数理に基づく高速・高精度・頑健なアルゴリズムの実現 - 吉田 悠一 教授
計算機とアルゴリズムの性能向上に伴い、今では様々な分野において意思決定や知識発見の道具としてアルゴリズムが用いられています。ところが「現場」で使われるアルゴリズムの多くはアドホックに設計されたものであり、どのような性能を示すかは実際に動かしてみなければわかりません。例えば、どの程度の時間で処理が終了するのか、得られた結果はどの程度の精度なのか、また得られた結果は入力や処理に紛れ込んだノイズに対して頑健なのかなどに対して性能保証がなく、そのままでは安心してアルゴリズムを使うことができません。そこで我々の研究室では、数理の力を用いてアルゴリズムを解析し、高速・高精度・頑健なアルゴリズムを実現することを目標に研究を進めています。