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平成29年度 第1回 レポート

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 第1回は、アーキテクチャ科学研究系 坂本一憲助教が「やる気を引き出す人工知能 -個性を活かして学習意欲を高めるAI-」と題して講義しました。

 坂本助教はまず、学習者は様々な個性を持っており、個性によってそれぞれ有効な学習方法が異なる、ということを心理学研究の事例を用いて説明しました。坂本助教は、欲望を一時的に抑えることができる「自制心」を持つ子どもの方が、自制心を持たない子どもよりも将来、社会的な成功を収めやすいという「マシュマロ・テスト」について説明し、自制心が成功における重要な要因であることを示しました。また、自制心を鍛える上で「動機付け(モチベーション)」が重要であること、動機付けには「適切な報酬(インセンティブ)の付与」が必要であり、それは学習者ごとに異なるということを説明しました。

report_2017-1-1.jpg 次に、このような心理的傾向に情報科学者としてアプローチし、学習者ごとに最適な学習方法を提供する人工知能(AI)技術を搭載したソフトウェアを開発していることを紹介しました。このソフトウェアは、自尊感情や注目欲求、競争心などに関する心理アンケートから学習者の個性を分析し、人工知能がそれぞれの学習者に最適な学習機能とインセンティブ機能を推薦するという学習アプリです。「能力を褒められたい人がいれば、努力を褒められたい人もいる。それぞれの個性に合ったインセンティブを付与することで、学習者の意欲を高めることができると考えています」と話しました。坂本助教は、このアプリの使用データをもとに、人工知能のさらなる高精度化を目指していく考えです。

 受講者からは、「動機付けを提供できる人工知能は興味深い」「健康増進アプリに適用してほしい」「子どもの教育の面で参考になった」などのご意見をいただきました。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

 第2回は、8月25日(金)に「ダイヤモンドと量子情報 -テレポーテーションから量子認証まで-」と題し、横浜国立大学 大学院工学研究院 小坂英男教授が講義します。ただいま参加予約受け付け中です。

 詳細は、市民講座のページ http://www.nii.ac.jp/event/shimin/ をご覧ください。お申し込みをお待ちしております!

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