イベント情報
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2011年(平成23年度)
 

第2回 SPARC Japan セミナー2011
「今時の文献管理ツール」ワークショップ

日時・場所

平成23年12月6日(火) 13:30-17:00

国立情報学研究所 20階 講義室 1,2

イベントは終了しました。88名の参加がありました。
ご参加ありがとうございました。
当日の発表資料と開催報告を公開しましたので,ご活用ください。

更新記録

ドキュメントを掲載しました。(2012/03/06)
ビデオ映像を掲載しました。(2011/12/28)
発表資料を公開しました。(2011/12/28)
開催報告を公開しました。(2011/12/15)
プログラムを公開しました。(2011/11/15)
・ウェブページを公開しました。(2011/11/02)

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第2回 SPARC Japanセミナー2011
アウトライン

【概要】

・ 本格的な科学の研究においては,文献や引用は重要であり不可欠となっています。
研究者や学生は,関連する論文記事,引用可能な資料はもちろんのこと,今時のツールであるウェブ,ブログ,ツイートを駆使し,それらを研究や執筆活動に有効かつ効果的に取り入れる努力をしています。彼らは授業や研究室で知的資源を共有し,またインターネットや学内で,共同研究者や研究仲間をも探さなければなりません。あらゆるものがオンラインでデジタル化された世界では,リンクやクロスリファレンスにより,オリジナルの資料(資源)とそのメタデータにシームレスにアクセスできることが重要となっています。

・ 書誌情報や引用文献の管理システムは研究や執筆活動を支える重要なツールです。
しかし,どのツールが優れているのかはあまり明らかになっていません。

・ このミーティングでは,システム提供者と実際に利用しているユーザーをお招きし,各システムについてよりよく知るとともにシステム改良や可用性の向上を模索する開発方針に関しても話し合いたいと考えています。高等教育や先端研究において,より良いツールが学術出版や出版物のより有効な活用につながることを期待しています。

【講演者】

 ・Mendeley: Dr. Victor Henning(Mendeley Ltd.)

 ・EndNote: 堀切 近史(トムソン・ロイター)

 ・RefWorks: 川畑 篤之(プロクエスト)

 ・TogoDoc: 岩崎 渉(東京大学)

【参加対象者】
研究者・学生,図書館員,学術出版関係者

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プログラム
司会: 土屋 俊 (独立行政法人大学評価・学位授与機構)

時間

内容

講師

発表資料

ビデオ映像

ドキュメント

13:30-13:40

開会挨拶
趣旨説明

土屋 俊
(独立行政法人大学評価・学位授与機構)

     

13:40-14:40
(逐次通訳・
質疑含む)

Crowdsourcing Research: Mendeley's Role in the Open Science Infrastructure
(クラウドソーシング・リサーチ:オープンサイエンス研究基盤におけるMendeleyの役割)

[講演要旨]

Mendeley:Dr. Victor Henning
(Mendeley Ltd.)

(7.17M)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

  ※ video

(57:15)

video

(616K)pdf

14:40-15:10
(質疑含む)

研究ワークフローを支える文献管理・論文作成支援ツール「EndNote」

[講演要旨]

EndNote:堀切 近史
(トムソン・ロイター)

(3.00M)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

  ※ video

(28:45)

video

(470K)pdf

15:10-15:20

休憩

15:20-15:50
(質疑含む)

インターネットベース学習・教育・研究支援ツールRefWorksのさらなる可能性

[講演要旨]

RefWorks:川畑 篤之
(プロクエスト)

(2.25M)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

  ※ video

(29:59)

video

(620K)pdf

15:50-16:10
(質疑含む)

文献管理と文献推薦を一体化する生命科学研究者のための統合文献ソリューション

[講演要旨]

TogoDoc:岩崎 渉
(東京大学)

(3.14M)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

  (490K)pdf

16:10-16:55

ディスカッション

実際の文献管理で各ツールを使ってみる

出題者:林 和弘
(日本化学会)

     

16:55-17:00

閉会挨拶

土屋 俊
(独立行政法人大学評価・学位授与機構)

     
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ご利用の皆様にはご不便をおかけいたしますが,下記の手順に従いご利用下さいますようお願いいたします。

