2020年 総合研究大学院大学 情報学専攻 3年次編入学博士課程修了
京都大学情報学研究科にて助教として、物理情報システムの軽量形式検証による品質保証の研究を行う。
私は修士課程修了後、指導教員である蓮尾一郎准教授(当時)の異動にともない総研大に3年次編入しました。在学時には、自動車などの高い信頼性が要求される物理情報システムに対する、論理やオートマトンなどの数学的な手法を用いた信頼性向上に関する研究に取り組んでいました。現在は京都大学情報学研究科に助教として在籍しており、引き続き物理情報システムの信頼性向上に関する研究に取り組んでいます。
総研大情報学専攻の大きな特徴に、社会人学生などを除き入学者全員がリサーチアシスタント(RA)として雇用されるというものがあります。RAとして雇用されることで、研究課題に取り組みつつ経済的なサポートを得ることができる制度になります。また、特に優れた学生を対象として特別RAの制度もあり、無事特別RAと審査された場合にはより通常より多くの額がRA給与として支給されます。これらの制度は専業学生にとっては非常に助かります。
また、本専攻の教員は国立情報学研究所(NII)の教員も兼任されています。その関係で、NIIで毎年開催されるオープンハウスなどで他分野の研究者や企業の研究者、さらには一般の方向けに自身の研究を発表する機会もあります。自身の専門分野の国際会議などと比べてより多用な聴衆に対して発表を行い、様々なコメントを頂くことで、自身の研究を改めて見直す機会の多い環境でもあります。
さらに、総研大では多くの留学生やインターンシップ学生が学んでいます。多くの学生と研究に関する議論を行うことで、研究の幅が広がり課題解決に繋がることも数多くあります。また日々の雑談などを通して、英語力を身に付けたり異文化を学べることも総研大の強みでしょう。
この様に、総研大では学生への手厚いサポートに加えて自分の研究の幅を広げる機会が数多くあります。研究の視野を広げることで、自分自身の研究をより深めることができると思いますし、そういった機会の多い総研大の環境は非常に魅力的です。