イベント情報
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2013年(平成25年度)

第4回 SPARC Japan セミナー2013
「今日の問題を解く,学術情報の受信と発信-Think Globally, Act Locally」

日時

平成25年12月19日(木曜日)13:00~17:00

場所

京都大学百周年時計台記念館 2F 国際交流ホールIII

イベントは終了しました
多数のご参加ありがとうございました。

更新記録

ニュースレターを公開しました。(2014/02/12)
発表資料を公開しました。(2014/01/16)
開催報告を公開しました。(2013/12/27)
講師紹介講演要旨を公開しました。(2013/12/06)
プログラムを公開しました。(2013/11/25)
・ウェブページを公開しました。(2013/11/25)

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アウトライン

【概要】

日本における研究・教育基盤の強化や学術活動の活性化には,学術情報の受信(アクセス)と発信(パブリッシング)の両方を併せて考えることが不可欠です。昨今のジャーナル価格の高騰と為替変動,図書館予算の縮小などにより,外国雑誌のみならず和雑誌の購読・維持も難しくなってきています。いかに効率的に学術情報を手に入れ,効果的に流通させるのか。図書館は価格交渉だけでなく,世界的な学術マーケットの動きをも視野に入れながら,その活動や仕組み,価値等,変革を迫られています。そんな状況のなか,最近ではオープンアクセス運動の広がりにより,多くのオープンアクセスジャーナルが発行されてきています。オンライン上で,無料で受信または気軽に情報発信できるメリットはありますが,果たしてメリットだけなのでしょうか。本セミナーでは,これらの話題を共有し,日常的な問題として考えるワークショップ形式で開催します。図書館員,研究者,学協会の皆様の参加をお待ちしております。

 

【討論テーマ】
   A: Eリソースの目利き-ネットに散在する様々な学術情報資源の分析と判断
   B: オープンアクセスの実情-新しい出版モデルの出納帳

   ※入替え制で,両方のテーマにご参加いただけます。

【参加対象者】
研究者,図書館員,学術出版職にある方々

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プログラム

時間

内容

講師

発表資料

13:00-13:05

開会挨拶

東出 善史子
(京都大学附属図書館)

13:05-13:15

概要説明

谷藤 幹子
(物質・材料研究機構)

レクチャー1: Eリソースの現状と取組み

13:15-13:30

京都大学におけるEリソース管理の現状と課題

[講演要旨]

塩野 真弓
(京都大学附属図書館)

(914K)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。

13:30-13:45

NIMS材料科学図書館における電子リソース管理システムの開発と実践

[講演要旨]

田辺 浩介
(物質・材料研究機構)

(1.52M)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。

レクチャー2: オープンアクセス化への試み

13:45-14:00

学会誌OA化への決断― 科研費助成を受けて購読モデルからOAモデルへ

村山 泰啓
(情報通信研究機構)

(1.87M)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。

14:00-14:15

学会誌OA化を実践してわかったこと ― 研究コミュニティからのメッセージ

[講演要旨]

野崎 光昭
(高エネルギー加速器研究機構)

(1.92M)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。

グループディスカッション

14:15-14:20

グループ分け

【ファシリティター】

■討論テーマA■
塩野 真弓
(京都大学附属図書館)
田辺 浩介
(物質・材料研究機構)
高橋 昭治
(エルゼビア・ジャパン)
飯野 勝則
(佛教大学附属図書館)
東出 善史子
(京都大学附属図書館)

■討論テーマB■
村山 泰啓
(情報通信研究機構)
野崎 光昭
(高エネルギー加速器研究機構)
谷藤 幹子
(物質・材料研究機構)
鈴木 哲也
(京都大学学術出版会)
有田 正規
(国立遺伝学研究所)

※入替え制で,両方のテーマにご参加いただけます

14:20-15:00

ディスカッション1

15:00-15:10

休憩

15:10-15:50

ディスカッション2

15:50-16:55

パネルディスカッション

16:55-17:00

閉会挨拶

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参加費
無料
参加申込

氏名,所属,連絡先をご記入の上,件名を【第4回SPARCセミナー参加申込】として,電子メールまたはFAX にて下記宛にお申込ください。折り返し【受付票】を返送しますので,当日ご持参ください。

