イベント情報
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2010年(平成22年度)

第7回 SPARC Japanセミナー2010

「著者IDの動向」

日程

平成23年1月14日(金)13:30-17:00

会場

国立情報学研究所(学術総合センター) 12階 1208,1210会議室

 

 

 

セミナーは終了しました。79名の参加がありました。 ご参加ありがとうございました。

当日の発表資料、動画、ドキュメントも公開しましたので、ご活用ください。

また、開催報告も掲載しましたので、ご参考ください。

 

 

更新記録

 

ドキュメントを公開しました。(2011/04/22)

開催報告を掲載しました。(2011/04/22)

ビデオ映像を公開しました。(2011/1/28)

発表資料を公開しました。(2011/1/21)

参加申込の締切を1月13日(木)まで延長しました。(2011/1/6)

・ウェブページを公開しました。(2010/12/15)

 

 

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photo
概要

 近年、著者IDは、デジタル化の進展と共に大きな関心を集めてきました。特にこの一年は、ORCID (http://www.orcid.org/) により、国際的に著者名寄せ問題を集約し、解決しようという動きが急速に進展しました。このORCIDイニシアチブでは、CrossRefによる文献同定と同様、公開・独立型の著者同定システムの構築を目指しています。

 今回のセミナーでは、「ORCIDとは何か」、「著者IDに関する最前線の技術動向」、そして「学会・研究機関はORCIDにどう対応するか」、という3つの観点からそれぞれ最新の動向をお話しいただき、日本固有の課題も含めて、今後の方向性についてディスカッションします。

 

参加対象者:研究者、学会出版関係者、図書館員

 

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プログラム
司会: 林 和弘 (日本化学会)
時間

内容

講師
発表資料
ビデオ映像

new

ドキュメント

13:30-13:45

趣旨説明

林 和弘

(日本化学会学術情報部課長)

(5.39M)pdf

 

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

video
YouTube

(00:13:31)

(449K)pdf
13:45-14:15

ORCIDとは何か

 

[講演要旨]

武田 英明

(国立情報学研究所教授/学術コンテンツサービス研究開発センター長 / ORCID Board Member)

(1.22M)pdf

 

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

 

video
YouTube

(00:33:25)

(547K)pdf
14:15-15:15

ORCIDプロトタイプシステムと著者ID関連技術の動向

 

[講演要旨]

蔵川 圭

(国立情報学研究所学術コンテンツサービス研究開発センター特任准教授 /ORCID Technical working group member)

(1.41M)pdf

 

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

video
YouTube

(00:56:36)

(888K)pdf
15:15-15:30

休憩

15:30-16:15

ORCID 活用と(日本学術誌への)提案 ― 著者名の同定という共通課題を克服するために

 

[講演要旨]

谷藤 幹子

(物質・材料研究機構 科学情報室 室長)

http://pubman.mpdl.mpg.de/

pubman/faces/viewItem

FullPage.jsp?itemId=escidoc:639846:2

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YouTube

(00:42:16)

(951K)pdf
16:15-17:00

ディスカッション

 

video
YouTube

(00:41:57)

(274K)pdf

 

 

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参加費
無料
参加申込

・氏名 ・所属 ・連絡先をご記入のうえ、【第7回SPARCセミナー参加申込】と題して、電子メールまたはFAX にて下記宛にお申込ください。また、【受付票】を返送しますので、当日ご持参ください。

 

※ご連絡いただいた個人情報は、今後のセミナーのご案内と開催変更等の緊急連絡に使用いたしますのでご了承ください。

 

申込期限: 平成23年1月13日(木) ※定員は80名です。席に限りがありますため、1機関からの参加人数を3名様までとせていただきます。また、定員に達し次第、受付を締め切らせていただきますので、悪しからずご了承ください。


申込先: 国立情報学研究所 学術基盤推進部学術コンテンツ課図書館連携チーム SPARC担当
E-mail co_sparc_all@nii.ac.jp FAX 03-4212-2375

講師紹介

◇谷藤 幹子(物質・材料研究機構 科学情報室 室長)

学術情報流通基盤強化の一環として図書館経営、学術誌出版、研究コミュニティポータルなどのWEB 開発に従事。機構のデジタルライブラリー化構想を受けて、研究情報リポジトリシステムをマックスプランク研究所と共同開発。“NIMS eSciDoc”(http://pubman.mpdl.mpg.de/)として運用中。同システムと所内業務データベースを統合して研究者プロファイルとして外部公開する“SAMURAI”(http://samurai.nims.go.jp)を今秋に公開。学術誌出版では、材料科学分野の英文論文誌(Science and Technology for Advanced Materials, STAM)をオープンアクセスジャーナルモデルへ転換し、材料研究所として研究者による研究者のための出版を目指す。同誌の日本向けジャーナルサイトを開設(http://e-materials.net/stam)。エルセビア社SCOPUSのコンテンツアドバイザリーボード委員、日本学術会議特任連携会員等としても活動。

