イベント情報
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2011年(平成23年度)

第3回 SPARC Japan セミナー2011
「学術情報流通の新たな展開―研究者・学会とオープンアクセス―」

日時

平成24年1月31日(火)13:30〜17:00

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場所

岡山大学創立五十周年記念館 2階 大会議室

主催 国立情報学研究所
国際学術情報流通基盤整備事業(SPARC Japan)
共催 岡山大学附属図書館

イベントは終了しました。ご参加ありがとうございました。
当日の発表資料と開催報告を公開しましたので,ご活用ください。

更新記録
ドキュメントを公開しました。(2012/06/14)
開催報告を公開しました。(2012/02/13)
発表資料を公開しました。(2012/02/13)
講演要旨を公開しました。(2012/01/12)
プログラムを公開しました。(2011/12/19)
・ウェブページを公開しました。(2011/12/19)

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第3回 SPARC Japanセミナー2011

第3回 SPARC Japanセミナー2011

第3回 SPARC Japanセミナー2011

第3回 SPARC Japanセミナー2011

第3回 SPARC Japanセミナー2011

第3回 SPARC Japanセミナー2011

第3回 SPARC Japanセミナー2011

   
アウトライン

【概要】
多くの学術分野では研究成果の発表媒体はすでに紙から電子に移行し,その主体は電子ジャーナルとなっています。しかし,電子ジャーナルは一部商業出版社による寡占化が進んだ結果毎年の値上がりを招き,各研究機関で購読タイトル数を維持することが困難になってきたため,学術情報の流通における大きな問題となっています。
この問題を解決するために提案されたのがオープンアクセスで,研究者・学会・図書館が中心となって世界規模で取り組んでいます。そして,その実現手段として有力視されている一つが機関リポジトリです。
本セミナーでは,学術情報流通の最前線で活躍している研究者・実務者から,機関リポジトリの活用事例及び登録された論文の利用実態について講演いただきます。
SPARC Japanセミナーはこれまで東京で開催されてきましたが,このたび岡山大学附属図書館との共催により,岡山で開催することになりました。特に中四国及び周辺の地域の皆様方におかれましては,学術情報流通に関わる最新の動向を知り,今後の実践に役立てていただける数少ない機会となりますので,ぜひご参加いただき,活発なご議論をいただきますよう,ご案内いたします。

【参加対象者】
研究者,及び学協会,研究機関,図書館,学術出版関係者等

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プログラム
司会進行: 永井 裕子 (日本動物学会)

時間

内容

講師

発表資料

ドキュメント

13:30-13:40

開会挨拶

     

13:40-14:00
(質疑含む)

NIIによる学術情報流通基盤の構築について:オープンアクセス関連の事業・サービスを中心に

[講演要旨]

森 いづみ
(国立情報学研究所 学術コンテンツ課専門員)

(1.68M)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

(1.04M)pdf

14:00-15:00
(質疑含む)

学会と機関リポジトリ ―情報発信は強化できるか―

[講演要旨]

永井 裕子
(社団法人日本動物学会 事務局長)

(1.47M)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

(1.43M)pdf

15:00-15:10

休憩

15:10-16:10
(質疑含む)

研究者のアウトリーチ活動としてのセルフアーカイビング

[講演要旨]

轟 眞市
(物質・材料研究機構 主幹研究員)

(2.86M)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

(1.28M)pdf

16:10-16:50

ディスカッション

森 いづみ
(国立情報学研究所 学術コンテンツ課専門員)
永井 裕子
(社団法人日本動物学会 事務局長)
轟 眞市
(物質・材料研究機構 主幹研究員)
神崎 浩
(岡山大学附属図書館長)

  (259K)pdf

16:50-17:00

閉会

     
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参加費
無料
参加申込

氏名,所属,連絡先をご記入の上,件名を【第3回SPARCセミナー参加申込】として,電子メールまたはFAX にて下記宛にお申込ください。折り返し【受付票】を返送しますので,当日ご持参ください。

※ご連絡いただいた個人情報は,今後のセミナーのご案内と開催変更等の緊急連絡に使用いたしますのでご了承ください。

申込期限平成24年1月26日(木) 平成24年1月30日(月)

申込先: 国立情報学研究所 学術基盤推進部学術コンテンツ課図書館連携チーム SPARC担当
E-mail co_sparc_all@nii.ac.jp FAX 03-4212-2375

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講師紹介

◇永井 裕子

  (日本動物学会 事務局長 UniBio Press代表)

1993年より動物学会事務局長,現在に至る。2010年より筑波大学図書館情報メデイア研究科博士後期課程に在学中。

◇森 いづみ 

  (国立情報学研究所 学術コンテンツ課 専門員)

東京大学附属図書館,同・情報基盤センター,三重大学附属図書館において,外国雑誌受入,参考調査,情報リテラシー教育支援,機関リポジトリ構築等に従事。
平成19年(2007年)度からは,国立情報学研究所において,主として学術機関リポジトリ構築支援事業(NII-IRP),国際学術情報流通基盤整備事業(SPARC Japan)等を通じた学術情報基盤の整備に従事している。
http://researchmap.jp/izumimi/

◇轟 眞市

  (物質・材料研究機構 先端フォトニクス材料ユニット 主幹研究員)

2008年秋から所属組織の機関リポジトリであるNIMS eSciDoc の立ち上げに研究者ユーザーとして参加。また研究成果に関する短いビデオや読み物をYouTubeやScribdで公開している。これらの成果物に対する国内外からの反響を追跡して,セルフアーカイブすることの楽しみを講演や記事の形で発信している。
1993年京都大学大学院工学研究科博士後期課程修了。同年日本電信電話株式会社入社。1998年科学技術庁無機材質研究所入所を経て,2001年4月より現組織に移行。現在,高強度光を伝搬する光ファイバにおける損傷現象の研究に従事。

