活動について
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海外の動向
Plan S

欧州の研究助成財団・研究実施機関等は,2018年9月に,公的助成を受けた研究成果の完全で即時のオープンアクセスを実現するためのイニシアティブ,“cOAlition S”の開始を公表しました。


cOAlition S は“Plan S”という10原則を打ち立てて,同イニシアティブの目標を2020年1月以降に実現しようとしています。さらに2018年11月には,Plan Sの10原則を実現するための要件が明確化され,それを満たすための手順をまとめたガイダンス が公表されました。


同イニシアティブの開始が公表されて以降,10か国以上の助成機関がこれに参画(※1)し,また研究者等もPlan Sの原則を支持する(※2)一方で,既存の学術情報を担ってきた出版社や投稿先の制限を懸念する研究者等からは,批判的な見解(※3)も述べられています。


2019年5月にCoalition Sは,ステークホルダーのフィードバックを受けて,Plan Sの実現にかかる手引き“Guidance on the Implementation of Plan S”の改訂を発表しました。基本的な原則に変更はないものの,効力発生日の変更(2021年1月1日から),OAリポジトリに要求される技術要件の改訂等が示されました。


こうした一連の動向が,ヨーロッパの研究者コミュニティと共同研究を進める日本の研究者コミュニティをはじめ,国内ステークホルダーに将来的に及ぼす影響を考慮して,Plan Sとそのガイダンスを試訳するとともに,この方策の実質化を整理した参考資料を作成しました。





※1 Funders and supporters
      https://www.coalition-s.org/funders-and-supporters/

※2 Open Letter in Support of Funder Open Publishing Mandates
      http://michaeleisen.org/petition/

※3 Reaction of Researchers to Plan S: Too Far, Too Risky
      https://sites.google.com/view/plansopenletter/
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最終更新日: 2019年3月28日