【概要】
日本における研究・教育基盤の強化や学術活動の活性化には,学術情報の受信(アクセス)と発信(パブリッシング)の両方を併せて考えることが不可欠です。昨今のジャーナル価格の高騰と為替変動,図書館予算の縮小などにより,外国雑誌のみならず和雑誌の購読・維持も難しくなってきています。いかに効率的に学術情報を手に入れ,効果的に流通させるのか。図書館は価格交渉だけでなく,世界的な学術マーケットの動きをも視野に入れながら,その活動や仕組み,価値等,変革を迫られています。そんな状況のなか,最近ではオープンアクセス運動の広がりにより,多くのオープンアクセスジャーナルが発行されてきています。オンライン上で,無料で受信または気軽に情報発信できるメリットはありますが,果たしてメリットだけなのでしょうか。本セミナーでは,これらの話題を共有し,日常的な問題として考えるワークショップ形式で開催します。図書館員,研究者,学協会の皆様の参加をお待ちしております。
【討論テーマ】
A: Eリソースの目利き-ネットに散在する様々な学術情報資源の分析と判断
B: オープンアクセスの実情-新しい出版モデルの出納帳
※入替え制で,両方のテーマにご参加いただけます。
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