 

Mikiko Tanifuji, General Manager of Scientific Information Office at the National Institute for Materials Science (NIMS), a national research laboratory in Tsukuba, Japan. She is a managing director of NIMS Library, and a publishing director of journal publishing, Science and Technology of Advanced Materials (STAM).The journal went up to 36th out of 212 in 2009 in the area of materials science and multidisciplinary by Thomson Routers database. She is also involved in a development of social network portals in materials science. One of her major projects “NIMS eSciDoc” (http://pubman.mpdl.mpg.de/) is a co-development project with Max Planck Digital Library, which is one of core repository service of NIMS digital library. NIMS Library has released a researcher directory service, SAMURAI (http://samurai.nims.go.jp) which is one of application services extracted from NIMS eSciDoc. She is a member of SPARC Japan, Publishing Board of the Optical Society of Japan, SCOPUS Contents Selection and Advisory Board and Japan Science Council.

 
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講演要旨

ORCIDとは何か

 (武田 英明)

ORCID(Open Researcher & Contributor ID)は今年から動き出した学術論文の著者IDを統合的に管理しようという試みである。Elsevier等の主要な学術出版社、Thomson Reuters、いくつかの大学図書館、CrossRef、OCLCなどが主体となり、米国NPOとして発足した。本稿では、ORCIDの目標や組織構成、現在の活動状況などの概要について述べる。

 

ORCIDプロトタイプシステムと著者ID関連技術の動向

 (蔵川 圭)

ORCIDの活動は、いくつかのワーキンググループに分かれて行われている。ビジネスワーキンググループ、アウトリーチワーキンググループ、テクニカルワーキンググループである。そのうち、テクニカルワーキンググループは、ORCIDがNPO法人として認可される9月ごろまで、サービスやシステムとして必要な要求の洗い出しを行いながら、α版のプロトタイプシステムを精力的に構築してきた。

 

本講演では、プロトタイプシステムの構築にあたってメンバーが議論してきたシステム要求や機能、その実現手段について紹介する。合わせて、ORCID以外の著者IDの関連技術とのかかわりについても触れる。

 

研究所図書館におけるORCID活用と日本学術誌への提案-著者名の同定という共通課題を克服するために

 (谷藤 幹子)

著者IDは、出版社界では1990年代から度々に話題にのぼっては、流動的で多面性を持つ人情報にIDをふる困難さから”課題”として認識されてきた長く深いテーマである。しかしCrossRefなどによる研究論文へのID付与(DOI: digital object identifier)の浸透によって、人情報を特定(identify)する手法およびWEB技術の進歩もあって、この5年ほどの間に一気に実践可能なテーマとして現実味を帯びてきたところである。加えて、図書館界を中心に進む機関リポジトリからの研究者総覧化といった社会への情報可視化の動きも、ID付与と深く関わるテーマであり、本講演では、研究者・出版者・機関(図書館)・国という立場からみる著者IDの可能性と期待、物質・材料研究機構における研究者総覧SAMURAI(http://samurai.nims.go.jp/)の開発~公開の経験を参考に、共通課題を克服するための提案として結びたい。

 

 

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開催報告
平成23年1月14日(金)に、第7回 SPARC Japan セミナー2010 「著者IDの動向」を開催しました。
   
  参加者数
   
    参加者数:79名
 
 
アンケート結果
 

 

 

 

 

  回答数:48

 

  ※ご意見は、公開の同意をいただいたものです。

 

 
今回の内容について
 

 

  参加目的

 

    業務に関連するため:42   研究に関連するため:6   教養:5  その他:0

 

  目的達成度

 

    役に立つ:37   普通:9   期待と異なる:1   無回答:1

 

  ご意見 【所属/職種】

 

【学協会/学術誌編集関係】

  • 谷藤さんの発表は、非常に分かりやすかったです。Discussionで現状の把握ができました。学術誌編集のみでなく、機関の業績にも関わりがあるので、非常に興味のあるトピックでした。
  • これから、どの様な方向に動くのか楽しみです。
  • 著者IDの今後の動向を予測する上で、大変役立つ内容であった。