※ご連絡いただいた個人情報は,今後のセミナーのご案内と開催変更等の緊急連絡に使用いたしますのでご了承ください。

受付は終了いたしました。多数のお申込み誠にありがとうございました。
申込期限: 平成25年12月13日(金)

申込先: 国立情報学研究所 学術基盤推進部学術コンテンツ課支援チーム SPARC担当
E-mail co_sparc_all@nii.ac.jp FAX 03-4212-2375

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講師紹介

◇東出 善史子 (京都大学附属図書館情報管理課電子情報掛)

2005年より図書系職員として勤務。2011年より現職。

◇谷藤 幹子 (物質・材料研究機構 科学情報室)

学術情報流通基盤強化の一環として図書館経営のほか,オープンアクセスジャーナルの出版,研究コミュニティポータルの開発運用に従事。機構のデジタルライブラリー化構想を受けてリポジトリシステムをマックスプランク研究所と共同開発。"NIMS eSciDoc"ブランドで,文書アーカイブ画像データアーカイブを運用中。同システムと所内業務データベースを統合した研究者総覧 "SAMURAI"は月6万件のアクセスに成長。またゴールドモデルの英文OA誌(Science and Technology for Advanced Materials, STAM)の出版は,インパクトファクタ3.752を得て国内学術誌として同領域でトップに入る。2012年からオープンソースソフトウェア(Next-L Enju)を使って開発した図書館管理システムにEリソース管理機能を追加開発し運用中。専門図書館ならではのEリソースの利活用,利用分析に取り組む。応用物理学会会員,Society of Scholary Publishing (SSP)会員,日本光学会出版委員,ほか日本学術会議特任連携会員,出版社のLibrary Advisory委員等としても活動。

◇塩野 真弓 (京都大学附属図書館情報管理課雑誌情報掛)

2007年より図書系職員として勤務。2013年より現職。

◇田辺 浩介 (物質・材料研究機構 科学情報室)

物質・材料研究機構において,学術情報流通に関するシステムの設計・運用・開発に従事。東京工科大学大学院助手,慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所非常勤講師などを経て,2012年10月より現職。オープンソース図書館システム「Next-L Enju」の開発者。

◇村山 泰啓 (情報通信研究機構)

情報通信研究機構統合データシステム研究開発室長。京都大学生存圏研究所客員教授(併任)なども務める。専門は中層大気科学,大気リモートセンシング。ICSU-WDS科学委員会 ex officio委員,日本学術会議WDS小委員会幹事として国内外の科学データマネージメント活動にも携わる。1993年京都大学博士課程(工学)取得後,情報通信研究機構(当時郵政省通信総合研究所)研究官などを経て,現職。アラスカ大学と共同の北極大気観測計画(1993年~2006年)ではプロジェクトリーダーとして実験観測データシステム開発も手掛けた。

◇野崎 光昭 (高エネルギー加速器研究機構)

1982年に東京大学大学院博士課程修了後,東京大学理学部,神戸大学自然科学研究科を経て,2006年から高エネルギー加速器研究機構。専門は高エネルギー物理学。海外の加速器研究施設での国際協力実験や米国との国際共同気球観測実験等に従事してきた。最近ではヒッグス粒子を発見したATLAS実験に参加している。2012年からは日本物理学会理事,刊行委員としてProgress of Theoretical and Experimental Physics (PTEP)の運営に携わっている。

◇高橋 昭治 (エルゼビア・ジャパン)

1999年エルゼビアに入社。ScienceDirect,Scopusを中心にマーケティング,利用者支援を担当。オープンアクセス,COUNTER,ORCIDなど電子ジャーナル関連の各種トピックに関心を持っている。

◇飯野 勝則 (佛教大学附属図書館)

佛教大学附属図書館専門員。京都大学附属図書館等を経て,2004年10月より現職。図書館における学術情報システムの企画・開発および電子リソース管理を担当。2011年4月にディスカバリサービスSummonの導入を日本で初めて行い,以後利用者サービスにおける影響などを継続的に分析している。

◇鈴木 哲也 (京都大学学術出版会)

京都大学文学部および教育学部に学び,ライター・編集者として活動の後,1996年より京都大学学術出版会編集次長,2006年より現職。編集者としての主な担当領域は地域研究,人類学および自然科学一般。大学出版部協会常任理事,日本書籍出版協会評議員。

