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採用情報

大規模言語モデル研究開発センター「特任研究員」(特定有期雇用職員)募集

2024年06月03日

1.職名:

特任研究員(特定有期雇用職員)
※業績により特任教授、特任准教授又は特任助教の称号付与を行う場合有

2.募集人員:

5名程度

3.勤務地:

国立情報学研究所(千代田区一ツ橋2-1-2 学術総合センター内)
都営地下鉄・東京メトロ「神保町」A8出口、東京メトロ「竹橋」1b出口、徒歩3~5分
URL : https://www.nii.ac.jp/
(ただし、今後、大規模言語モデル研究開発センター(以下「LLMセンター」と略記)用に新たに賃借する竹橋駅近隣のオフィスとなる予定である。なお、状況に応じて在宅勤務を認める場合がある)

4.所属:

国立情報学研究所 LLMセンター

5.職務内容:

国立情報学研究所は、2023年5月からLLM勉強会(LLM-jp) https://llm-jp.nii.ac.jp/を立ち上げ、オープンかつ日本語に強いLLMの構築とそれに関連する研究開発を進めてきた。2023年10月には130億パラメータのLLMを公開し、引き続き1750億パラメータ規模のLLMの構築に着手している。

このような活動実績も踏まえ、国立情報学研究所は、文部科学省の「生成AIモデルの透明性・信頼性の確保に向けた研究開発拠点形成」事業の実施主体となった。令和5年度補正予算(https://www.mext.go.jp/content/20231129-ope_dev03-2.pdfのp.18)により、十分な計算資源を確保し、今後もLLMの研究開発を積極的に推進する予定である。(令和6年度予算資料は、https://www.mext.go.jp/content/20240118-ope_dev03-000033586-11.pdfのp.7参照。)

この公募により採用された特任研究員は、同事業を遂行するため、以下に掲げる①から⑧の研究開発課題のいずれかについて研究又は開発を行う(複数可)。なお、LLMセンターにおいては、Aにより研究開発用LLMを構築した上でB、Cの研究開発を行うこととなるので、当初はAの比重が重く、時間の経過とともにB、Cの比重が重くなっていくことを想定している。
①から⑧のうちの希望する課題(複数選択可)を選んで履歴書に記入すること。(必ずしも課題を限定するものではない。また、採用後、LLMセンターの研究開発状況に応じ、希望以外の課題に従事して頂く場合がある。)

A)研究開発用LLM(大規模言語モデル)構築

①コーパス整備、フィルタリングツール開発
②大規模計算環境構築、計算手法開発
③ファインチューニング・評価データの設計・整備・構築
④モデル構築

B)LLMの透明性・信頼性に関する研究開発

⑤透明性に関する研究開発(LLM入出力観察・分析基盤の構築、ファインチューニング・強化学習の効果の分析、意味の汎化現象の理論的解明等)
⑥信頼性に関する研究開発(悪意によるデータ改変等の影響抑制、個人情報等の学習データ削除につながる技術開発、時間概念の扱いの分析、LLMにおける立場や自我に関する研究開発等)
⑦LLMの社会受容性に関する研究(LLMモニタリング基盤の構築・運用、法制度や倫理基準を踏まえたLLM評価手法の開発等)

C)LLMの高度化に関する研究開発

⑧高度化に関する研究開発(弱教師学習、ドメイン適応、モデル軽量化、transformerアーキテクチャーの発展、因果推論等との融合、マルチモーダルに関する研究等)

6.資格・条件:
  • 研究業務に携わる者に求められる資格・条件
    博士の学位取得者(あるいは採用予定日までに取得見込みの者)であること。
    5の研究開発課題の一つ以上に精通しており、また複数の課題に知見があることが望ましい。
    日本語及び英語においてコミュニケーション及び文書作成能力を有すること。
  • 開発業務に携わる者に求められる資格・条件
    博士・修士の学位取得者(あるいは取得見込みの者)、または学部卒業者(あるいは採用予定日までに卒業見込みの者)、もしくはそれらと同等と認められる一定の開発業務経験を有する者。
    5の研究開発課題の一つ以上に精通しており、また複数の課題に知見があることが望ましい。
    日本語及び英語においてコミュニケーション及び文書作成能力を有すること。
7.雇用期間:
  • 令和6年7月1日以降 随時 ~ 令和7年3月31日
    ※優れた業績を出された場合は、積極的に更新するとともに、昇給も検討する。
    ただし、更新は最長で令和11年3月31日までとし、契約の更新は年度ごとに行うこととする。
8.勤務日:

