イベント情報
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2013年(平成25年度)
 
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第3回 SPARC Japan セミナー2013
「オープンアクセス時代の研究成果のインパクトを再定義する:再利用とAltmetricsの現在」

日時

平成25年10月25日(金曜日)10:00~17:00

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場所

国立情報学研究所 12階 1208,1210会議室

イベントは終了しました
多数のご参加ありがとうございました。

更新記録

ドキュメントを掲載しました。(2014/07/25)
ビデオ映像を掲載しました。(2014/1/23)
ニュースレターを公開しました。(2013/11/21)
発表資料を公開しました。(2013/11/12)
開催報告を公開しました。(2013/10/31)
講師紹介講演要旨を公開しました。(2013/10/17)
プログラムを公開しました。(2013/09/11)
・ウェブページを公開しました。(2013/09/11)

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第3回 SPARC Japanセミナー2013

第3回 SPARC Japanセミナー2013

第3回 SPARC Japanセミナー2013

第3回 SPARC Japanセミナー2013

第3回 SPARC Japanセミナー2013

第3回 SPARC Japanセミナー2013

第3回 SPARC Japanセミナー2013

第3回 SPARC Japanセミナー2013

第3回 SPARC Japanセミナー2013

アウトライン

【概要】

昨今、"Open Access=Access+Reuse"の定義のもと、欧米では論文への障壁無きアクセスのみならず、論文データの再利用の議論が盛んになっています。また、論文だけでなく、研究データのOA化を義務付ける動きが著しい状況です。一方、オープンになった論文、データに対し、ソーシャル上での反応など、論文の被引用数といった従来の評価指標とは異なる手法によってその影響度を測る"Altmetrics"も注目されています。そこで今回のSPARC Japanセミナーでは、今年のOpen Access Weekのテーマである"Redefining Impact"とも呼応しながら、研究成果のインパクトについて焦点を当て、今後の多様な学術情報流通の展望ならびに課題について議論してみたいと思います。

【参加対象者】
研究者,図書館員,学術出版職にある方々

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プログラム
司会:西薗 由依(鹿児島大学附属図書館/DRF)

時間

内容

講師

発表資料

ビデオ映像

ドキュメント

10:00-10:15

開会/概要説明

西薗 由依
(鹿児島大学附属図書館/DRF)

(685K)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

video

(8:19)

video

(389K)pdf

10:15-10:30

ビデオレター

Mark Patterson
(eLife)
Peter Binfield
(PeerJ)

video

(10:54)

video

10:30-11:00
(質疑含む)

英国における研究データ管理支援の動向

[講演要旨]

池内 有為
(筑波大学大学院)

(2.71M)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

video

(31:01)

video

(896K)pdf

11:00-12:20
(質疑含む)

The "Reuse Factor" and the Future of Credit for Research

[講演要旨]

Mark Hahnel
(figshare)

(1.19M)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。

video

(78:47)

video

(401K)pdf

12:20-13:20

休憩

13:20-14:40
(質疑含む)

Altmetrics: The Next Step for Open Access

[講演要旨]

Jason Priem
(ImpactStory)

(1.33M)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。

video

(77:55)

video

(475K)pdf

14:40-15:00
(質疑含む)

生命科学分野の大規模データ利用技術開発の現状と今後の展開

[講演要旨]

坊農 秀雅
(ライフサイエンス統合データベースセンター)

(2.37M)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。

video

(17:50)

video

(771K)pdf

15:00-15:20
(質疑含む)

岡山大学学術成果リポジトリにおけるAltmetricsの導入について

[講演要旨]

大園 隼彦
(岡山大学附属図書館/DRF)

(986K)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。

video

(16:23)

video

(607K)pdf

15:20-15:35

休憩

15:35-16:50

パネルディスカッション

【モデレーター】

林 和弘
(科学技術・学術政策研究所)

【パネリスト】
池内 有為
(筑波大学大学院)
Mark Hahnel
(figshare)
Jason Priem
(ImpactStory)
坊農 秀雅
(ライフサイエンス統合データベースセンター)
大園 隼彦
(岡山大学附属図書館/DRF)

video

(80:25)

video

(321K)pdf

16:50-17:00

閉会挨拶

安達 淳
(国立情報学研究所)

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参加費
無料
参加申込

氏名,所属,連絡先をご記入の上,件名を【第3回SPARCセミナー参加申込】として,電子メールまたはFAX にて下記宛にお申込ください。折り返し【受付票】を返送しますので,当日ご持参ください。

※ご連絡いただいた個人情報は,今後のセミナーのご案内と開催変更等の緊急連絡に使用いたしますのでご了承ください。

受付は終了いたしました。多数のお申込み誠にありがとうございました。
申込期限: 平成25年10月24日(木)

申込先: 国立情報学研究所 学術基盤推進部学術コンテンツ課支援チーム SPARC担当
E-mail co_sparc_all@nii.ac.jp FAX 03-4212-2375

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講師紹介

◇西薗 由依 (鹿児島大学附属図書館/DRF)

