イベント情報
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2010年(平成22年度)

第3回 SPARC Japan セミナー 2010
「図書館の仕事を知る -学術雑誌の購読と利用-」

※参加対象者限定: 研究者・学協会関係者・学術図書館関係者

日時・場所

平成22年8月24日(火)10:00〜13:00
国立情報学研究所 12階 1208,1210会議室

 

更新記録

 

・講演資料を公開しました。(2010/9/14)

・開催報告を公開しました。(2010/9/10)

・講演タイトル・要旨、講師紹介を公開しました。

 (2010/8/3)

・ウェブページを公開しました。(2010/7/23)

 

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概要

 大学図書館等の学術図書館は、教育支援・研究支援の一環として、学術雑誌の収集・保存・提供を始めとして、利用者(学生及び研究者)の学習・研究環境を 整えることをミッションの一つとしています。これらは、いわば「読者」としての利用者を支えるサービスです。

 一方で、ここ数年は、機関リポジトリを中心としたオープンアクセスの推進にも注力してきました。これは、いわば「著者」としての利用者を支援するサービスと言えます。

 

 学協会の学術誌発行部門と学術図書館は、「論文の読者/著者という両面を持つ研究者のコミュニティ活動を支える」というミッションを共有した、パートナーであるとも言えるでしょう。

 

 第1回 SPARC Japanセミナー2010「学会の仕事とその経営を知る」では、学協会の立場から、「学会の経営」「学会誌編集業務の実際」「オンライジャーナルの取組み」「論文誌事業の現況とXMLの活用」という4つの話題提供をしていただきました。

 今回は「図書館の仕事を知る -学術雑誌の購読と利用-」というテーマで、図書館側から本音ベースの話題提供をしていただきます。

 

 当セミナーが、学協会と学術図書館がお互いを理解し、課題を共有し、より良い学術コミュニケーション支援の在り方を探るきっかけになれば幸いです。

 

 なお、セミナーの趣旨から、今回は参加者を研究者・学協会関係者・学術図書館関係者に限定させていただきます。悪しからずご了承ください。

 

※参加対象者: 研究者・学協会関係者・学術図書館関係者

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プログラム
司会: 前田 信治 (大阪大学附属図書館)
時間

内容

講師(敬称略)

講演資料

10:00-10:05

開会挨拶

米澤 誠

(国立情報学研究所 学術コンテンツ課長)

 
10:05-10:10 司会による趣旨説明

前田 信治

(大阪大学附属図書館 学術情報整備室学術情報組織化班 電子コンテンツ主担当専門職員)

 
10:10-11:10

大学図書館における雑誌・電子ジャーナル契約の現状

 

[講演要旨]

国立大学図書館協会(JANUL)コンソーシアムの概要

守屋 文葉

(東京大学附属図書館 情報管理課専門職員(契約担当))

(161K)pdf

 

Creative Commons License
この作品は、

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。

東京大学の雑誌購入について(外国雑誌)

金藤 伴成

(東京大学附属図書館 情報管理課資料契約係長)

(203K)pdf

 

Creative Commons License
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東京大学の雑誌購入について(国内雑誌)

成澤 めぐみ

(東京大学附属図書館 情報管理課資料管理係長)

(181K)pdf

 

Creative Commons License
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11:10-11:40

図書館における電子ジャーナルの利用方法

 

[講演要旨]

千葉 明子

(千葉大学 情報部(附属図書館) 情報サービス課図書系職員)

(293K)pdf

 

Creative Commons License
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11:40-12:10

SCPJデータベース調査で見えてきたこと

 

[講演要旨]

大澤 類里佐

(筑波大学附属図書館 情報管理課専門職員リポジトリ担当)

(250K)pdf

 

Creative Commons License
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12:10-12:20 休憩
12:20-13:00 討議
13:00 閉会
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参加費
無料
参加申込

・氏名 ・所属 ・連絡先をご記入のうえ、【第3回SPARCセミナー参加申込】と題して、電子メールまたはFAX にて下記宛にお申込ください。また、【受付票】を返送しますので、当日ご持参ください。

 

※ご連絡いただいた個人情報は、今後のセミナーのご案内と開催変更等の緊急連絡に使用いたしますのでご了承ください。

 

参加対象者: 今回は、研究者・学協会関係者・学術図書館関係者に限定させていただきます。悪しからずご了承ください。

 

申込期限: 平成22年8月20日(金) ※定員は80名です。定員に達し次第、受付を締め切らせていただきます。


申込先: 国立情報学研究所 学術基盤推進部学術コンテンツ課図書館連携チーム SPARC担当
E-mail co_sparc_all@nii.ac.jp FAX 03-4212-2375

講師紹介

◇守屋 文葉 (東京大学附属図書館情報管理課専門職員(契約担当))

 東京大学理学部化学図書室にて図書館業務全般に従事、2005年4月から附属図書館情報管理課資料契約係にて外国雑誌・電子ジャーナル等の契約業務を行いつつ、国立大学図書館協会電子ジャーナルコンソーシアムの事務に携わり、現在に至る。

