― 走り出した学術研究プラットフォーム ―
 2022年4月から「SINET6」が始動しました。国立情報学研究所は、ネットワーク基盤「SINET6」と研究データ基盤「NII RDC」を中核に、クラウド環境、認証を包含した『学術研究プラットフォーム』をご利用いただくことで、大学・研究機関における研究・教育活動のデジタルトランスフォーメーション(DX化)の基盤となることを目指しております。
 本イベントは、この学術研究プラットフォームを、皆様により深くご理解・ご活用頂くとともに、さらに発展させていくことを主眼として、各サービスに係る最新の状況についてご説明し、皆様との意見交換の場として毎年開催しているものです。以前はオンサイトで実施しておりましたが、昨年度に引き続き本年もオンラインでの開催とさせていただきます。

Day2 │ 5/31(火)

オムニバストラック

NIIオープンフォーラム特別セッション:先端的な取り組みを進める大学からの報告

本セッションでは、NIIの事業の枠組みを飛び越えて、各大学等で取り組んでいる先端的な事例をご参加の皆様と共有いただきます。
登壇予定は、東京大学・空閑先生、広島大学・相原先生、香川大学・八重樫先生のお3方。ご発表の内容は様々ですが、いずれの事例も多くの皆様にお役に立つこと間違いなし!

13:00-13:30

学認アカウントで利用する学術情報基盤mdx

東京大学 情報基盤センター 准教授

空閑 洋平

mdxは、9大学2研究所が共同運営している、データ科学・データ駆動科学・データ活用応用にフォーカスした高性能仮想化環境です。現在mdxはサービス提供を開始しており、GPUノードやCPUノードなどの計算リソースを、Web経由の申請のみで利用可能になっています(mdxの利用案内ページ: https://mdx.jp/usage/)。mdxは学認によるユーザ認証に対応しているため、mdxの利用者は、ご自身の所属組織のアカウントを使ってmdxを利用できます。本発表では、mdxのご紹介と、学認担当者向けにmdxのSP対応の方法をご紹介します。

講演資料
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13:30-14:00

広島大学における事務業務のDXを支える情報基盤整備
~事務情報システム群の戦略的改革~

広島大学 学長特命補佐(デジタル担当)

相原 玲二

2021年1月に策定した広島大学DX推進基本計画には、優先して実施する事項の1つとして「事務業務の事業継続と高度化」が明記されている。本講演では、事務業務のDX推進のため本学がこれまで取り組んできた、サーバ群のクラウドサービスへの全面移行や事務情報端末のセキュリティ強化など、戦略的な情報基盤整備について述べる。特に、インターネット分離を実現した上でテレワークやフリーアドレスに対応できる事務情報端末と業務用ネットワークの導入について詳しく紹介し、戦略的な情報基盤の整備がDX推進には欠かせないことを述べる。

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14:00-14:30

教職学協働による香川大学のDX推進

香川大学 創造工学部創造工学科 情報システム・セキュリティコース教授/
香川大学 情報メディアセンター センター長/デジタル化統括責任者(CDO)

八重樫 理人

香川大学は香川大学デジタルONE戦略を策定しました。デジタルONE戦略とは、4つの分散キャンパスからなる香川大学において,「デジタルONEキャンパス」,「デジタルONEラボ」,「デジタルONEオフィス」を基本方針として進めることです。また香川大学情報メディアセンターは,学生中心のDX推進チーム「DXラボ」を設置し、教職学協働によるDX推進の取り組み(業務UX調査,業務改善アイデアソン,業務システム内製開発,業務システム開発ハンズオン)を実施しています。本講演ではこれら香川大学のDX推進の取り組みについて紹介します。

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