イベント情報
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2015年(平成27年度)
 

第3回 SPARC Japan セミナー2015
「研究者向けソーシャルメディアサービスの可能性」

日時

平成28年1月19日(火)13:00-17:00

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場所

国立情報学研究所  12階 1208,1210会議室

イベントは終了しました
多数のご参加ありがとうございました。

更新記録

ドキュメントを掲載しました。(2016/05/11)
ビデオ映像を公開しました。(2016/03/15)
発表資料開催報告ニュースレターを公開しました。(2016/02/05)
講師紹介講演要旨を公開しプログラムを更新しました。(2016/01/08)
・フライヤーを公開しました。(2016/01/05)
・講師等,プログラムの一部を公開しました。(2015/12/25)
参加申込受付を開始しました。(2015/12/15)
・ウェブページを公開しました。(2015/12/11)

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第4回 SPARC Japanセミナー2014

第4回 SPARC Japanセミナー2014

第4回 SPARC Japanセミナー2014

第4回 SPARC Japanセミナー2014

第4回 SPARC Japanセミナー2014

第4回 SPARC Japanセミナー2014

第4回 SPARC Japanセミナー2014

アウトライン

【概要】

従来,研究成果の流通は,商業出版社および学協会による査読付き学術雑誌と出版社プラットフォームによるものが主流であり,これはデジタル化しても変わっていない。近年,研究者向けのソーシャルネットワーキングサービス,ブログ,Twitterなどにおいて,自らの研究成果を発信し,他者の研究を発見する新しい学術情報のプラットフォームが生まれつつあり,実際に多くの研究者間に利用され,成功した例も出てきている。しかし,研究者の間ではこれらの新しい学術情報プラットフォームに対する否定的態度が示されている調査もあり,業績との関係や学術情報への信頼性が変わらず重要視されている。これらの新しいプラットフォームに対しては,素朴な信頼感と忌避感とが共存しており,どのように評価すべきなのかは,定まっていない。
本セミナーでは,これらの新しい学術情報のプラットフォームについて,概要と最新動向を把握するとともに,研究者の立場から実際の活用事例を紹介してもらい,研究活動におけるプラットフォームとしての可能性や課題および大学図書館がいかに関与していくことができるかを議論したい。

【参加対象者】
研究者,図書館員,学術出版職にある方々

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プログラム
司会: 横井 慶子 (東京大学附属図書館)

時間

内容(予定)

講師

発表資料

ビデオ映像

ドキュメント

13:00-13:10

開会/概要説明

三根 慎二
(三重大学人文学部)

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クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。

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(9:41)

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13:10-14:10

学術コミュニケーションにおける緩やかな変革と図書館の役割

[講演要旨]

Jeroen Bosman
(Utrecht University Library)

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クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。

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(63:21)

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14:10-14:50

研究者向けソーシャル・ネットワーク・サービスの概説

[講演要旨]

坂東 慶太
(Coordinator for the Online Platform for Scientific Communication)

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DOI: 10.6084/m9.figshare.2065203.v1

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。

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(43:04)

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14:50-15:10

研究用SNSの利用:ResearchGate

[講演要旨]

鳥海 不二夫
(東京大学大学院工学系研究科)

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クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。

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(20:40)

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15:10-15:30

ブログは研究に役立つか?どのように?

[講演要旨]

垂井 淳
(電気通信大学大学院情報理工学研究科)

 

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(21:27)

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15:30-15:45

休憩

15:45-16:55

パネルディスカッション

【モデレーター】
林 和弘
(科学技術・学術政策研究所) 

※パネリスト兼務


【パネリスト】
Jeroen Bosman
(Utrecht University Library)

坂東 慶太
(Coordinator for the Online Platform for Scientific Communication)

鳥海 不二夫
(東京大学大学院工学系研究科)

垂井 淳
(電気通信大学大学院情報理工学研究科)

三根 慎二
(三重大学人文学部)

林氏
発表資料
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クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。

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(66:25)