 

◇金藤 伴成 (東京大学附属図書館情報管理課資料契約係長)

 1998年から筑波大学附属図書館、図書館情報大学附属図書館で図書館システム、電子図書館、ILL、利用者サービス等に従事する。2010年4月から東京大学附属図書館で外国雑誌・電子ジャーナルの契約・発注を担当。

 

◇成澤 めぐみ (東京大学附属図書館情報管理課資料管理係長)

 東京大学生産技術研究所図書室、同附属図書館、政策研究大学院大学で図書館業務全般、国立情報学研究所で図書館・情報系の研修業務に携わる。2007年7月から東京大学の国内雑誌契約・発注・支払業務を担当。

 

◇千葉 明子 (千葉大学 情報部(附属図書館) 情報サービス課図書系職員)

 2010年4月より千葉大学附属図書館にて利用者教育・広報業務を担当。

 

◇大澤 類里佐(おおさわ るりさ) (筑波大学附属図書館 情報管理課専門職員リポジトリ担当)

 1987年から図書館情報大学附属図書館、筑波大学附属図書館で利用者サービス、目録、ILL業務等に従事する。2010年4月から情報管理課専門職員リポジトリ担当として、SCPJプロジェクトに携わる。

 
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講演要旨

◆大学図書館における雑誌・電子ジャーナル契約の現状

 (守屋 文葉、金藤 伴成、成澤 めぐみ)

 大学図書館ではどのように雑誌・電子ジャーナル契約を行っているのか、東京大学図書館の実務担当者がコンソーシアムレベルの話と東京大学の実例を中心に紹介する。サイトライセンス契約、全学共通経費による雑誌購入制度、国内学術誌購入の問題点とこれから期待したいこと、など。

 

◆図書館における電子ジャーナルの利用方法

 (千葉 明子)

 大学図書館では、電子ジャーナルのアクセス性向上のために、リンク・リゾルバやシングルサインオン等のシステムを導入している。これらを用いた電子ジャーナルの利用方法について千葉大学附属図書館の事例を紹介。

 

◆SCPJデータベース調査で見えてきたこと

 (大澤 類里佐)

 国立情報学研究所平成20〜21年度CSI委託事業「オープンアクセスとセルフ・アーカイビングに関する著作権マネジメント・プロジェクト」(SCPJプロジェクト)では、国内学協会約2,100団体を対象にOA方針に関するアンケート調査を実施し、結果を平成22年4月、新SCPJデータベースとして公開した。SCPJデータベースの紹介とともに、この調査の過程で見えてきた、学協会OAポリシーの特長について報告する。

 
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開催報告
平成22年8月24日(金)に第3回SPARC Japanセミナー2010「図書館の仕事を知る -学術雑誌の購読と利用-」を開催しました。
   
  参加者数
   
      参加者数:67名
 
 
アンケート結果
 

 

 

 

 

  回答数:48

 

  ※ご意見は、公開の同意をいただいたものです。

 

今回の内容について
 

  

  参加目的

 

    業務に関連するため:45   研究に関連するため:7   教養:1   その他:0

 

  目的達成度

 

    役に立つ:36   普通:13   期待と異なる:0

 

  ご意見 【所属/職種】

 

【学協会/学術誌編集関係】

 

  • 当会でも、電子ジャーナル化推進にあたって、図書館や企業等、団体での利用に対する方針等、色々と調整をしなければならず、その参考になればと思い参加しました。大学での取扱方法や制度、機関リポジトリの事等、これまで不明だった事が、少し見えてくる内容でした。

 

【大学/学術誌編集関係、図書館関係、研究・教育関係】

  • 本大学での事情とほぼ同じであることが確認できた。

 

【大学/図書館関係】

 

  • 現場の図書館員としては、他大学の状況が伺えて大変ためになりました。

  • 大きな大学だけではなく、1件程は、小さい大学の発表があると良かったと思いました。

  • 雑誌にはSFXのような一括で検索できるシステムがあるが、単行本の場合は、それ以前の状況と思われる。OPACに反映させるよう図書館でリンク付けすること、又は、個々のベンダーごとにするしかないようだ。よい方法はないか?(両方をつなげて検索できる)

  • 国立大の業務について具体的にわかり、参考にさせて頂きます。JANULとPULC, JMLAの連携について期待します。

  • 雑誌の契約、受入といった業務内容について話をきけて良かったです。共通点があれば、現在行っていることに自信がもてますし、相違点があれば、大学に戻ったら確認しようと思えました。分かりやすく講義していただけたことで、とても有意義でした。

  • 大学図書館の雑誌、EJ契約に関する現状、問題点を改めてとらえ直すことができ、大変参考になりました(特にご苦労されている点など)。

  • 他大学の様子や、雑誌契約の概観をきくことができてよかった。学協会さんからの声をきく時間がなくなってしまい残念だった。

  • 各大学の状況が聞けてよかったです。

  • 実務的な事も少し伺えたら良かったと思います(契約の交渉など)。国立大、他大学の状況をお聞きできて参考になりました。

  • 国立大学の電子ジャーナルの契約状況、コンソーシアム状況を知っておきたかった為に参加したが、大変参考になった。

  • SCPJの事業について(役に立つ)

