イベント情報
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2012年(平成24年度)
 

第4回 SPARC Japan セミナー2012
「研究助成機関が刊行するオープンアクセス誌」

日時

平成24年8月23日(木)13:30~17:00

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場所

国立情報学研究所 20階 講義室 1,2

イベントは終了しました
ご参加ありがとうございました。
当日の発表資料と開催報告を公開しましたので,ご活用ください。

更新記録

ドキュメントを掲載しました。(2012/12/13)
ビデオ映像を公開しました。(2012/09/07)
・写真・発表資料を公開しました。(2012/08/30)
開催報告を公開しました。(2012/08/28)
講演要旨を公開しました。(2012/08/08)
講師紹介を公開しました。(2012/08/08)
プログラムを公開しました。(2012/07/18)
・ウェブページを公開しました。(2012/07/18)

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第4回 SPARC Japanセミナー2012

第4回 SPARC Japanセミナー2012

第4回 SPARC Japanセミナー2012

第4回 SPARC Japanセミナー2012

第4回 SPARC Japanセミナー2012

第4回 SPARC Japanセミナー2012

第4回 SPARC Japanセミナー2012

第4回 SPARC Japanセミナー2012

第4回 SPARC Japanセミナー2012

アウトライン

【概要】
2003年,ブダペストオープンアクセスイニシャチブ(BOAI)はオープンアクセス実現のためのふたつの方策を提案しました。ひとつは,研究者が執筆論文をみずからインターネット公開する「セルフ・アーカイビング」です。 大学・研究機関が設置する機関リポジトリや,PubMed Central 等の政府系アーカイブなどの形で発展してきています。もうひとつは,無料で利用できる電子ジャーナルを創刊し,そこに論文発表を行うというものです。そうした電子ジャーナルは「オープンアクセスジャーナル」と呼ばれ,現在世界で約8,000誌を数えます(スウェーデン・ルンド大学調べ)。
オープンアクセスジャーナルの出版には,商業出版社も参入し,近年では「オープンアクセスメガジャーナル」と呼ばれる従来の学術雑誌とは異質のメディアも生まれてきています。こうした電子学術情報流通環境の急速な展開の下で,今後,学術コミュニケーションの姿はどう変わっていくのでしょうか。
今回の SPARC Japan セミナーでは,今冬に創刊される eLife 誌 Managing Executive Editor の Mark Patterson 氏をお招きします。eLife は,世界有数の研究助成機関である,英国:ウェルカム・トラスト,米国:ハワード・ヒューズ医学研究所(HHMI),ドイツ:マックス・プランク協会の3団体が合同で刊行する生命科学分野のオープンアクセスジャーナルで,論文出版加工料(Article Processing Charge(APC))は当面の間無料とされています。本セミナーでは,研究助成団体による学術出版にフォーカスし,オープンアクセス出版の現在と未来について議論を深めます。多くのみなさまのご来場をお待ちします。(当日は通訳がつきます)

【参加対象者】
研究者,図書館員,学術出版職にある方々

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プログラム
司会: 谷本 千栄 (DRF,神戸市外国語大学学術情報センター)

時間

内容

講師

発表資料

ビデオ映像

ドキュメント

13:30-13:35

開会挨拶

13:35-14:00

オープンアクセス出版の動向

[講演要旨]

市原 瑞基
(DRF,宮崎大学附属図書館)

(602K)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

video

(17:43)

video

(865K)pdf

14:00-15:15
(質疑含む)

eLife - 研究者主導の生命科学・生物医科学分野のオープンアクセスジャーナル

[講演要旨]

Mark Patterson
(Managing Executive Editor, eLife)

(8.10M)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

video

(105:49)

video

(3.76M)pdf

15:15-15:30

休憩

15:30-16:45

パネルディスカッション

【モデレーター】
土屋 俊
 (大学評価・学位授与機構)

【パネリスト】
Mark Patterson
 (Managing Executive Editor, eLife)
斎藤 博久 [講演要旨]
 (国立成育医療研究センター)
小島 陽介 [講演要旨]
 (カルガージャパン)
内島 秀樹
 (DRF,筑波大学附属図書館)

斎藤氏 発表資料
(945K)pdf


小島氏 発表資料
(488K)pdf


内島氏 発表資料
(165K)pdf


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

小島氏
video
(14:23)

内島氏
video
(8:14)

video

16:45-17:00

閉会

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参加費
無料
参加申込

氏名,所属,連絡先をご記入の上,件名を【第4回SPARCセミナー参加申込】として,電子メールまたはFAX にて下記宛にお申込ください。折り返し【受付票】を返送しますので,当日ご持参ください。

※ご連絡いただいた個人情報は,今後のセミナーのご案内と開催変更等の緊急連絡に使用いたしますのでご了承ください。

受付は終了いたしました。多数のお申込み誠にありがとうございました。
申込期限平成24年8月20日(月) 平成24年8月22日(水)

申込先: 国立情報学研究所 学術基盤推進部学術コンテンツ課図書館連携チーム SPARC担当
E-mail co_sparc_all@nii.ac.jp FAX 03-4212-2375

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講師紹介

◇市原 瑞基

  (DRF,宮崎大学附属図書館)

2002年より図書系職員として勤務,電子コンテンツ管理業務に携わる。
2007年から2011年まで機関リポジトリ業務を担当。

◇Mark Patterson 

  (Managing Executive Editor, eLife)

2011年11月より現職。もともと遺伝学の研究者で,1994年に科学系出版業界に入り,「Trends in Genetics」の Editor となった。Nature に数年勤務したが,その間「Nature Reviews」の創刊に携わり,2003年 PLoS に移った。PLoS では Director of Publishing として何誌かの PLoS 雑誌の創刊を手掛け,Open Access Scholarly Publishers Association の設立者の一人でもある。また UK Open Access Implementation Group のメンバーの一人でもある。