1.ビデオアイコンを右クリック
2.「名前を付けてリンク先を保存」を選択
3.PCに保存した後、ヘッドフォンにて再生してください。

またNIIでは「iTunes U」にて動画配信を開始いたしました。
今回のセミナーもご覧いただけますので、是非お試しください。
「iTunes U」詳細: http://www.nii.ac.jp/events/itunesu/
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参加費
無料
参加申込

氏名,所属,連絡先をご記入の上,件名を【第2回SPARCセミナー参加申込】として,電子メールまたはFAX にて下記宛にお申込ください。折り返し【受付票】を返送しますので,当日ご持参ください。

※ご連絡いただいた個人情報は,今後のセミナーのご案内と開催変更等の緊急連絡に使用いたしますのでご了承ください。

イベントは終了しました。
申込期限: 平成23年12月1日(木)
※定員は50名です。原則として,1組織2名様までとさせていただきます。

たくさんのご応募いただいておりますので,会場のレイアウトを変更し,定員を90名とさせていただきます。
場合によって混みあった状況になる可能性もございますが,悪しからずご了承ください。
定員に達し次第、受付を締め切らせていただきます。

申込先: 国立情報学研究所 学術基盤推進部学術コンテンツ課図書館連携チーム SPARC担当
E-mail co_sparc_all@nii.ac.jp FAX 03-4212-2375

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講師紹介

◇Dr. Victor Henning

  (Mendeley Ltd.)

Mendeley 共同設立者兼 CEO。
Mendeley は,2009年,ロンドン・NYを基盤に活動を開始し,2009年の設立以来、世界に10万人以上のユーザーを持つ巨大共有プラットフォームに成長し,今や,1億3,000万以上の文献を有するクラウドを利用した世界最大のデーターベースを有する。
英国王立芸術協会(RSA)フェロー。"消費者意思決定における感情の役割"をテーマにバウハウス大学(ヴァイマル)博士号を取得。過去には戦略コンサルティング会社、映画制作、音楽業界にも従事。

◇堀切 近史 

  (トムソン・ロイター 学術情報ソリューション)

トムソン・ロイターにて政府系研究機関や研究資金助成機関,官公庁,学教会などを担当。1999年東京工業大学大学院理工学研究科修士課程卒業。国内出版社にてエレクトロニクス系専門雑誌の編集記者を勤めたのち,2007年9月から現職。

◇川畑 篤之

  (プロクエスト日本支社 エリア・セールス・エグゼクティブ RefWorks-COS担当)

1976年兵庫県生まれ。2003年慶應義塾大学総合政策学部卒業。慶應義塾大学SFC研究所ならびに慶應義塾大学大学院文学研究科図書館・情報学専攻在籍時(2003年~2007年)には,和洋稀覯書デジタルアーカイブを行う慶應義塾大学HUMIプロジェクトのメンバーとして,大英図書館・ケンブリッジ大学図書館・チェスタービーティー図書館等との数々の稀覯書デジタル化協同プロジェクトへ参加。その後,日本SGI株式会社,Bloomberg L.P.を経て,2010年12月より現職。

◇岩崎 渉

  (東京大学大気海洋研究所 地球表層圏変動研究センター 講師)

専門分野はバイオインフォマティクス。2005年東京大学理学部生物化学科卒業,2009年東京大学大学院新領域創成科学研究科情報生命科学専攻博士後期課程修了(博士(科学))。同専攻助教を経て2011年より現職。情報・システム研究機構ライフサイエンス統合データベースセンター業務協力者,日本バイオインフォマティクス学会評議員・幹事。

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講演要旨

◆Crowdsourcing Research: Mendeley's Role in the Open Science Infrastructure
(クラウドソーシング・リサーチ:オープンサイエンス研究基盤におけるMendeleyの役割)

  (Mendeley:Dr. Victor Henning)

Mendeley は2008年,3 人の博士課程の学生により始まり,3年後,利用研究者数は100万人を超え,文献管理数,1億3,000万を超える世界最大の科学研究共同プラットフォーム、データーベースとなった。API(Application Programming Interface)を利用して第 3 の開発者(利用者)は,Mendeleyを研究の評価,可視化,共有,発見のためのオープン・サイエンス・プラットフォームへと成長させている。
何がこの急成長を可能としたのか? ――Mendeley ストーリーから,他の"サイエンス2.0"プロジェクトの何を学ぶことができるか,21世紀に構築されたこの科学研究手法は何を意味するのか?

