イベント情報
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2009年(平成21年度)
 

第6回 SPARC Japan セミナー2009

(第11回図書館総合展学術情報オープンサミット2009フォーラム)

「NIH Public Access Policyとは何か」

日時 平成21年11月11日(水)15:30-17:00
場所 パシフィコ横浜 アネックスホール 第6会場

 

セミナーは終了しました。

 

更新記録

・ドキュメントを日本語訳とともに公開しました。(2010/4/6)

・発表資料の日本語訳を公開しました。(2010/1/26)

・ビデオ映像を公開しました。(2009/11/19)

・開催報告を公開しました。(2009/11/19)

・発表資料を公開しました。(2009/11/19)

・ウェブページを公開しました。(2009/10/19)

 

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photo
概要

研究成果のオ-プンアクセス化をどう実現するかは、現状においてもまだいくつかの問題を抱えている。各国は、政府レベルで「税金を使って得た成果」に対する「オープンアクセス化」を検討中である。

 

National Institutes of Health(NIH) はOpen Access とは異なるPublic Access Policyを研究所の方針として持ち、アメリカ国民の健康を守るために、NIH が補助を出して得た研究成果は、PubMed Central へデポジットすることを義務化した。義務化するまでには、いくつかの問題を解決し、期間をかけて現状に至った。

 

講演では、歴史的背景を踏まえNIH Policy とは何かを知ることで、税金を使って得た研究成果をどのように公開すべきか、また、日本における最適なオ-プンアクセスとは何かを考える一助としたい。

 

参加対象者: 研究者,図書館員,学術出版職にある方々

 
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プログラム
司会: 永井 裕子 (日本動物学会)
時間

内容

講師

発表資料
ビデオ映像

ドキュメント

15:30

開会

 

     
15:35

NIH Public Access Policy

(逐次通訳つき)

 

[講演要旨]

Neil M. Thakur, Ph.D.

(アメリカ国立衛生研究所 外部研究助成部門専門官)

 

(日本語訳)

pdf(1.45M)

video
YouTube

(00:48:20)

pdf(183K)

 

(日本語訳)

pdf(303K)

17:00

閉会

 
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参加費
無料
参加申込

国立情報学研究所 広報普及チーム FAX:03-4212-2150

Webお申し込みはこちらから

講師紹介

Neil M. Thakur, Ph.D. (アメリカ国立衛生研究所 外部研究助成部門専門官)

Since November 2005, Neil Thakur has served as a Special Assistant to the National Institutes of Health (NIH) Deputy Director for Extramural Research. He also serves as program manager for the NIH Public Access Policy. Prior to his time at NIH, he was Assistant Director of Health Services Research and Development at the Department of Veterans Affairs. Dr. Thakur holds a Ph.D. in Health Policy from Yale University School of Public Health and completed a NIMH postdoctoral fellowship in mental health services research at the Cecil G. Sheps Center for Health Services Research at the University of North Carolina at Chapel Hill.

 

【日本語訳】

 

アメリカ国立衛生研究所(US National Institutes of Health)外部研究助成部門専門官。NIHのPublic Access Policyプログラム主任も務める。イェール大学大学院公衆衛生学科より博士号取得(公共医療政策)、その後、ノースカロライナ大学チャペルヒル校にて、国立精神衛生研究所のポスドク・フェローシップを完了し、アメリカ合衆国退役軍人省の保健サービス研究・開発局の副局長をつとめた。2005年11月より現職。

 
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講演要旨

NIH Public Access Policy (Neil M. Thakur, Ph D.) 

This presentation will provide an overview of the US National Institutes of Health (NIH) Public Access Policy. The NIH is America's primary government agency for conducting and supporting medical research. It awards funds to scientific institutions to conduct biomedical research. The NIH Public Access Policy ensures that the public has access to the published results of NIH funded research. It requires scientists to submit final peer-reviewed journal manuscripts that arise from NIH funds to the digital archive PubMed Central (PMC) upon acceptance for publication. To help advance science and improve human health, the Policy requires that these papers are accessible to the public on PubMed Central no later than 12 months after publication. These papers are privately copyrighted, and are accessible under fair use. They cannot be downloaded in bulk, redistributed, turned into new works, etc.

