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Interview
抽象数学で 工業製品の設計支援
ソフトウエアの「形式手法」を製造現場とすり合わせる
「テスト工程を短縮するといった定量的な成果を、ものづくりの現場で間違いなく出せます」。NIIの蓮尾一郎准教授は断言する。 科学技術振興機構(JST)ERATOに採択され、2016年10月から始め、2022年3月まで続ける『蓮尾メタ数理システムデザインプロジェクト』において、工業製品の設計を支援する理論と手法を用意し、製造現場における“成功譚”を最低5件蓄積するという。 何をめざし、どう進めるのか、なぜできると言い切れるのか、蓮尾准教授に尋ねた。
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Interview
情報系と物理系の 融合のカギを握る制御理論
安全で安心な超スマート社会の実現に向けて
新しい技術が社会で役立つためには、それが安全に使えることが必要だ。ロボットや自動運転など人と親和性の高い技術の場合は、さらに「安心」であることも重要な要素となる。蓮尾メタ数理システムデザインプロジェクトのグループ1「ヘテロジニアス形式手法グループ」において、システム工学の立場から従来の制御理論を拡張し、機械学習や最適化問題などを取りこんだ理論の構築をめざす大阪大学大学院基礎工学研究科の潮俊光教授に、プロジェクトにおける役割を聞いた。
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Interview
「形式手法」を複雑化する ものづくりの現場に活かす
AIと結びつくことで品質向上や次世代技術へ展開
本プロジェクトは、工業製品のものづくりに、ソフトウエア工学の知見を取り入れ、仕様策定から設計、製造、保守に至るまでの支援をめざしている。具体的には、ソフトウエアの品質保証などに用いられている「形式手法(Formal Methods)」を採用。製造業が培ってきた知見と組み合わせることで、複雑化するものづくりにおける信頼性や安全性、迅速性を、高い水準へ引き上げるというものだ。このプロジェクトにおいて、グループ3「インテリジェンス協働形式手法」のグループリーダーを務めるNIIの石川冬樹准教授に、形式手法によるものづくりの進化とめざす成果などについて聞いた。
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Article
JST ERATO 蓮尾メタ数理システム デザインプロジェクトについて
「医療ビッグデータ研究センター」
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Essay
ACMチューリング賞 50周年を祝って
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