イベント情報
イベント情報
2009年(平成21年度)
openaccessday

Open Access Week (第5回 SPARC Japan セミナー2009)
「オープンアクセスのビジネスモデルと研究者の実際」

日時・場所

平成21年10月20日(火)13:30-17:00

国立情報学研究所 12階 1208, 1210会議室

 

セミナーは終了しました。

 

更新記録

・ドキュメントを公開しました。(2010/3/12)

・ビデオ映像を公開しました。(2009/11/2)

・開催報告を公開しました。(2009/10/21)

・発表資料を公開しました。(2009/10/21)

・ウェブページを公開しました。(2009/9/9)

 

arrow 概要

arrow プログラム・発表資料・ビデオ映像・ドキュメント

arrow 講師紹介

arrow 講演要旨

arrow 開催報告

 

photo
概要

学術出版の世界においてオープンアクセス活動の認知が高まっていることは皆さんご承知のことと思います。昨年10月14日は「オープンアクセスの日」とさ れ、SPARC Japanでもオープンアクセスを正しく理解するためのセミナーを行いました。今年は範囲を広げて10月19-23日を「オープンアクセス週間」とし、世界各地でイベントが予定されている模様です。SPARC Japanとしても、オープンアクセス週間中の10月20日にオープンアクセスに関するセミナーを開催する運びとなりましたのでご案内いたします。

 

まず、オープンアクセス出版の先駆けともいえ、昨年Springer傘下となりその行方が俄然注目を浴びているBioMedCentral(BMC)からHubbardさんをお呼びして、著者負担と機関会員制によって成り立っているとされるBMCが実際に事業としてどのように成り立ってきたか、この先の見通しとBMCのビジョンはどのようなものか、特にSpringerの購読費モデルの電子ジャーナル群との共生はどうなるか、という点についてお話いただき、オープンアクセス出版の現状を学びます。

 

もう一つの講演は、北海道大学の栃内先生から、研究者のお立場でオープンアクセスをどのように捉え、機関リポジトリとどのように関わって来たか、そして 研究者が求めるオープンアクセス像についてお話をいただきます。

 

この後、ディスカッションタイムも設ける予定です。この機会にオープンアクセス活動の現状を把握いただき、今後の活動に役立てていただければと思います。皆様奮ってご参加いただき、活発な意見交換を行っていただければ幸いです。

 

参加対象者: 研究者、図書館員、学術出版職にある方々

 
▲ページTOPへ戻る
プログラム
司会: 林 和弘 (日本化学会)
時間

内容

講師 (敬称略)

講演資料

ビデオ

映像

ドキュメント

13:30

開会

概要・経緯説明

林 和弘

(日本化学会学術情報部課長・SPARC Japan運営委員)

(489K)pdf

video
YouTube

(00:08:50)

 
13:45-15:15

Open access publishing at BioMed Central

(逐次通訳つき)

Charlotte Hubbard

(Journal Development Manager, BioMed Central)

(1.26M)pdf

Creative Commons License
この作品は、

クリエイティブ・コモ

ズ・ライセンスの下でライセンスされ

ています。

video
YouTube

(01:19:12)

[英語]

(493K)pdf

 

[日本語訳]

(667K)pdf

 

15:15-15:30 休憩
15:30-16:15

研究者から見たオープンアクセス

 

[講演要旨]

栃内 新 (Shin TOCHINAI)

(北海道大学大学院理学研究院自然史科学部門多様性生物学分野准教授)

(1.94M)pdf

Creative Commons License
この作品は、

クリエイティブ・コモ

ズ・ライセンスの下でライセンスされ

ています。

video
YouTube

(00:43:45)

(473K)pdf
16:20-17:00 ディスカッション
17:00

閉会

 
▲ページTOPへ戻る
参加費
無料
参加申込

・氏名 ・所属 ・連絡先をご記入のうえ、【第5回SPARCセミナー参加申込】と題して、電子メールまたはFAX にて下記宛にお申込ください。また、【受付票】を返送しますので、当日ご持参ください。

 

