イベント情報
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2012年(平成24年度)
 

第1回 SPARC Japan セミナー2012
「学術評価を考える」

日時

平成24年5月25日(金)13:30~17:00

場所

国立情報学研究所 12階 1208,1210会議室

イベントは終了しました
ご参加ありがとうございました。
当日の発表資料と開催報告を公開しましたので,ご活用ください。

更新記録

ドキュメントを掲載しました。(2012/10/11)
発表資料を公開しました。(2012/06/07)
開催報告を公開しました。(2012/05/29)
講師紹介講演要旨を公開しました。(2012/05/15)
プログラムを公開しました。(2012/04/27)
・ウェブページを公開しました。(2012/04/27)

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第1回 SPARC Japanセミナー2012

第1回 SPARC Japanセミナー2012

第1回 SPARC Japanセミナー2012

アウトライン

【概要】
研究活動を取り巻く環境の変化,とりわけ学術情報流通の劇的変化や研究の学際化により,従来の評価基準・方法では学術評価を行うことが難しくなってきています。ある研究機関における特定研究分野の優位性などを正しく評価しておくことは,研究戦略の立案や資金配分の最適化・効率化,共同研究の促進,さらには国際競争力の強化を図ることを可能にします。今回は国内外の「学術評価」にスポットを当て,学術評価のあり方や手法に関して検討してみます。多くのみなさまのご来場をお待ちします。(当日は通訳がつきます)

【参加対象者】
研究者,図書館員,学術出版職にある方々

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プログラム
司会: 永井 裕子 (日本動物学会)

時間

内容

講師

発表資料

ビデオ映像

ドキュメント

13:30-13:40

開会挨拶

安達 淳
(国立情報学研究所)

     

13:40-14:50
(質疑含む)

研究活動分析における革新的な取り組み ― Discovery, Collaboration, Evaluation 機関の意思決定を支援

[講演要旨]

Michiel Kolman
(エルゼビア)

(2.22M)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

video

(62:05)

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(4.50M)pdf

14:50-15:35
(質疑含む)

InCitesTM を用いた研究成果分析の手法―機関分析から個人評価まで

[講演要旨]

広瀬 容子
(トムソン・ロイター)

(4.19M)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

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(43:41)

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(5.82M)pdf

15:35-15:50

休憩

15:50-16:30
(質疑含む)

ビブリオメトリックスを活用した研究評価の現状と展望

[講演要旨]

孫 媛
(国立情報学研究所)

(557K)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

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(53:18)

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(1.39M)pdf

16:30-16:50

質疑応答

16:50-17:00

閉会

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参加費
無料
参加申込

氏名,所属,連絡先をご記入の上,件名を【第1回SPARCセミナー参加申込】として,電子メールまたはFAX にて下記宛にお申込ください。折り返し【受付票】を返送しますので,当日ご持参ください。

※ご連絡いただいた個人情報は,今後のセミナーのご案内と開催変更等の緊急連絡に使用いたしますのでご了承ください。

受付は終了いたしました。多数のお申込み誠にありがとうございました。
申込期限: 平成24年5月22日(火)

申込先: 国立情報学研究所 学術基盤推進部学術コンテンツ課図書館連携チーム SPARC担当
E-mail co_sparc_all@nii.ac.jp FAX 03-4212-2375

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講師紹介

◇ミヒール・コールマン

  (エルゼビア シニア・バイス・プレジデント)

ミヒール・コールマンは,エルゼビアのシニア・バイス・プレジデントで,学会,研究評議会や大学など,学術界のリーダーの方々との対話等,リレーションに力を注ぐ国際的なチームのリーダー。また,研究パフォーマンス指標等,イノベーション活動に関する記事の執筆などメディア対応も行う。
1995年にエルゼビアに入社し,色々な出版部門のディレクターを務め,その間に業界初のオンラインジャーナルの1つであるNew Astronomyを創刊。Beilsteinデータベースを取り扱うドイツ支社の代表も務めた。オランダのライデン大学を卒業後,フルブライト奨学生としてニューヨークのコロンビア大学で宇宙物理学のPhDを取得。
国際出版連合(IPA)のエグゼクティブ・コミッティーの一員。京都で開催のSTS Forumには過去3年間参加し,2011年は講演者の一人。

