SCOAP3(Sponsoring Consortium for Open Access Publishing in Particle Physics)は,高エネルギー物理学分野(High Energy Physics: HEP)の査読付きジャーナル論文のオープンアクセス化を実現することを目的とした,国際連携プロジェクトです。電子ジャーナル高騰問題に苦しむ世界の研究者および図書館コミュニティが,協力して状況打開を目指す取組みとして期待されており,スイスのCERN(欧州原子核研究機構)が中心となり,HEP分野の研究者を擁する世界20ヵ国以上の研究機関,大学図書館等に協力を呼び掛けています。
SCOAP3のビジネスモデルは,大学等の図書館が従来「購読料」として支払っていたものを対象雑誌の「出版料」に振替えることで,世界中の誰もが無料でそれらの学術雑誌の論文を読むことができるオープンアクセス化を目指すものです。(→図1 (99.7K) )
各国に割り振られる財政的支援の期待額は,対象雑誌に掲載された論文数から試算され,日本はHEP分野の論文数が世界全体の7.1%を占め,アメリカ,ドイツに次ぐ3番目の主要国として協力が期待されています。
プロジェクトは2006年に開始され,現在,全体の7割以上に相当する国が関心表明(Expression of Interest: EoI)に署名しています。
2013年12月5日付けで,SCOAP3を2014年1月1日より正式にスタートすることが発表されました。http://scoap3.org/news/news102.html
参加出版社からの声明:
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