◆研究ワークフローを支える文献管理・論文作成支援ツール「EndNote」

  (EndNote:堀切 近史)

学術文献の電子化が進んだことを背景に,文献管理ツールに対する期待が今まで以上に高まっている。研究ワークフローの様々な場面で,学術文献情報が多面的に活用され始めているからである。本講演では,1988年に誕生して以来20年以上の実績を重ね,研究者に文献管理・論文作成支援ツールの業界標準として広く認知されている「EndNote」について解説する。EndNoteは一連の研究ワークフロー,すなわち「書誌情報の収集」「原著論文の入手」「論文執筆」「研究成果の発信」「研究資金の申請や報告書の作成」など,研究者の業務を強力に支援する。こうした業務への活用事例のほか,文献検索データベース「Web of Science」などとの連携・発展的な活用方法などについても紹介する。

◆インターネットベース学習・教育・研究支援ツールRefWorksのさらなる可能性

  (RefWorks:川畑 篤之)

RefWorksは,各種の電子リソースから収集した学術情報や文献情報を保存・管理・共有できる機能を備えたインターネットベースの学習・教育・研究支援ツールである。現在グローバルでは1300以上のお客様に,また国内では60以上のお客様にご利用頂いている。RefWorksはこの8月より新しいインタフェイスへ画面を一新し,ユーザにとってさらにお使い頂きやすい環境となった。研究者・教職員・学生・図書館員などあらゆるユーザのニーズに応えるべく,最新のインターネット技術にも対応している。また最近では,学生の情報リテラシー教育促進や,学内における研究情報基盤 強化ツールのひとつとしてRefWorksをご活用頂く事例も報告されている。RefWorksがもつさらなる可能性を,最新の事例とともにご一緒に考えていきたい。

◆文献管理と文献推薦を一体化する生命科学研究者のための統合文献ソリューション

  (TogoDoc:岩崎 渉)

21世紀に入り,ゲノム,オーミクス,バイオインフォマティクス(生命情報科学)といったキーワードに代表される技術革新が生命科学に大量データをもたらした。これまではデータを産出することが何よりも重要であった。今日,データはすでに大量に存在し,それを解釈する段階がボトルネックとなりつつある。大量データを解釈するためには,専門分野に限らない幅広い分野の最新動向を把握し,かつ,そうして得た知識を死蔵せずに活用していくことが不可欠となる。我々はこれらの問題を解決するため,文献管理と文献推薦を一体化する統合文献ソリューションTogoDocを開発した。指定したフォルダに文献PDFファイルを保存するだけで自動的に文献情報の解析が行われ,ユーザの研究分野や好みが解析され,文献データベースに毎週10,000件以上登録される膨大な新規論文の中から必読論文が推薦される。Windows版とMacOSX版が http://tdc.cb.k.u-tokyo.ac.jp/ からフリーでダウンロード可能である。

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開催報告
平成23年12月6日(火)に第2回SPARC Japanセミナー2011「今時の文献管理ツール」ワークショップを開催しました。
参加者数 88名
アンケート結果 回答数: 48

※ご意見は、公開の同意をいただいたものです。

■参加目的
    業務に関連するため:39   研究に関連するため:9   教養:3   その他:1
■今回の内容について
  目的達成度
    役に立つ:40   普通:8   期待と異なる:0
  ご意見 【所属/職種】
  【学協会/学術誌編集関係】
   
  • 4つのシステムを並べて比べるととても楽しいし,わかりやすかった。
  • Discussion―企画は回答が難しそうでしたが,おもしろかったです。
  【学協会/研究・教育関係】
   
  • いろいろなツール(プロダクト)を横断的に比較することが出来て有益でした。学際性をいかに高めるかはその分野の新しい可能性を生み出す上で重要だが,同じ分野の研究者がどれだけ多く参加しているのかが選択の基準になるのだろうと感じた。もしそうであればマスの動向を知るうえでは重要だが,自分のユニークネスを生むためには小さなコミュニティでの情報共有の意義が高まるのだろう。
  【大学/図書館関係】
   
