プログラム:新学術領域研究発表

日時

2015年6月12日(金)14:30-15:50

会場

学術総合センター 1F 特別会議室

テーマ

脳内身体表現の変容機構の理解と制御

概要

平成26年度科学研究費補助金「新学術領域研究(研究領域提案型)」に採択された研究領域「脳内身体表現の変容機構の理解と制御」における研究概要について発表を行います。

発表(1)

太田 順(東京大学 工物工学研究センター 教授)

「概要-身体性システム科学-」

 

超高齢社会の日本では、加齢に伴う運動機能障害を克服する有効なリハビリテーション法の確立が急務である。脳内には身体のモデル(脳内身体表現)が保持されており、この異常が感覚運動系に深刻な障害を招くと考えられる。 本領域は、上記問題の解決を目指す学際領域として昨年度発足した。本講演では、その概要を述べる。

発表(2)

大木 紫(杏林大学 医学部 医学科 教授)

「脳科学から見た身体性システム科学」

 

脳内身体表現に関与する複数の脳部位が、脳科学から明らかになってきている。しかし、複数の脳部位がどのように統合されるか、など不明な点も多い。本講演では脳内身体表現により生じる身体意識に着目し、正常な身体意識とその変容、異常、関与する脳部位を考慮したリハビリテーション法の方向性、などを述べる。

発表(3)

稲邑 哲也(国立情報学研究所 情報学プリンシプル研究系 准教授)

「仮想現実技術を用いた身体性システム科学の展開」

 

事故等で突然四肢を失うことによって生じる幻肢痛という症状は、脳内身体表現と実際の身体との差が原因として考えられているが、詳細なメカニズムは解明されていない。

本講演では、仮想現実技術によって失われた四肢を視覚的に提示し、運動と感覚の差を埋める事によるニューロリハビリテーションの試みについて解説する。

定員

80名

※このプログラムは予約制です。参加をご希望の方はこちらからご予約下さい。

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