分野横断の視野と独創性の高い見識を持った創造的人材を育成する
日々開発される革新的科学技術のイノベーションによって新しい価値やサービスが次々と創出されるスマート社会を実現するにあたり、現在そして今後も「情報学」の重要性はますます高まっていきます。また、人と人とのリアルなインタラクションの価値が再認識されると共に、急速に社会のデジタル化が進行し、情報技術の重要性が改めて認識されています。情報学は、従来の情報科学・情報工学を基盤としつつ、AI、データサイエンスや人文・社会情報学などを包含した情報に関する総合的学問分野です。
情報・システム研究機構「国立情報学研究所」はこの情報学に関する総合的研究を行うと共に、学術情報の流通に関する先端基盤の開発と整備、そしてその運用を行う研究所です。国内諸大学との共同研究を推進するとともに、海外各国のトップレベルの大学・研究機関と連携して、情報社会の発展・進歩に貢献しています。事業の面では、研究成果を速やかに反映させた諸事業を展開しています。このようにして、研究・教育と事業とを有機的に連携させて本研究所は他では出来ない独創的な研究教育を推進しています。
総合研究大学院大学は、我が国の科学技術・学術研究の推進拠点である20の大学共同利用機関等によって支えられている、国際的にユニークな国立の研究大学院大学で、国立情報学研究所はその一つのコースである情報学コースを担当しています。
国立情報学研究所で行う情報学コースの教育には、研究所の世界トップレベルの教授・准教授・助教が参加しています。私たちは、学生諸君が領域を越えた広い視野を持ちながら、各自の問題に集中し、高い見識を持った創造的な人間になっていただくように願っています。当コースで学ぶことにより学生諸君に 1)専門分野でのプロジェクトを企画・運用できる力、2)プロジェクトを完遂する情熱、3)専門分野で新しい課題を発見・創造し、解決できる力、4)課題解決に関する情報を集める力、そして5)成果をまとめて発表できる力を備えた研究者に成長して欲しいと考えています。
意欲に満ちた学生諸君が、1人でも多く、情報学コースに入学され、先端的な高度情報社会を担うべく、新たな挑戦に臨まれることを我々は期待しております。