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16:55-17:00

閉会挨拶

酒井 清彦(国立情報学研究所)

 

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(2:21)

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参加費
無料
参加申込

受付は終了いたしました。多数のお申込み誠にありがとうございました。
申込期限: 平成28年1月15日(金)

お問い合わせ先: 国立情報学研究所 学術基盤推進部学術コンテンツ課支援チーム SPARC担当
E-mail co_sparc_all@nii.ac.jp FAX 03-4212-2375

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講師紹介

◇Jeroen Bosman   (Utrecht University Library)

     http://www.uu.nl/staff/JMBosman

◇坂東 慶太   (Coordinator for the Online Platform for Scientific Communication)

新時代のデジタルテクノロジーを基にした学術コミュニケーションを研究者および図書館に啓蒙する活動に尽力しており,オープンアクセスおよびデジタル研究支援ツールに関するカンファレンス等で国内外を問わず幅広く活動を行っている。Mendeley・Altmetric・ORCID等,多数の学術コミュニケーション・ツールの公式認定されたアドバイザーやアンバサダーを務める。
参照: http://orcid.org/0000-0003-0485-8891

◇鳥海 不二夫   (東京大学大学院工学系研究科)

2004年,東京工業大学大学院理工学研究科機械制御システム工学専攻博士課程修了,同年名古屋大学情報科学研究科助手,2007年同助教,2012年東京大学大学院工学系研究科准教授。エージェントベースシミュレーション,ソーシャルメディア,計算社会科学,ゲームにおけるAIなどの研究に従事。人工知能学会,電子情報通信学会,日本社会情報学会会員。(博士(工学))

◇垂井 淳   (電気通信大学大学院情報理工学研究科)

東大卒業後,米国ロチェスター大学でコンピュータサイエンスのPhD取得。英国ウォーリック大学講師を経て,現在電気通信大学准教授。専門は理論計算機科学,特に計算量理論。

◇林 和弘   (科学技術・学術政策研究所)

1995年ごろより日本化学会の英文誌の電子ジャーナル化と事業化を大学院時代のアルバイトを端緒に行う。電子投稿査読,XML出版,J- STAGEの改善,電子ジャーナル事業の確立と宣伝活動など,幅広いフェーズで実務に基づき考察と改善を加え,当該誌を世界最速クラスで発行する電子ジャーナルに整え,2005年にはオープンアクセス対応を開始し,電子書籍(ePub)対応の技術立証も行った。その経験を生かして日本学術会議,SPARC Japanなどを通じて日本発の情報発信をより魅力的にするための活動を行い,電子ジャーナルの将来と次世代の研究者コミュニケーションのあり方についても興味を持つ。2012年より文部科学省科学技術・政策研究所において政策科学研究に取り組んでおり,科学技術予測調査に加えてオープンサイエンスのあり方と政策づくりに関する調査研究に取り組んでいる。

◇三根 慎二   (三重大学人文学部)

三重大学人文学部講師。名古屋大学附属図書館研究開発室を経て,2010年より現職。専門は図書館情報学,特に学術コミュニケーション。

◇横井 慶子   (東京大学附属図書館)

東京工業大学附属図書館を経て,現在東京大学附属図書館に勤務。情報管理課資料管理係にて国内雑誌の取扱を担当。

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講演要旨

◆学術コミュニケーションにおける緩やかな変革と図書館の役割

   (Jeroen Bosman)

研究サイクルのあらゆるフェーズにおいて,オンラインツールやプラットフォームの数そして種類はこの5-7年間で飛躍的に増えた。これは緩やかな変革を示しているというのが私たちの主張である。どのような新しいツールやプラットフォームが利用できるようになったのか,何をとりこみ,学術コミュニケーションがどのように変化するのかということを私たちに示しているのか,という重要な問題について取り上げる。表出してきたプロセスを理解するために,よりオープンで効率的で再現性があり適正な新しい効果によってツールを分類することが参考になろう。またツールを従来のものから実験的なものにまで分類することも役立ちうる。結果として,ワークフローを見通すことにより,ツール開発と利用を分けて考えることはできないのは明らかであり,それらのスムーズな遷移と相互運用性が重要になる。本講演では,講師(Jeroen Bosman氏)とBianca Kramer氏がユトレヒト大学で取り組んでいるプロジェクトがこれらの問題についてどう説明するか紹介する。このプロジェクトでは,グローバルな多言語調査も行っており,本講演では日本の状況についての-我々が特に関心を寄せている-,最初の予備調査結果のプレビューを紹介する。さらに,このプロセスにおける研究図書館の率先的な役割や,これから対応が必要な事,そして,みなさんがどのように関与することができるかについても詳しく述べたい。