 

This policy was issued as a request to NIH funding recipients in May 2005. It became a requirement in April 2008. Making Public Access a requirement has approximately tripled collection of papers, from 19% of papers to almost 60% of papers. NIH continues to implement the Policy. Hundreds of scientific journals signed agreements with NIH to post all of their final published articles directly to PMC. NIH has also developed other ways in which authors and publishers may deposit author manuscripts to PMC.

 

【日本語訳】

 

本講演の趣旨は、アメリカ国立衛生研究所(NIH)のPublic Access Policy の現状報告である。NIHは、医療研究の遂行と支援を行なう政府の拠点機関であり、生物・医学研究に携わる研究機関に助成を行っている。NIHのPublic Access Policyとは、NIHの資金援助を受け発表された研究成果に対する、一般国民のアクセスを可能にするものである。助成をうけた研究者は、査読付き雑誌論文の最終原稿電子版を、デジタル・アーカイブ PubMed Central(PMC)に提供することが義務付けられている。科学の推進と人々の健康向上のために設けられたこのPolicyにより、研究論文の送付は、発表後一年以内と定められている。PMCに送付された論文の著作権は保護されており、正当な利用においてアクセスすることができる。一括ダウンロード、再配布、別の著作への転用などは禁止されている。NIH のPolicy は、2005年5月から、研究者に対する依頼という形で始められたが、2008年4月に義務化された。これにより、PMCの論文取得率は19%から60%弱へと伸び、3倍増となった。NIHは、今後もこれを継続する方針である。何百もの学術ジャーナルがNIHとの契約書に署名し、その雑誌で発表された論文のすべてをPMCに直接送付することに同意している。NIHはまた、著者と出版者が原稿をPMCにデポジットする他の方途の開発もしている。

 
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開催報告
平成21年11月11日(水)に第6回 SPARC Japanセミナー2009 (図書館総合展学術情報オープンサミット2009フォーラム) 「NIH Public Access Policy とは何か」を開催しました。
   
  参加者
   
      参加者数:103名
 
 
アンケート結果
 

 

 

 

 

  回答数:24

 

  ※ご意見は、公開の同意をいただいたものです。

 

今回の内容について
 

  

  所属:

 

    学協会:1  大学:7  企業:6  その他:10

 

  職種

 

    学術誌編集関係:6  図書館関係:9     研究・教育関係:8 

    技術関係:0       大学院生・学生:0  その他:5

 

 

  参加目的

 

    業務に関連するため:19   研究に関連するため:4   教養:7   その他:1

 

  目的達成度

 

    役に立つ:18   普通:2   期待と異なる:1   無回答:3

 

  ご意見 (所属/職種)

 

  • 大変良かった。(大学/学術誌編集関係,研究・教育関係)

  • Public Access Policyの考え方が分かった。(大学/研究・教育関係)

  • PubMedで論文を検索しているが、そのシステムの基礎が良く理解できた。(企業/図書館関係)

  • 実際にNIHの方から、Policyについて詳細な説明が聞けて、大変参考となりました。(企業/学術誌編集関係)

  • 非常に分かりやすく明快な説明で、素晴らしい講師であった。(その他/研究・教育関係)

  • 最初に拝見したタイトルが”受け入れられたか”だったので、もう少しauthor側の考え方にfocusした話を期待していました。detailが分かって参考になりましたが…(その他/研究・教育関係)

  • 利用者に説明するのに役に立ちました。(その他/図書館関係)

  • 大変役に立ちました。(その他/図書館関係)

 

 
今後、聞いてみたい内容・テーマ・講演者について
 

 

  • アウトカム、研究評価について(大学/研究・教育関係)

  • PubMedの利用方法について(実習)デモを入れた講演(企業/図書館関係)

  • 日本の学術出版者のオープンアクセスに対する本音(その他/研究・教育関係)

  • オープンアクセスについてのpolicy makingに関する内容(その他/研究・教育関係)

 

 
その他、当企画に関する意見、感想
 

 

  • いつも素晴らしいテーマと人選をされていると思います。(その他/研究・教育関係)

  • 通訳の方はかなり上手でしたが、やはり逐次通訳ではtotalの話す時間が半分になってしまうので、せっかくのinvited speakerの時間がもったいないかなと思います。(その他/研究・教育関係)

 

 
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最終更新日: 2010年4月6日