※ご連絡いただいた個人情報は、今後のセミナーのご案内と開催変更等の緊急連絡に使用いたしますのでご了承ください。

 

申込期限: 平成21年10月13日(火) ※定員は80名です。席に限りがありますため1機関3名様までとさせていただきます。また、 定員に達し次第、受付を締め切らせていただきますので、悪しからずご了承ください。


申込先: 国立情報学研究所 学術基盤推進部学術コンテンツ課図書館連携チームSPARC担当
E-mail co_sparc_all@nii.ac.jp FAX 03-4212-2375

講師紹介

シャーロット・ハッバード (バイオメド・セントラル社 ジャーナル・ディヴィロップメント・マネジャー)

 Charlotte Hubbard (Journal Development Manager, BioMed Central)

2004年バイオメド・セントラル社に入社。以来、商業学術誌のmanaging editorとして活躍。現在は、シンガポールを拠点に、バイオメド・セントラル社のアジア・環太平洋地域におけるジャーナルビジネスのポートフォリオ強化を担う。

 

バイオメド・セントラル社

2000年に設立されたSTM(科学・技術・医学)出版社。オープン・アクセス発行モデルのパイオニア。現在ではオープン・アクセス出版社として、最大規模へと成長。主に、生物学、医学の学術誌を出版するが、最近ではポートフォリオに化学、物理学が加わり、刊行総数は、現在、200誌を数える。

 

栃内 新 (北海道大学大学院理学研究院自然史科学部門多様性生物学分野准教授)

 Shin TOCHINAI (Associate Professor, Division of Biological Sciences, Faculty of Science, Hokkaido University)

札幌生まれの札幌育ち。1969年東大入試が中止になった年に北海道大学に入学し、大学院博士課程を中退して助手になってから、今日に至るまで40年間の北海道大学生活を続けている。研究としては免疫システムの個体発生から始まり、 動物の発生、再生、進化に関する幅広いテーマを扱う。新しい実験動物の開発を得意とし、世界でただ一系統しか存在しないアフリカツメガエルの純系を確立した他、ヤマトヒメミミズ、ミジンコ、ミステリークレイフィッシュなどを次々と実験動物化してきた。2005年から、北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット・アドバイザーを兼務。

 
▲ページTOPへ戻る
講演要旨

◆研究者から見たオープンアクセス (栃内 新/Shin TOCHINAI)

研究者にとって論文は研究の区切りであり、研究成果を公表するもっとも重要な手段のひとつである。ただし、研究成果に興味を持ち、それを深く理解できるのは自分とごく近いほんの一握りの研究者集団ということもあり、従来は研究論文というものが研究分野の近接する研究者に向けてだけ書かれたものだったため、研究論文というものは研究者仲間だけがアクセスできる閉鎖的な学術雑誌に発表されてきた。一方、科学が発展し研究分野がどんどんクロスオーバーしてくるとともに研究論文が他分野の研究者に読まれることも増え、また科学が生活に深く関わってくるようになるとともに研究者以外の人が原著論文にアクセスすることも増えてきている。しかし、旧来のシステムでは研究論文にアクセスしようとすると大きな壁が立ちふさがっていた。そもそも発表される学術論文のほとんどは公的資金によってまかなわれた研究成果であるにもかかわらず、このアクセスの困難性に疑問が生じるのは当然である。研究者といえども自分の論文が読まれることを喜ばないものはないが、彼らは自分の研究費を削ってまで自分の論文が読まれやすくなることに努力する人種でもない。もちろん納税者もすでに支払っている研究費に上乗せして読むための費用を負担したくはない。オープンアクセスというしくみが、読者と研究者をともに満足させるものになりうるのかどうか、研究者の視点から考えてみたい。
 
▲ページTOPへ戻る
開催報告
平成21年10月20日(火)に第5回SPARC Japanセミナー2009 (Open Access Week) 「オープンアクセスのビジネスモデルと研究者の実際」を開催しました。
   
  参加者
   
      参加者数:63名
 
 
アンケート結果
 

 