2003年より図書系職員として勤務,機関リポジトリ業務などに携わる。デジタルリポジトリ連合 (DRF)企画ワーキング・グループでも活動中。

◇池内 有為 (筑波大学大学院)

博士論文のテーマとして研究データ管理に取り組んでいる。1995年慶應義塾大学法学部政治学科卒業。1997年慶應義塾大学大学院図書館・情報学修士課程修了。1997-2005年フェリス女学院大学附属図書館勤務。筑波大学大学院図書館情報メディア研究科博士後期課程2年次在学中。

◇Mark Hahnel (figshare)

figshareの設立者。、NewcastleとLeedsの大学で遺伝学の研究をしており,この度Imperial College Londonで幹細胞生物学の博士号を取得。彼はオープンサイエンスやその可能性について熱心に取り組んでいて,その活動によってリサーチコミュニティは根本的に変化せざるを得ないであろう。

◇Jason Priem (ImpactStory)

The University of North Carolina Chapel Hill の博士課程の学生であり,ImpactStoryの共同設立者。ImpactStoryはアルフレッド・P・スローン財団から助成を受けているオープンソースのaltmetricsアプリケーション。“altmetrics”とは彼が新しく作り出した用語で,ソーシャルメディアやオンラインサービス上でどれだけのインパクトがあったかを図る概念やサービスの総称。彼は初のaltmetricsのワークショップを企画したり,このサービスに関して広く出版や講演活動をおこない,altmetricsを取巻く研究分野の育成ならびに強化に努める。また,指導者,グラフィックデザイナー,プログラマーといった役割も担い,いくつかの優れたオープンソースのソフトアプリケーションにも携わっている。

◇坊農 秀雅 (ライフサイエンス統合データベースセンター)

理化学研究所においてFANTOM(Functional annotation of mouse)プロジェクトの立ち上げに関わった後,埼玉医科大学ゲノム医学研究センターを経て,2007年7月より大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 ライフサイエンス統合データベースセンター(DBCLS)にて統合データベースプロジェクト(統合DB)に従事。統合DBの広報・普及活動として統合TVや統合データベース講習会の立ち上げに関わり,現在は大規模データの利用技術開発を担当。京都大学博士(理学)。

◇大園 隼彦 (岡山大学附属図書館/DRF)

2002年より図書系職員として勤務,岡山大学の機関リポジトリの立ち上げに携わる。2013年よりデジタルリポジトリ連合(DRF)企画ワーキンググループに参加。

◇林 和弘 (科学技術・学術政策研究所)

1995年ごろより日本化学会の英文誌の電子ジャーナル化と事業化を大学院時代のアルバイトを端緒に行う。電子投稿査読,XML出版,J- STAGEの改善,電子ジャーナル事業の確立と宣伝活動など,広いフェーズで実務に基づき考察と改善を加え,当該誌を世界最速クラスで発行する電子ジャーナルに整え,2005年にはオープンアクセス対応を開始し,電子書籍(ePub)対応の技術立証も行った。その経験を生かして日本学術会議,SPARC Japanなどを通じて日本発の情報発信をより魅力的にするための活動も行う。電子ジャーナルの将来と次世代の研究者コミュニケーションのあり方についても興味を持ち,2012年より文部科学省科学技術政策研究所において政策科学研究に取り組んでいる。

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講演要旨

◆英国における研究データ管理支援の動向

  (池内 有為)

研究データの公開は,再利用の効果や研究の信頼性の向上を背景として自然科学分野から社会科学分野に至るまで拡大している。さらに,助成機関や学術雑誌による義務化も拡がり,研究データの公開は研究のライフサイクルに組み込まれつつある。しかし,公開には,資金,時間,技術といった物的・人的資源が不可欠であり,研究者にとって負担が大きい。そこで各国の大学図書館は研究データ管理の支援に乗り出している。本講演では,英国のデジタルキュレーションセンター,エディンバラ大学,グラスゴー大学の取り組みについて,訪問調査の結果を紹介する。

◆The "Reuse Factor" and the Future of Credit for Research

  (Mark Hahnel)

従来の学術出版の枠を超えた動向について紹介する。研究者はこれまでのような研究成果ではなく,リポジトリやfigshareなどから生データを徐々に共有し始めている。それらは引用可能なデータセット,ポスター,遺伝子配列等のファイルで,これまで出版社が提供しようと努力してきた。我々は急激に増えた引用数を目の当たりにし,よりバラエティに富んだ研究成果物が必要とされ,評価されていると思っている。出版されたものの引用だけでインパクトを図るやり方は終わりに近い。まさに"Reuse Factor"の時代である。

◆Altmetrics: The Next Step for Open Access

  (Jason Priem)

多くの研究者がオンラインでの研究活動へとシフトしている。このことによって,研究プロセスの重要で目に見えない部分―会話,議論,提案,解釈,ブックマーク等々―がオンライン上に形跡として残される。これらの形跡をaltmetricsに利用することで,学術的インパクトについてより良いデータを得ることができる。このインパクトに関するデータは学術コミュニケーションを促進し,オープンアクセスをさらに多様化し,出版の収益構造に対応する助けとなる。このシステムがどのようなものなのか,事例を分析しながら話し合ってみたい。