  • 自機関で導入しているものもあったので興味深く聴かせていただいた。ツール関係のテーマは今後もお願いしたいです。
  • 4つのツールを比較することが出来た。大喜利が機能しないのは発案者のせいでも異文化が混じっていたからでもなく,実はユニークな例を出せるほどニーズに迫っていないからでは(主に企業の方で)と。
  • 複数の文献管理ツールの特徴を知ることができ参考になった。研究者のニーズについても聞く事ができ参考になった。
  • タイミング的にとてもいいテーマだと感じました。
  • Mendeleyが最新話題になっており,使っている教授も増えてきたので聞きにきました。大変面白く,有意義でした。利用者指導や今後の文献管理ツールを考える意味でも来てよかったです。
  • Mendeley,TogoDocについては全然知りませんでしたのでとても有益でした。4社が比較できましたし。
  • Refworksを購読しているが,今時のツールの動向を知りたかった。非常に満足できる内容でした。
  • 自分でも必要性を感じたのと,大学での導入の検討の為。
  【大学/研究・教育関係】
   
  • Excellent, as expected.
  【企業/学術誌編集関係】
   
  • 文献管理ツールの比較,新しい機能,これからの展望を聞けて良かった。また様々な分野の研究者の声が聞けたのも良かった。
  【企業/図書館関係】
   
  • 大学,独立行政機関の力で感じる企業の”寂寥感”。
  【企業/その他】
   
  • ツールを一度に比較できるよい機会でした。
  【その他/図書館関係】
   
  • 日本語DB(CiNiiや医中誌)からのデータがどのように各ツールであつかえるのか知りたかった。
  • 老舗の2社と新しい研究者発の2つの計4つが比較できるまたとない機会だった。
  • 多様な文献管理ツールを知ることが出来た。有用な情報を得ることができた。
  【その他/研究・教育関係】
   
  • Mendeleyについて詳しく聞けたのが良かった。
  • 最新の話が聞けて大変よかった。Victorの話も刺激的であり日本でもあのようなベンチャーが生まれてほしいと思った。
  • フリーでかつ高品質な論文DB(メタデータのみでも可)は育って欲しいし,その上でSNS機能等が展開されて欲しい。この上のビジネスがあるとすればサポートだろう。これはオープンソースソフトウェアの現状と似ている。
■今後、聞いてみたい内容・テーマ・講演者について
  【大学/図書館関係】
   
  • Readcubeも次回は交えて伺いたいです。投稿・査読等に文献管理ソフトを使ってリポジトリ登録までできた成功事例が聞きたいです。
  • Zoteroについても。
  【企業/研究・教育関係】
   
  • OpenSNP。
  • 企業の文書管理,情報共有,アーカイブと災害対策。
  【企業/その他】
   
  • メンデレー(Victor)。
  【その他/図書館関係】
   
  • ERMSツール比較。
  • リポジトリ,研究者DB,文献(コンテンツ)管理ツールの連携例。(成功例,失敗例)。
■その他、当企画に関するご意見・感想
  【学協会/研究・教育関係】
   
  • とにかく自社製品の宣伝になってしまいそうなプログラムだったが,最後の林さんのディスカッションに救いがあったように思います。
  【大学/図書館関係】
   
  • 講演の順番として,できればEndNote,Refworksから準備運動して,少し発展形としてメンデレー,TogoDocと聞いていきたかった。
  • 大喜利は展開がむずかしいが,良いパネラーに恵まれてやりがいのある楽しい催しだと思いました。
  • MendeleyのCEOの話が直接聞けることはあまりないのでよい機会でした。
  • フロアの質疑応答の時間が欲しかったです。
  • よい企画をありがとうございました!
  【大学/研究・教育関係】
   
  • Very lively. Really well-organized.
  【企業/研究・教育関係】
   
  • Good。ただ,訳が邪魔。時間のムダ。
  【企業/その他】
   
  • おもしろかったです。ありがとうございます。
  【その他/図書館関係】
   
  • 今回は今までになく各社の集合,ありがとうございました。
  • 発表者側にも研究者がいた事が良かった。ユーザ目線の話もできるといい。
  【その他/研究・教育関係】
   
  • 最後のパートで比較をして当事者からのコメントで構成がされていたのはとても良かったと思います(準備が大変だったと思いますが)。
  • おもしろい企画でした。お疲れさまでした。
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最終更新日:2012年03月06日