 

 

 

  回答数:37

 

  ※ご意見は、公開の同意をいただいたものです。

 

今回の内容について
 

  

  所属:

 

    学協会:8  大学:8  企業:12  その他:9

 

  職種

 

    学術誌編集関係:11  図書館関係:5     研究・教育関係:10  

    技術関係:2        大学院生・学生:1  その他:8

 

 

  参加目的

 

    業務に関連するため:28   研究に関連するため:8   教養:2   その他:2

 

  目的達成度

 

    役に立つ:35   普通:2   期待と異なる:0

 

  ご意見 (所属/職種)

 

  • とても有益な内容が多く、Open Access Weekにふさわしいセミナーでした。
    BioMed Centralのシステムが大変良く理解できました。ビジネスモデルとして大変納得できました。
    栃内先生のお話の中では、著者は別刷を購入するという形で著者が負担していたという視点に新鮮な驚きを感じました。(学協会/研究・教育関係)

  • お二人とも大変面白いお話でした。特に栃内先生のオープンアクセスに関してのご意見はもっともと感じました。ただ研究者の方がインパクトファクターの高いジャーナルに自身の論文を掲載したいという傾向があるのは残念です。大学の事務の評価がいまだにそうなのですので仕方ないですね。(学協会/学術誌編集関係)

  • オープンアクセスとリポジトリのビジネスモデルという視点から大変興味深い話が聞けて良かったです。(大学/図書館関係)

  • 実際の出版社の方から、オープンアクセスのビジネスモデルの形をきけて、どのように出版社がオープンアクセスを進めているのかよくわかった。 (大学/図書館関係)

  • OA出版のトレンドがわかり、投稿戦略を立てるのに役立つ。先月出版されたSTMレポートではOA論文数は全体で数%とのことだが、この先どうなるのであろう? (国立機関/研究・教育関係)

  • 興味深い話をありがとうございました。今後も参加したいと思います。(国立機関/その他)

  • 研究者の立場からOAへの期待が高まっていることを知り有意義であった。 (企業/学術誌編集関係)

  • 大変面白かった。文科系論文や研究支援のための仕組みにも興味あり。12月にも参加させていただきたいです。(企業/研究・教育関係)

  • Open Accessの普及について、具体的な話が聞けたことで実感できたのが収穫でした。(企業/研究・教育関係)

  • Open Accessの情報リソースの現状についてかいま見えた。次世代(デジタル化)の出版・流通について新しいモデルを考えていかねばならない状況で、非常に役に立つと感じた。(企業・出版業)

  • 栃内先生の「研究者とオープンアクセスの実際」が大変興味深く、良く理解できたし、知らないことを多く教えられた。(企業・出版業)

  • BioMedの話はなかなか聞けるものではない。丁寧に質問に答えてくれたのもよかった。(その他/研究・教育関係)

 

 
今後、聞いてみたい内容・テーマ・講演者について
 

 

  • OA-Friendlyな研究者。身内で心あたりはないですが…(研究機関/研究・教育関係)

  • 機関リポジトリをオープンアクセスのイロハ。 (研究機関/学術誌編集関係)

  • 公開論文のHTML化について (企業/学術誌編集関係)

  • ISI/Thomson ReuterのSpeakers, ScopusからのSpeakers(企業/出版業)

  • 民間企業の版元について、現状認識を伺えるチャンスがあれば。(企業/出版業)

  • 次回のNIHの話も期待できる。欧州のオープンアクセスの話も聞いてみたい。(その他/学術誌編集関係)

 

 
その他、当企画に関する意見、感想
 

 

  • 面白かった。素晴らしい人選。(研究機関/研究・教育関係)

  • 袋はいらないです。(研究機関/学術誌編集関係)

  • もっと民間が入り込める話題、取組について。学術・研究科関係だけでなく、営利目的企業体(特に大企業群)も参加者にとりこめれば、社会的な仕組みづくりを実施可能と思う。 (企業/出版業)

 

 
▲ページTOPへ戻る

最終更新日: 2010年3月12日