SPARC Japan NewsLetter No.12 コンテンツ特集記事トピックス活動報告
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トピックス 日本の学術誌

永井 裕子(ながい ゆうこ)
社団法人日本動物学会 事務局長
学 会 名 社団法人 日本動物学会
http://www.zoology.or.jp
設立年月日 1878年10月20日
会 員 数 2,370名(平成24年1月20日現在)
ジャ-ナル名 Zoological Science
分 野 生物学
使用するプラット
フォ-ム名
BioOne
URL [ BioOne ] http://www.bioone.org/loi/jzoo
電子ジャ-ナル
スペック
XML
電子投稿システム ScholarOne Manuscript
著作権ポリシ- 出版1年後 IR、SA に出版版の掲載を許可

ジャ-ナルをさらに充実させるために必要な方策

Zoological Science は前誌である動物学雑誌、動物学彙報の統合誌であり、継続誌です。その出版期間は、前誌を含めるとすでに120年を越えています。本誌は、生物学が内包するすべての分野を網羅するという使命があるため、早い段階で論文が引用されやすい発生生物学論文と、引用は後から起きると言ってもよい進化や分類の論文が混在するため、IF を高くしたい希望はありますが、本誌の本質的な存在意義を確認し、これからの時代に対応すべきだと考えています。それは IF の上昇のみに囚われない、「動物学の再考」ということであるかもしれません。BioOne への参加は2007年からですが、2006、2007年あたりからの総引用数の増加は目立った動きであり、SPARC に参加をして、ジャ-ナル知名度を上げる努力をした結果であると考えています。

電子ジャ-ナル販売のために:大学図書館向けPR

電子ジャ-ナル販売のため、大学図書館への PR、わけてもアジア諸国への販売を強化したいと考えています。BioOne の参加学会は、学会独自での販売を認められており、特に BioOne コレクションを購入できないアジアの大学図書館からの要求に、日本の学術誌として応えたいと考えてもいます。そうしたことで、収入を増やし、出版体制を充実させることで、ジャーナルへの投資を行いたいと考えています。

さらに投稿を増加させるために:著者へのPR

著者への PR は、本会にとっては魅力的な、また重要な今後の課題となっています。SPARC の支援によって、米国の学会である Society for Integrative and Compara­tive Biology の年会でジャーナルと投稿のプロモーションを行った経験がありますが、直接、潜在的な著者である研究者や学生の方と話をして、ジャ-ナルへの投稿を促すといった場を積極的に持ちたいと考えています。それ以外でも、広告などを利用したジャ-ナルの周知が重要ですが、同時に、ジャーナルの中身の充実度を上げて行きながらの努力ということになるのではないかと思います。