研究シーズ2017情報環境科学

学習ログの蓄積と分析によりオンライン教育を改善

古川 雅子情報社会相関研究系 助教

研究分野教育⼯学/学習ログ分析/映像評価

研究背景・目的

高等教育機関におけるICT利活用率は年々増加し、LMS(Learning Management System)も国立大学においては約9割、私立大学においても約6割が導入に至っています。しかしながら、オンライン教育の満足度も履修完了率も期待以下の低水準にとどまっているのが現状です。LMS等を通じてサーバに蓄積される学習行動履歴データ「学習ログ」を分析し、学生・教員・教育機関へ効果的なフィードバックを行うことによって、オンライン教育の改善を図るラーニング・アナリティクス(学習ログ分析)という研究分野が欧米を中心に盛んになり、世界各国で注目されるようになっています。学習ログ分析を取り入れることによって、オンライン教育の普及と質の向上を目指します。

研究内容

  1. 学習ログの蓄積・分析・フィードバック手法の提案
    オンライン教育を行っている大学と共同で、学習ログ蓄積システムを構築しています。これに教材閲覧履歴や映像視聴履歴、テスト結果等の学習ログを蓄積し、集めた学習ログの分析手法及び効果的なフィードバックについて提案します。
  2. 映像教材の効果的な学習手法の検討
    学習者の属性によって映像教材の視聴行動及び視点・観点に差異があるかを明らかにするために、映像評価ツールを開発しました。学習者に適した映像教材の提示方法について検討を行っています。

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産業応用の可能性

学生・教員・教育機関等、あらゆる立場の人が関係する学習ログ分析には、さまざまな利用価値が考えられます。学習ログ分析では、学習者への個別フィードバックや学習の満足度向上、ドロップアウト率の低下に関わる情報を随時把握することで、教育改善システムの実用化が期待されます。また、映像評価ツールにより、映像教材のより有効な利用を実現します。

連絡先

古川 雅子[情報社会相関研究系 助教]
furukawa[at]nii.ac.jp ※[at]を@に変換してください

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