  • 他大学での業務の内容がとても分かりやすかった。東京大学という大きい大学でも、同じ悩みを抱えているのだなぁと思った。

  • 雑誌受入までの流れが予算の確保も含めて良くまとまっていて参考になりました。

  • 自分もいくつかの学会、研究会等に関わっており、国内学会出版物の対応の悪さについて、他人事ではないと再認識した。

  • 大学図書館の雑誌購入の仕組みについて、整理されて、わかりやすかったと思います。

 

【大学/研究・教育関係】

 

  • 討論がとても面白かった。

 

【大学/大学院生・学生】

 

  • 1DLあたりの単価については、EJ platformのInterfaceによっても大きく変えうるってことはP. Davisが研究で発表してもいます。まずそれをpushしてくるNPGとElsevierの思惑もありそうな…

 

【その他/図書館関係】

 

  • 外国雑誌の収集と提供については、どちらも様々な課題を抱えていると思います。今回は、東大さんからのご報告でしたが、他大学さんの現状と課題についてお話を聞かせていただきたいと思います。

  • 予想以上に勉強になりました。ありがとうございました。

  • それなりに知っていることが多かったが、時折、成程というような箇所がありました。

  • 自分の認識と世間の現状のすりあわせができた。

  • それぞれのご発表が、たいへんわかりやすく、ためになりました。ありがとうございました。ディスカッションが1つめのテーマに特化され、その中身が濃く、充分な内容を聞けた満足感がありました。今後の課題として、今のどうしようもない状況を打破するのに、2つめ、3つめのテーマの掘り下げも必要なのだと思います。
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今後、聞いてみたい内容・テーマ・講演者について
 

 

【学協会/学術誌編集関係】

 

  • 他の学協会での電子ジャーナルの取扱い、アクセス権の価格設定、大学・企業での公開方法等、実務に直結の話が聞いてみたい。

  • 学協会雑誌の
    *電子流通(CiNiiなど)について
    *大学図書館等への頒布における税金(消費税、法人税など)
    *著作権、リポジトリ、その他

【大学/学術誌編集関係、図書館関係、研究・教育関係】

  • Database利用方法のうまい教え方、使い方、電子ものの有効利用法をもっと詳しく話してほしい。

【大学/図書館関係】

  • *学術情報流通の今後の在り方について。
    *電子ジャーナルの契約について。

  • オープンアクセスについて

  • 地方開催を希望します。

  • *基準はわからないが、小規模学会の話(どういう活動をやっていて、その中で図書館と関係するような業務の割合はどれくらいか、など)も聞いてみたい。
    *学会の担当者になっている大学教員の話。

  • 電子書籍の運用、資産管理について

  • *EJ増加による冊子体購入の変化
    *CiNii, JAIROの普及で紀要類の冊子体収集は変わったか。

  • 今日の討議の中では、学会の方が売り込みに苦労されているお話が興味深かった。掘り下げて聞きたい。

 

【その他/図書館関係】

 

  • これからのOPACについて

  • 「学会の運営を知る」のPartUを是非企画してください。

  • OAの制度化の動向(日本の学術政策担当者、研究助成担当者の考え)
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その他、当企画に関する意見、感想
 

 

【学協会/学術誌編集関係】

 

  • 司会の前田様の話も、とても参考になった。前田様が討論の時に指名してお話していただいた方々の、実状に沿った話はとても良かった。

 

【大学/学術誌編集関係、図書館関係、研究・教育関係】

 

  • 和雑誌の電子ジャーナル化が遅れているのがよくわかった。メディカルオンラインなどの業者の発達を祈ります。できれば公的システムが良さそう。

 

【大学/図書館関係】

 

  • 司会進行も含めて、スムーズに運営されていて、感謝致します。

  • 外国雑誌の契約や支払処理はとても難しく、理解して最良のやり方を見つけるのに苦労しますが、他大学の状況を聞けてよかったです。とてもよいテーマでした。

  • 学協会の方々の生の意見をお聞き出来て良かったです。

  • 本日は参加させていただいて、ありがとうございました。司会の方の進行が素晴らしかったです。3時間集中してお話を聞くことが出来ました。

  • 討議の時間がもう少し長くてもいいです。

  • セミナー開始時間を午後にして欲しい。

 

【その他/図書館関係】

 

  • 大変参考になるとてもありがたいセミナーです。今後も参加させていただきたいと思います。
    ※ 討議の時間ですが、最初に質問、感想を述べる機会を与えていただきたかったと思います。コーディネーター主導で、発言指名をされてしまうと、後から別の話題でのコメントがしにくくなります。

  • 前田さんの司会が素晴らしかったです。短時間のディスカッションを盛り上げるには、流れに添い、指名しつつ進めていただく方法は良かったです。

 

 
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最終更新日:2010年9月14日