◆研究者向けソーシャル・ネットワーク・サービスの概説

   (坂東 慶太)

近年,研究者向けソーシャル・ネットワーク・サービス(以下,SNS)が注目を集めている。2013年4月にElsevier社に買収されたMendeley,同年6月にMicrosoft創業者ビル・ゲイツなどから約35億円を資金調達したResearchGate,2015年12月末現在約3,000万人の利用者を抱えるacademia.edu(ResearchGateは約800万人(2015年10月現在))などが挙げられる。本講演では,研究者向けSNSの理解を深めるべく,研究者向けSNSの概要と基本的機能を紹介し,新しい学術情報プラットフォームの可能性に言及する。その上で,研究者向けSNSに対する批判的意見も紹介しながら,図書館員は,今後どのようにこれら研究者向けSNSと向き合うべきかを展望する。

◆研究用SNSの利用:ResearchGate

   (鳥海 不二夫)

研究者用SNS「ResearchGate」について,ユーザの視点からその利用・利点・問題点について述べる。また,ソーシャルメディアの活性化という観点からResearchGateのシステムの評価を行う。

◆ブログは研究に役立つか?どのように?

   (垂井 淳)

2010年夏,数学とコンピュータサイエンスにまたがる重要な未解決問題を解いたと主張する論文が注目を集め,世界の専門家による分析と議論があるブログにおけるコメントという形で約5日間続きました。講演者もこの議論に参加しました。この事例を報告するとともに,研究におけるブログの可能性について話します。

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開催報告
平成28年1月19日(火)に第3回SPARC Japanセミナー2015「研究者向けソーシャルメディアサービスの可能性」を開催しました。本セミナーに関するニュースレター(28号)はこちらからご覧ください。
参加者数 87名
アンケート結果 回答数:33 

※ご意見は,公開の同意をいただいたものです。

■参加目的
    業務に関連するため: 29  研究に関連するため: 2  教養: 5  その他: 0 無回答: 2
■今回の内容について
  目的達成度
    役に立つ: 29  普通: 2  期待と異なる: 0  無回答: 2
  ご意見 【所属/職種】
  【大学/図書館関係】
   
  • 教員からこのようなツールを知っているか、と問われたときにこんな感じのものだ、と話せるようになれそうです。研究者でも反応はうれしいという感想は新鮮でした。
  • 大学や図書館の業務との関連でいえばリポジトリ、ILL、研究者DB、URA、IRなど活用の可能性を検討していきたい。
  • ResearchGateを実際に使っている先生の話をはじめとして、研究する側の立場の方々の話がきちんときけて有意義だったと感じています。
  • IRと同時にSNS(広報)担当でもあるので今回のブログを利用した討論の話題は興味深かったです(垂井先生)。研究者の率直な意見を直接聞けるのも、最近参加したセミナーではなかったような気がします。
  • とてもハイレベルな内容で全て理解できたかとても自信がありませんが、非常に興味深くうかがいました。フロア側も著名な方が多かったようで話の流れに無駄がなくてお話を書き留めるのに精一杯でした。
  • 俯瞰的な視点と研究者の現場目線の両面からの実情を知る(聞く)ことができ、この問題の考えるべきポイントが(おぼろげながら)見えてきたように思います。
  【大学/大学・教育関係】
   