◇有田 正規 (国立遺伝学研究所 生命情報研究センター)

産総研の生命情報科学研究センター,東京大学大学院の情報生命科学専攻,東京大学理学部の生物情報科学科と,バイオインフォマティクスを研究する組織の立ちあげ事業に従事。2013年より伝統ある国立遺伝学研究所に移籍して,自身初の再生事業に取り組む。専門はメタボロミクスとバイオインフォマティクス。

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講演要旨

◆京都大学におけるEリソース管理の現状と課題

  (塩野 真弓)

京都大学ではERMSを中心としたEリソース管理を始めて6年が経過した。管理・提供体制や方法などについて現在までの状況を紹介するとともに,今後の課題について報告する。

◆NIMS材料科学図書館における電子リソース管理システムの開発と実践

  (田辺 浩介)

電子ジャーナルや電子ブックなど,電子リソースのコスト管理,すなわち購入費と利用状況の管理は,図書館にとって喫緊の課題です。しかし,出版社・学会ごとに分散するオンラインジャーナルや電子書籍の利用数を収集し,支払った購読費を元にコストパフォーマンスを管理するのは,非常に手間がかかる業務です。物質・材料研究機構では,この業務を効率的に処理し,図書の予算化や費用対効果の検証に活かすことを目標に,SUSHIプロトコルを使ったCOUNTER準拠の統計の機械的な取得と,電子リソースの購読コスト計算を行うシステムを独自に開発しました。今回は,この電子リソース管理システムの紹介と,実際の運用の様子,さらに運用によって明らかになった課題と今後の展望についてお話いたします。

◆学会誌OA化を実践してわかったこと ― 研究コミュニティからのメッセージ

  (野崎 光昭)

日本物理学会は伝統ある英文学術誌「Progress of Theoretical Physics (PTP) 」を引き継ぐ形で2012年にオープンアクセスの学術誌「Progress of Theoretical and Experimental Physics (PTEP) 」を発刊し,小規模ながら安定した情報発信を行っている。SCOAP3はCERNを中核機関とした世界規模の取り組みであり,2014年1月から始まろうとしている。このような高エネルギー物理学分野の学術誌の現状について報告する。

開催報告
平成25年12月19日(木)に第4回 SPARC Japan セミナー「今日の問題を解く,学術情報の受信と発信-Think Globally, Act Locally」を開催しました。本セミナーに関するニュースレター(20号)はこちらからご覧ください。
参加者数 63名
アンケート結果 回答数: 43

※ご意見は,公開の同意をいただいたものです。

■参加目的
    業務に関連するため:40   研究に関連するため:3   教養:2   その他:0
■今回の内容について
  目的達成度
    役に立つ:34   普通:8   期待と異なる:1
  ご意見 【所属/職種】
  【大学/図書館関係】
   
  • 関西でSPARC Japanに初めて参加できてよかった。ファシリテーターが豪華でさすがNIIと思いました。
  • 非常の興味深い,濃い内容でした。他の大学の状況も伺うことができ,大変有意義でした。
  • 色々なお立場の方の意見が大変参考になった。
  • COUNTERの活用方法を伺えたのが大変役立ちました。今後是非大学内で活用します。
  • 研究者の方とフラットな場で議論できたことが非常に貴重でした。研究者の方にとってのOA誌投稿のインセンティブをお聴きできてよかったです。
  • 電子ジャーナルやオープンアクセスなど,雑誌をめぐる最新情報が得られてよかった。
  • Eブックについても聞けるかと思っていましたが,ジャーナルだけでもかなりボリュームがありました。
  • OAの実情,最新情報,各分野での苦労など,参考になりました。
  • SPARCでディスカッションは初めてでしたが,とてもよかったです。
  • 知識としてはほとんど知っていることだったが,新しい情報も入手できて今後の参考になると思う。
  • 業務直結ではありませんが,色々な話が聞けて勉強になりました。
  • EJ・DB管理はどこの大学も同様の悩みを抱えていること,様々な工夫を試みていることがわかった。
  • 普段の図書関係のイベントと異なり,実際に研究者からOAについてのお話が聞けて,大変勉強になりました。
  • APCやSCOAP3の内容について,詳しくお聞きできて,大変ためになりました。
  • OAに直接関わる研究者の観点からの意見を聞くことができて役に立ちました。(普段関わっている先生方は,あまりOAに携わっていないため)
  【学協会/学術誌編集関係】
   
