研究 / Research

NTCIR

情報アクセス技術向上のためのプロジェクト「NTCIR(エンティサイル、NII Testbeds and Community for Information access Research)」。
膨大な情報の中から所望の情報にアクセスし、情報の理解や活用を支援する技術の大規模な評価基盤を国内外の多数の研究者が共有し、その共通基盤の上でそれぞれの研究を進め、検証、比較評価し、相互に学びあうフォーラムを形成する国際プロジェクト。

欲しい情報へのスムーズなアクセスと情報活用を支援

General Chair:情報社会相関研究系教授 神門 典子

情報検索や自然言語処理、データベースなどの技術を中核とする情報アクセス技術の開発は、ウェブへのアクセスやテキストデータ、さまざまなセンサーから得られるビッグデータの利活用のために、その重要性を増しています。

情報アクセス技術の評価には、研究者の協同作業の結果として作成される正解データ付きの実験用データセット「テストコレクション」に基づく評価が欠かせません。1997年にプロジェクトを開始したNTCIRは、数多くの研究者の協力のもと、その評価基盤の形成に過去20年以上にわたって取り組み、技術の発展に貢献してきました。その評価タスクは延べ80を超え、タスクへの総参加グループ数は、国内外合わせて948に上ります。さらに、現在、4,146の研究グループがNTCIRテストコレクションを研究目的で利用しています。

NTCIRは、概ね1年半を1サイクルとし、毎回いくつかのタスクを選定し、国内外約150研究機関・団体が協力して、研究基盤として新しい手法の有効性の検証とベンチマークのためのデータセットを構築しています。各サイクルの最後には、カンファレンスを国際会議として開催しています。

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NTCIRカンファレンスの様子

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