日本の研究論文/学術誌は、今、世界の中でどのような位置にあるのでしょうか。
2010年12月に、時を同じくして「世界における"日本の論文/日本の学術誌"のインパクト」を異なる観点から調査分析した2つの報告書が出されました。
国立情報学研究所・根岸名誉教授による「日本の学術論文と学術雑誌の位置付けに関する計量的調査分析」では、いわゆる日本の研究論文の海外流出率や、日本誌の世界的位置付けに関する諸指標が明らかになっています。当該調査の前段階にあたる2003年発表の調査結果にもとづき、「国際学術情報流通基盤整備事業(SPARC Japan)」の事業が展開されました。その成果と今後の課題についても、言及されています。
科学技術政策研究所・阪主任研究官による「科学研究のベンチマーキング2010-論文分析でみる世界の研究活動の変化と日本の状況-」では、我が国の科学研究のベンチマーキングとして、個別指標(①論文数、②Top10%論文数、③被引用数)と、複合指標(④論文数に対するTop10%論文数の占める度合、⑤相対被引用度)により、多角的に主要国を分析し、日本の状況を分野ごとに明らかにしています。
このたび、両報告書の著者ご本人による講演をしていただけることとなり、第8回SPARC Japanセミナーとして開催することとなりました。関係各位におかれましては、ぜひご参加いただき、活発なご議論をいただきますよう、ご案内いたします。
※参加対象者:研究者、及び学協会、研究機関、図書館、学術出版関係者等
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