◇広瀬 容子 

  (トムソン・ロイター 学術情報ソリューション シニアマネージャー)

トムソン・ロイターにて大学・政府系研究機関,研究資金助成機関,官公庁,学協会向けのマーケティング,ソリューション戦略,営業企画等を担当。慶應義塾大学文学部図書館・情報学科卒。ピッツバーグ大学大学院情報科学科修了。図書館・情報学修士。2005年トムソン・ロイター入社。2011年より現職。

◇孫 媛

  (国立情報学研究所 情報社会相関研究系 准教授)

1992年東京大学大学院教育学研究科教育情報科学専攻博士課程修了。学術情報センター助手,同助教授を経て,現在,国立情報学研究所,総合研究大学院大学准教授。専門はビブリオメトリックス(書誌計量学)・教育心理測定論。日本や世界の学術研究システムの実態と変化の様相を,ビブリオメトリックスの手法にもとづいて研究している。現在,関心を向けているテーマは,産官学間および国際的な連携,研究コミュニケーションネットワークの形成過程および大学研究力のベンチマーキングである。

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講演要旨

◆研究活動分析における革新的な取り組み ― Discovery, Collaboration, Evaluation 機関の意思決定を支援

  (ミヒール・コールマン)

書誌計量学に基づく分析手法を主に使用した,学術研究評価の概要をご紹介します。
まず,トップ20カ国の研究発表を質・量・最新性の面で比較します。
次に日本が強みを持つ研究領域に注目した後,共同研究の現状について日本を例にご説明します。さらに,英国のビジネス・イノベーション・職業技能省(BIS)と弊社の共同研究から得られた研究者の頭脳循環(brain circulation)についての知見をご報告します。

◆InCitesTM を用いた研究成果分析の手法 ― 機関分析から個人評価まで

  (広瀬 容子)

ひと口に「学術評価」と言っても,この世に発信されているあらゆる分野の研究成果を,ひとつの手法で評価・分析するといった夢のような世界は実現不可能である。限られたデータソースを一定のルールで切り取り,できるだけ条件をそろえて同じ土俵の上で比較分析をするという極めて地味な作業を継続して行う,これが基本である。大学同士の比較,学内の部局や分野ごとの分析,研究者個人の評価,いずれもデータの規模は異なるが,基本的にはベンチマーキングにより研究の強みを特定し,内外にアピールするという所がポイントとなる。また,裏側にあるデータの特性,何ができて何ができないかなどの正しい理解も不可欠である。本講演では,分析ツールを活用する上で重要な視点を共有するとともに,トムソン・ロイターが提供する研究評価・分析ツール InCitesTM を用いた成果分析の手法を,マクロからミクロまで角度を変えたかたちで紹介する。

◆ビブリオメトリックスを活用した研究評価の現状と展望

  (孫 媛)

1980年代以降,研究評価の重要性が増し,客観的評価のための指標への要望が世界的に高まっている。そうした要望に応えるものとして近年注目されているのが,ビブリオメトリックスで提案された諸指標である。ビブリオメトリックスは,図書館学・情報科学の一下位分野として始まったが,過去40年の間に徐々に,科学政策・研究マネジメントへと応用領域を広げてきた。そうした研究では,論文の書誌情報をもとに考案された一連の指標が活用されている。現在,ビブリオメトリックスの手法を研究評価に活用する方法を研究するためのセンターや評価室が,世界の多くの国々において創設されている。本講では,研究評価のツールとしてのビブリオメトリックスと研究評価の現状について概説する。ビブリオメトリックスの手法は有益なものではあるが,それを用いるだけですべての問題が解決するほど,研究評価の問題は単純なものではない。研究評価の今後の展望についても改めて考えてみたい。