  • 図書館のEリソースについて色々な情報を得ることができて有意義でした。
  【企業/学術誌編集関係】
   
  • この世界から数年遠ざかっている間に大きく変わりました。情報収集が大変です。
  • OAは興味深いテーマです。
  【その他/研究者】
   
  • 参加者の意見が聞けるのは良い。SPARCに対する期待や,出して欲しいデータ・情報を聞いておくとよいと思う。
  【その他/その他】
   
  • 双方向のディスカッションが新鮮でした。各講師の方々のプレゼンも素晴らしかった。
■今後,聞いてみたい内容・テーマ・講演者について
  【大学/図書館関係】
   
  • 電子リソースの動向や契約,管理について,素養が無く恥ずかしい限りでした。こういった人を対象とした基礎・入門編の研修があるとうれしいです。
  • OAの質の保証。
  • 欧米の大学図書館の学術情報流通事情,最近の動向等について。
  • 学術情報の生産、評価のメカニズムなどについて。
  • 学術リポジトリの発展について。
  • APCについて。
  • 今回はどれも現実的なお話でとても参考になりましたので,以降も実情に見合ったような内容だと理解しやすく,業務にも活用できるかと思う。
  • 図書館にOA誌の目利きは可能か,必要か?APCの管理は誰がするのか。
  【その他/その他】
   
  • オープンデータについて。
■その他,当企画に関するご意見・感想
  【大学/図書館関係】
   
  • 大変勉強になりました。ありがとうございました。
  • NII以外の場所で行ってくださると,とてもありがたいです。グループディスカッションが大変有意義でした。
  • ディスカッション中心であることは,当事者意識が強まり良かったです。もう少し1グループあたりの人数が少なくてもよいかと思いました。
  • 今後の業務に大変参考になりました。ありがとうございます。
  • 研究成果の永続的な保存の担保など,図書館のあまり意識されていない役割についても,意識的な研究者の方もいるのだとディスカッションの中でわかり励まされる思いがしました。
  • ディスカッションは人数を半分にして,テーマはAorBのどちらかに絞ったほうが良かったのではないかと思いました。業務で直接関わってくるテーマではなかったので,ちょっとつらかった。
  • 配布資料とプレゼン資料の内容が思ったより違っていて戸惑った。ディスカッションは面白かったが,他のグループが気になった。参加者の知識の違いが大きく,担当者は大変だなと思います。お疲れ様でした。
  • グループディスカッションも面白かったですが,盛り上がり具合によって,満足度は変わるかなと思いました。
  • 出版社,研究者の方のお話を聞けてよかったです。勉強になりました。ありがとうございました。
  • 「研究者の参加を増やす」ことについて,やはり知らない研究者が多いと思います。開催のお知らせと共に「自機関の研究者にも広報してください」と言ってもらえれば対応できる図書館員は多いかもしれません。
  • OA誌について情報を入手できてよかった。
  • 今回初めての参加でしたので,参考になりました。ありがとうございました。
  • ありがとうございました。
  • これまでの座学のSPARCではなく,実務担当者,研究者,出版社を交えてのグループディスカッションは,有意義な時間を過ごせました。ありがとうございました。
  • OAの出版に関する現実的な話題が多く,とても有意義でした。
  • グループディスカッションが難しかった。何を議論するのかというゴールが共有されていなかった印象です。しかし,代表者が上手くまとめてくれたし,他のグループの議論概要も興味深かったです。
  【学協会/学術誌編集関係】
   
  • 学術情報の受信者と発信者がディスカッションすることで,色々な情報を得ることができて有意義でした。両者の意見交換はとても重要と感じます。
  【企業/学術誌編集関係】
   
  • 年に1回か2回,京都で開催して欲しい。今回のようなディスカッションは参加者の声が聞けてとてもよかったです。ありがとうございました。
  • ディスカッションは声が聞こえづらく,部屋を分けて欲しかった。
  【企業/研究者】
   
  • 人文系ならびに研究者の参加が必要。
  【その他/研究者】
   
  • これまでの情報をまとめてリポジトリ化すると良いと思う。
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最終更新日:2014年2月12日