◆生命科学分野の大規模データ利用技術開発の現状と今後の展開

  (坊農 秀雅)

DNAマイクロアレイや新型DNAシーケンサ(Next Generation Sequencers)といった大規模解析による実験データの量は膨大でそのデータハンドリングは実験生物学者には困難であるが,論文発表に伴って公開されたデータを蓄積した公共データベースをフル活用する新しい研究スタイルが注目されてきている。DBCLSではそれらを再利用する利用技術を開発し,実験生物学者の情報技術的な自立を促すための情報提供を行ってきた。本講演ではその現状を紹介し,今後について展望する。

◆岡山大学学術成果リポジトリにおけるAltmetricsの導入について

  (大園 隼彦)

岡山大学では機関リポジトリにaltmetricsの導入を進めている。岡山大学における導入事例を紹介するとともに,導入における課題,今後の展開可能性について報告する。

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開催報告
平成25年10月25日(金)に第3回SPARC Japanセミナー2013「オープンアクセス時代の研究成果のインパクトを再定義する:再利用とAltmetricsの現在」を開催しました。本セミナーに関するニュースレター(19号)はこちらからご覧ください。
参加者数 107名
アンケート結果 回答数: 32

※ご意見は,公開の同意をいただいたものです。

■参加目的
    業務に関連するため:24   研究に関連するため:7   教養:1   その他:0
■今回の内容について
  目的達成度
    役に立つ:28   普通:2   期待と異なる:2
  ご意見 【所属/職種】
  【大学/図書館関係】
   
  • 代理で参加したが,インパクトファクターとは違った評価基準について,最近の動向が理解できた。また,データの公開についての現状も分かりやすく説明され,非常に役に立ったセミナーであった。
  • リポジトリにもデータ格納という話と,altmetricsの話は,どちらも今回初めて知識を得ることができ,大変良かったです。
  • 初めて知ることが多く,大変勉強になりました。今やOAが前提であること,雑誌が前提ではないことが印象的でした。
  • 日本におけるOA,altmetricsの現状と問題点を聞きたかったが,altmetricsを学ぶ段階にあった。
  • 英米の助成団体は,データの再利用の価値を認識しているようであるが,webによって研究が変化していることさえ認識のない研究者に,図書館員はこのことをどう伝えてゆけば良いのか考えさせられた。考えてみたい。
  • データリポジトリについは,まだ日本の意識では海外に追いついていないのではないかと感じる。(おそらく分野では存在するIRを使う点に関して)
  【大学/研究者】
   
  • 非常に内容が濃くて多くを学べた。ありがとうございました。
  【その他/図書館関係】
   
  • 可能性のあるテーマであるので,とても役に立った。
  【その他/研究者】
   
  • インパクトファクターの異常な使われ方に疑問があり,その他の評価方法について興味があった。概ね満足している。改変されていないオリジナルを保有し,それを明示することも一つかと思う。
  • 現在の日本国内の現状が良くわかった。
  • ライフサイエンスの分野でもデータの囲い込みが問題であると思っていたが,他の分野ではもっとひどいことがわかって意外だった。
  • 職場の人間,研究者の意見がもっと必要であると感じた。
  【その他/その他】
   
  • Jason PriemさんとMark Hahnelさんのお二人が同じ場所で同時に話すことに感激しました。
  • altmetricsについて知ることができました。業務で少し研究評価にかかわっていますが,インパクトファクター以外の指標が注目されていることを初めて知りました。
■今後,聞いてみたい内容・テーマ・講演者について
  【大学/図書館関係】
   
  • IRの今後。大学別のOAの事例。
  【その他/その他】
   
  • altmetrics導入にフォーカスしたワークショップ開催を期待しています。
■その他,当企画に関するご意見・感想
  【大学/学術誌編集・図書館関係】
   
  • 日本語論文についてもaltmetricsが取れる流れを作るための動きと研究者への啓蒙が必要であろう。
  • 無料でこのような質の高い企画を継続的に開催していただいていることに感謝いたします。
  • 冒頭でハッシュタグの案内が口頭でありましたが,スライド撮影,配布物への記載があれば,より分かりやすく感じました。
  【その他/図書館関係】
   
  • 内容はとても意義のあることだと思うが,自分の業務とつなげることはできない。大きな議論ではなく,とりあえずaltmetricsをやってみようという企画にして欲しい。
  【その他/研究者】
   
  • 図書館の人,研究者,外国の状況と,たとえば今回のセミナーの参加者がどのような分布なのか気になりました。
  【その他/その他】
   
  • サイバーフィジカルの領域では,信頼度の高いデータの入手が課題とされていますが,データリポジトリの動きが大きく関係してくるのではないかと感じました。
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最終更新日:2014年07月25日