量子情報科学の深化と多様な量子情報技術の実現 - 根本 香絵 教授
20世紀は量子力学の時代とも言われるように、トランジスターやレーザーなど、20世紀を特徴づける技術革新は量子物理学の発展の中から生まれました。 ICT 技術は、現在の経済、社会の基盤となる技術ですが、21世紀に入り、いろいろなところで限界が見え始めています。これら21世紀の様々な課題に対し、技術の原理からその解決へ挑戦するのが量子情報技術です。「量子情報」という言葉 から量子コンピュータを想像しがちですが、計測、センサー、通信、セキュリティ、情報処理など、ICT のすべての分野に及びます。量子情報科学はその基礎を成すもので、我々の研究室では、理論研究を主体に、量子高精度測定、量子通信、量子ネットワーク、量子コンピュータなどをテーマに、量子情報科学の深化と量子情報技術の実現を目指しています。