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開催報告
平成24年5月25日(金)に第1回SPARC Japanセミナー2012「学術評価を考える」を開催しました。
参加者数 82名
アンケート結果 回答数: 37

※ご意見は,公開の同意をいただいたものです。

■参加目的
    業務に関連するため:30   研究に関連するため:6   教養:5   その他:1
■今回の内容について
  目的達成度
    役に立つ:32   普通:5   期待と異なる:0
  ご意見 【所属/職種】
  【学協会/学術誌編集関係】
   
  • 質問の時間が足りない。
  • 間接的ながら,担当する解説論文誌を運営していく上で,新しい試みのヒントとなるものがありました。
  【大学/図書館関係】
   
  • 会社のHPや商品カタログから得られる情報以上のものであってほしい。
  【大学/研究・教育関係】
   
  • DBの利用方法が参考になった。
  【大学/その他】
   
  • 図書館関係者以外にもわかりやすく説明していただいた。
  【企業/研究・教育機関】
   
  • 人文・社会研究評価に関する話がもっと聞きたかった。孫媛さんの中でもっとその点をコメントしてほしかった。
  【その他/学術誌編集関係】
   
  • 「学術評価」という正面からのテーマは,大変参加したい気持ちにさせられました。私は図書館関係者ではありませんが,参考にさせていただきました。
  【その他/図書館関係】
   
  • Kolman氏と孫先生のお話を興味深く伺いました。
  【その他/その他】
   
  • 新しい知識を色々と得られました。
  • 出版を中心とした評価手法が成熟してきていますが,それ以外の学術活動(学会発表など),プロダクト(webツール)の評価はまだ評価できない状況というのは,非常に残念である。ぜひ研究してその手法を共有させていただきたい。
■今後,聞いてみたい内容・テーマ・講演者について
  【学協会/学術誌編集関係】
   
  • ORCID
  【大学/図書館関係】
   
  • 冒頭の安達教授のお話にあった文科省のOA助成によって,学会出版や著者である先生方にとってどのような変化をもたらすか。
  【大学/研究・教育関係】
   
  • 講演でも話題になっていたが,DBを用いた科学技術予測。
  【大学/大学院・学生】
   
  • 第2回,3回も楽しみです。
  【企業/学術誌編集関係】
   
  • 出版倫理
  • 日本の論文が世界でより引用されるために組織または個々の研究者ができることは?
  • 日本発の英文書籍の数を増やすには? 書籍は評価の対象になっていない。言語以外の問題に目を向ける。
  【企業/研究・教育関係】
   
  • 人文・社会研究評価関係
  • CiNii関係
  【その他/学術誌編集関係】
   
  • 一度何かの分野で研究内容を主にして,SPARC的な視点で,コーディネイトをしていただけると有難い。SPARCがいかに頑張っているかを垣間見ることが出来よう。
  • コピーライトに関して
  【その他/その他】
   
  • エルゼビアとトムソンのお話は,定期的にお聴きしたいです。
■その他,当企画に関するご意見・感想
  【学協会/学術誌編集関係】
   
  • 孫先生の学術論文評価をめぐる留意事項等での幅広い解説が,ポイントが明確で勉強になりました。
  【大学/図書館関係】
   
  • ディスカッションの時間がもう少しあればよかったと思います。
  【その他/学術誌編集関係】
   
  • この分野は図書館などの関係者に限らず,分野に係わる人に広く行事の公開をするのが良いと思う。
  【その他/その他】
   
  • 以前このような分野の業務をしていたので,業務を離れてからも興味を持って,時々色々な資料を見たりしています。つい最近,こちらのセミナーの存在を知り,初めて参加させていただきました。昨年度もSPARCセミナーが開かれたようで,もっと早く知って参加すべきだったと思いました。また参加させてください。大変興味深く聴かせていただきました。
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最終更新日:2012年10月11日