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講演要旨

◆NIIによる学術情報流通基盤の構築について:オープンアクセス関連の事業・サービスを中心に

  (森 いづみ)

国立情報学研究所(NII)では,平成15年度からSPARC Japan(国際学術情報流通基盤整備事業),平成17年度からNII-IRP(学術機関リポジトリ構築連携支援事業)を行い,学会・大学等と連携しながら,大学等の研究者が必要とする学術情報の流通基盤の改善を目指してきました。
また,平成22年度に国公私立大学図書館協力委員会とNIIの間で『連携・協力の推進に関する協定書』を締結し,翌平成23年度にはJUSTICE(大学図書館コンソーシアム連合)が発足し,「バックファイルを含む電子ジャーナル等の確保と恒久的なアクセス保証体制の整備」を推進しています。
一方,機関リポジトリの横断検索サービスJAIRO Search,機関リポジトリのクラウドサービスであるJAIRO Cloud,国内学術雑誌の論文や国内大学等の蔵書を探すツールCiNii ArticlesCiNii Books,科学研究費補助金のデータベースであるKAKEN等の提供も行っています。
これらNIIの事業・サービスラインナップから,オープンアクセス関連の最新の動向をお話しいたします。

◆学会と機関リポジトリ ―情報発信は強化できるか―

  (永井 裕子)

学術情報流通を変革するという概念のもとに,機関リポジトリは構築されてきた。すでに学術論文の中でも,その役割や現況は検証されはじめている。本講演では,社団法人日本動物学会が,北海道大学,京都大学,筑波大学の機関リポジトリ(以後IR)と連携し,それぞれの機関に所属する研究者の論文がIRを通じてどのように利用されているか,またそれは,IRが目指す「学術情報流通」にとってどのような意味を持つのか,学会としての考えを説明させて頂きたい。

◆研究者のアウトリーチ活動としてのセルフアーカイビング

  (轟 眞市)

研究成果著作物のセルフアーカイビングが,専門分野を越えて幅広い読者を対象とするアウトリーチ活動として機能した例を紹介する。所属機関のリポジトリで公開した2つの英文原著論文の著者最終稿のダウンロード数が,出版してから3年経つにも関わらず,それに続く3年間で約1500に達した。どちらも掲載雑誌を購読していない読者からのものと考えられ,研究者に広く興味を引きやすい内容を有していたことや,実験ビデオ映像をYouTubeで公開して文献に誘導したことが効を奏したと思われる。機関リポジトリの登録文書数を研究者の協力を得て拡大しようとするならば,研究者に登録文書への反響を知る楽しみを認識してもらった上で,自発的にセルフアーカイビングしたくなる環境を構築するのが早道であろう。そのためには,登録した文書に対するアクセス統計が欲しいときにすぐ見られるサービスが求められる。

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開催報告
平成24年1月31日(火)に第3回SPARC Japanセミナー2011「学術情報流通の新たな展開―研究者・学会とオープンアクセス―」を開催しました。
参加者数 44名
アンケート結果 回答数: 32

※ご意見は,公開の同意をいただいたものです。

■参加目的
    業務に関連するため:21   研究に関連するため:4   教養:5   その他:0
■今回の内容について
  目的達成度
    役に立つ:29   普通:3   期待と異なる:0
  ご意見 【所属/職種】
  【大学/図書館関係】
   
  • 今までのIRにとらわれない今後のOAの展開について理解を深めることが出来た。研究者の視点でのお話はいつも刺激的です。ありがとうございました。
  • 森さんの総合的なプレゼンは良かった。現在のNIIの目指すところが説明できている。しかし,一つだけ,大学図書館に何を求めるのかを,一言加えて欲しかった。
  • 機関リポジトリの必要性がわかった。
  • 研究者視点からのOAの話はあまり聞くことがないので,非常に参考になった。
  • 非常に充実したお話が聞けました。講演を聞いてリポジトリ業務を頑張ろうと思いました。
  • 研究者の話が聞けて良かったです。訪問しないといけないなと思いました。
  • 非常に分かりやすく,有益な話だったと思います。
  • OAについてNII,学会,研究者という異なる立場からのお話が伺えて面白かった。最新の動向について知らないことも多く勉強になった。
  【大学/研究・教育関係】
   
  • NIIの新たな活動がわかってよかった。セルフアーカイヴの話も興味深い。
  • 轟先生の講演が大変わかりやすくて面白かった。Mendeleyに興味を持った。
  【その他/図書館関係】
   
  • 学会の立場,研究者の立場からOA及びOAをめぐる状況について話が聞けたのが良かったです。
■今後,聞いてみたい内容・テーマ・講演者について
  【大学/図書館関係】
   
  • アクセスログの解析や活用について。
  • 電子ジャーナル関係。
  • NIIとDRFには,大学図書館に求めることを伺いたい。文科省学術情報基盤作業部会には,OAについて,また大学図書館に求めることを伺いたい。
  • あまりOAに積極的でない研究者の方の視点でも話が聞けたらと思う。そのような研究者の意見をまとめた講演など。
  • EJとの関連。海外の動向。
■その他,当企画に関するご意見・感想
  【大学/図書館関係】
   
  • 大変良かったです。ありがとうございました。
  • 労力的には大変でしょうが,地方で理解者を増やす努力や活動をしてほしい。
  • 今後の参考にさせていただきます。ありがとうございました。
  【大学/研究教育関係】
   
  • 人文・社会科学の研究者の考え方も紹介してほしい。
  【その他/図書館関係】
   
  • 今回は岡山大学さんとの共催ということで,東京での開催よりは参加しやすい方が多かったと思われます。ありがとうございました。
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最終更新日:2012年06月14日