユーザはそれをどのように見つけているのでしょうか。ウェブは高度に分散化しているため、その全体像を把握することは大変困難ですが、本講座では最新のデータに基づいて明らかになってきたウェブの姿をご紹介する予定です。
第5回 2008年10月7日(火)
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配布資料
質疑応答
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脳の理解に結びつく脳科学情報のデータベースとは?
脳科学と情報学
山地 一禎

【概要】
研究者のやっていることは難しそうでよくわからない。その通りです。われわれ研究者の間でも、少し分野が違ってしまえば、その内容を理解することは容易ではありません。脳科学では、細分化された分野から創出される膨大な成果を、いかに効率よく脳の理解へと繋げるか、という取り組みがなされています。そのためには、短くまとめられた論文以外にも、いろいろな方法での研究成果の公開が考えられます。その成果をうまくインターネット上で活用するためのコミュニティの育成も必要です。研究者間でのコミュニティに留まらず、将来的には、一般社会との接点が望まれるかも知れません。
本講演では、脳科学でのそうした取り組みを紹介したうえで、広く一般の学術成果公開や流通の今後について考えます。
第6回 2008年11月6日(木)
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配布資料
質疑応答

未来の創薬などに結びつく化学情報の体系化とは?
化学と情報学
佐藤 寛子

【概要】
この世界に存在する可能性のある化学物質は何種類でしょうか。その化学物質を生み出す化学反応の可能性はどれくらいでしょうか。実際には、私達自身をも構成するこのもっとも身近なものは、想像をはるかに超えたスケールのバリエーションをもち、いわば宇宙のような広がりを形成しています。そのため、薬などの有用な物質を設計したり、それらを作る化学反応のしくみを理解し予測したりするには、この膨大な可能性の広がりの中から現実的な速さで正解にたどり着くための手段が不可欠です。この問題を解決する特効薬はないので、化学者は、種々の手段を目的に応じて選択・開拓することで"砂漠の中から一粒の宝物を探す"努力を行っています。このための一手段を提供する、化学と情報学の融合分野である化学情報学=ケモインフォマティックスの役割についてを中心にお話します。
第7回 2009年1月19日(月)
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配布資料
質疑応答
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人間の文法とコンピュータの文法とは何が違うのか?
言語情報とコンピュータ
金沢 誠

【概要】
人間の言語を科学的に研究する言語学では、文法の数学的モデルである「形式文法」が用いられます。形式文法にはいろいろな種類がありますが、その中で最も基本的なものは、実は、コンピュータの言語であるプログラミング言語の記述に使われているものと同じです。これは偶然ではなく、人間の言語の文法の現代的な研究と、プログラミング言語の処理の基礎理論はほぼ時を同じくして始まり、同一の数学的基盤を持っているのです。しかし、プログラミング言語は人工的に作られたもので人間の言語は自然に生じたものですから、人間の言語の文法はプログラミング言語の文法よりもいろいろな点で複雑であり、人間の言語の文法の複雑さを捉えるためには、数学的モデル自体、より複雑なものが必要であると考えられています。プログラミング言語に見られない人間の言語の複雑さとはどんなものか、人間の言語の複雑さを捉える形式文法とはどんなものか、お話しします。
第8回 2009年2月18日(水)
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配布資料
質疑応答
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文化遺産を未来に継承するデジタル化の技術とは?
文化情報とコンピュータ
小野 欽司

【概要】
--シルクロード歴史・文化・自然遺産のディジタルアーカイブを例として--

文化情報の典型としてNIIで進めてきましたディジタルシルクロード・プロジェクトを例として、シルクロードに関わる様々な歴史、文化、自然遺産のディジタル保存、未来に継承する試みについてお話します。具体的には東洋文庫の所蔵するシルクロード貴重書や古地図をディジタル化し、そのマルティメディア・リソースの分類、共同作業による注釈づけ、多様な利用者のニーズに対応できる検索、インターネットを用いた公開などについて説明します。他に地震で破壊されたイランのバム遺跡の3次元CG復元、実測して物理的特徴を把握することのできない危機遺産をどのようにして元に形に復元し、未来へ継承するかについてもお話する予定です。

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