【大学/図書館関係】

  • 機関リポジトリのメタデータで解決できない著者名(他言語、異体字、ペンネーム)検索についての具体的な解決方法を切望しています。
  • ORCIDについて改めて学べて良かったと思う。
  • 学内で扱う論文を中心とした研究業績の収集と書かれた人物の対応についてとても参考になる内容だった。学内システムの中で完結させることよりも、ORCIDのような仕組みと協調することを視野に入れることを考えたい。
  • 図書館総合展の際も参加したので、今回はどうしようかと思っていましたが、前回よりも、よりわかりやすく、また、谷藤さんのお話もあって、より理解できました。出席して良かったです。
  • やや専門的で理解が難しい点もありましたが、鮮度の高いお話を聞くことができ、興味深かったです。
  • ORCIDの細かな点がわかり、大変役立った。
  • 新しい動向についてよくわかりました。インセンティブをどうもたせるかがやはり最重要と思いました。中小規模機関は全員メンテもやりやすそうだが、大規模機関は、MassでIDはとれるが、メンテが恐ろしく、具体的な協力は何ができるか、考えてしまいました。


【大学/研究教育関係】

  • ORCIDの基本的な目的をおさえた上で議論すべきという武田先生の発言が重要であると思う。
  • 著者IDへの取り組みが、歴史の浅いもので、工夫する余地のあることが、よくわかりました。積極的に情報提供したい人と、そうでない人のすき間を埋めることは、研究者の存在履歴を踏まえた研究履歴の自動収集、その際の通称の変更履歴を追跡することが課題だと思いました。


【企業/学術誌編集関係】

  • ORCIDの歴史や問題点がよく理解できました。


【企業/技術関係】

  • 新しいサービスの立案に役立てたい。
  • 具体的な名寄せのアルゴリズムやアイディアを聞きたかった。(特に機械を使った自動名寄せやプロファイルマッチ手法について) 一方、運用上の苦労などがよくわかって役立った。
  • 谷藤さんの発表がよく、参考になりました。ORCIDのようなIDは整備されれば、世の中ですごく役に立つと思いますが、実現までは相当な困難があると思いました。
  • ORCIDの最新動向が分かり有用でした。


【企業/その他】

  • 現状がわかってよかったです。


【その他/図書館関係】

  • 司会の林さんの趣旨説明がとても分かりやすかったです。前提の部分が分かったうえで、3人の講師のお話を聞くことができました。武田先生のお話は、ORCIDプリンシプル、議論の経緯がよく分かりました。蔵川先生のお話は、テクニカルな議論の内容が非常に詳細に説明され、大変参考になりました。ORCIDのalpha prototypeの働き(活用例)をもっと詳しく聞ければ更によかったです。谷藤さんのご発表は、いろいろな立場からのかかわりが、とても分かりやすくまとめられていて、具体的なイメージがしやすかったです。司会の方がおっしゃっていたとおり、初期のころから情報が得られるというのは、とてもいいことだと思いました。
  • 特に谷藤氏の内容は実務的で大変参考になりました。

  • 【その他/研究・教育関係】

    • ORCIDについて分かりやすく説明してもらえました。


    【その他/技術関係】

    • ディテールが紹介されたのがよかった。ディスカッションで理解が深まった。
    • 著者を特定するIDのグローバル化について、課題や困難な点が、具体的に伺うことができて、とても興味深かった。


    【その他】

    • 大変ためになりました。ありがとうございました。
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    今後、聞いてみたい内容・テーマ・講演者について
     

     

    【大学/図書館関係】

    • やはり、学会、出版社のオープンアクセスの動向
    • Impact Factorに代わる研究者評価について
    • ひきつづき、著者IDの動向を扱ってほしい。学協会、出版者、機関(研究業績DBでの利用)


    【企業/学術誌編集関係】

    • 外部研究資金の配分に関するテーマ


    【企業/技術関係】

    • 名寄せ


    【その他/研究・教育関係】

    • その他の名寄せの技術について


    【その他】

    • 学会、学術出版に関するもの。安達教
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    その他、当企画に関する意見、感想
     

     

    【大学/図書館関係】

    • 次回のセミナーも、すごくおもしろそうで、出席したいのですが、業務の都合で無理そうです。開催後の情報公開を期待しています。


    【大学/研究・教育関係】

    • 東京在住だと話を伺えて有意義であるが、地方在住では簡単ではない。可能な範囲でビデオ等の公開をしていただけると幸いである。


    【その他】

    • SPARC企画はどれもいつも興味をもって参加しております。今後も期待します。

     

     
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    最終更新日:2011年4月27日