  • 日本のサービス、researchmapやJREC-INを取り上げてもよかった。
  【大学/研究者】
   
  • 4名の講師の方の講演がそれぞれわかりやすく、すばらしい内容でした。
  【大学/その他】
   
  • より効率的に研究活動を研究者に行ってほしいという思いで今回も参加しました。いろいろな視点からの意見や現状が聞け、大変参考になりました。
  【企業/学術誌編集関係】
   
  • 論文のシェアを認めて研究者を集めている出版社もありますが、シェアを認めていない出版社の論文もシェアが進んでいると感じました。
  【企業/その他】
   
  • ResearchGateが利用される理由についてとりあげられていたため。
  • 社内での議論は完全に井の中の蛙でした。圧倒的に世の中は進んでいますね。ビジネスとして取り組める原動力を活かして、よりよいサービスを検討します。
  • 実際に研究者としてツールを使っている先生方の生のお声が大変有益でした。
  • 多種多様な立場の方から、ツールの捉え方が分かり、大変勉強になりました。
  • 普段交流させていただいている、図書館管理者の皆様とは(機関向けMendeleyのような)有料サービスについてしか話題が出ないので、ResearchGateやAcademia.eduの登録者がMendeleyより大幅に多いのは存知ませんでした。実際のアクティブユーザーが日本にどのくらいいらっしゃるのか、興味があります。
  【その他/学術誌編集関係】
   
  • どの講演も非常に参考になりました。どうもありがとうございました。
  【その他/図書館関係】
   
  • ソーシャルメディアをどのように使っていくかは、わからなかったが、今後ソーシャルメディアと学術情報が強くつながると思うので、今から考える必要があると思った。
  • 研究者にとって便利なもの、図書館員は何を提供するか、色々考えさせられた。なければならないもの、あったら良いものは何か?考えてサービスを提供しなければならない。
  • SNSが研究の中でどう活用されているのかが分かり、今後どう関わっていくべきかを考えるきっかけとなりました。
  【その他/研究者】
   
  • ”ソーシャルメディア”の部分が少し不足していた気がしますが、大変興味深いお話ばかりで役立ちました。ありがとうございました。
  【その他/その他】
   
  • ソーシャルメディアについてあまり勉強できていなかったので動向がよくわかりよかったです。
■今後,聞いてみたい内容・テーマ・講演者について
  【大学/図書館関係】
   
  • 学術情報をとりまく現状の変化にともなって図書館がどうするべきか、という話題については、今後もっと深くお話がきける機会があるといいと思いました。
  • 今回のテーマに関連する企画を継続していただければと思います。
  【大学/研究者】
   
  • オープンサイエンス、実験データの公開について
  【企業/学術誌編集関係】
   
  • IF以外の指標がどれくらい受け入れられているか。
  【企業/その他】
   
  • 研究成果をSNSやリポジトリを通して、直接に研究者が配信していけるようになった今、図書館や情報センターの役割が大幅に変わると思います。ライブラリアンの方々は、今後どのような知識やトレーニングを必要とされるのでしょうか?また将来、研究者は図書館にどのようなサポートを要望されるのでしょうか?
■その他,当企画に関するご意見・感想
  【大学/図書館関係】
   
  • 大変為になりました。ありがとうございました。
  • 所属を持たない方へ図書館がどうサポートできるのか、という言葉は考えさせられました。
  • イスに机が付いていたらありがたかったです。
  【大学/大学・教育関係】
   
  • テーブル席があるとありがたいです。
  【企業/学術誌編集関係】
   
  • 研究者の使用しているSNSがどれくらい浸透しているかよく知らなかったが、今日色々と話を聞くことが出来て良かったです。
  【企業/その他】
   
  • ありがとうございました。
  • 今回は「現場の声」を交えた、具体例の多いプレゼンテーションで、とてもわかり易かったです。また、数学研究者のかたが、図書館系の講演に参加される事は少ないので、興味深く拝聴しました。
  【その他/学術誌編集関係】
   
  • どの講演も非常に参考になりました。どうもありがとうございました。
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最終更新日:2016年5月11日