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NII人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」/センター試験模試の偏差値57.8/数学と世界史の計3科目で偏差値60突破

大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII、東京都千代田区、所長:喜連川 優)が取り組む人工知能(AI)プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」(プロジェクトディレクター:NII情報社会相関研究系教授 新井紀子)は本年度、株式会社ベネッセコーポレーションにご協力いただいて大学入試センター試験模試の「2015年度進研模試 総合学力マーク模試・6月」を受験し、5教科8科目の合計で得点511点(全国平均416.4点)、偏差値57.8という好成績を達成しました。科目別でも、数学ⅠA(偏差値64.0)、数学ⅡB(65.8)、世界史B(66.5)の3科目で偏差値60以上を記録しました。これは、私立大学の441大学1055学部、また、国公立大学でも33大学39学部において、合格可能性80%以上の成績に相当します。

また、学校法人 駿河台学園 駿台予備学校のご協力により、論述式で行われる個別学力検査(二次試験)に向けた「2015/2016第1回(8月施行) 東大入試実戦模試」の地理歴史(世界史)と数学(数学〈文系〉、数学〈理系〉)も受験しました。初めて挑戦した世界史では、偏差値54.1という成績を残しました。

「ロボットは東大に入れるか」は、昭和 50 年代後半以降細分化された AI の分野を再統合することで AI 研究の新たな地平を切り拓こうと、平成 23 年度( 2011 年度)に始まりました。大学入試問題は問題文を解析する自然言語処理をはじめ様々な技術が求められる統合的な課題で、点数と偏差値により成果を定量的に評価することが可能なタスクです。こうした特性を持つ大学入試問題に AI が挑戦することで、「 AI が人間に取って代わる可能性のある分野は何か」といった問題を考える際の指標となりうる AI の進化の客観的なベンチマークを指し示すことが、本プロジェクトの目的です。

プロジェクトの具体的なベンチマークとしては、平成 28 年( 2016 年)までに大学入試センター試験で高得点をマークし、平成 33 年( 2021 年)には東京大学の入試を突破することを目標としています。

 「ロボットは東大に入れるか」は、大学や企業、研究機関が参加し、東京大学受験に向けた模試の受験というタスクに取り組む共同研究プロジェクトです。各団体、または、複数の団体でつくるチームは、それぞれの研究目的に合致した科目の試験に挑戦します。各科目で最も優れた結果を残した団体、または、チームの得点を、本プロジェクトで研究・開発している AI の総称である「東ロボくん」の成績としています。

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「2015年度進研模試総合学力マーク模試・6月」で好成績を記録した数学と世界史の取り組みの詳細につきましては、以下のニュースリリースをご参照下さい。

l  「NII、富士通、名古屋大学のチームがセンター試験模試の数学で好成績」

http://www.nii.ac.jp/userimg/press_20151114-2.pdf

l  「日本ユニシスがセンター試験模試『世界史B』で好成績」

http://www.nii.ac.jp/userimg/press_20151114-3.pdf

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