週5日(月~金)
※土・日曜日、祝日法に基づく休日、12月29日~1月3日は休日
※夏季休業: 8月12日~18日の土・日を除く連続する2日間
※なお、状況に応じて在宅勤務を認める場合がある。

9.勤務時間:

裁量労働制(1日7時間45分勤務したとみなす)

10.休 暇:

規則に基づき付与
年次有給休暇
年次有給休暇以外の休暇

11.給 与:
  • 基本給:月額52万円以上(経験、専門性の度合いに応じ算定)
    【モデルケース(経験等、能力により増減することがあります)】
     27歳(研究員相当) 月額  628,000円 程度
     30歳(助教相当)  月額  706,000円 程度
     40歳(准教授相当) 月額  960,000円 程度
  • 通勤手当:支給要件を満たした場合に実費相当額を支給(上限有り)
  • 支給日:毎月末締め、原則当月17日
12.社会保険:

文部科学省共済組合、雇用保険及び労災保険については、法令及び規則に基づき加入する

13.提出書類:

下記書類のPDFを電子的にllm-job-offer(a)nii.ac.jpに送付してください。(a)を@に置き換えてください。
件名は「国立情報学研究所 LLMセンター特任研究員応募」としてください。

  • 機構指定履歴書(写真貼付・押印。電話番号、メールアドレスも忘れず記入してください。)
  • 研究開発業績一覧(様式任意。論文/発表種別、査読有無で分類して記載。開発実績があれば記載。ホームページがある場合、そのURLでも可)
  • 主要な学術論文等のコピー(3編以内)
  • これまでの研究開発の概要と今後の研究開発の抱負(A4用紙1枚程度)
  • 本人に関する所見を求め得る方1名の氏名と連絡先
14.選考方法:

書類選考の後、必要に応じて面接日をご連絡します。オンライン面接となることがあります。
なお、面接試験等、来所に係る旅費、オンライン面接の係る通信費等は応募者の負担とします。

15.採否通知:

採否については、決定次第、本人あてに通知します。

16.応募締切:

令和6年7月31日(水)(必着)(随時選考。決まり次第締め切ります。)

17.書類送付先:
  • 書類送付先・業務内容等問い合わせ先
    〒101-8430 東京都千代田区一ツ橋2-1-2
    国立情報学研究所 LLMセンター事務室 担当 小林宛
    E-mail:llm-job-offer (at) nii.ac.jp ※(at)は@に置きかえてください。
  • 勤務条件等問い合わせ先
    国立情報学研究所 総務部 総務課 人事チーム 担当 佐藤宛
    TEL: (03)4212-2018
    E-mail:jinji (at) nii.ac.jp ※(at)は@に置きかえてください。
18.雇用者の名称

大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構
機構長 喜連川 優

19.その他:

お問い合わせは、項番17まで、メールでお願いいたします。
件名は「国立情報学研究所 LLMセンター特任研究員応募照会」としてください。
本公募に提出された個人情報については、選考の目的に限って利用し、選考終了後は、職員として採用される方の情報を除き、すべての個人情報は責任をもって破棄します。職員として採用される方については、人事、労務、給与関係処理等採用手続き及び所内の各種手続きに使用させていただきますので、あらかじめご了承願います。
国立情報学研究所では、男女共同参画への取り組みとして、女性研究者の積極的登用を行っています。本公募においても、業績(研究開発業績、教育業績、社会貢献等)の評価において同等と認められた場合には、女性を積極的に採用します。

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