研究シーズ2015知能システム科学

Linked Data技術によるオープンデータ活用

武田 英明情報学プリンシプル研究系 教授

研究分野Web技術/データ共有と再利用/知識処理

研究背景・目的

Webは単に情報の伝達や公開の仕組みではなく、知識の公開・共有の仕組みでもあります。Webを発明したTim Berners-LeeはWebの初期アイデアとして知識の表現を組み入れていました。このアイデアがSemantic Webです。

Semantic WebはWeb技術と人工知能研究が結びついたもので、Webをいわば巨大な知識ベースとするような技術が開発されてきました。ただこの仕組みはやや難しく、一般的にはなかなか普及しませんでした。

しかし、この技術がデータの公開・共有に有効・効果的であるということがわかり、近年急速に利用が拡大しています。これがLinked Dataです。折からのオープンデータの普及に伴って、Linked Dataはオープンデータの先進技術として認知され、研究開発と普及が進んでいます。

研究内容

Semantic Webの研究から派生したLinked Data技術について研究開発しています。Linked DataとはWeb上のデータを統一的に記述し、相互に参照可能にする仕組みです。Linked Data技術には、その言語、処理系、語彙・スキーマ、システム化といったものがあります。私のグループでは主に、語彙・スキーマの研究開発、応用システムを行っています。

我々が関与してきたいくつかの研究例を紹介します。DBpediaはWikipediaを元にした大規模データセットで様々なデータとリンクすることで活用されています。我々はその日本語版を運営するほか、DBpediaを利用したアプリも研究しています。LODAC Museumは博物館の展示品情報をLinked Dataとして構造化して提供しており、またこのデータを活用したアプリも開発しています。LODAC SPECIESでは生物種情報を収集提供しており、このデータを利用して絶滅危惧種情報とのリンクや生物相互作用データのマイニングなどを行っています。

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産業応用の可能性

連絡先

武田 英明[情報学プリンシプル研究系 教授]
http://www-kasm.nii.ac.jp
takeda[at]nii.ac.jp ※[at]を@に変換してください

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