◇斎藤 博久 

  ((独)国立成育医療研究センター・副研究所長,Allergology International編集委員長)

1977年に東京慈恵会医科大学を卒業,小児科医として勤務した後,1986年に米国 Johns Hopkins 大学免疫学教室に留学した。帰国後の1988年より国立小児病院(現,(独)国立成育医療研究センター)のアレルギー科に勤務,免疫アレルギー研究部部長を経て,2010年4月より現職。順天堂大学,東邦大学などで客員教授として若手研究者の指導にもあたる。2005年より,日本アレルギー学会の公式英文機関誌,Allergology International の編集委員長を務める。また,米国アレルギー喘息免疫学会の Journal of Allergy and Clinical Immunology にも Editor として関わったことがあり,医学雑誌の編集経験は豊富である。

◇小島 陽介 

  (カルガージャパン,代表取締役社長)

2011年,外国雑誌取次部門の Karger Libri と出版社 S. Karger 部門の統括責任者として,株式会社カルガージャパンに着任。前職は,プロクエスト日本支社責任者として,日本国内の学術情報流通に携わる。

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講演要旨

◆オープンアクセス出版の動向

  (市原 瑞基)

近年注目を浴びているオープンアクセス出版について概説し,「eLife」の概要および当該ジャーナルに対する意見を紹介する。助成団体によるオープンアクセス出版およびオープンアクセス出版の今後について議論を行う上で,参加者が共通認識を持つための概略を説明する。

◆ eLife - 研究者主導の生命科学・生物医科学分野のオープンアクセスジャーナル

  (Mark Patterson)

世界有数の研究助成機関である「ウエルカム・トラスト」「ハワード・ヒューズ医学研究所」「マックス・プランク協会」の3機関は,2011年6月,生命科学・生物医科学分野におけるトップクラスのオープンアクセス・ジャーナルを創刊する予定であると発表した。eLife の特徴は2つあり,ひとつは迅速かつ厳格な編集プロセスで,それは現役の研究者によるコミュニティによって行われます。もうひとつは電子媒体を使ったリサーチ・コミュニケーションで,最大効果を生む方法を模索することです。それゆえ eLife では,助成機関のサポートを受けつつ,リサーチ・コミュニケーションの変化を促進するために,電子媒体のスタイルをとり,研究結果の情報伝達は研究自体に不可欠であるという見解を示します。
Patterson 氏は eLife の目的やゴール,現時点での進捗状況,長期目標,eLife がいかにリサーチ・コミュニケーションにおいて変化をもたらすのかをお話します。

◆ Allergology International の変革と医学系雑誌 Editor-in-Chief の仕事

  (斎藤 博久)

日本アレルギー学会の公式英文機関誌 Allergology International (AI) は,SPARC Japan パートナー誌に選定されている。2004年の選定以降,AI は海外出版社のもとをはなれ,購読形式からオープンアクセス(OA)ジャーナルへと移行した。その結果,2006年より PubMed に掲載されて以降,論文の被引用数が増加し,2012年には Web of Science に収録されることになった。Editor-in-Chief としてこれらの変革に携わった経験をのべる。医学系OAジャーナルの隆盛,競合誌の動きなどを見すえ,今後のあらたな展開も考えてみたい。

◆ Karger におけるOAの取り組み

  (小島 陽介)

Karger は1890年の創業以来,独立系の学術出版社として学術情報流通に携わってきた。紙の雑誌の時代から世界中の研究者に学術情報を提供するとともに,研究者に学術成果発表の場を提供してきた。電子雑誌の時代に入り,購読者・機関,また論文投稿者である研究者からの様々なニーズが高まるにつれて,Karger においても雑誌出版方法の転換期に来ている。この度は,Karger の現状と取り組みについて簡単に紹介したい。

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開催報告
平成24年8月23日(木)に第4回SPARC Japanセミナー2012「研究助成機関が刊行するオープンアクセス誌」を開催しました。
参加者数 67名
アンケート結果 回答数: 23

※ご意見は,公開の同意をいただいたものです。

■参加目的
    業務に関連するため:23   研究に関連するため:2   教養:1   その他:1
■今回の内容について
  目的達成度
    役に立つ:21   普通:1   期待と異なる:0  無回答:1
  ご意見 【所属/職種】
  【学協会/学術誌編集関係】
   
  • 当学会誌のCase Report(CR)の掲載をどうするか考えています。Karger社のCRに特化したOA Journalの取り組みは非常に興味深い。
  【大学/その他】
   
  • 研究成果の公開の観点で機関リポジトリを検討しています。参考になりました。
  【企業/学術誌編集関係】
   
  • eLifeに関してよくわかった。eLifeの特異な点がわかってよかったと思う。
  • 異なる視点からの新しいジャーナル刊行が勉強になった。
■今後,聞いてみたい内容・テーマ・講演者について
  【学会/学術誌編集関係】
   
  • eLifeの「Limit Submissions Entering Peer Review」について、具体的にどれくらい、誰が、どのように絞り込むのか知りたい。
  【学会/学術誌編集関係】
   
  • 「投稿者の視点から何が苦労する点か」というテーマ。
■その他,当企画に関するご意見・感想
  【大学/その他】
   
  • 次回も是非参加させていただきたいと思います。
  【企業/学術誌編集関係】
   
  • 斎藤先生のお話はおもしろかった。
  • 四人四様で面白かった。
  【その他/学術誌編集関係】
   
  • 席に机があるとありがたい。
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最終更新日:2012年12月13日